水土総合強化推進事業実施要領 一部改正 一部改正 一部改正 第1 平成23年4月1日付け22農振第2319号 平成24年4月6日付け23農振第2735号 平成25年4月1日付け24農振第2640号 平成26年4月1日付け25農振第2404号 趣旨 水土総合強化推進事業の実施については、水土総合強化推進事業実施要綱(平成23 年4月1日付け22農振第2318号農林水産事務次官依命通知。以下「要綱」という。) に定めるもののほか、この要領に定めるところによるものとする。 第2 1 土地改良区基盤強化事業 公募団体が行う土地改良区基盤強化事業 農林水産省農村振興局長(以下「農村振興局長」という。)が別に定める公募要領 に基づき選定された団体(以下「公募団体」という。)が実施する要綱第3の1の合 併推進リーダー育成事業は、おおむね次の事項について実施するものとする。 (1)農業農村情勢・農政の展開方向 (2)各種法制度 ア 土地改良法関係 イ 税制関係法規 ウ 労働法関係法規 エ 個人情報保護法関係 (3)土地改良区組織運営関係 (4)合併事例の検証・検討 (5)その他 2 土地改良区が行う土地改良区基盤強化事業 土地改良区が実施する要綱第3の土地改良区基盤強化事業(以下「基盤強化事業」 という。)は以下のとおりとする。 (1)組織基盤強化計画策定事業 ア 組織基盤強化計画策定事業の申請 (ア)要綱第3の2の組織基盤強化計画策定事業(以下「強化計画策定事業」とい う。)を実施する土地改良区が要綱第3の2の(2)による承認申請を行うと きは、別紙様式第1号の申請書によるものとする。 (イ)都道府県知事は、要綱第3の2の(3)の地方農政局長(北海道にあっては 農村振興局長、沖縄県にあっては内閣府沖縄総合事務局長。以下同じ。)との 協議に当たっては、(ア)の申請書の写しに次の内容を記載した意見書を添付 するものとする。 a 強化計画策定事業の必要性 b 都道府県が策定している管内の土地改良区の統合整備に関する基本計画 (以下「統合整備基本計画」という。)等の計画上の位置付け - 1 - c 都道府県内の他の土地改良区に対する啓発効果 d その他特記すべき事項 イ 地域概況調査の実施 (ア)要綱第3の2の(2)の都道府県知事の承認を受けた土地改良区(以下「強 化計画策定実施土地改良区」という。)は、その承認に係る土地改良区(以下 「強化計画対象土地改良区」という。)の地域における農業情勢の変化、農村 地域の動向等を的確に把握するため、地域概況調査を実施するものとする。 (イ)(ア)の地域概況調査は、次のaからpまでに掲げるものの中から地域の実 情に応じて必要となる事項を選択して実施するものとする。 a 地域の概況に関する調査 関係市町村の市町村合併の動向、地域の人口及び産業別人口の推移、産業 の現状と動向、農家戸数の推移等 b 土地利用の実態に関する調査 関係市町村の土地利用計画の内容、土地利用の現状、担い手への農地利用 集積状況、農地の分散状況及び農地利用の実態、地域の都市開発の状況、農 地転用の状況等 c 営農状況に関する調査 地域水田農業ビジョンの推進状況、地域の作物別作付面積・戸数、生産量 及び出荷量、農家経済の動向等 d 水利用の実態に関する調査 e 農業集落組織の現状に関する調査 f 末端施設の管理状況に関する調査 g 土地改良施設の農外利用に関する調査 h 農業基盤の整備状況等に関する調査 i 重複・重畳及び隣接土地改良区の概要等に関する調査 j 農業用水の水質等に関する調査 k 農業用用排水路等の利用調整に関する調査 l 周辺地域の施設管理状況に関する調査 m 主要工場、公共施設の立地状況等に関する調査 n 地域環境整備に関する調査 o 組合員の意識、農業団体及び地域住民の要望等に関する調査 p その他必要な事項に関する調査 (ウ)強化計画策定実施土地改良区は、 (ア)の地域概況調査の実施に当たっては、 必要に応じて都道府県、市町村及び農業協同組合等に協力を要請するものとす る。 (エ)(ウ)の要請を受けた都道府県等は、地域概況調査に積極的の協力するとと もに、資料等の提供を行うものとする。 ウ 組織基盤強化計画の策定 強化計画策定実施土地改良区は、地区内の農業・農村をめぐる諸情勢の変化に 応じ、土地改良区の望ましい運営のあり方等について、次の内容のうち必要な事 項をもって組織基盤強化計画(以下「強化計画」という。)を策定するものとす る。 (ア)広域統合整備構想 統合整備基本計画等に即し、市町村合併を踏まえた広域的な土地改良区の統 合整備や重複、重畳及び隣接する土地改良区の組織基盤を強化するための具体 的な統合整備に関する計画の構想 - 2 - (イ)土地改良施設利活用方策 土地改良区が所有、管理する土地改良施設について、きめ細かい水管理への 対応や維持管理の節減等に資するための効率的・適正な利活用の方策 (ウ)土地利用調整等展開方策 農用地の利用集積の推進等の土地利用調整活動や農業振興活動を展開してい くための方策 (エ)地域住民等連携方策 地域住民等の意向を踏まえた環境との調和に配慮した土地改良施設の採用等 を推進し、農業用用排水施設の維持管理への地域住民等の参加を促進するため の方策 エ 組織基盤強化検討委員会の設置 (ア)強化計画策定実施土地改良区は、地域の実情を勘案し、おおむね次に掲げる 者をもって構成する組織基盤強化検討委員会(以下「委員会」という。)を設 置するものとする。 a 都道府県の職員 3名 b 関係市町村の職員 3名 c 都道府県土地改良事業団体連合会の職員 2名 d 関係農業団体及び株式会社日本政策金融公庫の役職員 若干名 e 重複・重畳及び隣接土地改良区の役職員 若干名 f 土地改良区の役職員 若干名 g 学識経験者その他必要な者 若干名 (イ)委員会は、おおむね次に掲げる順序及び検討事項等により開催するものとす る。 a 第1年度 1回目 地域概況調査の方法、内容の検討 2回目 地域概況調査の実施結果の分析・検討及び強化計画策 定方針の検討 b 第2年度 1回目 強化計画の具体的内容の検討 2回目 強化計画の最終調整 (ウ)強化計画策定実施土地改良区は、強化計画の策定に当たっては、委員会に意 見を求めるものとする。 (エ)委員会は、(ウ)により意見を求められたときは、地域における農業情勢の 変化、強化計画対象土地改良区の運営状況等の実情を踏まえ、強化計画対象土 地改良区の組織運営基盤の強化に資するよう積極的に検討を行い、意見を述べ るものとする。 オ 実施期間 原則として2年間で実施するものとする。 カ 強化計画策定後の土地改良区の対応 (ア)強化計画策定実施土地改良区は、都道府県及び都道府県土地改良事業団体連 合会(以下「地方連合会」という。)の協力を得て、近隣の他の土地改良区に 対して強化計画の策定の成果の啓発に努めるものとする。 (イ)強化計画対象土地改良区は、強化計画の策定後においても、市町村、地方連 合会、農業協同組合その他関係諸団体と一層の連携を図り、策定した強化計画 の実現に努めるものとする。 (2)統合再編整備事業 ア 統合整備 (ア)統合整備実施地区の承認 - 3 - a 統合整備を実施しようとする土地改良区が要綱第3の3の(1)のウの (イ)のbの(a)による承認申請を行うときは、別紙様式第2号の申請書 によるものとする。 b 都道府県知事は、要綱第3の3の(1)のウの(イ)のbの(b)による 地方農政局長との協議に当たっては、aの申請書の写しに次の内容を記載し た意見書を添付するものとする。 (a)統合整備の必要性(統合整備基本計画等の位置付け等) (b)組織運営の現状と計画見通し (c)その他特記すべき事項 (イ)統合整備協議会の構成等 a 要綱第3の3の(1)のウの(ア)の統合整備協議会(以下「協議会」と いう。)は、地区の実情を勘案し、おおむね次により構成するものとする。 (a)都道府県の職員 若干名 (b)関係市町村の職員 1市町村当たり1名 (c)関係農業団体の役職員 若干名 (d)関係土地改良区等の役職員 1土地改良区等当たり3名 (e)その他学識経験者及び債権者等 若干名 b 協議会は、地区の実情に応じて要綱第3の3の(1)のウの(イ)のbの (a)の承認を受けた土地改良区等が適宜開催するものとし、おおむね次の 順序及び協議事項等により開催し、関係土地改良区等が共同して樹立する統 合整備計画について積極的な検討と指導を行うものとする。 (a)Ⅰ型地区及びⅡ型地区 ① 第1年度 1回目 統合整備推進上の問題点の把握及び処理方針の検 討 2回目 同上 3回目 統合整備計画の策定方針の検討 4回目 関係土地改良区等による統合整備計画の概要案の 提示 ② 第2年度 1回目 統合整備計画の概要案の検討 2回目 同上 3回目 統合整備計画の概要案に対する市町村、関係農業 団体の意見の提示及びその調整 4回目 同上 ③ 第3年度 1回目 統合整備計画の概要案の最終取りまとめ 2回目 統合整備計画の概要案の細部討議及び調整 3回目 同上 4回目 統合整備計画の最終調整 (b)Ⅲ型地区 ① 第1年度 1回目 統合整備計画の策定方針の検討 2回目 関係土地改良区等による統合整備計画の概要案の 提示 3回目 統合整備計画の概要案に対する市町村、関係農業 団体の意見の提示及びその調整 4回目 同上 ② 第2年度 1回目 統合整備計画の概要案の取りまとめ 2回目 統合整備計画の概要案の細部討議及び調整 - 4 - 3回目 同上 4回目 統合整備計画の最終調整 (ウ)統合整備計画の樹立 a 関係土地改良区等は、都道府県知事の指導の下に、地区の実態を十分に調 査の上、関係市町村及び関係農業団体と調整を図りつつ統合整備計画を樹立 するものとする。 b 統合整備計画の樹立に係る調査の実施 aの統合整備計画を樹立するために行う実態調査は、おおむね次によるも のとする。 (a)賦課基準調査 関係土地改良区別の賦課基準の設定条件及びその基準と受益関係の照応 状況 (b)資産関係調査 関係土地改良区別の資産(土地改良施設を除く。)の種類、数量、位置、 使用状況並びに評価額及びその基準 (c)市町村等からの助成状況等調査 市町村、農業協同組合等からの工事費、維持管理費、経常経費等に対す る助成金の内容 (d)施設管理調査 ① 土地改良施設の種類、構造、機能、規模及び設置箇所 ② 管理状況及び管理経費 (e)農業集落組織調査 ① 農業集落組織の現状 ② 農業集落組織による管理施設の種類、構造、規模及び管理内容 (f)末端施設管理調査 末端施設の管理状況及び費用負担 (g)農外利用調査 ① 他目的使用に係る施設の種類、構造、規模及び設置箇所 ② 多目的使用に係る施設の使用条件及び多目的使用料の徴収状況 ③ 他目的使用の形態別明細、施設の分布状況、その他管理経費 (h)その他調査 組合員、市町村、農業団体等の意識及び要望等に関する調査 c Ⅰ型地区及びⅡ型地区における統合整備計画 (a)Ⅰ型地区及びⅡ型地区における統合整備計画には、次の事項を定めるも のとする。 ① 統合整備に関する基本的事項 ⅰ 合併の方法、時期その他当該合併の推進に関する事項 ⅱ 定款及び諸規程類の調整に関する事項 ⅲ 経費の賦課基準の調整に関する事項 ⅳ 役員の定数に関する事項 ⅴ 組織及び運営に関する事項 ⅵ 借入金の償還に関する事項 ⅶ 財産の調整に関する事項 ⅷ その他必要な事項 ② 土地改良施設の維持管理に関する事項(施設管理の再編計画、施設の 年次別整備計画(5か年程度)等) - 5 - ③ 合併後の土地改良区の事業計画等に関する事項 ⅰ 土地改良事業の実施に関する事項(土地改良事業の内容、実施地域、 規模、実施主体、実施時期等) ⅱ 土地改良施設の利活用等に関する事項(利活用の可能性、利活用す る施設とその管理運営方法、内容及び実施方法、市町村への移管計画、 特定受益者負担の計画等) ⅲ その他土地改良区の活性化を図るために必要な事項 (b)Ⅰ型地区及びⅡ型地区における統合整備計画には、(a)に定める事項 のほか、土地改良区の実態に応じ次に掲げる事項等必要な事項を定めるこ とができるものとする。 ① 地区内の水田転作の実施と土地改良区の運営との調整に関する事項 (土地改良施設の管理方法、賦課基準の調整方法、市町村との調整方法 等) ② 市町村の農業振興地域整備計画その他の農業関係計画と地区内の土地 改良事業との調整に関する事項(調整体制の整備、連携強化の方法等) d Ⅲ型地区における統合整備計画 (a)Ⅲ型地区における統合整備計画には、次の事項を定めるものとする。 ① 合併の場合 cの(a)の①及び②に掲げる事項 ② 合同事務所の設置の場合 ⅰ 合同事務所の設置の方法、時期その他当該合同事務所の設置の推進 に関する事項 ⅱ 合同事務所の組織及び運営に関する事項 ⅲ 財産の調整に関する事項 ⅳ その他必要な事項 (b)Ⅲ型地区における統合整備計画には、(a)の事項のほか、次に掲げる 事項のうち必要なものを定めることができるものとする。 ① 地区内の土地改良事業の実施に関する事項 ② 土地改良施設の利活用等に関する事項 ③ 地区内の水田転作の実施と土地改良区の運営との調整に関する事項 ④ 市町村の農業振興地域整備計画その他の農業関係計画と地区内の土地 改良事業との調整に関する事項 ⑤ その他土地改良区の活性化を図るために必要な事項 (エ)附帯施設整備 統合整備を実施する土地改良区は、統合整備の実施に伴い必要となる次の附 帯施設整備を行うことができるものとする。 a 水管理等施設整備(合同事務所の設置の場合を除く。) 土地改良区の施設管理水準の向上のための整備補修、維持管理の効率化・ 省力化に資する施設改善及び事故等の未然防止を図る安全施設の設置に係る もので、これに要する経費が2,500万円以下(Ⅲ型地区にあっては、200万円 以下)のものとする。 b 業務運営合理化施設整備 土地改良区の業務運営及び会計・経理体制の整備等を図るために必要とな る別表に掲げる事務機器等の整備に係るもので、これに要する経費が次に掲 げる金額以下のものとする。 (a)Ⅰ型地区の合併 300万円 - 6 - (b)Ⅱ型地区の合併 100万円 (c)Ⅲ型地区の合併 70万円 (d)Ⅲ型地区の合同事務所の設置 25.8万円 c 管理施設情報電子化整備(合同事務所の設置の場合を除く。) 合併後の土地改良施設の効率的な管理を行うために必要となる当該施設に 関する図面その他の情報の電子媒体への変換又は当該情報に関するデータベ ースの作成及び電子化され、又はデータベース化された情報と地図情報とが 一体となった管理情報システムの整備に係るもので、これに要する経費が1, 000万円以下のものとする。 (オ)実施期間 Ⅰ型地区及びⅡ型地区の統合整備は原則として3年間、Ⅲ型地区の統合整備 は原則として2年間で実施するものとする。ただし、附帯施設整備については、 (イ)の統合整備計画を樹立した年度の翌年度までに限り実施することができ るものとする。 (カ)成果の活用 都道府県知事は、協議会による統合整備の推進状況及び統合整備実施の成果 を広報するとともに、統合整備を必要とする他の地域の啓発及び指導に際し、 その成果の活用を図るものとする。 イ 管理再編整備 (ア)管理再編整備実施地区の承認 a 要綱第3の3の(2)のアの管理再編整備を実施しようとする土地改良区 が要綱第3の3の(2)のイによる承認申請を行うときは、別紙様式第3号 の申請書によるものとする。 b 都道府県知事は、要綱第3の3の(2)のウによる地方農政局長との協議 に当たっては、aの申請書の写しに次の内容を記載した意見書を添付するも のとする。 (a)管理再編整備の必要性 (b)施設管理、集落管理組織の現状及び見通し (c)その他特記すべき事項 (イ)管理再編整備計画の策定 a 要綱第3の3の(2)のイの都道府県知事の承認を受けた土地改良区(以 下「管理再編実施土地改良区」という。)