意見交換会における主なご意見(PDF:266KB)

【資料1】
交通の円滑化などの検討が必要になる。セントラルパークの場合には、東西からのアクセス道路、あるいは
意見交換会における主なご意見
北からのアクセスが必要になる。
・駅利用者の急増による混雑や、交通渋滞については、鉄道利用者が増えることでマイカーは減り、駅西口側
には、近くに都市計画道路があるため、交通も東西に分散させるなどによって十分な対策はできるはず。
1.庁舎の早急な整備に関すること
・駅周辺は、片側一車線の新町通り、安方通りも一車線、旧線路通りから入ってくるところも一車線、西口の
方も道路事情は非常に狭くて良くない。こういう中で、仮に市庁舎を青森駅周辺に造るとなれば、大変な交
・市では、耐震診断の結果を受け、柱の応急補強などは行ったが、それはあくまでも応急的なものに過ぎず、
通渋滞が予想される。
第一・第二庁舎は補強したが、現在においても大地震時には、倒壊等のおそれがあり危険な状態であること
・駅にシームレス化を図り、そこに行くと市民の窓口機能があるというのは大変合理的な考え方である。
には変わりはない。したがって、急いで対応をしなければならない。そのことがまず第一である。
・コンパクトシティ、人口減少社会に対応していく、その考え方において、バスだけではなく鉄道も使えると
・本市の財政運営上、非常に有利である合併特例債の活用について、現時点では市町村建設計画の計画期間を
いう交通網の観点からは、現在地よりも駅周辺の方がよいと考える。
平成 29 年度まで延長することとして変更手続きを進めているが、その適用期間は限られている。(再掲)
・民間の駐車場を活用し、それを利用した人にハンコを押せば無料にするということを長岡市ではやっている。
・青森駅周辺に整備する場合には、自由通路や橋上駅の整備後でなければ庁舎整備には着手できない。
これは青森市でも可能なはずである。長岡市も懸念はしていたが、長岡の人口規模、同じような中心市街地
・東西自由通路が完成しないと市役所庁舎は建てられないという抗弁があったが間違いである。JRとのしっ
の造りを参考にすれば、渋滞が起きるということはないということであった。
かりとしたパートナーシップが造られ、JRとの話がつけば同時進行でやることは可能である。
・青森駅周辺に市役所庁舎を整備した場合でも、一か所の駐車場に集中するわけではないので、幾つかの周辺
・現市庁舎の耐震診断、震度 6 強での倒壊のおそれがあるということだが、その危機をどう捉えるか。今すぐ
駐車場に分散されることで、渋滞の解消に繋がっていくと思う。
の対応が必要でなければ、4 年も 5、6 年も危機管理上大きな違いは無い。災害は時を選ばないと考えれば、
現時点で耐震強度のあるところに、防災拠点機能をきちんと準備をすべき。即刻の対応が必要でないとすれ
・西口の庁舎であるならば、東口から西口に車が通れる道路が無い。はたしてこの西口というのが適切なのか。
ば、今求められているのは、必要な議論をして、その後の計画を立てるということではないか。
・青森駅西口に建てた場合、大変な交通渋滞が予想されるということが言えるのではないか。
・青森市新総合計画では、青い森鉄道、各駅、これと生活圏をバスで繋ぐとしている。このことを踏まえ、終
・庁舎が今現在大変危険だというのであれば、セントラルパークにプレハブでも建てて、臨時の市役所とすれ
着地点の現青森駅に市役所の窓口機能があれば、CO2の排出削減や、今ある交通をより合理的に活用する
ばいいのではないかという意見も出ている。
ことができる。
・100 年の計を考えれば、もう少し市民や専門家、学識経験者の意見を聞きながら、ゆっくりと考えていく問題
であると思っている。
・確かに市役所そのものの耐震性は非常に脆弱なものであるため、建て替えるということについては、全議員、
一致していると思う。しかし、もろもろの提案を考えれば、その場所、また市役所の機能をどのようにして
3.災害時の対応に関すること
果たさせるのか、この点が明確になっていない中で、早急に造ることについて、少し懐疑的であるし、もう
少し議論・検討が必要だろうという思いである。
