平成27年2月県議会 定例会における 林務部長議案説明要旨 議案の説明に先立ち、大北森林組合の補助金不適正受給及び当該補助金に係 る県の不適切な事務処理が行われていたことに対し、担当部長といたしまして、 県民の皆様の信用を大きく失墜させた責任を深く痛感し、県議会の皆様、県民 の皆様に心よりお詫び申し上げます。 全容解明に向けて徹底した調査と再発防止策の構築を行うとともに、林務部 職員一丸となって県民起点の職務に全力で取り組み、信頼回復に努めてまいり ます。 今回提出いたしました議案のうち、林務部関係につきまして、その概要を御 説明申し上げます。 林務部関係の平成 27 年度予算案の総額は、一般会計 182 億 2,573 万6千円、 県営林経営費特別会計3億 3,335 万8千円、林業改善資金特別会計1億 5,595 万4千円であります。 県土の約8割を占める森林は、土砂災害や洪水を防止し、水や空気を育み、 二酸化炭素の吸収源として地球温暖化の防止に貢献するとともに、再生産可能 な資源である木材を供給して循環型社会の形成に寄与するなど、様々な役割を 担っています。 昨年は、2月の大雪によるきのこ栽培ハウスの倒壊や造林木の幹折れ、7月 の南木曽町での土石流、9月には御嶽山の噴火、11 月には長野県神城断層地震 による林道施設災害、山地災害の発生など様々な林業被害が発生しました。被 -1- 災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。 県としましては、市町村が行う林道施設災害の復旧支援、治山事業による山 腹崩壊等土砂災害対策の早期実施に全力で取り組むとともに、林業経営の継続 に向けて木材の生産やきのこの栽培管理等の技術指導に努めてまいります。 自然災害への対応については、平成 18 年に岡谷市における豪雨による土石流 災害により尊い命が奪われる甚大な被害が発生したことから、林務部では早急 に森林のもつ土砂災害防止機能を十分に発揮できるよう、平成 20 年に「災害に 強い森林づくり指針」を策定して森林づくりに取り組んでまいりました。 平成 27 年度は、昨年の様々な災害の教訓を活かし、安全で安心して暮らせる 県土づくりを目指し、新たに、航空レーザ測量の活用等による山地災害の事前 防災にも取り組み、森林の防災・減災対策を推進してまいります。 また、県民の皆様からの御理解を得て平成 20 年度から導入しました「長野県 森林づくり県民税」につきましては、地域と林業関係者が一丸となって、集落 周辺の里山において山地災害の防止や集落水源の保全などに資する森林整備を 積極的に進め、これまでに約 25,000 ヘクタール、諏訪湖 18.5 個分の間伐を実 施しており、引き続き、平成 27 年度は 3,000 ヘクタールを目標に森林整備を行 ってまいります。 本県の民有林の約半分を占める人工林 33 万ヘクタールは、その多くが 50 年 から 60 年生の林齢になり、保育から利用する時代に移行してまいりました。 これまで、外材輸入や代替資材の増加などに伴い国産材の需要が減少し、本 県の木材生産量も減少傾向が続いておりましたが、近年は合板工場での需要の 高まりや新たに中国への輸出が始まるなどにより、木材生産量も増加傾向とな っております。この機会を「森林県」から「林業県」へ飛躍する大きな転換期 と捉え、 「信州F・POWERプロジェクト」を成功に導くとともに、県内各地 域の関係者が連携して県産材をより効率的に生産・利用していく仕組みづくり -2- を構築し、林業・木材産業が地域を支え、持続的に発展する競争力の高い産業 となるよう取り組んでまいります。 また、本県の豊かな森林資源を活かした、観光や健康分野と連携した森林セ ラピー基地等の利用促進、食品開発や流通分野と連携した信州ジビエの振興な ど、新たな森林産業を創出する取組を通じて、人口定着・確かな暮らしの実現 に貢献してまいります。 長野県の強みである雄大な山岳や豊かな森林、そこから生まれる様々な恵み について、 「信州 山の日」の定着・浸透の取組や、第 67 回全国植樹祭の開催準 備の取組を通じて、県内外に発信してまいります。 