は、地区内又は隣接地域における 施設管理の状況、集落管理組織の活動状況及び農業者の意向を的確に把握す るため、次に掲げるものの中から地域の実情に応じて必要となる事項を選択 して、地域実態調査を実施するものとする。 (a)土地改良区管理施設に関する調査 (b)営農状況に関する調査 (c)農業集落組織の現状に関する調査 (d)水利用の実態に関する調査 (e)末端施設の管理状況に関する調査 (f)周辺地域の施設管理状況に関する調査 (g)農業用用排水路等の農外利用に関する調査 (h)農業用用排水路等の利用調整に関する調査 (i)組合員の意識、市町村及び農業団体の要望等に関する調査 (j)その他 b 管理再編実施土地改良区は、都道府県の指導の下に、関係市町村及び関係 - 7 - 農業団体と調整を図りつつ管理再編整備計画を樹立するものとする。 c 管理再編整備計画には、次の事項を定めるものとする。 (a)施設管理再編計画 集落管理機能の低下、隣接地域の取込み等に伴う施設管理の再編を行う ため、維持管理の方法、施設操作、水配分計画等について、次に掲げる事 項を内容とする地域の現状に即した施設管理の再編計画を作成するものと する。 ① 施設管理の再編の基本方向 ② 施設管理の現状 ③ 施設管理に関する計画 ④ 施設整備に関する計画 ⑤ 関係機関との調整に関する計画 ⑥ その他必要な事項 (b)管理組織再編計画 施設管理再編計画及び水利用の実態に即した管理体制の整備、下部組織 の再編等について、次に掲げる事項を内容とする管理組織の再編計画を作 成するものとする。 ① 管理組織の現状 ② 管理体制の整備に関する計画 ③ 下部組織の再編に関する計画 ④ その他必要な事項 (ウ)管理再編整備検討委員会の設置 a 管理再編実施土地改良区は、次に掲げる者をもって構成する管理再編整備 検討委員会(以下「検討委員会」という。)を設置するものとする。 (a)都道府県の職員 1名 (b)市町村の職員 2名 (c)地方連合会の役職員 1名 (d)実施土地改良区の役職員 2名 (e)関係農業団体の役職員 若干名 (f)学識経験者その他必要な者 若干名 b 検討委員会は、おおむね次に掲げる順序及び検討事項等により開催するも のとする。 (a)第1年度 1回目 地域実態調査の方法、内容の検討 2回目 地域実態調査の実施結果の検討及び管理再編整備計 画策定方針の検討 (b)第2年度 1回目 管理再編整備計画の細部検討 2回目 管理再編整備計画の最終調整 c 管理再編実施土地改良区は、地域実態調査の実施及び管理再編整備計画の 策定に当たっては、検討委員会の意見を求めるものとする。 d 検討委員会は、cにより意見を求められたときは、地域における施設管理 の状況、集落管理組織の活動状況等の実情を踏まえ、適正な管理再編整備に 資するよう積極的に検討を行い、意見を述べるものとする。 (エ)附帯施設整備 管理再編実施土地改良区は、管理再編整備の実施に伴い必要となる次の附帯 施設整備を行うことができるものとする。 a 水管理等施設整備 - 8 - 土地改良施設の小規模な改修、整備補修及び安全施設としてのフェンス等 の設置に係るもので、これに要する経費が200万円以下のものとする。 b 業務運営合理化施設整備 土地改良施設の維持管理の改善等を図るために必要となる別表に掲げる業 務機器等の整備に係るもので、これに要する経費が100万円以下のものとす る。 (オ)実施期間 原則として2年間で実施するものとする。 第3 1 土地改良施設管理円滑化事業 公募団体が行う土地改良施設管理円滑化事業 公募団体が実施する要綱第4の1の土地改良施設の整備補修事例検討会(以下「検 討会」という。)は、おおむね次により実施するものとする。 (1)全国を地方農政局ごとに1ブロックとして、各ブロック単位で検討会を開催する ものとする。ただし、北海道にあっては東北農政局ブロック、沖縄県にあっては九 州農政局ブロックにそれぞれ含めるものとする。 (2)検討会においては、要綱第4の2の(2)のイの土地改良施設の診断・管理指導 を行う地方連合会の管理専門指導員が診断・管理指導した事例(1県当たり1から 2事例程度選定)のうちから、診断・管理指導の技術の共有化を図るべきものにつ いて2事例程度を選定するものとする。 (3)検討会は、学識経験者、地方農政局及び都道府県職員並びに地方連合会の管理専 門指導員をもって構成するものとする。 (4)公募団体は、各ブロックで選定された事例等をとりまとめ、地方連合会の管理専 門指導員の技術データとして共有化を図るものとする。 2 地方連合会が行う土地改良施設管理円滑化事業 地方連合会が行う土地改良施設管理円滑化事業は以下のとおりとする。 (1)土地改良施設の点検、整備、操作等の管理に関する専門技術的な診断・管理指導 ア 管理円滑化事業推進委員会の設置等 要綱第4の2の(1)のアにより設置する管理円滑化事業推進委員会(以下「管 理推進委員会」という。)の構成は、おおむね次によるものとする。 ただし、要綱第4の2の(2)に掲げる事業のみ実施する場合は、(ウ)及び (オ)については除くことができるものとする。 なお、(イ)の職員のうち1名は、原則として土地改良施設に関する専門的知 識を有する者とする。 (ア)国の職員 1名 (イ)都道府県の職員 2名 (ウ)市町村の職員 2名 (エ)地方連合会の役職員 2名 (オ)土地改良区の役職員 3名 (カ)学識経験者その他必要な者 若干名 イ 土地改良施設の診断・管理指導 要綱第4の2の(2)の土地改良施設の診断・管理指導は、管理推進委員会の 検討結果をもとに、土地改良施設の診断・管理指導の業務実施計画を作成の上、 おおむね次により実施するものとする。 (ア)管理専門指導員の配置 地方連合会は、土地改良施設の診断・管理指導を実施する場合は、次により - 9 - 管理専門指導員を配置するものとする。 a 土地改良施設の診断・管理指導に対し専任的に従事する常勤の管理専門指 導員の配置 b 必要に応じ、委嘱による臨時的管理専門指導員の配置 (イ)定期的に実施する土地改良施設の診断・管理指導 定期的に実施する土地改良施設の診断・管理指導(以下「定期診断指導」と いう。)の対象施設は、ダム(ため池を含む。)、頭首工、揚水機場その他の農 業水利施設であって、都道府県内の土地改良施設の数及び地方連合会の執行体 制等を勘案の上、地方連合会が定めるものとする (ウ)土地改良区等からの要請に基づいて随時に実施する土地改良施設の診断・管 理指導 土地改良区等からの要請に基づいて随時に実施する土地改良施設の診断・管 理指導(以下「要請診断指導」という。)の対象施設は、(イ)の定期診断指 導の対象施設以外であって、土地改良区等から特に診断・管理指導の要請があ った土地改良施設とする。 (エ)地方連合会における土地改良施設の診断・管理指導の業務実施計画の策定 地方連合会は、業務の効率的な実施を図るため、毎年度業務実施計画を策定 するものとする。 a 定期診断指導対象施設調書の作成 地方連合会は、業務実施計画における定期診断指導の計画策定上の基礎資 料として、土地改良区等からの申告及び自らの調査をもとに、別紙様式第4 号の例に準じ、定期診断指導対象施設調書を策定するものとする。 b 業務実施計画の策定 土地改良施設診断・管理指導の業務実施計画には、少なくとも次の事項を 定めるものとする。 (a)定期診断指導については、その対象とする土地改良施設の種目及び当該 診断・管理指導の時期 (b)要請診断指導については、当該診断・管理指導は土地改良区等から別紙 様式第5号の例により書面で要請のあったものについて速やかに行う旨及 び当該診断・管理指導の対象施設の種目等の範囲を限る場合にあっては、 その範囲 (オ)地方連合会及び管理専門指導員の業務 地方連合会及び管理専門指導員は、おおむね次により土地改良施設の診断・ 管理指導等を行うものとする。 a 管理専門指導員は、定期診断指導の対象施設について、業務実施計画に定 められたところに従い、診断・管理指導を行うものとする。 