・現本庁舎敷地は、幅員約 36m、6 車線の国道 4 号に面しており、県庁、消防、警察署など、他の官公署との連
携は取りやすくなっている。県が発表した津波浸水予測図によれば、現本庁舎敷地はエリア外となっている。
・現庁舎は耐震化が難しいのならば、一日も早く庁舎を建て替えるべきであることは明白である。建て替えに
・青森駅周辺は、幅員約 25m の新町通りがあり、他の官公署との連携は取りやすいものの、国道の広さから比
当たり、関係者との協議などの支障が無く、かつ、用地買収費などの経費がかからない現地での建て替えを
べると狭いという懸念がある。また、津波浸水予測図によれば、青森駅周辺の一部が津波浸水エリアになっ
いち早く進めるべき。
ている。
・スケジュール的な問題だが、当然急ぐ話であると思っている。防災拠点づくりというのは急ぐだろうし、駅
の話も実は非常に急ぐ話である。どちらも急ぐことなので、全体最適解を求めることが、今必要だと思って
いる。
・駅舎周辺、東口交通ターミナル、西口広場は浸水エリアにはなっていない。庁舎整備地として問題ない。
・駅の辺りには津波は来ないということだが、実際、安方地域の一部が、地震発生から 3 分後に 30 ㎝から最大
1.0mの浸水が予測されるという判断がされている。防災の拠点として考える場合、市役所庁舎そのものが水
・できるだけ早く庁舎を建て替えなければならない。このことについては、異議は無いのだろう。ただ、一旦
立ち止まるとした場合、現実的には、市民の安全、職員の安全などを考え、どこに着地すべきなのか、いつ
まで着地すべきなのかということが、判断のしどころだと思う。
に浸かるということだけではなく、緊急車両、公用車の出動や災害救援の対策の展開なども考えて、場所を
考えていくべき。
・市役所の横の 6m 道路は民家倒壊のおそれがある。それは同じように、現青森駅周辺でも同様である。駅西口
・急ぐのは建物を建てることではなく、早く出て行くことだと思っている。
は周辺の道路幅は 11m、19m、12m の 3 本しかない。現在地は国道がしっかりと残るし、近くには観光通り、
・まずは庁舎を整備すべき。その次に、まちづくりの観点で駅舎に着手すべき。そして、セントラルパーク。
柳町通り、旧線路通りもある。色々な方面、東西南北から現在の庁舎は近い。そういう点からは、現庁舎の
まず、課題を順次整理すべき。
方がはるかに安全性は高いと考えている。
・庁舎整備と駅周辺整備、どっちもやらなければいけないということであり、どっちが先とかではなく、同時
進行でいくべきだと思う。
・防災の司令塔機能が急いで必要ということであれば、まずは、その司令塔機能のみを、地震や津波やその他
の被害も少なそうな場所にきちんと設置をして、まずそこを供用開始して、本庁舎の方の司令塔機能は、庁
舎整備と併せて造ればいいということにもなるのではないか。
・市の機能を分けるという考え方について、例えば、防災の観点から、一つの建物の中に全部の庁舎機能が備
2.アクセス・利便性に関すること
わっていたとして、仮に、予想をしていない大災害が起きて、その庁舎がダウンしてしまった時に、市が全
・自家用車のアクセスについて、現在地の場合には、現在、駐車場への入場待ちにより周辺道路が渋滞をして
く機能しなくなってしまうおそれがあると思う。それが、分散配置されていることによって、一つが駄目に
いるため、対策が必要となる。青森駅周辺の場合には、市役所利用と駅周辺の交通が輻輳しないように周辺
なっても、もう片方が使えるというような、分ける災害、分災というか、そのような使い方ができるのでは
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【資料1】
・合併特例債を使っても市民の負担は 63 億である。駅も造ると言うのであれば、市民負担は約 100 億円だが何
ないか。
年かけて払っていくのか。我々の世代だけではなく、我々の子ども、孫の世代までその借金を作っていくと
・国道沿いにある消防本部は、平成 17 年に耐震工事をしている。そこには高機能消防指令システムが導入され
いうのが今のタイミングで本当に良いのか。
ていて、青森市内で仮に災害が起きた場合、そこで全ての情報をキャッチすることができるシステムがある。