以上のような基本認識のもと、しあわせ信州創造プラン(長野県総合5か年 計画)の「農山村産業クラスター形成プロジェクト」、「森林を活かす力強い林 業・木材産業づくり」や、 「長野県ふるさとの森林づくり条例」の理念に基づき 森林づくりに関する基本的な展開方向を定めた「長野県森林づくり指針」に沿 って、森林・林業施策を推進してまいります。 以下、森林づくり指針の3つの柱に沿って、順次御説明を申し上げます。 第一に、「みんなの暮らしを守る森林づくり」について申し上げます。 まず、 「災害に強い森林づくりの推進」につきましては、県民が安全で安心し て暮らし続けられるように、集落周辺の里山などで、山地災害の防止や水源の かん養等森林のもつ公益的機能を一層発揮させる森林づくりを進めます。 具体的には、森林整備と治山施設整備を一体的に行い、森林を崩さないよう に、あるいは被害を拡大させないように、幹が太く根系が良く発達し、下層植 生が豊かな災害に強い森林づくりに引き続き取り組んでまいります。 この森林づくりを効果的に推進していくために、平成 25 年度から県下民有林 -3- 全域で航空レーザ測量を実施し、そのデータを活用して、過去の崩壊地や浸食 の進行などがわかる詳細な地形図を作成しました。 平成 27 年度からは、この地形情報に森林の混み具合などの情報を加えて解析 し、崩壊等の危険箇所を抽出する取組を開始して、早急に対策を講じる必要の ある箇所から治山事業を実施するなど、効果的な防災・減災対策に取り組んで まいります。 また、県土の保全や長野県特有の景観の形成及びまつたけ生産等による地域 振興に大きく寄与する松林の健全化対策については、市町村との協働により広 域連携を強化し、法律に基づき指定する「守るべき松林」での適期の伐倒駆除 を重点的に実施してまいります。予防対策として代替する方法がない森林にお いては、安全性に最大限配慮した空中薬剤散布の実施に努めるとともに、市町 村が行う効果検証や地域住民への説明会を支援し、県民の皆様の御理解を得る よう努めてまいります。 「実効性のある森林計画制度の確立」としては、平成 27 年度は松本・北安曇 地域の民有林において、今後 10 年間の森林の管理や利用方法を定める「中部山 岳地域森林計画」を策定するとともに、市町村が行う森林情報のデータ管理シ ステムの整備に支援してまいります。 「適切な主伐・更新施業の促進」については、木材資源の循環利用を通じて 持続的な林業経営を確立していくため、皆伐施業後速やかに森林に回復させる 適正な更新が必要です。そこで、平成 26 年度に作成する適正な更新技術や方法 を示した手引書に基づき、林業普及指導員により森林所有者や林業事業体等へ 普及啓発を図ってまいります。 また、適切な更新を進めるにあたり優良な苗木の安定供給が必要なため、平 成 27 年度から、カラマツを中心に優良な種子を安定供給する採種園の整備に着 手します。 -4- 「計画的な間伐の推進」としては、喫緊の課題である間伐をアクションプラ ンに基づき計画的に推進しているところであり、平成 27 年度は 19,000 ヘクタ ールを計画し、国の造林補助制度や森林づくり県民税を活用して目標達成に向 けた取組を展開してまいります。特に、木材資源の利活用による継続的な森林 づくりを推進するため、間伐材を搬出する取組を強化してまいります。 また、ふるさとの森林づくり条例に基づき、公益的な機能を高度に発揮すべ き森林について、現在までに5地区約3万ヘクタールを森林整備保全重点地域 に指定して市町村と連携した公的森林整備を進めております。平成 27 年度から は、この重点地域の指定を進めるとともに、新たに企業局からの支援金を活用 して市町村などが行う、重点地域の奥山の水源林を保全するための間伐等の取 組を支援してまいります。 以上、 「みんなの暮らしを守る森林づくり」の推進に係る主要事業の経費とい たしまして、102 億 7,546 万7千円を計上いたしました。 第二に、「木を活かした力強い産業づくり」について申し上げます。 