公募要領 - 全国商工会連合会

平成26年度補正予算
専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)
「事務処理機関」公募要領
平成27年2月
全国商工会連合会
平成26年度補正予算
専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)
「事務処理機関」公募要領
平成26年度補正予算専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)を実施するに当
たり、その事務処理等を行う機関を、次の要領で募集する。
Ⅰ.専門家派遣事業について
1.事業の目的・概要
わが国の小規模事業者のほとんどは経営資源が不足していることから、全国にネ
ットワークを持ち、地域に密着している商工会・商工会議所を活用しながら、人口
減少や高齢化などによる地域の需要の変化に応じた持続的な経営に向けた取り組
みを支援し、地域の原動力となる小規模事業者の活性化を図ることが重要である。
中小企業庁では、平成26年度補正予算において、様々な支援制度を措置してい
るが、国の支援施策を活用したことのない小規模事業者にとって、独自で支援施策
を活用するのは難しい等の意見が寄せられているところ。
本事業は、こうした意見も踏まえ、支援施策を活用し持続的な経営を図ろうとす
る小規模事業者等に対し、補助金申請サポートの経験やノウハウを有する専門家を
派遣することにより、小規模事業者の補助金申請のサポートを行い、小規模事業者
の持続的な経営を促進するものである。なお、本公募要領では、派遣された専門家
に対する謝金・旅費の支払等の事務処理を行う機関(以下「事務処理機関」という。)
を募集するものである。
2.専門家派遣について
小規模事業者の補助金申請サポートをするための専門家派遣を実施する。
(1)専門家派遣事業の支援対象
本事業の派遣対象者は、次に掲げる要件をいずれも満たす日本国内に所在する
小規模事業者であることとする。ただ
製造業その他の業種に属する事業を主たる事業として営む商工業者(会社および
個人事業主)であり、常時使用する従業員の数が20人以下(卸売業、小売
業、サービス業(宿泊業・娯楽業は除く)に属する事業を主たる事業として
営む者については5人以下)の事業者であること。
※本事業の派遣対象者となる小規模事業者の定義は、商工会及び商工会議所によ
る小規模事業者の支援に関する法律(平成5年法律第51号)第2条と同義。
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参考:小規模事業者の定義
卸売業・小売業
常時使用する従業員の数
5人以下
サービス業(宿泊業・娯楽業以外) 常時使用する従業員の数
5人以下
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 常時使用する従業員の数
20人以下
製造業その他
20人以下
常時使用する従業員の数
①製造業その他の業種および卸売業、小売業、サービス業の業種分類は、日本
標準産業分類に基づきます。
②事業を営む会社および個人事業主が派遣対象となるため、中小企業等協同組合、
医療法人、宗教法人、NPO法人、任意団体等は派遣対象者に該当しない。
申請時点で開業届を提出している事業者は派遣対象となるが、申請時点で事業を
行っていない創業予定者は、派遣対象者に該当しない。
③本事業では、従業員の数に会社役員(従業員との兼務役員は除く)および個人事
業主本人は含めない。また、以下のいずれかに 該当する者は、パート労働者と
して、常時使用する従業員の数には含めない。
・日々雇い入れられる者、2か月以内の期間を定めて雇用される者、または季節
的業務に4か月以内の期間を定めて雇用される者(ただし、所定の期間を超え
て引き続き雇用されている者は除く)。
・所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の従業員(※)の所定労働時間
に比べて短い者
※「通常の従業員」について
本事業における通常の従業員とは、社会通念に従い、事業所において通
常の従業員と判断される従業員とします。労働契約の期間の定めがない、
長期雇用を前提とした待遇を受ける賃金体系である等、雇用形態、賃金
体系などを総合的に勘案して判断することになります。
例えば、事業所にいわゆる正規型の従業員がいない場合、フルタイムの
基幹的な働き方をしている従業員がいれば、その従業員が通常の従業員
となり、その従業員より所定労働時間が短い従業員(1日または1週間
の労働時間および1か月の所定労働日数が、通常の従業員の4分の3以
下である)はパートタイム労働者とします。