災害が起きたときの対策本部について、仮に市役所庁舎が壊滅状態になった時は、消防本部がその役割を担
うということになっている。
6.財源に関すること
(1)合併特例債の活用に関するご意見
4.整備用地に関すること
・本市の財政運営上、非常に有利である合併特例債の活用について、現時点では市町村建設計画の計画期間を
平成 29 年度まで延長することとして変更手続きを進めているが、その適用期間は限られている。
・現駅周辺に整備する場合、土地開発公社所有地 0.4ha あるが、それを活用する場合、あるいはそれ以外の土
・合併特例債は非常に有利な借金である。使わない手はない。
地については、市として新規に購入しなければならない。
・懸念しているのは、合併特例債を活用するに際して、浪岡自治区地域協議会から意見書あるいは要望として
・駅西口側は、JRの所有地、土地開発公社の土地、さらには県有地に続くため、土地取得は容易なはず。
出されてきている浪岡の廃棄物処分場の問題、浪岡中学校の問題、浪岡病院の問題。これらについて、財政
・市の職員を中心として打合せ等のために回遊するということをイメージしており、利用者はワンストップサ
的な部分も含めて、ある一定の方向性を示していかなくてはならないだろう。これらの方向性が示されない
ービスが基本だと思っている。
のであれば、市庁舎建設についても、もう 1 度協議・検討する必要があるのではないか。
・アオーレ長岡を造っている場所には、もともと市の厚生会館という建物があった。それが古くなり、さらに
・合併特例債は、使用できる期限が限られている。現在は平成 29 年までということで県知事との協議を進めて
公園もあった。その公園と厚生会館を併せて使おうという議論が出てきたはずである。建設費をそのまま単
いるため、庁舎の建設地を現在地から変えるとなれば、このスケジュールに間に合うのか。
純に長岡の建設費と本市の建設費を比較するということは、客観的な議論の比較ということにはならないだ
ろうと思う。
・庁舎の計画では、新たな土地取得はしないことを前提に進めているが、駅を中心としたまちづくり基本計画
(2)交付金等の活用に関するご意見
の中では、西口広場の整備をする予定になっている。土地を取得するのであれば、市役所庁舎の新たな土地
・青森駅周辺整備は、中心市街地活性化事業に位置付けられており、市庁舎を複合施設等にすれば、一部は補
を取得しないということとは、整合性が取れなくなるので、取得する土地をうまく利活用するという方向で
助金の対象となり得ることから、合築によるコスト圧縮に加えて、補助金活用により、財政負担の更なる軽
考えていただきたい。
減も可能と思われる。
・長岡市は基金 45 億円、そして旧まちづくり交付金 29 億、市債 54 億、合計 128 億、こういった取組みと基
金を貯めることによって市民負担を軽減する努力を行ってきた。
5.事業費に関すること
・甲府市では国の補助金を 9 億円持ってきているとのことが、本市も 7 億円を国の補助金を見込んでいる。
・整備事業費は、第一・第二庁舎、急病センターを現在の敷地に整備する場合には 97 億円となる。この場合、
議会棟と柳川庁舎は耐震補強をすることになる。しかし、青森駅周辺とセントラルパークの場合は、分散化
(3)その他、財源全般に関するご意見
を防ぐため、まだ使用できる議会棟、柳川庁舎なども併せて整備する必要がある。したがって第一・第二庁
・庁舎整備には特定の基金が無いなどのために、あまりお金をかけられない。
舎等のみならず議会棟、第三庁舎も建て替える場合には約 114 億円、さらに柳川庁舎も建て替えるとする場
・あらゆる財政負担を軽減する可能性を探っているのか。県や国とのつながりを十二分に活かす必要がある。
合には約 146 億円の整備事業費が必要となる。
さらに、行政だけでクローズするのではなく、市民の力、民間の活力を活かす方策というのもある。国、県
・庁舎整備は、今は 97 億円と言っているが、秋田市、函館市の例を見ると約 1.3 倍の予算規模に膨らんでいる。
そして民間企業、市民の力を活かす、あらゆる可能性をきちんと探ることは絶対欠かせないことだ。
