中山間地域の県立高等学校の在り方について (PDFファイル)

小林議員(良政会)
平成 27 年2月 20 日
教育長答弁実録
( 教 育 委 員 会 )
(問)中山間地域の県立高等学校の在り方について
平成25年度に策定された「今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画」
では,1学年1学級規模の全日制高等学校において,学校関係者等で構成す
る「学校活性化地域協議会」を設置し,活性化策を検討・実施した後,全校
生徒数が80人未満となった場合には,統廃合も検討することとしている。
地域の意見を反映させる仕組みを設け,さらに,今年度からは県外からの
生徒募集を可能にするなど,地域で学校を支援する仕組みを後押しし,学校
の裁量を拡大したことについて,一定の評価をしているが,特に中山間地域
の高等学校では,地域の特色を踏まえた特別な学科を開設するなど,地域と
連携して,特色をより鮮明にしていく必要があると考える。
例えば,庄原実業高校では,オリジナルの特産品作りを進める「ふるさと
実業便」を行っているが,こうした産業や観光など,地域の抱える課題に取
り組むための学科の設置,あるいは庄原格致高校の「写真」,東城高校の「点
字カレンダー」
,西城紫水高校の「神楽」といった,学校や地域の特色を伝承
していくことも考えなければならないと思う。
高校生の間に完成形にして,その道のプロになることができるような,あ
るいは,今日的課題を解決することを極めるような学科が求められる。
高校は,大学の予備校ではなく,マズローが言う「自己実現」にチャレン
ジする最適な年齢と言っても過言ではなく,社会から必要とされる人財を育
む学科を軸に,高等学校の在り方を考えてはどうかと思う。学科を軸に,地
域や産業界はより強く関わることができ,高等学校の存在が中山間地域に新
たな活力を生むと確信する。
中山間地域の高等学校における特色ある学科の設置等について,どのよう
に考え,また,取組ができるとすれば,どのような手法で取り組むべきか,
教育長の所見を伺う。
(答)
中山間地域の高等学校におきましては,地域の伝統や魅力を見つめ直し,
課題の発見・解決に取り組むことを通じて,地域に貢献しようとする人材の
育成を図る教育活動を行うことは,学校の魅力づくりにつながり,
ひいては,
地域の活性化にもつながるものであり,極めて重要であると考えております。
こうした教育活動を行うためには,
・ 新たな学科を設置し,専門教科・科目として重点的に実施することや,
・ 普通科におきまして,総合的な学習の時間の活用や学校設定科目の開設
を行うこと
などが考えられるところでございます。
このうち,新たな学科を設置しようとする場合には,
・ 生徒や保護者のニーズはどうか
・ 卒業後の進路に見通しが持てるか
・ 専門性の高い教員が持続的に確保できるか
といった観点から,十分な検討を行うことが必要であると考えております。
教育委員会といたしましては,地域の特色を踏まえた教育を行っていくた
めに,どのような方法が最も望ましいのか,学校活性化地域協議会などの場
を通じて地域の皆様方の御意見も十分に伺いながら,引き続き,検討してま
いりたいと考えております。