④小規模事業者のうち、発行済み株式の総額の2分の1以上を同一の大企業が所
有する等の「みなし大企業」に該当する事業者は、派遣対象者から除かれます。
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⑤専門家派遣の対象についても、原則として小規模事業者とするが、創業補助金
の創業希望者については、全ての申請者を対象とする。
3.専門家派遣事業の対象となる経営課題等
支援については、平成26年度補正予算で措置された以下の補助金に関するもの
として、事務処理機関が派遣する。
・ものづくり・商業・サービス革新補助金
・創業・第二創業促進補助金
小規模事業者が商工会事務処理機関に対し、専門家派遣要請を電子メール又はフ
ァックスにて連絡し、事務処理機関は小規模事業者が所在する都道府県において登
録されている専門家と日時を調整し、派遣要請を行うものとする。
なお、一の小規模事業者等が受けられる専門家派遣は最大2時間とする。また、
専門家派遣の実施は、平成27年9月末日まで(予算の消化状況によっては、それ
よりも早まる場合もある)とする。
Ⅱ.委託する業務の内容
委託する業務(以下「委託業務」という。)の概要は、次のとおりとする。
1.専門家の登録に係る事務補助
専門家の登録は、「専門家登録申請書」に基づき、専用システムにてデータベー
ス化する。
具体的には、登録申請者が、次の専門家登録基準の推薦の有無の確認を行い、基
準を満たす申請者を専門家データベースに登録する。
なお、登録は随時行い、
保有資格や専門分野等の情報に応じて管理すること。
なお、中小企業庁・全国商工会連合会から専門家のデータベースを提供し複数の
専門家をまとめて登録するよう依頼する場合がある。
【専門家登録基準】
専門家については、中小企業庁及び全国商工会連合会からの推薦を受けた者を登
録することとする。
2.専門家に対する委嘱状の発行等
本事業にて初めて派遣される専門家に対し、本事業の派遣専門家としての「委嘱
状」を発行し、当該専門家から「就任承諾書」及び「専門家情報届出書」の提出を
受ける。
なお、提出された情報の管理に当たっては、体制を含め、適切な保護措置を講ず
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るとともに、委託元からの求めに応じて提供できる体制を整備する。
3.専門家に対する謝金・旅費の支払い
派遣終了後、専門家から提出される「支援実施報告書」、
「専門家派遣業務従事証
明書」及び「旅費請求書」と領収書等の内容の確認を行い、「専門家謝金及び旅費
支出基準(別紙2)」に基づき、専門家に対し謝金・旅費を支払う。
謝金・旅費の支払いは、最低限、月1回は行うものとし、支払の際、源泉徴収(復
興特別所得税を含む。)を行うものとする。
なお、謝金・旅費の支払いは、平成27年9月末日までに完了するものとする(同
年10月1日以降に派遣を行った専門家の謝金・旅費は、委託費の対象とはならな
い。)。
4.専門家が作成する支援実施報告等の委託元への提供
専門家から提出される支援実施報告等について、委託元に提供できる体制を整備
する。また、当該報告等の管理に当たっては、体制を含め、個人情報や企業情報等
について適切な保護措置を講ずるものとする。
5.支援実施状況等の報告
専門家からの支援実施報告を毎月とりまとめ、翌月末までに委託元に報告する。
報告内容は概ね次のとおりとし、報告様式は別途委託元から指示する。
専門家派遣件数
・業種別、都道府県別、小規模事業者別、専門家の資格別、利用希望補助金別
の派遣件数
・派遣先企業数
Ⅲ.応募資格及び要件
事業申請書を提出できるのは、次の要件を満たす法人とする。
(1)組織の経験・能力、類似業務の経験等
中小企業・小規模事業者等の経営支援に資する人材の紹介・派遣事業等を
自ら実施したことがあり、かつ国の省庁、地方公共団体、独立行政法人等
の公的団体が実施する経営支援に資する人材の紹介・派遣事業に係る事務
局業務を実施したことがあること。
(2)全国に活動の拠点があり、本事業を円滑に推進する為の体制が整備されて
いること。
Ⅳ.委託先の選定
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1.選定プロセス等
委託元において、3.の選定基準に基づき、委託先を決定する。
2.選定方法
委託先は、上記Ⅲ.の要件を満たす法人から提出された事業申請書及び添付資料
について、3.の選定基準に基づき審査を行い、相対的に評価した上で決定する。
3.選定基準
委託先の選定は、次の選定基準に基づいて行う。
(1)委託業務に関する申請書及び提出書類の内容が施策の意図と合致していること