本県の有する豊富な木材資源の活用による地域づくりを進めるため、計画的 な木材生産、県産材製品の安定供給、建築、エネルギー等への県産材の利用促 進に総合的に取り組み、林業・木材産業の振興を図ってまいります。 まず、 「林業経営団地の設定及び林内路網整備等の推進」としては、持続的な 森林経営が図られるよう、林業事業体等が行う森林施業の集約化や森林経営計 画作成の取組を支援するとともに、県産材を効率的、安定的に供給する基盤と なる林道、林業専用道や森林作業道などの林内路網を整備してまいります。 また、木材の生産コストの低減と労働安全性の向上を図るため、高性能林業 機械の導入を支援するとともに、安全で効率的に操作を行うことのできる人材 -5- の養成研修を実施してまいります。 次に、「担い手対策の推進」としては、林業大学校につきまして、平成 26 年 度までに整備した実習棟による木材利用の学習を進めるとともに、木曽地域の 振興にも貢献する学校づくりを進め、木材の生産から利用、地域振興まで、長 野県林業の未来を切り拓く実践的な林業後継者等を育成してまいります。 また、長野県林業労働財団等関係団体と連携して、国の「緑の雇用」事業を 活用し、①新規参入者の就労促進、②林業技術の研修、③就労環境の整備、④ 労働災害の防止対策 等の林業労働力対策を総合的に進めてまいります。 長野県独自の産業人材の育成としては、里山を活用した地域づくりなど、経 営感覚を持ちながら総合的な視野で地域林業を指揮する人材「信州フォレスト コンダクター」について、森林づくり県民税を活用して、平成 27 年度は 11 名 を育成してまいります。 林業総合センターでは、地域の中核的人材となる林業士や林業技術者の養成、 健全な森林を造成するための人工林の更新等の育林技術の開発、きのこ類等の 増産技術の開発、県産材の加工・利用技術の開発などを積極的に進めてまいり ます。 「県産材の生産加工流通体制整備の推進」としては、長野県の新しい林業・ 木材産業の創生の起爆剤となる信州F・POWERプロジェクトについて、平 成 27 年4月に製材工場の稼働が開始されます。これを契機に、安定した原木供 給を実現するため、 「サプライチェーンセンター」を中心とした県産材安定供給 体制の構築を進めてまいります。 また、県内外の製品需要に対応するため、信頼性の高い県産材製品の安定的 な供給を図る加工・流通施設の整備に対して支援してまいります。 平成 25 年に森林・林業に係る政府機関と林業技術の連携・交流の覚書を締結 し、交流を開始したオーストリアについては、関係団体と連携のもと林業技術 -6- の一層の交流を進め、先進的な低コストな木材生産や木質バイオマス利用技術 の導入、人材の育成を図ってまいります。 「様々な用途での県産材需要の拡大」については、木材を建築や土木用資材、 家具・建具等の暮らしの中の製品など様々な分野で利活用していくとともに、 低質材や製材加工で発生する端材などを木質バイオマスとして利用を図ること により、県産材を余すことなく利活用することが必要です。 このため、 「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づき、 市町村が行う展示効果が高く県民の皆様への木材利用の意識醸成を期待できる 公共施設の木造化を支援してまいります。 木質バイオマスエネルギーの利用促進のためには、公共施設への木質バイオ マスボイラー等の導入に支援するほか、自然エネルギー地域基金を活用して市 町村が行う個人のペレットストーブ導入促進に支援してまいります。 また、県内各地域の地域住民が主体的に身近な里山資源である木材の利活用 に取り組む、地域のエネルギー自立や活性化を図るための薪への活用や、木に 親しむ機会を創出するための商店街等多くの人が訪れる場所の木質化など、先 進的な取組を行うモデル地区について、平成 27 年度は3地区増やした8地区を 対象として支援を拡充してまいります。 以上、 「木を活かした力強い産業づくり」の推進に係る主要事業の経費といた しまして、17 億 1,246 万2千円を計上いたしました。 第三に、「森林を支える豊かな地域づくり」について申し上げます。 