市原市地域防災計画の一部修正案要旨 ~平成26年度~ 1 計画見直しの必要性 本市の地域防災計画は、昭和38年に作成以来、社会情勢等に対応して、こ れまで13回にわたる修正を行ってきました。 こうした中、平成23年の東日本大震災の教訓を踏まえ、平成25年6月に 災害対策基本法が改正されました。 この中で、災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障がい者等が地域 の共助により迅速かつ的確に避難していただくことを目的とした災害時要援護 者支援制度は、法改正に伴い、名称が「災害時要援護者」から「避難行動要支 援者」に変更となったほか、制度の根拠が法律上に位置付けられたことにより、 市町村長は「避難行動要支援者名簿」の作成が義務付けられ、法改正に伴う必 須記載事項等について各種計画の修正が求められています。 本市では、平成24年に「市原市避難支援プラン全体計画」を策定し、運用 を開始してきましたが、これまでの取組課題等を踏まえた検討を行うとともに、 法改正に基づく必要な修正を実施し、今般、地域防災計画に災害対策基本法第 49条の10~12、第50条及び第56条並びに内閣府の「避難行動要支援 者の避難行動支援に関する取組み方針」に基づく位置付けを記載する必要があ ります。なお、細目的な部分に関しては、下位計画となる「市原市避難支援プ ラン全体計画」に基づき対応するものとします。 2 主な変更点 (1)名称 (2)制度名 「災害時要援護者」から「避難行動要支援者」に変更。 「市原市災害時要援護者支援制度」から「市原市避難行動要支援者 の避難行動支援に関する制度」に変更。 (3)対象者 「一人暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯」としていた対象者を「6 5歳以上の要支援者又は要介護認定者で、一人暮らし又は高齢者の みの世帯の者」に変更。 (4)名簿 3 これまで使用してきた「災害時要援護者リスト」を「避難行動要支援 者名簿」として使用し、法改正に伴い、配慮を要する者全体の名簿 を「避難行動要支援者名簿(災害時使用)」として新たに整備し、災 害発生時に必要な限度において提供することができる。 取組に関する考え方 市では、災害対策基本法の改正前から「市原市避難支援プラン全体計画」を 策定し、その取組を推進してきたところであるため、これまで実施してきた取 組を極力そのまま継続して実施していくものとします。 このため、地域防災計画の一部修正には法改正に基づく必要な文言等の修正 を行います。 4 経過 平成18年3月 内閣府が「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」を策定。 平成24年1月 「市原市避難支援プラン全体計画」策定。 平成25年6月 災害対策基本法改正。 平成25年8月 内閣府が「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組み 平成26年4月 平成27年3月 方針」を策定。 災害対策基本法改正のうち避難行動要支援者関係が施行。 「市原市避難支援プラン全体計画」の改定予定。
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