(2)委託業務に関する申請書及び提出書類に記載の事業の実施方法、内容等が優れ
ており、適切かつ効率的な事業実施が行われるものであること
(3)委託事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤、組織、人員、資金及び設備
等を有すること
【提出書類に記載する事項】
・専門家に対する謝金及び旅費に係る請求から確認、支払までの具体的手法
・専門家の業務に関する実績報告書等の管理・集計方法及び当該報告書等の委託元
への提供方法
・本事業の実施に当たって入手される個人情報や企業情報等秘匿すべき情報の管理
方法
・本委託事業に類似した業務に係る過去の実績
4.採択数
1機関とする。
Ⅴ.契約
1.委託契約の締結
採択された機関と委託元との間で委託契約を締結する(採択決定後、契約条件の
協議が整い次第、速やかに委託契約を締結する予定。)。ただし、申請内容に虚偽記
載等の不正が明らかになった場合は、採択の取り消し、又は契約解除等を行う場合
がある。
なお、本委託業務の一部を第三者に再委託する場合は、委託元の承認を必要とし、
本委託業務の全部を第三者に再委託することは認めらない。
2.委託事業の契約期間
契約期間は原則として契約書に定める事業開始日から、平成27年10月30日
とする。
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3.委託事業規模
事業規模は1億円(一般管理費、消費税及び地方消費税を含む)を上限とし、当
該金額には、6,000回の申請サポートに係る専門家派遣に係る謝金・旅費の金
額を含むものとする。
なお、採択機関決定後の契約金額は、各支出項目等について検証・審査を行った
上で決定するため、必ずしも事業申請書の金額と一致するものではない。また、契
約条件が合致しない場合には、委託契約の締結ができないことがある。
4.委託費の支払い
委託業務完了の日の翌日から30日以内又は平成27年10月9日のいずれか
早い日までに委託業務についての実績報告書を提出すること。委託元はこれを受け
て検査を行い、内容に問題がなければ委託費(原則として、2.の委託事業の契約
期間内に支払が完了しているものを対象とする。専門家への謝金・旅費は、同期間
内に支払いを完了する必要がある。)を支払う。
支払いは原則として精算払いとする。ただし、受託者の財務状況により、関係機
関との協議が整い次第概算払いが行える場合がある。
なお、予算執行上、全ての支払いには領収書等の証明書が必要であり、支出額、
支出内容が適切かどうか審査し、これを満たさない場合は、当該委託費の支払いを
行わない。厳格な経理処理が必要となることを前提として、申請すること。
5.委託費の内容
委託業務の遂行に必要と認められる経費は別紙1のとおり。
Ⅵ.応募要領
1.公募期間等スケジュール
①公募開始
②公募締切
③審査結果の連絡
④契約、事業開始予定
平成26年2月16日(月)
平成26年2月26日(木)
平成26年2月27日(金)
平成26年2月27日(金)以降
2.応募予定
次の提出書類を一つの封筒に入れ、提出期限までに委託元(Ⅶ.問い合わせ先参
照)へ郵送又は持参すること。また、宛先面に「平成26年度補正予算専門家派遣
事業(補助金申請サポート事業)公募要領に係る事業申請書在中」と朱書きで記載
してください。
提出書類は、日本語で作成の上、A4片面印刷で、複数枚にわたる様式ではペー
ジを打ち、左上をホッチキス等で1か所留めること。提出書類に不備がある場合は、
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受理しない。
(提出書類と提出部数)
① 事業申請書(別紙、様式1~3)・・・・正本1部+写し2部
② 定款(寄附行為)・・・・1部
③ 過去2年間の貸借対照表、損益計算書(収支決算書)・・各1部
④ パンフレットその他機関の概要が分かる資料・・1部
※必要に応じて企画提案の内容が分かる書類(様式不問)を添付すること。
3.審査結果の通知
採択、不採択の結果については、書面等で通知するものとし、採択、不採択につ
いての問い合わせには対応しない。
Ⅶ.問い合わせ先
全国商工会連合会 組織運営部 組織運営課 担当 松井、土井
住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目7番1号
有楽町電気ビル北館19階
電話:03-6268-0082
E-mail:[email protected]
Ⅷ.その他
(1)提出された事業申請書及び添付書類は返却しない。ただし、機密保持には十分
配慮するものとする。
なお、採択された場合には「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」