人口減少社会にあって山村の活力を高めていくために、就労の場の確保や都 市部等との移住交流が重要であり、主要な産業である農林業のみならず、森林 空間、山菜やきのこなどの特用林産物、木工品等の地域資源を有効に利活用し -7- た「森林産業」を創出する取組や交流の取組などを支援してまいります。 また、依然として農山村に深刻な影響を与えている野生鳥獣被害の総合的な 対策を進め、安心して暮らせる地域づくりに貢献してまいります。 まず、 「地域特性に応じた森林経営・森林資源の活用・交流促進」として、健 康長寿県である本県には、森林のもつ癒し効果等を健康増進に役立てる「森林 セラピー基地・ロード」が 10 か所あり全国一多い県ですが、各基地等での利用 者やリピーター数が低迷しているなど、十分な活用がなされておりません。 そこで、平成 27 年度は地方創生交付金を活用して、新たに森の癒し効果の実 証実験に取り組み、各基地等の特長を活かした健康増進や精神疾患予防など、 利用者のニーズに応じた体験プログラムを関係者と協働して開発するとともに、 森林セラピーガイドの資質の向上を図る研修会を開催してまいります。 また、森林セラピー基地等の活用にあたっては、関係部局、市町村、団体、 企業等多くの皆様と連携し、健康と観光を組み合わせた新しいヘルス産業創出 の取組や、県民の健康増進を図る信州ACE(エース)プロジェクトの取組に 位置付け、名実ともに全国一の森林セラピー県を目指してまいります。 また、地域が主体的に里山資源を継続的に利活用するため、平成 26 年度まで に支援した 20 のモデル地域の取組を踏まえ、平成 27 年度から新たに3年間で 30 地域を目標に、林業研究グループ等が行うリーダー育成について森林づくり 県民税を活用して支援してまいります。 特用林産物の生産振興としては、安全・安心な特用林産物の普及を図るため に放射性物質の検査を行うとともに、原木栽培きのこの生産に必要な資材導入 への支援を継続してまいります。 都市や企業等との交流を通じた森林づくりとしては、平成 26 年にオープンし た銀座NAGANOを活用して、社会貢献活動に関心ある企業等を対象にセミ -8- ナーを開催するなど、森林(もり)の里親制度を積極的に推進してまいります。 2年目となる「信州 山の日」については、県政モニターアンケート調査結果 による認知度が8割と高まる中、制定趣旨まで知っている人は4割に留まって いることから、 「信州の山に感謝し、守り、育て活かす」という制定趣旨の理解 や山の日に関連した様々な取組への参加を促進するため、山の安全をテーマに 「信州 山の日」学校の開講、様々な媒体を活用した広報、市町村や民間企業等 と連携した発信等により、「信州 山の日」の更なる定着と浸透を図ってまいり ます。 全国植樹祭の開催準備としては、平成 27 年度は全国植樹祭推進室を設置する など実行体制を強化するとともに、会場整備や式典内容など具体的な事項を取 りまとめた実施計画の策定等を進め、 「ひと つなぐ ゆめ みどり 信濃から 未来へ 森づくり」のテーマのもと、多くの県民に参加していただけるよう取 り組んでまいります。 具体的には、植樹する苗木を小中学校等で育てるスクールステイや家庭や地 域で苗木を育てるホームステイ、県内外の企業・団体から大会開催へ協賛をい ただくよう引き続き取り組むとともに、プレイベントも開催し、長野県らしい 大会となるよう開催機運を盛り上げてまいります。 また、全国植樹祭の関連行事として開催する全国林業後継者大会については、 平成 26 年 12 月に設立した実行委員会を運営し、基本計画の策定、大会テーマ の決定、広報啓発等を行い、大会が次代を担う林業後継者に夢を与え、その育 成につながるように、着実に準備を進めてまいります。 有用な地域資源として野生鳥獣の肉の活用を図るジビエの振興については、 信州ブランドとしての新たな価値の創造が期待されており、食品加工や流通・ 販売分野等の関係者と連携して、安全・安心な食肉として信州産シカ肉の需要 拡大を図ってまいります。 -9- まず、しあわせ信州食品開発センターと共同でシカ肉の味に影響する成分の 分析に取り組み、信州産シカ肉認証制度による認証シカ肉の美味しさを定量化 してブランド力の向上に努めてまいります。 