b 地方連合会は、aにより診断・管理指導を行うに当たっては、あらかじめ 診断・管理指導の期日を土地改良区等に通知し、その診断・管理指導に際し ては、相手方の管理担当者を立ち合わせるものとする。 c 管理専門指導員は、診断を了した場合には、別紙様式第6号の例及び別添 によりその診断結果調書を2部作成し、1部を該当する土地改良区等に交付 するとともに、必要な助言・管理指導を行うものとする。 d 地方連合会及び管理専門指導員は、要請診断指導の対象施設について土地 改良区等から診断・管理指導の申込があったときは、定期診断指導に支障の ない限り、これに応ずるものとし、上記a、b及びcに準じて診断・管理指 導を行うものとする。 - 10 - (2)土地改良施設の管理等に関する苦情・紛争等の対策 ア 土地改良事業に関する苦情・紛争等対策 要綱第4の2の(3)のアの土地改良事業に関する苦情・紛争等対策は、おお むね次により実施するものとする。 (ア)相談等実施計画の策定 地方連合会は、おおむね次に掲げる事項を相談等実施計画に定めるものとす る。 a 土地改良事業に関する苦情・紛争等対策の実施に係る基本方針 b 相談指導員及びその担当部門 c 業務の範囲及び定期相談日 d その他必要な事項 (イ)土地改良相談業務事業の実施 地方連合会は、おおむね次により土地改良相談業務を実施するものとする。 a 地方連合会は、定期相談日として、毎月1日以上の一定の相談日を設け対 応するものとする。 b 相談の依頼人は、原則として、別紙様式第7号の例によりあらかじめ地方 連合会に申し込むものとする。 c bの申し込みがあったときは、要綱第4の2の(3)のアの(ア)の相談 指導員がこれを処理するものとする。 なお、相談指導員は必要に応じて現地指導を行うものとする。 (ウ)苦情・紛争対策専門家の委嘱 地方連合会は、(イ)による土地改良相談業務事業のほか、近年の複雑化・ 高度化する相談等に的確に対応するため、弁護士及び公認会計士に相談業務を 委嘱することができるものとする。 イ 非補助土地改良事業推進支援 要綱第4の2の(3)のイの非補助土地改良事業推進支援は、おおむね次によ り実施するものとする。なお、実施に際しては地方農政局(沖縄県にあっては内 閣府沖縄総合事務局。以下同じ。)、都道府県及び株式会社日本政策金融公庫(沖 縄県にあっては沖縄振興開発金融公庫。以下同じ。)の支援を得るなど、効果的 な実施を図るものとする。 (ア)融資推進計画の策定 a 要綱第4の2の(3)のイの(ア)の融資推進計画の策定に当たっては、 都道府県の職員、株式会社日本政策金融公庫の職員、地方連合会の役職員そ の他地方連合会が必要と認める者をもって構成する融資拡大連絡会議を開催 するものとする。 b 融資拡大連絡会議は、毎年度1回以上開催するものとする。 c 融資拡大連絡会議では、融資推進計画の策定に資するため、次に掲げる事 項についての検討を行うものとする。 (a)非補助土地改良事業における資金需要の動向及び要因分析 (b)管内における非補助農業基盤整備資金の融資目標額 (c)融資目標を達成するために実施する推進指導活動の方針等 d 地方連合会は、cに基づく検討結果を非補助農業基盤整備資金融資推進計 画書(別紙様式第8号)に取りまとめ、事業実施の前年度の1月15日までに 地方農政局長に提出するものとする。 e 地方農政局長は、検討結果の内容に関して、その実行性確保の観点から検 証を行うものとし、検証の結果、必要があると認められる場合は、所要の見 - 11 - 直しを図るよう指示するものとする。 f 地方農政局長は、管内地方連合会への指導方針を非補助農業基盤整備資金 融資推進指導概要書(別紙様式第9号)に取りまとめ、地方連合会から提出 された別紙様式第8号の写しを添付の上、1月31日までに農村振興局長に提 出するものとする。 (イ)推進指導活動 a 土地改良区等の融資償還事務担当者に対する研修は、土地改良事業におけ る非補助土地改良事業の位置付け及び重要性についての認識を深めるととも に、融資事務担当者の資質の向上に寄与するテーマを選定の上、行うものと する。 b 現地における推進指導については、非補助土地改良事業との一体的な実施 による事業効果の早期発現の観点から、原則として国営土地改良事業地区及 び都道府県営土地改良事業地区に所在する土地改良区の中から抽出の上、行 うものとする。 なお、地方連合会は、非補助土地改良事業に係る情報を広報誌等に掲載す るなど、広く周知に努めるものとする。 3 土地改良区が行う土地改良施設管理円滑化事業 土地改良区が実施する要綱第4の3の土地改良施設管理円滑化事業は以下のとおり とする。 (1)管理組織整備推進事業の実施に係る申請 ア 管理組織整備推進事業を実施しようとする土地改良区が、要綱第4の3の(2) のアによる承認申請を行うときは、別紙様式第10号の申請書によるものとする。 イ 都道府県知事は、要綱第4の3の(2)のイによる地方農政局長との協議に当 たっては、アの申請書の写しに、申請に係る土地改良区について、次の内容を記 載した意見書を添付するものとする。 (ア)市町村等協議型及び環境創造・住民参画型 a 都市化・混住化の状況 b 事務執行体制 c 維持管理の現状 d 他の土地改良区に対する啓発効果の見通し e 農業用用排水路等の農外利用の現状 f その他特記すべき事項 (イ)農業用水管理系統再編型 a 農業用水の管理系統を再編する必要性 b 集落管理組織による維持管理の現状 c その他特記すべき事項 (2)市町村等協議型の実施 ア 市町村等協議促進検討委員会の設置等 (ア)要綱第4の3の(2)のアの都道府県知事の承認を受けた土地改良区は、市 町村等協議促進検討委員会(以下「促進検討委員会」という。)を設置するも のとし、その構成はおおむね次によるものとする。 a 地方農政局の職員 1名 b 都道府県の職員 2名 c 市町村の長又はこれに準ずる者及び一般職員 6名 d 地方連合会の役職員 2名 e 株式会社日本政策金融公庫等の職員 若干名 - 12 - f 関係農業団体の役職員 若干名 g 土地改良区の役職員 3名 h 都市化・混住化地域の住民 3名 i 学識経験者その他必要な者 3名 (イ)促進検討委員会は、次に掲げる業務を行うものとする。 a 農業用用排水路等の軽微な維持管理作業への地域住民の参加を実現するた めの検討 b 維持管理費等分担計画(以下「分担計画」という。)の策定 c 分担計画に基づき、市町村等協議に係る協定書案の作成 (ウ)促進検討委員会は、おおむね次に掲げる順序及び検討事項等により開催する ものとする。 a 第1年度 1回目 事前調査の実施内容検討 2回目 事前調査結果を基に実態調査の実施内容検討 3回目 地域住民アンケート調査の実施内容検討 4回目 実態調査結果検討(イの(ア)のbの(c)に係る事 項) b 第2年度 1回目 地域住民アンケート集計結果検討 2回目 実態調査結果検討(イの(ア)のbの(d)に係る事 項) 3回目 維持管理への地域住民の参加及び附帯工事に関する検 討 c 第3年度 1回目 すべての調査等に関する総合的検討結果に基づき、ア の(イ)のbにより策定する分担計画についての検討 2回目 分担計画の策定 3回目 市町村等協議に係る協定書案の検討 イ 分担計画の策定 (ア)農業用用排水路等の農外利用に関する調査 土地改良区は、おおむね次のa、b及びcにより農業用用排水路等の農外利 用に関する調査を実施し、その結果等を促進検討委員会に提出するものとする。 a 事前調査 農業用用排水路等の農外利用の状況を的確かつ効率的に把握するため、地 区内外の廃水源のおおまかな分布やその水質の測定方法に関する予備調査及 び廃水の集水区域に関する概略調査等を必要に応じて実施するものとする。 b 実態調査 維持管理費等分担計画を策定する上で必要となる次の事項について実態調 査を実施するものとする。 (a)土地改良区が管理する農業用用排水路等へ流入する廃水源の特定並びに その排水量及び廃水源水質の調査 (b)雨水等流入地域の面積及び地目等調査 (c)農業用用排水路等における転落事故の発生等安全管理に関する調査 (d)農業用用排水路等の地域用水利用や親水施設の設置等による地域住民の 生活環境等への影響に関する調査 (e)その他 c 地域住民アンケート調査 地域住民に対し、地域に存する農業用用排水路等についての維持管理費の 負担の在り方及び軽微な維持管理作業についての考え方等についてアンケー - 13 - ト調査を実施するものとする。 (イ)附帯工事 土地改良区は、次のa及びbの事項に留意して、農業用用排水路等の維持管 理費の低減に直接的に資する小規模な水質浄化装置や除塵機等の設置を附帯工 事として行うことができるものとする。 a 附帯工事に要する経費は、3,000万円以下とする。 b 当該工事により造成される施設については、施設の維持管理等につき、事 前に十分な計画を立てておくものとする。 (ウ)地域住民に対する啓発方法等の検討 土地改良区は、イの(ア)のbの(c)及び(d)並びにcの調査に基づき、 地域住民による農業用用排水路等の軽微な維持管理作業のあり方及び地域住民 の参加による維持管理費の節減の効果について、促進検討委員会において検討 し、地域住民に対する住民参加の農業用用排水路等の維持管理についての啓発 等に活用するものとする。 (エ)分担計画の策定 促進検討委員会は、(ア)、(イ)及び(ウ)に基づき、次の事項を内容とす る分担計画を策定するものとする。 a 農業用用排水路等の管理主体の在り方 b 農業用用排水路等の維持管理費の土地改良区と農外利用者との分担額の算 定 c 軽微な維持管理のあり方 d その他地域の実情に応じ農業用用排水路等の維持管理費につき土地改良区 と農外利用者が公平な分担を実現するために必要な事項 ウ 市町村等協議型実施後の土地改良区の対応 土地改良区は、促進検討委員会が策定した維持管理費等分担計画及び市町村等 協議に係る協定書案に基づき、農外利用者との協議を実施するものとする。 (3)環境創造・住民参画型の実施 ア 管理作業参画推進協議会の設置等 (ア)要綱第4の3の(2)のアの都道府県知事の承認を受けた土地改良区は、管 理作業参画推進協議会(以下「管理推進協議会」という。)を設置するものと し、その構成はおおむね次によるものとする。 a 地方農政局の職員 1名 b 都道府県の職員 2名 c 市町村の職員 3名 d 地方連合会の役職員 2名 e 関係農業団体の役職員 若干名 f 都市化・混住化地域の住民 7名 g 土地改良区の役職員 3名 h 学識経験者その他必要な者 3名 (イ)管理推進協議会は、次に掲げる業務を行うものとする。 a 農業用用排水路等が、その管理を通じて地域住民に良好な住環境等を提供 する等の公益的役割を有することについて、地域住民への啓発方法等の検討 を行うこと。 b 土地改良区が行う農業用用排水路等の管理作業へ地域住民が参画するた め、土地改良区と地域住民が締結する協定書案を策定すること。 (ウ)管理推進協議会は、おおむね次に掲げる順序及び検討事項等により開催する - 14 - ものとする。 a 第1年度 1回目 土地改良区の現状把握等 2回目 作業参画対象地域の検討 3回目 地域住民に対する各種調査内容の検討 4回目 土地改良区が行う作業の定量的分析 5回目 既に地域住民参画を実施している地区の調査 6回目 他地区代表者を招いてのパネルディスカッション 7回目 地域住民参画事業計画の策定 b 第2年度 1回目 地域住民に対する調査集計結果の検討 2回目 住民参画のための啓発及び広報活動方法の検討 3回目 住民が参画し行う作業の定量的分析 4回目 管理作業参画についての地域住民との意見交換会 5回目 管理作業内容及び附帯工事の検討 c 第3年度 1回目 住民参画のための啓発及び広報活動方法の検討 2回目 附帯工事後の作業の定量的分析 3回目 作業参画についての地域住民との意見交換会 4回目 損害保険の加入の要否等具体的参画手続の検討 5回目 協定書案の検討 イ 地域活動委員会の設置等 (ア)アの管理推進協議会は、地域の実情等を勘案し、特に都市化・混住化が著し い集落の周辺地域等を農業用用排水路等の管理作業に地域住民の参加が期待で きる地域としてモデル地区に選定し、その地区毎に市町村の職員、地域のNP O団体(自然保護団体、市民団体等)の構成員、地域住民、土地改良区の役職 員等により構成する地域活動委員会を設置することができるものとする。 (イ)地域活動委員会は、次に掲げる業務を行うものとする。 a 農業用用排水路等の管理のあり方やその周辺整備等についての検討 b 農業用用排水路等が有する公益的役割に対する地域住民の理解を深めるた めの啓発方法等の検討 c 要綱第4の3の(1)のイの活動(以下「環境創造活動」という。)や管 理作業等に対する支援方法等の検討 (ウ)(イ)の業務は、おおむね次により実施するものとする。 a 農業用用排水路等の状況把握(現地踏査等) b 農業用用排水路等の管理のあり方、活用方法等に関する検討 c 農業用用排水路等の管理作業等に関する検討 d 農業用用排水路等の周辺整備等に関する検討 e 環境創造活動及び管理作業の地域住民に対する啓発及び活動等への支援 f 検討結果等の取りまとめ (エ)地域活動委員会は、業務の結果等を取りまとめ、管理推進協議会に報告する ものとする。 ウ 協定書案の策定等 (ア)土地改良区は、農業用用排水路等が有する公益的役割に関する調査を実施し、 その結果を管理推進協議会に提出するものとする。 (イ)土地改良区は、地域活動委員会を設置したモデル地区において、おおむね次 により地域住民が参加して行う環境創造活動及び管理作業等を実施するものと する。 a 水質保全のための水生植物の植栽 - 15 - b 景観保全のための水路護岸への植栽 c 水路周辺の景観に配慮した安全施設の設置 d ホタルの生息場所の整備等 (ウ)土地改良区は、農業用用排水路等から地域住民が享受する利益等の調査を実 施するものとする。 a 実態調査 地域住民が参画する上で必要となる次の事項について実態調査を実施する ものとする。 ⅰ 農業用用排水路等から利益等を享受している地域の特定 ⅱ ⅰにおける地域住民が享受している利益等の具体的内容 ⅲ 農業用用排水路等の安全性 ⅳ その他必要な事項 b 管理作業に参画することが適当と考えられる地域住民の意識等調査 aのⅰの地域の地域住民に対し、農業用用排水路等に対する認識、当該施 設から地域住民が享受している利益及び当該施設の管理作業への参画等につ いての考えについて意識等調査を実施するものとする。 (エ)土地改良区は、地域住民が農業用用排水路等の管理作業への参画を容易にす るため、水路への昇降階段や危険箇所の補修等を附帯工事として行うことがで きるものとする。ただし、附帯工事に要する経費は、3,000万円以下とする。 (オ)管理推進協議会は、土地改良区が実施している管理作業の実態を把握した上 で、地域住民と共同実施する管理作業について検討等を行うものとする。 (カ)管理推進協議会は、(ア)から(オ)までについて、おおむね次により地域 住民への啓発方法等の検討を行うものとする。 a (ウ)のa及びbの調査に基づき、地域住民が参画して行う管理作業につ いて、管理推進協議会において検討を行うものとする。 b 土地改良区は、地域住民に対し、地域住民が参画して管理作業を行う農業 用用排水路等が有する公益的役割についての認識を深め、作業への参画を促 進するための啓発活動の実施の検討を行うものとする。 (キ)管理推進協議会は、(ア)から(カ)までに基づき、協定書案を策定するも のとする。 エ 環境創造・住民参画型実施後の土地改良区の対応 土地改良区は、管理推進協議会が策定した協定書案に基づき、地域住民と協議 を実施するものとする。 (4)農業用水管理系統再編型の実施 ア 農業用水管理系統再編対策委員会の設置等 (ア)要綱第4の3の(2)のアの都道府県知事の承認を受けた土地改良区は、農 業用水管理系統再編対策委員会(以下「再編対策委員会」という。)を設置す るものとし、その構成はおおむね次によるものとする。 a 都道府県の職員 3名 b 市町村の職員 1名 c 地方連合会の役職員 1名 d 関係農業団体の役職員 若干名 e 土地改良区の役職員 5名 f 集落代表者(地域の農業情報に精通する者) 若干名 g 学識経験者その他必要な者 若干名 (イ)再編対策委員会は、農業用水管理系統再編計画の策定に当たり、地域におけ - 16 - る維持管理の状況、集落管理組織の活動状況等の実情を踏まえ、適正な維持管 理を図るための検討を行い、意見を述べるものとする。 (ウ)再編対策委員会は、おおむね次に掲げる順序及び検討事項等により開催する ものとする。 a 第1年度 1回目 集落管理組織による維持管理の現状と問題点の析出及 び維持管理に関する実態調査の内容の検討 2回目 要綱第4の3の(1)のウにより策定する農業用水管 理系統再編計画の策定方針の検討及び維持管理に関する 実態調査内容の決定 b 第2年度 1回目 維持管理に関する実態調査結果の検討及び再編計画案 の検討 2回目 農業用水管理系統再編計画の最終調整 イ 農業用水管理系統再編計画の策定 (ア)土地改良区は、維持管理に関する実態調査をおおむね次のaからfまでに掲 げるものの中から集落管理組織の現状に応じて必要となる事項を選択して実施 するものとする。 a 地域の営農状況に関する調査 b 集落管理組織による維持管理の状況に関する調査 c 集落管理組織が行う維持管理に係る費用負担の実態に関する調査 d 集落管理組織の構成員の年齢構成や維持管理作業への参加の実態等、今後 の集落管理組織の在り方の検討に資する調査 e 集落管理組織の構成員の維持管理に対する意識調査 f その他 (イ)土地改良区は、集落管理組織が維持管理を実施している農業用用排水施設に ついて、関係市町村及び関係農業団体と調整を図りつつ、再編対策委員会の意 見を聴いて次の事項を内容とする農業用水管理系統再編計画を策定するものと する。 a 維持管理の現状 b 今後の維持管理の基本方向 c 今後の維持管理体制に関する計画 d 今後の維持管理方法に関する計画 e 関連施設整備に関する計画 f 集落管理組織の構成員に対する維持管理意識の啓発に関する計画 g その他必要な事項 ウ 関連施設整備 土地改良区は、イの(イ)のeの関連施設整備として、維持管理の効率化と労 力節減を図りつつ的確かつ合理的な配水調整を実現するために必要となる農業用 用排水施設の改善を実施することができるものとする。 なお、関連施設整備として行う農業用用排水施設の改善は、土地改良施設維持 管理適正化事業実施要領(昭和52年4月20日付け52構改B第601号構造改善局長 通知)別紙1の設備改善に該当するものとする。 (5)実施期間 市町村協議型及び環境創造・住民参画型にあっては、原則として3年間で実施し、 農業用水管理系統再編型にあっては、2年間又は3年間で実施するものとする。こ の場合、農業用水管理系統再編型の農業用水管理系統再編計画の策定については実 施期間の初年度及び2年度において実施し、関連施設整備については2年度又は3 - 17 - 年度において実施することを原則とする。 第4 1 土地改良換地等強化事業 公募団体が行う土地改良換地等強化事業 要綱第5の1の公募団体が行う土地改良換地等強化事業(以下、 「換地等強化事業」 という。)は以下のとおりとする。 (1)換地関係異議紛争処理対策 要綱第5の1の(1)の換地関係異議紛争処理対策は、おおむね次により行うも のとする。 ア 異議紛争に関する検討会の開催 要綱第5の1の(1)のアの検討会は次により開催し、具体的事例について検 討するものとする。 (ア)全国を地方農政局ごとに1ブロックとして、各ブロック単位で検討会を開催 するものとする。ただし、北海道にあっては東北農政局ブロック、沖縄県にあ っては九州農政局ブロックにそれぞれ含めるものとする。 (イ)検討会の構成は次のとおりとし、必要に応じて人数を定めるものとする。 a 国の職員 b 都道府県の職員 c 地方連合会の役職員 d 学識経験者その他必要な者 イ 地方連合会が行う換地処分促進指導に対する助言・指導 要綱第5の1の(1)のイの助言・指導は、次の各事項について検討を行い、 地方連合会に対し必要な助言及び指導を行うものとする。 (ア)地方連合会から提出された換地処分促進指導地区の処理方策 (イ)異議紛争の未然防止に関する事項 (2)要綱第5の1の(2)の名簿の調製は、要領第4の2の(2)により地方連合会 が作成する別紙様式第11号を基に行うものとする。 2 地方連合会が行う換地等強化事業 要綱第5の2の地方連合会が行う換地等強化事業は以下のとおりとする。 (1)換地等強化事業推進委員会の構成 要綱第5の2の(1)の換地等強化事業推進委員会(以下「換地等強化委員会」 という。)の構成は、おおむね次のとおりとする。 ア 国(地方農政局、地方法務局等)の職員 2名 イ 都道府県の職員 1名 ウ 地方連合会の役職員 2名 エ 地元団体(市町村、土地改良区等)の役職員 3名 オ 土地改良換地士 1名 カ 学識経験者その他必要な者 若干名 (2)換地技術者等及び換地事務量の把握等 要綱第5の2の(2)の換地技術者等及び換地事務量の把握等は、次により行う ものとする。 ア 土地改良換地士その他換地技術者(以下「換地技術者等」という。)について、 氏名、住所、所属、経験年数、経験地区数その他必要と認める事項を記載した名 簿(別紙様式第11号。以下「換地技術者等名簿」という。)を作成するものとす る。 また、毎年度初めに、当該名簿の記載事項について名簿登載者に対し、照会等 - 18 - を行い、必要な補正を行うものとする。 イ 換地技術者等の技術の向上を図るために、毎年1回以上、土地改良換地士によ って構成する会議(以下「換地士部会」という。)を開催するものとする。 換地士部会では、土地改良換地士の研修等による技術の向上を図るものとする。 ウ 当該都道府県の翌年度の換地事務量、事務処理量の把握及び換地事務量の長期 見通し等の作成に当たっては、毎年度末において都道府県が作成する3の換地地 区台帳、翌年度新規着工予定地区の内容、換地計画の認可又は決定状況並びに地 方連合会及び地元団体の調査結果等に基づき、換地処理見込表(別紙様式第12号) を作成するものとする。 エ 換地事務処理の今後の方向を検討するに当たっては、当該都道府県の換地事務 の実施体制及び換地事務の遅延原因等を十分把握した上で、換地事務を直接実施 している土地改良区については、必要に応じ、換地事務体制の改善を図るものと する。 オ 上記ウ、エに関連して、都道府県の実態に応じ、次のような調整を行うものと する。 (ア)換地事務を直接実施している土地改良区が比較的多い都道府県においては、 アの換地技術者等名簿、3の換地地区台帳等によって、換地事務の完了見込地 区及びその所属換地技術者等の新規事業地区等への再配置の希望を調査すると ともに、必要とされる配置の斡旋を行うものとする。 (イ)換地事務について、ウの換地処理見込表に基づいた実施が困難であると判断 される場合には、換地事務処理団体間の事務量の調整及び換地技術者等への事 務支援措置を行う等の具体的な方策を講ずるものとする。 カ 沖縄県においては、要綱第5の2の(2)のアの技術の向上については、当分 の間、地域の中核的換地技術者等の育成及びその技術水準の向上を図るため、市 町村及び土地改良区等の換地事務を担当する職員に対し、指導技術者(土地改良 換地士等)による濃密指導を行うものとする。 (3)換地事務に関する指導 ア 換地技術者等に対する研修 要綱第5の2の(3)のアの研修は、おおむね次により実施するものとする。 (ア)毎年度、当該都道府県における換地事務量、前年度までの研修実績及び換地 技術者等の技術水準等を考慮して、研修の種類、課目、研修時間、研修の対象 者、研修対象者数及び研修費用の概算等を内容とする年間研修計画(別紙様式 第13号)を換地等強化委員会に提出し、当該換地等強化委員会において協議・ 検討を行い決定するものとする。 (イ)(ア)の年間研修計画は、当該都道府県の換地事務の促進に資するものとし て、次に掲げる研修から選択し、おおむね別記の1から3により実施するもの とする。 a 新規担当者研修 新規に換地事務を担当する市町村、地方連合会及び土地改良区等の職員に 対する研修 b 換地計画実務研修 換地事務に従事している換地技術者等に対する研修 c 換地委員等実務研修 着工(予定)地区の換地委員(準備委員)、事業推進委員、土地改良区等 の役員、農地流動化推進員及び集落のリーダー等に対する研修 イ 換地選定事務指導 - 19 - 要綱第5の2の(3)のイの換地選定事務指導は、換地事務の技術的指導及び 助言を行う地方連合会の職員(以下「換地専門指導員」という。)により、おお むね次により行うものとする。 (ア)換地選定が未実施の地区について、市町村、土地改良区等の役職員及び換地 委員に対して、当該地区の現地での基礎調査、換地設計基準の作成及び換地選 定の指導を行うものとする。 (イ)(ア)の地区のうち、換地選定について特に指導の必要性が認められる地区 を重点指導地区に指定し、計画的に巡回指導を行うものとする。 (ウ)沖縄県においては、(イ)の規定にかかわらず、当分の間、換地専門指導員 により(ア)の地区を重点指導地区に指定し、計画的に巡回指導を行うものと する。 ウ 換地処分促進指導 要綱第5の2の(3)のウの換地処分促進指導は、おおむね次により行うもの とする。 (ア)換地処分促進指導地区台帳の作成 地方連合会の調査又は土地改良事業の実施主体からの申出等に基づき、事業 完了予定年度を越えているにもかかわらず換地処分が行われていない地区又は そのおそれのある地区(以下「遅延地区等」という。)の状況を把握し、概要 等を整理した台帳(別紙様式第14号)を作成するものとする。 (イ)遅延地区等に対する指導方針の策定及び指導等 a 地方連合会は、換地等強化委員会において遅延地区等の解消方法を検討し、 指導方針を策定するものとする。ただし、高度化、複雑化している案件は、 必要に応じて要綱第5の1の事業を行う公募団体に助言・指導を求めること ができるものとする。 b 換地専門指導員は、換地等強化委員会における指導方針等に基づき、当該 地区に対する指導を行い、その結果を換地等強化委員会に報告するものとす る。 (4)農地利用集積に関する指導 要綱第5の2の(4)の農地利用集積に関する指導は、おおむね次により行うも のとする。 ア 農地利用集積推進対策 (ア)農地利用集積推進対策会議の構成 地方連合会は、次の者をもって構成する農地利用集積推進対策会議(以下「利 用集積推進会議」という。)を開催するものとし、必要に応じて人数を定める ものとする。 a 都道府県の職員 b 市町村の職員 c 都道府県農業会議の役職員 d 農地中間管理機構等の役職員 e 地元団体(土地改良区等)の役職員 f 地方連合会の役職員 g 学識経験者その他必要な者 (イ)利用集積推進会議における検討 a 対象地区は、ほ場整備等基盤整備事業の完了地区であって利用集積を予定 している又はその必要性の高い地区とするものとする。 b 利用集積推進会議は、地方連合会が実施する実態把握調査等の結果をもと - 20 - に、利用集積を推進すべき地区(以下「推進地区」という。)を選定するも のとする。 (ウ)地方連合会による技術的指導等 a 換地専門指導員は、推進地区の利用集積の状況及び利用集積を推進する上 で課題となっている事項等について、関係土地改良区及び関係農家等から聞 き取り調査を行い、利用集積推進会議に提出するものとする。 b 利用集積推進会議は、利用集積を推進する上で課題となっている事項等に ついて、その解決策の検討及び整理を行い、推進地区の指導方針を策定する ものとする。 c 換地専門指導員は、利用集積推進会議で策定された指導方針に基づき、推 進地区に関係する土地改良区等と協議・調整を図りつつ、当該土地改良区等 が行う土地利用調整活動に対して技術的指導及び助言を行うものとする。 (エ)指導結果の報告等 a 地方連合会は、(ウ)のcの推進地区に対する換地専門指導員の指導結果 を利用集積推進会議に報告するものとする。 b 利用集積推進会議は、報告された指導結果を検証し、今後の指導方針の再 検討等を行うとともに、報告された事例の整理を行い、利用集積の推進に関 する情報として土地改良区等に提供するものとする。 (オ)推進地区調書の作成 地方連合会は、推進地区に関する地区調書(別紙様式第15号)を作成し、推 進地区における利用調整の推進に活用するものとする。 イ 交換分合推進対策 (ア)市町村等に対する研修等 要綱第5の2の(4)のイの(ア)の市町村、農業委員会及び土地改良区等 に対する研修等は、交換分合の実務に携わる職員等を対象として、おおむね別 記の4及び5により実施するものとする。 (イ)交換分合の助言・指導 要綱第5の2の(4)のイの(イ)の助言・指導は次の事項について行うも のとする。 a 交換分合計画書及び交換分合登記申請書の作成に関すること b 交換分合計画に係る土地の評価及び清算に関すること c 利用権が設定された土地における貸し手・借り手間の調整に関すること d 耕作放棄地及び離農跡地等の処理対策等に関すること e 新規交換分合実施目標地区の濃密指導 f その他交換分合の実施に関すること (ウ)地方連合会は、要綱第5の2の(4)のイの対策について、都道府県知事が 適当と認めた者にその一部を行わせることができるものとする。 3 換地地区台帳の作成 都道府県は、換地計画を必要とする地区(換地区を設けているときは換地区)ごと に換地地区台帳(別紙様式第16号)を作成して、都道府県及び当該事業地区の事業主 体の事務所に常備するものとする。 また、毎年度、地方連合会が2の(2)のウの換地処理見込表を作成するときまで に、すべての事業地区の実施主体に対して補正表(別紙様式第17号)を配付して報告 を求め、換地地区台帳の補正を行うものとする。 第5 技術力向上事業 - 21 - 1 地方連合会が行う技術力向上事業 要綱第6の1の技術実践研修は、土地改良区の役職員等に対して農業農村整備事業 に関する基礎的、専門的知識の習得を図ることにより技術力向上に資するものとし、 おおむね次により実施するものとする。 (1)研修内容 ア 農業農村整備事業を取り巻く最新の施策動向 イ 農業農村整備事業制度関係 ウ 維持、管理及び整備関係 (ア)土地改良事業計画設計及び技術基準関係 (イ)施工管理関係 (ウ)品質確保関係 (エ)施設管理関係 (オ)土地改良事業積算基準関係 (カ)コスト縮減関係 エ 環境対策への取組関係 オ 事業管理関係 カ その他 (2)研修の期間は、3日間程度とする。 (3)全国を地方農政局ごとに1ブロックとして、各ブロック3ヶ所以内で開催するも のとする。ただし、北海道にあっては東北農政局ブロック、沖縄県にあっては九州 農政局ブロックにそれぞれ含めるものとする。 なお、研修実施に当たっては、国、地方公共団体等と協議の上、開催するものと する。 2 事業の手続き (1)要綱第6の1の技術力向上事業を実施しようとする地方連合会は、別紙様式第28 号の承認申請書及び別紙様式第29号の本事業の計画概要書を添付の上、実施予定年 度の5月末日までに地方農政局長に提出するものとする。 (2)地方農政局長は1)の申請書を審査の上、本事業を実施することが適当と認める 場合は、実施予定年度の6月末日までに別紙様式第30号により承認するものとする。 第6 国及び都道府県による指導等 国及び都道府県は、水土総合強化推進事業を実施する土地改良区又は地方連合会に 対し指導を行うほか、必要に応じ地方連合会、関係市町村及び関係農業団体等に対し 協力を依頼するものとする。 