3 個人所得課税

3 個人所得課税
Chapter
(1)NISAの拡充(案)
●
現在のN
ISAについて、年間の投資上限額(現行:100万円)
を、平成28年から
120万円(累計600万円)に引き上げます。
● I
N
SA
(非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得の非課税措置)
に
ついて、若年層への投資のすそ野拡大などの観点から、
ジュニアNISAを創設します。
ジュニアNISAの概要(案)
非 課 税 対 象 : 20歳未満の人が開設するジュニアNISA 口座内の小額上場株式等の配当、譲渡益
年間投資上限 : 80万円
非課税投資額 : 最大400万円(80万円×5年間)
口座開設期間 : 平成28年から平成35年までの8年間(適用期限は現行NISAと同様)
非 課 税 期 間 : 最長5年間
運 用 管 理 : 親権者等の代理又は同意の下で投資 18歳になるまで原則として払出し不可
※NISA、
ジュニアNISAを通じた実質的な投資枠が大きく拡大します。
大人1人あたり
累積1,000万円
大人1人あたり
累積1,000万円
(1年の投資額200万円)
子
100 万円
累積 500 万円
20 歳未満は
利用不可
【夫】
【妻】
毎月の定額投資
に適した金額
毎月の定額投資
に適した金額
120 万円
(10 万円×12ヵ月)
累計 600 万
120 万円
(10 万円×12ヵ月)
累計 600 万
ジュニア
NISA
ジュニア
NISA
子
20 歳未満は
利用不可
【妻】
大人
100 万円
累積 500 万円
大人
【夫】
(1年の投資額200万円)
80 万円
累計
400 万円
80 万円
累計
400 万円
(2)国外転出をした場合の譲渡所得等の特例の創設(案)
●
租税条約上、
株式等を売却した者が居住している国に、
そのキャピタルゲインに関する
課税権があることを利用して、巨額の含み益を有する株式を保有したまま出国し、
キャピタルゲイン非課税国で売却するといった課税逃れが可能となっています。
●
このため、
平成27年7月以後に出国する一定の高額資産家(※)を対象に、
出国時に未実現のキャピタルゲインに対して特例的に課税を行うこととします。
※出国時の有価証券等の評価額が1億円以上の者であり、
かつ、原則として出国直近10年内において5年を超えて居住者であった者
● た、
ま
納税資金が不十分であることを勘案し、
納税猶予
(最長10年)
を選択できることとします。
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(3)住宅ローン控除等の延長(案)
平成29年末までの適用期限とされている住宅ローン控除等の措置について、消費税率10%への引
上げ時期の変更に伴い、
その適用期限を1年6ヶ月延長し、平成31年6月末まで適用します。
26.1.1
27.1.1
28.1.1
26.4.1
27.10.1
8%へ引上げ
10%へ引上げ
29.1.1
29.12.31
30.12.31
31.6.30
29.4.1
10%へ引上げ
1年半
消費税率
住宅ローン控除
(一般住宅)
5%
1年6ヶ月延長
400万円
200万円
適用期限
住宅ローン控除
(認定住宅)
1年6ヶ月延長
500万円
300万円
適用期限
※個人住民税の住宅ローン控除の特例、被災者等に係る住宅ローン控除の特例についても同様の延長措置を講じます。
※住まい給付金及び住まいの復興給付金についても、同様の延長措置を講じます。 参 考
地方税における見直し(案)
■ふるさと納税の拡充(案)
● 平成27年4月以後に行われる寄附については、
ふるさと納税に係る特別控除額の上限を、個人
住民税所得割の2割に拡充します
(現行:
1割)。
● 確定申告による現在の控除手続について、
確定申告を要しない給与所得者等については、
これを
行わずにワンストップで控除(所得税分・個人住民税分)
が受けられる仕組みを導入します。
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