この 97 億円は、2 年前に積算された金額なので、今では約 130 億円位になると思う。
・セントラルパーク、現駅周辺整備、この二つの事業も本市の大きな課題。財政的な面を考えれば、同時進行
・現在はこの 97 億円で収まるよう進めている。市としては、その時点で、それらのことも検証しつつ、業者を
はなかなか難しい。現庁舎の計画をまず進め、その後に青森駅を中心としたまちづくり、そしてセントラル
どういう形で選定していくのかなど、設計の中で詰めていく。そして出来るだけ少ない予算の中では進めて
パークの計画を進めるべき。
いきたいと考えている。
・青森駅の改築について、東西自由通路と橋上駅を造るという計画だが、約 60 億円から 70 億円かかると試算
されている。これも、ほとんど青森市がお金を出さなければならない。市役所庁舎本体を建てるのにも 140
7.ファシリティマネジメントに関すること
億円を超えるお金がかかる。この財源を生み出す力が青森市にあるのかということも大変問題だ。
・地価の高い現在地を売却、地価の安い西口側を取得して庁舎移転することにより、差額を建設資金の一部に
・80 億円の駅の自由通路は車が通れる道路ではない。あくまで人が通る橋上の通路で、これに果たして 80 億円
投資して、国の第 2 期の計画の中でこれはどうなのかと思う。
することも可能である。
・コンパクトシティの考え方を基本に置いて、ファシリティマネジメントという再配置をきちんとやり、その
・市庁舎は、庁舎機能だけではなく、市民活動、民間企業が連携する複合施設であるべきだと思う。国交省、
経産省含めて、そのコンパクトシティの中で、駅を中心に、あるいは中心市街地のコアの部分に、ある程度
のものを集積していくべきという計画もある。加えて、地方の中核都市のまちづくりを進めるJR東日本、
それら以外の民間企業を含め、連携も検討する必要がある。一部公民連携、PFI、PPPなど様々な連携
の形があるので、そういう諸々も可能性として含んでいただきたい。
検証をしっかりと行う。様々な公共施設のあり方を、各部門だけで検討するのではなく、一つの土俵に乗せ、
全庁的に検討していくべき。
・コンパクトシティを進め、都市機能を街中に集約させていくということがやはりあらゆる部分でメリットが
大きいと思う。
・施設の機能、役割、立地条件があり、それぞれに応じて議論をしていく必要がる。すべてを一斉に建て替え
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【資料1】
・災害時の対策本部を担う機能と、様々な市民がサービスを受け、賑わいを作るという機能を、分けて考える
たりできるわけではないので、市として、市役所、操車場跡地、駅を中心としたまちづくりのあり方、ある
のも必要ではないか。
いは地域のコミュニティ施設など、それぞれの機能に応じて、市の財政や全体的なバランスで議論をしてい
・
「長岡市役所」では、あえて庁舎を三つに分散させることで、中心市街地で働く市職員 1,100 人が新たに増え、
く必要があると考える。
・青森駅周辺並びにセントラルパークに整備する場合、分散化を防ぐには、まだ使用できる議会棟、柳川庁舎
賑わい創出にも繋がっている。戦略的な観点から、あえて特定のエリアに分散配置することも検討すべき。
なども併せて整備する必要がある。この場合、将来、仮に本市の人口が減少となった場合には、過大な規模
・駅を中心とした中心市街地活性化策を実現するための一つの材料として、現青森駅は改修を進めていくべき
であると考えており、二重投資や過大な投資にならないように考えていかなくてはならない。
の建物となってしまうおそれがある。
・一つの建物に納まらない市役所機能は、歩いて廻れる徒歩圏内に分散していてかまわない。駅周辺にはアウ
・なぜ、市役所庁舎とまちづくりを連動させないのか。中心市街地活性化基本計画のエリアを拡大し、現在地
ガや市民ホールもある。柳川庁舎も徒歩圏内。既存ストックを利用し、市庁舎のネットワーク型の機能を作
を含んでも良いのではないか。現在地に市役所を建て、まちづくりとどのように連動させるのか、機能、役
っていくということも、大きな可能性としてある。
割をどう持たせるのか、市として明確に打ち出す必要がある。