第7 補助金交付決定前の着手 事業は、原則として、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年 法律第179号)第6条第1項の補助金等の交付の決定(以下「補助金交付決定」という。) 後に着手するものとする。 ただし、事業の効果的な実施を図るため、補助金交付決定前に事業に着手する場合 には、事業主体は、予め、その理由を明記した別紙様式第34号に定める水土総合強化 推進事業補助金交付決定前着手届を都道府県知事(公募団体にあっては、農村振興局 長)に提出するものとする。この場合、都道府県知事は、当該交付決定前着手届を、 速やかに地方農政局長に提出するものとする。 第8 実施結果の報告 - 22 - 1 要綱第10の1及び2のうち、要綱第3の2及び3の土地改良区基盤強化事業に関す る報告は、別紙様式第18号から別紙様式第23号までによるものとし、要綱第4の2及 び3の土地改良施設管理円滑化事業に関する報告は、別紙様式第24号から別紙様式第 26号までによるものとし、要綱第5の2の土地改良換地等強化事業に関する報告は、 別紙様式第27号によるものとする。 2 要綱第10の3に関する報告は、別紙様式第31号によるものとする。 3 要綱第10の4に関する報告は、別紙様式第32号から別紙様式第34号までによるもの とする。 第9 その他 本事業における人件費の算定等にあっては、「補助事業の実施に要する人件費の算 定等の適正化について(平成22年9月27日付け22経第960号農林水産省大臣官房経理 課長通知)」に従うものとする。 なお、本事業の実施に当たっては、平成22年1月15日付け21農振第1733号農村振興 局長通知に留意されたい。 - 23 - 別表(第2の2の(2)のアの(ウ)のb及び2の(2)のイの(エ)のb関係) 区 統 合 整 備 管理再編整備 分 対象となる事務機器等の種類 (1) 業務運営の合理化・省 力化に必要なもの パーソナルコンピューター、ワードプロ セッサー、ファクシミリ、複写機、鋼製 書庫、倉庫、机、椅子等 (2) 土地改良事業の適正か つ計画的な実施を図るた め必要なもの レベル、トランシット、ポール、スタッ フ、カメラ、製図機器、透写台、プラニ メーター等 (1) 土地改良施設の維持管 理の改善を図るために必 要なもの パーソナルコンピューター、水位計、流 量計、水温計、携帯電話等 (2) 土地改良事業の適正か つ計画的な実施を図るた め必要なもの レベル、トランシット、ポール、スタッ フ、カメラ、製図機器、透写台、プラニ メーター等 - 24 - 別記 土地改良換地等強化事業における研修等一覧 1 新規担当者研修 (1)研修の対象者 新規に換地事務を担当する地方連合会及び土地改良区等の職員又は既に換地事務を 担当しているが換地事務に関する研修を未受講の職員 (2)研修時間 48時間 (3)研修課目 研 修 課 目 研 修 課 目 土地改良法 土地評価・清算 民法(総則、物権、相続) 換地計画書作成 不動産登記法、土地改良登記令 調査事務(戸籍簿、住民票、登記簿調査) 戸籍法 国有地処理、行政界等変更 農地法、農業経営基盤強化促進法 換地関係登記実務 換地理論 測量理論・実務(図面作成含む) 2 換地計画実務研修 (1)研修の対象者 換地事務に従事している換地技術者等 (2)研修時間 30時間 (3)研修課目 研 修 課 目 研 修 課 目 土地改良法 一時利用地指定 換地理論 換地関係登記実務 農業経営、農地集団化 河川法、道路法関係実務 農村計画 国有地処理実務 非農用地換地手法 行政界等変更実務 基礎調査 行政不服審査法、行政事件訴訟法 換地設計基準 異議処理 土地評価・清算 国土調査 換地選定 測量理論、実務 3 換地委員等実務研修 (1)研修の対象者 着工(予定)地区の換地委員(準備委員)、事業推進委員、土地改良区等の役員、 - 25 - 農地流動化推進員及び集落のリーダー等 (2)研修時問 12時間 (3)研修課目 研 修 課 目 研 修 課 目 土地改良法の概要(換地理論含む) 異議処理 換地事務処理 人間関係論 換地設計基準 農業経営基盤強化促進法の概要 換地選定 換地と利用権の一体的推進手法 4 交換分合実務研修 (1)研修の対象者 市町村、農業委員会及び土地改良区等の役職員等の交換分合実務担当者 (2)研修時間 18時間 (3)研修課目 研 修 課 目 研 修 課 土地改良法 交換分合計画作成実務 交換分合制度 交換分合登記申請実務 土地評価、清算実務 交換分合事例研究 5 交換分合実務講習 (1)講習の対象者 交換分合実施予定地区の推進団体等の関係者 (2)講習時間 6時間 (3)講習課目 講 習 課 目 交換分合制度の概要 交換分合事例 - 26 - 目 別紙様式第11号 換 地 技 術 者 等 名 簿 ○○都道府県土地改良事業団体連合会 平成○○年4月1日現在 1 土地改良換地士名簿 登録番号 2 区分 所属 現住所 氏名 年齢 備考 経験地区数 備考 換地一般技術者名簿 所属 現住所 氏名 年齢 経験年数 (記載要領) 1 表の1 (1)登録番号は、土地改良法施行規則(以下「規則」という。)第43条の2の3第1 項で規定された土地改良換地士資格試験の合格証書に付された番号とする。 (2)区分は、規則第43条の2の3第1項で規定された土地改良換地士資格試験で知識 及び実務試験の両方で合格した者をAとし、規則第43条の2の3第2項に基づく実 務試験免除で合格した者をBとする。 (3)現住所は、市町村名までとする。 (4)備考欄は、必要に応じ、経験地区数などの実務経歴等必要事項を記載する。 2 表の2 (1)現住所は、市町村名までとする。 (2)経験年数及び経験地区数は、名簿作成時点において、換地実務に携わった年数及び 地区数を記載する。 (作成注意) 本名簿作成にあたっては、個人情報保護に配慮するものとし、要綱第5の1の(2)及び 要綱第5の2の(2)で規定された目的以外には使用しないものする。 別紙様式第32号 平成○年度合併推進リーダー育成事業実施結果報告書 (事業主体名)○○○○ 土地改良区合併推進リーダー育成事業 開催月日 開催場所 講 義 内 容 課目 時間数 参 土地改良区 土地改良事業 団体連合会 加 者 都道府県 数 市町村 その他 備 考 (注)「参加者数」欄の「その他」に該当する場合は、備考欄に所属を記載するものとする。 別紙様式第33号 平成○年度土地改良施設管理円滑化事業実績報告書 (事業主体名)○○○○ 土地改良施設の整備補修事例検討会の開催 参 加 者 数 ブロック名 開催月日 開催場所 国 土地改良事業 団体連合会 その他 計 選定事例及び 検 討 内 容 備 考 (注)「検討項目」欄には、都道府県から選定した土地改良施設の整備補修事例及び診断・管理 指導の技術の共有化を図るべきとした事例について記載するものとする。 別紙様式第34号 平成 年度土地改良換地等強化事業実績報告書 事業主体 1 異議紛争に関する検討会の開催状況 参 加者 数( 内訳) 開催 場所 開 催 年 月 開催 日数 ブ ロ ッ 日 ク名 地方連合会 土地改良区等 都道府県 市 町村 その 他 合計 2 地方連合会が行う換地処分促進指導に対する助言・指導等 (1)地方連合会から提出された換地処分促進指導地区の処理方策 地方連合会名 換地区名 助言・指導の概要 助言・指導日数 (2)異議紛争の未然防止に関する事項 地方連合会名 3 助言・指導の概要 換地技術者等の把握 換地技術者等の名簿の調製を行った地方連合会数 ※調製した名簿を添付すること。 助言・指導日数 (記載要領) 1 表の1 (1)開催日数は0.5日単位で記載する。 (2)土地改良区等には、土地改良区連合を含む。 2 表の2 日数は0.5日単位で記載する。
© Copyright 2024 ExpyDoc