東日本大震災からよみがえった まさむねくん 国史跡仙台城跡の復旧石垣の見学会を開催します 東日本大震災により各所で崩落・変形する被害が生じた仙台城跡の石垣は、被災から4年後の 今年2月17日に工事が完了しました。 この機会に市民の方に仙台城跡について理解を深めていただくため、石垣見学会を開催します。 復旧された石垣のほか、私有地のためこれまで見ることのできなかった石垣を、今回に限り一般 の方に公開します。また、復旧の過程で行われた調査で明らかになった石垣の修復の歴史につい て説明します。 1 日時 2月22日(日)10:00~12:30 2 見学場所 大手門北側土塀・中門石垣・本丸北西石垣・酉門石垣 3 参加方法 事前の申し込みは不要です。直接集合場所にお越しください。 なお、坂道を歩きますので、歩きやすい服装と靴で参加してください。 4 集合場所 仙台城二の丸調査事務所前(青葉区川内地内)別図参照 5 説明者 教育局文化財課職員 6 復旧工事と調査の概要 (1)工事期間 平成23年12月27日(火)~平成27年2月17日(火) (2)内容 中門跡石垣・酉門石垣・清水門石垣・本丸北西石垣の解体・積み直し 大手門北側土塀の復旧 (3)積み直し石材数 全体(石垣4カ所)で約6600石(うち本丸北西石垣分で5200石) (4)酉門石垣 自然石を積んだ石垣(野面積み)と表面を主に四角に加工した石を積んだ石垣(切石積 み)の両方が見られます。一般的に、野面積みよりも切石積みの方が新しい工法ですが、 酉門石垣では切石積みの上に野面積みの石垣が積まれており、逆の状況が見られます。石 垣を積み直した際に古い石材をそのまま再利用したため、このような逆転現象が生じたと 考えられます。 平成 23 年 酉門石垣の被災状況 平成 26 年 酉門石垣の復旧状況 (5)本丸北西石垣 全長が約200m、高さ約5mの石垣。3カ所が崩落したほか広い範囲が変形しました。 震災以前の測量図や写真に基づいて修復を行い、ほとんどの崩落石材を元の場所に戻すこ とができました。破損した石材や過去の修復で短くなった石材は新しい石材と交換し、修 復と同時に石垣の健全化も行いました。 平成 23 年 本丸北西石垣の被災状況 平成 27 年 本丸北西石垣の復旧状況 3.交通手段 駐車場は台数に限りがありますので、集合場所の仙台城二の丸跡調査事務所までは、なるべく 公共交通機関をご利用ください。 4.問い合わせ先 仙台市教育委員会文化財課 仙台城史跡調査室 TEL022-214-8544 FAX214-8399 担当 工藤・千葉
© Copyright 2024 ExpyDoc