仕様書(PDF形式:140KB)

平成27年度グリーン貢献量認証制度等基盤整備事業
(J-クレジット制度運営等業務)仕様書
1.事業の目的
本事業は、J-クレジット制度の運営に係る業務を行うとともに、J-クレジット
制度の普及促進等を行うものである。
2.事業の内容
受託事業者は、以下の全ての業務の実施に際して、各々事前に関係省庁の担当官と
相談・協議の上、その指示に従うこと。
なお、業務ごとの関係省庁の担当官の詳細については別途指示を行う。
(1)J-クレジット制度における委員会の開催
J-クレジット制度における以下の委員会の開催を行う。開催に際しては委員等出
席者の日程調整、委員会資料の作成、速記等の手配、傍聴者の受付及び議事の作成等、
委員会開催に係る事務を行う。委員会資料については、J-クレジット制度ホームペ
ージの掲載情報を効率的に管理するため、各種情報をデータベース化すること。
① 運営委員会の開催
関係省庁の会議室等において、運営委員会(公開、4回程度、2時間/回程度)
を開催する(謝金・旅費要(11名/回程度)
)。
② 認証委員会の開催
関係省庁の会議室等において、認証委員会(非公開、6回程度、2時間/回程度)
を開催する(謝金・旅費要(9名/回程度))
。
(2)プロジェクト実施円滑化のための審査費用支援
プロジェクト実施を円滑化するために、妥当性確認及び検証費用の支援を行う。
プロジェクト実施者が、審査機関による妥当性確認又は検証を受けようとする場合、
一定の確認を行った上で、妥当性確認又は検証に要した費用について、一定の上限額
の下、費用効率性の高いプロジェクトを支援(排出削減は450件、20万円/件程
度を、吸収は75件、80万円/件程度を想定)する。
なお、支援の申請状況について、関係省庁に毎週締めで報告する。
(3)新規方法論策定支援
新たな排出削減・吸収事業をJ-クレジットの対象とするために、新規方法論の策
定支援を行う。
プロジェクト実施者が新規方法論の策定を行おうとする場合、公募により案件の選
定を行った上で、当該方法論の策定に係る支援を行うこと(3件程度を想定)
。
(4)J-クレジット制度の事務局運営
J-クレジット制度の事務局を設置し、以下のとおりJ-クレジット制度の運営に
おいて必要な事務を行う。業務に当たっては円滑な運営ができるよう、関係省庁と協
議のうえ、各種事務手続きについて手順等を整理するとともに、国内クレジット制度
事務局及びオフセット・クレジット制度(J-VER)制度事務局と必要に応じて連
携すること。
①J-クレジット制度に関する窓口の設営
J-クレジット制度に係る申請手続き及び制度全般に関する問い合わせ並びに J
-クレジット制度に係る書類の受付に対応する窓口を設置し、電話若しくは電子メ
ールによる問い合わせ及び関係者からの書類提出の受付等に対応する。
審査機関登録申請、プロジェクト計画書、モニタリング報告書、新規方法論の申
請、口座開設申請、クレジット償却申請、地域版J-クレジット制度申請及びその
他J-クレジット制度に係る資料並びに国内クレジット制度及びJ-VER制度
からの移行届等を随時受付けるとともに、その内容を精査の上整理し、関係省庁に
毎週締めで報告する。また、地域版J-クレジット制度の運営に関して年に1回以
上の実地確認等を行い、結果を関係省庁に報告する。
②関係者との意見交換会の開催
J-クレジット制度の公正・公平かつ円滑な運用を図るため、審査機関及び別途
関係省庁で予定している、プロジェクト計画書の作成支援等を行う委託機関等の関
係者に対して、最新情報の提供等を行うとともに、J-クレジット制度の運営に関
する意見交換を行う会合(非公開、関係省庁の会議室等で5回程度。2時間/回。
関係者30名程度)を開催する。
③J-クレジット制度登録簿システムの運用・管理支援
J-クレジット登録簿システムの運用・管理業務に関して、登録簿口座の開設や
無効化処理等といった運用・管理の支援を行う。また、システムの設計変更の必要
が生じたときは、事務局として必要な情報の取りまとめ等を行う。
④J-クレジット制度ホームページの運営支援
J-クレジット制度のウェブサイト(http://japancredit.go.jp/)に掲載する
ための情報として、制度に関する最新情報、委員会情報、説明会情報及び移行手続
き、FAQ、各種規程等、口座開設、クレジット発行情報等、制度運営に必要な情
報等を整理し、ホームページの管理者に情報提供を行う。国内クレジット制度等の
情報についても、J-クレジット制度のウェブサイトに情報を集約し、コンテンツ
の充実を図る。また、英語での情報発信を行うため、既存の日本語ページや規定類
の英訳を行う。
(5)J-クレジット制度の普及促進
各種広報媒体の有効活用等を行い、効果的なJ-クレジット制度の普及促進を実施
する。また、J-クレジット制度の内容又はJ-クレジットの活用方法等をわかりや
すく示したパンフレット等を作成するとともに、エコプロダクツ2015にブースを
出展する。
(6)J-クレジット制度の運営に資する調査研究
J-クレジット制度の運営に資する情報の調査及び整理を行う。具体的には、海外
又は国内の類似制度等の調査を行いその調査内容の整理を行う。
(7)注意点
本事業において、次の内容も業務に含むことに注意すること。
・制度全般の運営に当たり、国際標準化機構(ISO)や温室効果ガスインベント
リ等、関連する規定や制度の動向を把握しておくこと。
・方法論の新規策定及び改定に係る相談を受け付けた場合、当該の排出削減技術が
技術的に確立されているかどうか検討を行うこと。また、提案者や専門家との打
