5/31 庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ

庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ
デュオ・リサイタル
2015年、待望のリサイタル・ツアーで演奏する曲目への意気込みを
庄司紗矢香さんに語っていただきました!
今回のリサイタル・ツアーは前半がモーツァルトとベートー
ヴェン、後半はストラヴィンスキーとラヴェル、色合いが分か
れていて素敵なプログラムですね。
【庄司】そうですね。古典とモダンというコントラストになっ
たかなと思います。ベートーヴェンの 6 番のソナタは、なかな
か演奏される曲ではないのですが、やはり 7 月のハンブルクで
のレコーディングを経て深められたという思いもありますし、
デュオとしてすごく面白いものになりましたので、それを聴い
ていただきたいなと思っています。それにラヴェルとストラヴ
ィンスキーも、ずっと前から演奏したいリストに入れていまし
たから。
ジャンルカ(カシオーリ)は近年、調性(tonality)のあるも
のをとても好んで弾かれているのです。そういう意味で『スト
ラヴィンスキーだったらイタリア組曲』という提案が彼のほう
から出てきて決めました。この作品はものすごくモーツァルト
にも繋がるような曲だと思います。もちろん、もともとはドタ
バタコメディのお話なのですが。
うんです。いつも『カンタービレ、エスプレッシーボ(表情豊
かに)
』この2つは音楽の基本です。私が勉強していたイタリア
人の先生はみんな、いつも『カンタービレ、カンタービレ』と
言われていました。
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ストラヴィンスキーもイタリア組曲ですしね。
【庄司】そうですね、ですから割と明るい色彩感のプログラム
になるかなと思います。
本当に楽しみです。ありがとうございました。
2014 年 7 月、庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリによるベー
トーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番、10 番のレコーディン
グがハンブルクで行われました。今回が3回目となるレコーデ
ィングは、既に互いを尊敬しあい、知り尽くした世界最高レベ
ルのアーティスト同士による緻密でアイデアに富んだ新鮮なア
ンサンブルに満ちた第1級の演奏でした。リラックスした中に
も妥協を許さない探究心が素敵な緊張感に包まれていました。
前回 2012 年ツアーでは、アンコールでストラヴィンスキーの
ペトルーシュカを演奏されてましたよね。ロシアものがお好き
でしょう?
【庄司】はい、とても。
ラヴェルのソナタは以前からカシオーリ氏とのツアーで取り
上げたいとおっしゃっていました。
【庄司】演奏したい曲がすごくたくさんあるので毎回選ぶのが
すごく難しいのですが、ラヴェルもここ何年間か少しずつ弾い
てきた曲なので、そろそろプログラムに加えようと思いました。
昨年4月のプレスラーさんとのツアーではモーツァルトやシ
ューベルト、シューマンにブラームスなどドイツものによるプ
ログラムでしたね。
【庄司】あの時はとても intimate(密接)な曲ばかり集めて演奏
しました。そういうこともあって今回は割と外向的な曲を選び
ました。
モーツァルトのソナタは、これまでツアーに入れていまし
た?カシオーリ氏とのツアーでは初めてですけど。
【庄司】そうですね、海外でのリサイタルでは入れていたと思
います。ただ日本ではイタマール・ゴランとまわった最初のツ
アーを除いてはモーツァルトのソナタは入れていません。でも、
あらためて今、やはりモーツァルトをしっかり勉強し深めてゆ
きたいなと思っていますし、ジャンルカとの音楽作りはとても
楽しいと思っていますのでプログラムに選びました。このソナ
タはとてもオペラティックで、ものすごくカンタービレ(歌う
ように)のたくさん入った素晴らしいソナタで私も大好きなん
です。ジャンルカと一緒にすごく楽しんで弾ければ嬉しいです
ね。
先日のレコーディングでもジャンルカさんは『カンタービレ、
カンタービレ』と仰ってましたね。
【庄司】イタリア人はもう二言目には『カンタービレ』って言
〔レコーディングの風景より 庄司さん(左)とカシオーリさん(右)〕
なお、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4弾であり完
成版となるCDが、今回の日本ツアーに合わせてユニバーサ
ル・ミュージックより5月頃に発売される予定です。
世界を代表する指揮者たちや名だたるオーケストラと共演を
重ね、常に注目を集めてきた庄司紗矢香と同年代のイタリアの
天才ピアニスト、ジャンルカ・カシオーリとの絶妙なコンビネー
ションの名演をご期待ください!
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● 公演概要 ●
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日時
会場
出演
5月31日(日)開演15:00
よこすか芸術劇場
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
曲目 モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ 第 35 番 ト長調
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第 6 番 イ長調
ストラヴィンスキー/イタリア組曲
ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタ ト長調
※曲目は変更になる場合があります。
料金 S席 3600 円
お申込みは
A席 2600 円
2月28日(土)発売開始!
横須賀芸術劇場電話予約センター 046-823-9999