・ITが進んでいる今、多くの市民が来る窓口部門と管理部門が、果たして一緒でなければならないのか。何
・現在地に造るとした際に、柳町商店街も含めたあの辺りも中心市街地のエリアである。現在進められている
のために市役所に市民が来るのかを考えれば、市民のための窓口部門や相談部門をしっかりと集約していく
中心市街地活性化策と併せて、エリア拡大の可能性も含めてこれからのまちづくりとどのように連動させな
必要がある。そして管理部門を切り離すことによって、財政的なメリットも生まれる。
がら、市役所庁舎を結節していくのかというビジョンも示してほしい。
・現在の青森市の中心市街地活性化エリアでも広すぎると言われている。これからエリアを狭めるという話で
・駅周辺の大きなメリットとして、既存の施設を利活用できるということである。震度 6 強の地震が来れば倒
あれば、認められる可能性はあるが、広げるということは、現実的ではないと思う。
壊する危険性があるが、今の計画だと出来上がるのは平成 29 年度末であり、4 年半は今の状態を使わないと
いけない。急ぐのは建物を建てることではなく、早く出て行くことが急がれるんだと思っている。既存スト
・第二期中心市街地活性化基本計画は、必ずしも駅舎の整備が前提ではないということだが、ある意味で大き
ック、既存の施設を有効に利用すれば、全ての移転は無理としても、駅前周辺に一定程度の移転、市役所機
な中心になっているのは事実であり、できればそれを絡めた形で効果のある中心市街地の活性化基本計画を
能の移転はできると思っている。
進めていただきたい。
・中活の計画について、28 年度までに青森駅舎の改築を国と約束したという論調があるが、そのように認識し
・市役所に来るかたのうち、窓口や相談に来るかたが7割以上。そういった人たちのことを第一義的に考える
ていない。中心市街地活性化の課題であって、そこに向かって進むという姿勢を示しているだけで、約束を
べきだと思う。
しているものなのか。
・議会棟は、まだ耐用年数があるということなので、耐用年数までは使い続けていただいた方が良いのではな
・駅との合築という部分で、市民の皆さんの回遊性、人の流れが言われているが、限られた人数の市の職員の
いかと思う。
流れしか考えられない。
・青森駅周辺に市役所庁舎を整備した場合でも、議会棟については、今のまま使って構わないと思う。多少の
距離はあるが、議会、議員はそれで十分やっていけるものと考えている。
(2)まちづくり全般に関するご意見
・市役所庁舎をどうしよう、駅をどうしようではなく、全部いっぺんに解決するための解決策を見出すための
8.まちづくりに関すること
議論の場を設けるべきだというのが、我々の陳情の主旨である。
(1)中心市街地活性化基本計画に関するご意見
・市として新総合計画を作る段階で、市民の意識調査なり、総合計画審議会を作り、その中で市民を交えた本
・JRとの協議が全然進展していない。JR本社は、
「駅の整備はバリアフリーをやれば、あとはいい。あとは
青森市の方で、好きなようにやってください。
」という投げやりな態度だった。国との約束も平成 28 年まで
市のまちづくりの方向性について議論をしてきた。その集大成が新総合計画であり、議会の議決をいただい
ているということである。市民を交えたまちづくりの議論は、市として、やってきたということである。
・青森市の新総合計画、これが最も上位の計画である。これは市民の皆さんの知恵を集め、様々な各会・各層
あるので、この約束を守ることが絶対先だ。
・我々も、長岡なども見て、市役所が駅前に来れば、賑わいを創出できるという確信のもと、現青森駅、アウ
の意見も集約しながら作られたという経緯がある。それをもとに、例えば市役所庁舎などの公の施設を建て
ガを再生したいという思いから、近距離で市役所職員が行き来できるような場所を作りたいと願っている。
る個別の計画を立てる場合には、その上位計画の考え方を踏まえながらも、社会的動向への対応や、施設の
・青森駅舎について、協議が進んでいないのはJRと協議をしているからである。自由通路、橋上駅等で約 80
抱えている固有の課題、財政環境などを検討する必要があると思うし、用地確保などの諸条件が整う見込み