また、認証制度を取得するための施設、流通を担う事業者、商品や料理を開 発する事業者を支援し、認証シカ肉生産量の増加を図ってまいります。 次に、 「野生鳥獣被害対策の推進」としましては、野生鳥獣に負けない集落づ くりと長野県の自然・農林業をニホンジカから守るための緊急的な捕獲の促進 を目標に、集落ぐるみの防除、捕獲、生息環境、ジビエ振興の各対策を総合的 に実施してまいります。 最も大きな被害を発生させているニホンジカの捕獲対策として、平成 26 年の 「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」の一部改正により新たに設けら れた、環境大臣が指定した鳥獣を捕獲する事業を活用し、遠距離のため実施が 難しかった標高の高い地域等でニホンジカの集中的な捕獲を推進してまいりま す。 また、捕獲の担い手対策としては、平成 26 年度から開始したハンター養成学 校により 70 名を引き続き育成し、新たな狩猟者を確保するとともに、新たに高 度な捕獲技術を備えた狩猟者を養成するための研修会を開催してまいります。 以上、 「森林を支える豊かな地域づくり」の推進に係る主要事業の経費といた しまして、2億 1,456 万6千円を計上いたしました。 以上、平成 27 年度当初予算案における主な施策について申し上げました。 次に、債務負担行為としましては、長野県林業公社の造林資金に対する損失 補償として 7,148 万7千円を、また、森林整備合理化計画推進事業として利子 - 10 - 助成に係る 987 万5千円を設定いたしました。 続きまして、林務部関係の平成 26 年度2月補正予算案(経済対策分)につい て申し上げます。 経済の好循環を確かなものとするため、国の補正予算を最大限活用し、切れ 目のない経済対策として、一般会計 16 億 4,280 万1千円、県営林経営費特別会 計 4,000 万円を計上いたしました。 一般会計補正予算の内容につきましては、森林整備加速化・林業再生基金に 替わる新たな交付金を活用して、①森林境界の明確や森林作業道等の開設、② 高性能林業機械等の導入、③県産材加工流通施設等の整備、④木造公共施設や 木質バイオマス利用施設等の整備、⑤県産材の新規用途製品開発や普及促進、 ⑥原木栽培きのこの生産資材購入 など、市町村、事業者等が行う県産材の需 要拡大と安定供給体制の構築や持続的な林業経営の確立等を図る取組に支援す るため8億 8,883 万6千円を計上いたしました。 また、野生鳥獣の捕獲対策の実効性をより高めるため、民間射撃場や信州産 シカ肉認証処理施設の整備に支援するため 2,491 万7千円を計上いたしました。 公共事業関係では、林道・治山・造林事業において、7億 2,904 万8千円を 計上いたしました。 県営林経営費特別会計補正予算としては、林業専用道2路線を開設するため 4,000 万円を計上いたしました。 また、債務負担行為につきましては、事業計画を前倒し実施する公共治山事 業にかかる4億円を設定いたしました。 - 11 - 条例案につきましては、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の改正に より、知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例、長野県県税条例及 び鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律に基づく指定猟法禁止区域等の標 識の寸法等に関する条例の一部を改正するものでございます。 事件案につきましては、県営林道事業施行に伴う市町村の負担についてであ ります。 以上、林務部関係の議案につきまして、その概要を御説明申し上げました。 よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。 - 12 -
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