異物を飲み込んだ 9

こんなときどうすればいいの
9 異物を飲み込んだ
◇ 応急処置をする前に、確認すること ◇
すぐに吐かせるもの、吐かせてはいけないもの、
害にならないものがあります。
応急処置をする前に、
「何を」
「どれくらい」
「いつ」
飲み込んだか確認してください。
※ 処置・対応の方法は
(公財)日本中毒情報センターで相談できます。
(公財)日本中毒情報センター
● 中毒 110 番・電話サービス
(情報料無料、一般市民向け)
大 阪 072−727−2499 (365 日 24 時間)
つくば 029−852−9999 (365 日 9 時∼ 21 時)
● タバコ専用電話
(情報料無料、テープによる一般市民向け情報)
大 阪 072−726−9922 (365 日 24 時間)
緊急度
1
次のものを飲み込んだ場合は
ひとまず自宅で様子をみて、
かかりつけ医の診療開始時間まで待ちましょう。
● 化粧品 ● シャンプー ● 石けん
● マッチ ● クレヨン ● シリカゲル(乾燥剤)
● 体温計の水銀 ● 保冷剤 ● 植物活力剤
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緊急度
2
次のものを飲み込んだ場合は
すぐに中毒110番
(P17参照)
、
小児救急医療電話相談
(P25参照)
に相談するか、休日・夜間急病センター(P23参照)を受診して
ください。
1)吐かせてはいけないもの
● 何を飲んだか分からない ● マニキュア・除光液
● ボタン電池 ● 洗浄剤・漂白剤 ● コイン
● しょうのう(樟脳) ● 灯油・ベンジン
※これらを、
吐かせると食道粘膜を傷めたり、
肺炎を起こすことがあり危険です。
2)すぐに吐かせるもの
● タバコ ● ほう酸団子 ● 大量の医薬品
● ナフタリン・パラジクロロベンゼン(防虫剤)
緊急度
緊 度
3
●次のような症状が 1 つでもあれば、
迷 わ ず 救 急 車 を 呼 んで く だ さ い 。
❶ 意識がない、意識がぼんやりしている
意識がない 意識がぼんやりして
して
ている
❷ 呼吸が弱い、急にせき込んで息苦しそう
❸ 顔や唇の色が紫色になっている
一口メモ
子どもの誤飲で最も多いものは「タバコ」です
致死量はタバコまるまる 2 本です。タバコそのものを食べても、ニコチン中毒を
起こすことはあまりありません。しかし、ジュースの缶などを灰皿代わりに使い、
その液を飲んだときには重症となることがあります。すぐに吐かせてください。
◎ 吐かせ方 : 舌の奥を下に押しつける。濃くぬるいお茶を作り、くり返し飲ま
せては吐かせる。( 胃を洗ってタバコを出し、お茶のタンニンでニコチンを
中和する。)
◎ 牛乳や水は飲ませないでください。ニコチンの吸収を速めます。
◎ 誤飲を防ぐため、タバコの管理と灰皿の始末は厳重にしてください。
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