(平
成11年5月14日法律第42号)に基づき、不開示情報(個人情報、法人の正
当な利益を害する情報等)を除いて、情報開示の対象とする場合がある。
(2)事業申請書の作成費用は委託費に含まれない。また、採択の正否を問わず、事
業申請書の作成費用は支給しない。
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(別紙1)
平成26年度補正専門家派遣事業(予算補助金サポート事業)の
の実施に関する経費支出基準
1.専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)の専門家派遣を実施するために必要
な経費。
(1)専門家派遣費
専門家派遣に必要な謝金及び旅費。
謝金及び旅費の額は、別紙2「平成25年度補正地域力活用市場獲得等支援事
業専門家派遣謝金及び旅費支出基準」に基づき支払うものとする。
(2)事務局経費
本事業を実施するのに必要な事務局経費。具体的には以下のとおり。
① 職員人件費
② 職員旅費
③ 専門家に対する謝金、旅費に係る振込手数料
④ 借料及び損料
⑤ 会議費
⑥ 消耗品費
⑦ 資料作成費
⑧ 雑役務費
⑨ その他諸経費
2.一般管理費
上記経費の10%
3.消費税及び地方消費税
上記経費の8%
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(別紙2)
平成26年度補正予算専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)の
専門家派遣謝金及び旅費支出基準
(1)専門家謝金
専門家派遣に必要な専門家謝金について、次の「専門家謝金支出基準」に従っ
て支払うものとする。
【専門家謝金支出基準】
謝金の額は、1時間あたり5,150円(税込み)とする。また、一の事業者
あたりの専門家派遣の上限を2時間とする。
なお、国又は地方自治体から人件費の補助金等を受けている者については、謝
金の対象とならない。また、専門家自らが所属する機関(※)から要請を受けて
派遣された場合は、謝金の対象とならない。
※:当該専門家に対し、給与・報酬を支払っている機関をいう。
(2)専門家旅費
専門家派遣に必要な専門家旅費について、次の「専門家旅費支出基準」に従っ
て支払うものとする。
【専門家旅費支出基準】
旅費の支出基準は、次の各号に定めるとおりとし、事務処理機関の検収を受け
た適正な範囲内の額についてのみ支払いが行われるものとする。
なお、旅費の対象は、内国旅行に限るものとする。
① 旅費は、専門家の主たる活動拠点から用務地までの間の、最も経済的な通常
の経路及び方法により旅行した場合の旅費により計算する。ただし、用務上の
必要又は天災その他やむを得ない事情に因り最も経済的な通常の経路又は方
法によって旅行し難い場合には、その現によった経路及び方法によって計算す
る。
② 旅費は、交通費、日当、宿泊費とする。
③ 交通費は、次の基準のほか、国の旅費規程に準じて支給する。
イ.鉄道賃
a.乗車運賃
b.特急料金(利用区間が片道100km以上の場合に限る。)
c.指定席料金(利用区間が片道100km以上の場合に限る。)
ロ.航空賃、船賃
現に支払った旅客運賃(ただし、普通席に限る。)
(注)航空賃の支払に当たっては、搭乗券の半券(又はそれに準ずるもの)
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及び領収書の提出が必要。船賃の支払いに当たっては、領収書の提出
が必要。
ハ.車賃
バス・タクシーを利用した場合、その実費相当額を支給する。
なお、タクシーの利用は、公共交通機関がない、又は本数が少ない等の場
合に限る。
ニ.私有車の業務使用
私有車を業務使用した場合、全路程を通算し1kmにつき37円を支給す
る。(1km未満の端数は切り捨てる。)
なお、私有車の業務使用は専門家派遣業務として、必要最低限な場合に限
る。
(注意)路程の計測は、事務処理機関が、インターネット上の経路検索サ
イトで計測し、計測結果のうち最短時間の経路に対応する距離を採
用します。
ホ.レンタカーの業務使用
離島地域など、公共交通機関が無い、又は本数が少なく、タクシーを利用
したのでは不経済である場合には、当該レンタカーの利用料金の実費相当額
を支給する。
④ 日当の額は、1日当たり2,200円とする。ただし、日帰り及び宿泊を伴
う出張であって業務の発生しない日(移動日)は、日当は支給しない。
⑤ 宿泊費は、1泊9,800円とする。
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