億円とされており、市の負担、JRの負担、青い森鉄道の負担をどうするか協議をしている。市の持ち出し
を出来るだけ少なくし、なおかつ市民にとってもプラスになるものにしていきたいが故に、協議がまだ続い
ているということ。中心市街地の活性化の中での青森駅の役割を、決して軽視している訳ではなく、重要視
が立てば、総合的に判断して検討が行われるべきものだと思っている。
・今回の庁舎建設を巡っての様々な議論を踏まえれば、この市役所庁舎の建設に関する議論は、まちづくりか
ら切り離されたものだとは考えていない。
・青森市庁舎の整備は、中心市街地活性化含めて、コンパクトシティを目指す青森市のまちづくりと同じ方向
をしながら進めていく。
・今、中心市街地活性化の部分では、市民の回遊性を求めている。全体の中心市街地活性化エリアの部分で考
えるのであれば、柳町通りも含めて考えた時に、現在地に市役所を建てる際、中活との関連でどうしていく
性・目的を持つべき。
・青森市庁舎には、単に行政機能だけではなく、都市機能として、青森市のランドマークという役割が必要で
ある。青森市がこの先どのような都市を目指し、どのように市民生活の環境を支え作っていくのか、市庁舎
のか。この辺の説得力がなければならないのではないか。
・第 2 期中心市街地活性化基本計画のメイン事業である青森駅周辺のまちづくり関連事業は、目標達成に向け
推進しなければいけないもの。しかし、現在、新たな再開発なども計画されていると聞いている。庁舎建設
が持つ大義を、まちづくりの中で議論する必要がある。
・各会派においても、災害対策本部の場所としては現在の場所で良いのではないか。しかし様々な市民サービ
スに関する窓口業務はまちづくりの中で。商工会議所青年部も思いはそこだと思う。
と第 2 期中心市街地活性化基本計画は、別物として考えるべきではないか。
・青森市新総合計画は最も重要な施策であり、その策定時には商工会議所も入って一緒に作っていると思うの
・窓口機能などの市民サービスは、アウガ等も含め、様々な面で考えていけばいいのではないか。
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【資料1】
で、これからも一緒に進めていくべき。
・コンパクトシティは世界に誇れる青森市の理念であり、それに沿ったまちづくり、持続可能な青森市、都市
を作っていくためには、コンパクトシティという理念は、商店街振興などとうことではなく、都市のあり方
の考え方であり、これが必要である。
9.これまでのプロセスに関すること
・莫大な税金を使う市役所庁舎建設である。市民がしっかり納得しなくては、この建設は進むことはできない。
東日本大震災を受けて、一刻も早く、この市役所庁舎を造らなくてはいけないという思いは議会も同じ。た
だ、このボタンの掛け違いによって、こういった事態に陥ったということを、一刻も早く回避するためにも、
多くの市民の意見を集約できる手法が、地方自治法の中で定められているはず。それを決断するのは市長の
役割ではないか。
・まずは、建設候補地をどこにするのかを決めなければならない。鳥取市の取り組みでは、現在地と新しい候
補地、こちらの二つで住民投票を行っている。どちらの候補地がよいのかをマル・バツでやっている。これ
は、市長が議会に提案をし、議決を受け、条例化した後に、住民投票が実施されている。ただ、この住民投
票の結果は、法的拘束力がない。尊重するということなので、それを材料に市長が最終的にどう判断するか
ということになる。ここまでくると、市民の意見を聞くべきだと思う。自治法で定められている住民の思い
を反映する住民投票というのを視野の一つに入れるべき。
・着地点ということで、このような議論の場を何回持っても、おそらく意見の集約をできず、喧々諤々、よい
建設的な議論はできるかと思うが、集約という点では平行線となってしまうのではないか。一つの考えかた
としては、住民投票ということも、少し飛躍した話ではあるが、視野に入れて考えていくことも必要である
と考えている。
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