ち合わせを行い、学術雑誌等の分析を行うこと。
・プロジェクトの登録及び認証について、プロジェクト計画書やモニタリング報告
書等の内容が方法論に則っているか否かの確認を行うだけでなく、個別に技術的
に適合しているか判断を行う場合がある。この場合においても、適宜プロジェク
ト実施者や専門家との打ち合わせを行うこと。・情報セキュリティについては、
(別記)情報セキュリティに関する事項を遵守すること。
3.事業実施期間
委託契約締結日~平成28年3月31日までとする。
※本事業は、平成27年度予算に係る事業であることから、予算の成立以前におい
ては、採択予定者の決定となり、予算の成立等をもって採択者とすることとする。
4.成果物の作成及び納入
事業報告書13部
事業報告書電子媒体(DVD-ROM)2式
5.納入場所
経済産業省産業技術環境局環境経済室
6.その他
事業の詳細は事業提案書による。
(別記)
○
情報セキュリティに関する事項
1) 受託事業者は、契約締結後速やかに、以下に記載する事項の遵守の方法について、
担当職員に提示し了承を得た上で確認書として提出すること。また、契約期間中に、
担当職員の要請により、確認書に記載した事項に係る実施状況を紙媒体又は電子媒体
により報告すること。なお、報告の内容について、担当職員と受託事業者が協議し不
十分であると認めた場合、受託事業者は、担当職員と協議し対策を講じ、納入期限日
までに確認書に記載した事項の全てを完了すること。
2) 受託事業者は、本事業に使用するソフトウェア、電子計算機等に係るセキュリティ
ホール対策、不正プログラム対策、ファイル交換ソフト対策、アクセス制御対策、情
報漏えい対策を講じるとともに、契約期間中にこれらの対策に関する情報セキュリテ
ィ教育を作業担当者に対し実施すること。
3) 受託事業者は、貸与された紙媒体、電子媒体の取扱いには十分注意を払い、当省内
に複製が可能な電子計算機等の機器を持ち込んで作業を行う必要がある場合には、事
前に担当職員の許可を得ること。なお、この場合であっても、担当職員の許可なく複
製してはならない。また、作業終了後には、持ち込んだ機器から貸与した電子媒体の
情報が消去されていることを担当職員が確認できる方法で証明すること。
4) 受託事業者は、貸与された紙媒体、電子媒体であっても、担当職員の許可なく当省
外で複製してはならない。また、作業終了後には、複製した情報等が電子計算機等か
ら消去されていることを担当職員が確認できる方法で証明すること。
5) 受託事業者は、本事業を終了又は契約解除する場合には、担当職員から貸与された
紙媒体、電子媒体を速やかに担当職員に返却すること。その際、担当職員の確認を必
ず受けること。
6) 受託事業者は、契約期間中及び契約終了後においても、本事業に関して知り得た当
省の業務上の内容について、他に漏らし又は他の目的に利用してはならない。
7) 受託事業者は、本事業の遂行において、当省の情報セキュリティが侵害され又はそ
のおそれがある場合には、速やかに担当職員に報告を行い、原因究明及びその対処方
法等について担当職員と協議し実施すること。
8) 受託事業者は、経済産業省情報セキュリティポリシー(経済産業省情報セキュリテ
ィ管理規程(平成24年9月19日改正)
、経済産業省情報セキュリティ対策基準(平
成24年7月25日改正))、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準群
(平成26年度版)」を遵守すること。また、契約締結時に規程等が改正されている
場合は、改正後の規程等を遵守すること。
9) 受託事業者は、経済産業省が実施する情報セキュリティ監査又はシステム監査を受
け入れるとともに、指摘事項への対応を行うこと。
10) 受託事業者は、ウェブサイトを構築又は運用するプラットフォームとして、受託事
業者自身が管理責任を有するサーバー等がある場合には、OS、ミドルウェア等のソ
フトウェアの脆弱性情報を収集し、セキュリティ修正プログラムが提供されている場
合には業務影響に配慮しつつ、速やかに適用を実施すること。また、ウェブサイト構
築時においてはサービス開始前に、運用中においては年1回以上、ポートスキャン、
既知の脆弱性検査、DoS検査を含むプラットフォーム診断を実施し、脆弱性を検出
した場合には必要な対策を実施すること。
11) 受託事業者は、ウェブアプリケーションの構築又は改修を行う場合には、独立行政
法人情報処理推進機構が公開する「安全なウェブサイトの作り方(改訂第6版)
」
(以
下「作り方」という。)に基づくこと。また、構築又は改修したウェブアプリケーシ
ョンのサービス開始前に、「作り方」に記載されている脆弱性の検査を含むウェブア
プリケーション診断を実施し、脆弱性を検出した場合には必要な対策を実施すること。
12) 受託事業者は、ウェブサイト又は電子メール送受信機能を含むシステムを構築又は
運用する場合には、原則、政府機関のドメインであることが保証されるドメイン名「.
go.jp」
(以下「政府ドメイン名」という。
)を使用すること。なお、政府ドメイ
ン名を使用しない場合には、第三者による悪用等を防止するため、業務完了後、一定
期間ドメイン名の使用権を保持すること。
13) 受託事業者は、電子メール送受信機能を含むシステムを構築又は運用する場合には、
なりすましの防止策を講ずること。
14) 受託事業者は、本事業を一部再委託する場合は、再委託されることにより生ずる脅
威に対して情報セキュリティが十分に確保される措置を講ずること。