プレスリリース 2015年2月17日 インターシル 最高の画像品質によりクルマの安全性を向上する 高集積 4 チャネル・ビデオ・デコーダ「TW9984」を発表 ADAS の 360 度サラウンド画像品質を大幅に向上 革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードする インターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、ドライバーと歩行者の 安全を守るアラウンドビュー駐車支援システム向けに、アナログ・ビデオ・エンコーダ内蔵の 4 チャ ネル・アナログ・ビデオ・デコーダ TW9984 を発表しました。TW9984 は業界をリードするインター シルのビデオ・デコーダ技術をベースとしており、シングルチップで最大 9 個のディスクリート部品 を代替します。業界最高のアナログ・デコーディング性能により、先進運転支援システム(ADAS) 向けに高画質の 360 度サラウンド画像を提供します。 ADAS は軽量乗用車の安全要件の増大を背景に急成長を遂げている市場セグメントです。今日 の新車の大半は、駐車支援や死角検知/解消のためのアラウンドビュー・カメラ・システムなどの各 種オプションを提供しています。米国高速道路交通安全局(NHTSA)によると、リアビュー・カメラに より、後進事故による死亡者数を 50 パーセント以上低減できると推定されています。それに伴い、 車載イメージ・センサの普及が進んでおり、ABI Research の推定によれば、2020 年までに出荷 数が 1 億 9,700 万に達する見通しです。 インターシルの TW9984 アナログ・ビデオ・デコーダ/エンコーダは、高精細、高画質のビデオ画像 をドライバーに提供し、クルマの背後だけでなく、周囲全体の対象物に対する視認能力を向上しま す。サラウンドビュー・モニタとも呼ばれるアラウンドビュー・モニタ・システムは、4 台のカメラから 伝送されるビデオ画像を処理し、4 つの画像を単一の鳥瞰映像に合成し、車両の上方に設置した カメラで撮影したかのような画像を提供します。これにより、ドライバーは周囲の対象物に対するク ルマの相対的な位置を視覚的に把握でき、クルマの操作や駐車が容易になります。 TW9984 は 10 ビット・アナログ/デジタル・コンバータ(ADC)内蔵の 4 つの高品質 NTSC/PAL ア ナログ・ビデオ・デコーダを搭載し、4 つのアナログ・カメラ入力を同時にサポートします。柔軟なデ ジタル出力インタフェースは、4 つの画像をアラウンドビュー表示に合成するプロセッサへの画像 データの伝送を容易にします。オンチップ・アナログ・ビデオ・エンコーダは、合成されたビデオ画像 を標準アナログ・コンポジット信号としてヘッドユニット・ディスプレイに送信します。また、TW9984 は各チャネル入力にアナログ・アンチエイリアス・フィルタを内蔵しており、部品点数をさらに低減で きます。高集積化により、システム設計の簡素化と、実装面積の最小化による基板スペースの有 効利用が可能になります。 インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェスレイは、 「インターシルはマルチチャネル・ビデオの分野で業界をリードしており、ADAS アラウンドビュー・ カメラ・アプリケーションの分野で先進的な役割を果たしています」と述べ、さらに「TW9984 デコー ダの革新的なアーキテクチャと高い集積度により、極めて鮮明な画像を実現し、ドライバーと歩行 者の安全を守るとともに、車両の損傷を防止します」と語りました。 主な特長と仕様 差動入力、疑似差動入力、またはシングルエンド入力に対応する 10 ビット ADC 内蔵の 4 つ の NTSC/PAL アナログ・ビデオ・デコーダを集積 コンポジットビデオに再エンコードするアナログ・ビデオ・エンコーダを集積 各差動入力チャネルにプログラマブルな車載短絡診断機能(バッテリ・ショートとグラウンド・ ショート検出機能)を搭載 シングル 8 ビット・データバス上で 4 チャネルを出力する 108MHz 時分割多重 ITU-R BT.656 フォーマットをサポート 内蔵の PLL により、低コストの 27MHz 水晶振動子で 108MHz 出力を生成 デコーダ・チャネルあたりの消費電力は約 100mW と、単一のデコーダ製品に対し最大 20 パーセント低減 AEC-Q100 準拠 供給 4 チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダ/エンコーダ TW9984 は 10mm 角の WQFN パッケージで 出荷が開始されており、1,000 個一括購入時の単価は 5.00 米ドルです。評価ボード 「TW9984AT-NA1-EVAL」はユーザー・マニュアル、回路図、ファームウェア同梱で提供されます。 TW9984 と評価ボードの詳細は http://www.intersil.com/products/TW9984 をご覧ください。 アラウンドビューADAS アプリケーションに TW9984 を採用する場合、TW9984、メモリ、DSP、 FPGA 向け電源として、ISL78302 デュアル LDO、ISL78322 同期整流降圧レギュレータ、 ISL78228 デュアル同期整流降圧 DC/DC レギュレータを組み合わせて使用することができます。 このプレスリリースと製品写真は、インターシルのウェブサイト http://newsroom.intersil.com/index.php?s=34138&item=1076 でもご覧いただけます。 また、製品写真は http://newsroom.intersil.com/download/TW9984_pr.jpg からダウンロードでき ます。 以下のソーシャル・ネットワーク・サービスにて、インターシルの最新情報をご確認いただけます。 Twitter Facebook LinkedIn インターシルについて インターシルは、革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界 をリードしています。インターシルの製品は急速に高度化し、モバイル化と消費電力の増加が進む電子 機器の構成部品として、効率の向上とバッテリ駆動時間の延長を実現します。インターシルは広範にわ たる設計資産(IP)、設計とプロセス技術開発の経験を活用し、産業機器/インフラ、モバイル・コンピュー ティング、車載、航空宇宙などの市場で活躍する有力企業の信頼できるパートナーとしての地位を確立 しています。インターシルの詳細は、http://jp.intersil.com/en.html をご覧ください。 インターシル株式会社はインターシル コーポレーション(本社:米カリフォルニア州ミルピタス)の全額出 資の日本法人で、各種電源 IC と高精度アナログ IC を日本のお客様に提供しています。本社は東京都 港区で、京都に西日本オフィスがあります。 ※Intersil、Intersil ロゴは Intersil Corporation の商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製 品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標ま たは登録商標の場合があります。
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