GLOVIA smart 会計 BP 基本

SMV03-SK72BA-01(M090630)
会計
V03L10
基本
資金管理システムガイド
まえがき
◆本マニュアルの目的
GLOVIA smart 会計 BPは、一般の営利企業に共通する会計業務を、総合的な情報システムとして構
築することを目的とした汎用業務パッケージです。
本マニュアルは、GLOVIA smart 会計 BPシリーズにおける資金管理システムの導入方法および操作
方法について説明しています。
なお、本マニュアルは、次の製品を対象としています。
■ GLOVIA smart 会計 BP 基本 V03L10
◆本マニュアルの一覧
本システムは以下のマニュアルを提供しています。
マニュアル名
導入マニュアル)解説書
導入マニュアル)登録票
運用マニュアル
資金管理システムガイド
(本書)
財務会計帳表オプション)
オペレーションガイド
インパクトプリンタ
設定ガイド
電子帳簿保存
設定ガイド
記載内容
本システムをご購入いただいてから実施に業務を行う
までの導入作業の手順を説明しています。
本システムを導入いただく上で必要な登録票の説明を
しています。導入マニュアル)解説書と一緒にお使いくだ
さい。
本システムを使って業務を進める上での手順や注意点
を説明しています。
本システムを使って業務を進める上での手順や注意点
を説明しています。
財務会計帳表オプションの導入手順を説明しています。
本システムで使用する専用帳表をインパクトプリンタに
印刷するために必要な、プリンタとシステムの設定を説明
しています。
電子伝票保存を行う際の設定手順について説明していま
す。
使用タイミング
本システム導入時
本システム導入時
本システム運用時
本システム運用時
本システム運用時
該当オプション
導入時
インパクトプリンタ
使用時
電子帳簿システム
導入時
◆本マニュアルの読者
本マニュアルは、会計システムの導入・運用を担当される方を対象としています。本マニュアルを参照す
ることによって、資金管理システムの導入方法および操作方法を習得することができます。
◆本マニュアルの構成
本マニュアルは、次の構成になっています。
◆1.システムでの対応
本システムで提供する資金管理の機能範囲について紹介します。
◆2.導入前に
基本システムの日次処理について説明します。
◆3.導入方法
資金繰実績管理を運用するための説明と導入手順について説明します。
◆4.運用方法
資金管理システムの運用作業の方法について説明します。
◆5.付録
本システムの標準提供資金項目体系一覧と、登録時に記入する登録票レイアウト一覧を掲載してい
ます。
All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU KYUSHU SYSTEMS LIMITED 2009-
◆表記上の約束
本マニュアルでは、説明上、次に示すマニュアル名称、略称および記号を使用しています。
マニュアル名称
● マニュアル中で、自身を参照する場合は、『本マニュアル』と記述します。
略称
ソフトウェアの略称について
●GLOVIA smart 会計 BP 基本の資金管理機能を「資金管理システム」と表記しています。
●GLOVIA smart 会計 BP 基本を「本システム」または「基本システム」と表記しています。
● Microsoft® Excel® を「Excel」と表記しています。
オペレーティングシステムの略称について
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して「Windows Server 2003」と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して「Windows Server 2008」と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2008, Standard Edition
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2008, Enterprise Edition
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して 「Windows XP」 と記述しています。
― Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system
― Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition operating system
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して 「Windows Vista」 と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Business
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Premium
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Basic
● Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows XP、およびWindows Vistaを総称して、
「Windows」と表記しています。
仕訳の表記について
本書に記載する仕訳は、特にことわりがない限り、次の形式で表記しています。
借
借方勘定科目
方
貸
借方金額
方
貸方勘定科目
貸方金額
または、
借
方
借方勘定科目(借方内訳)借方金額
貸
方
貸方勘定科目(貸方内訳)貸方金額
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記号
本マニュアルでは、次に示す記号を使用しています。
記
号
用
途
特に注意が必要とすること、または、必ず行
わなければならないことを記述します。
本文の理解を深めるために、参考となる
ことがらを記述しています。
本文の詳細説明が記述されている、別の章
・節を示します。
知っておくと便利なことを記述します。
「基本」→「終了」 操作メニューのタイトルを示します。
部門別照会
選択ボタンの名称を示します。
[適用]
操作ボタンの名称を示します。
【実行】
キーボードの名称を示します。
◆輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関連法規等
の規制をご確認の上、必要な手続きをおとり下さい。
◆改版履歴
2009 年 2 月 初版
◆登録商標
GLOVIAは日本およびその他の国における富士通株式会社の登録商標または商標です。
Business Professionalは、株式会社 富士通南九州システムエンジニアリングの日本国内における登録商
標です。
Microsoft、Windows、Windows NT およびWindows Server またはその他のマイクロソフト製品の名称およ
び製品名は、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
その他、会社名、製品名、名称等の固有名詞は各社の登録商標または商標です。
本資料に記載されているシステム名、製品名称等には、必ずしも商標表示を付記していません。
お願い
●
本書を無断で他に転載しないようお願いします。
●
本書は予告なしに変更されることがあります。
All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU KYUSHU SYSTEMS LIMITED 2009-
目
1.
2.
3.
4.
5.
次
本システムでの対応 …………………………………………………………………………
導入前に ………………………………………………………………………………………
導入方法 ………………………………………………………………………………………
運用方法 ………………………………………………………………………………………
付録 ……………………………………………………………………………………………
4
5
11
27
32
1.本システムでの対応
この節では、本システムで提供する資金管理の機能範囲について紹介します。
「資金管理システム」は、本システムの中でも、特に資金状況の管理を資金繰実績という観点から行います。
資金繰実績による資金管理では、下図にあるような資金の動きが把握できるよう、収入、支出それぞれを用途別に
集計します。
本システムでは、伝票入力時に設定する「補助コード」に対し、資金コードを割り当てることで、収入・支出の
状況を集計し、Excelにて「資金繰実績表」を出力することができます。
これにより、会社の資金繰実績状況を把握することができます。
4
2.導入前に
この節では、資金繰実績管理を運用するための説明と導入手順について説明します。
■ 1 これだけは知っておきましょう
ここでは、以下の事項について説明します。
z 資金項目とコード化
z 資金コードはどうやって自動設定されるの?
z 自動設定されるもの以外の資金コードを設定したいときは?
z 運用中に資金コードが確定しないときは?
z 保留資金コードが確定したら
(1)資金項目とコード化
下図は本システムで提供している資金繰実績表です。
資金繰実績表は、資金の動きを集計したもので、資金の増加した理由、減少した理由を項目で表現します。この項目
をシステムでは「資金項目」と言います。たとえば、
z
z
z
z
z
現金売上
現金仕入
受取手形の期日入金
支払手形の期日落ち
借入金借入
などがあります。
「資金項目」は、数に制限はありません。「資金項目」一つ一つにコードを付与したものを「資金コード」と言いま
す。本システムでは、上図のような資金繰実績表を印刷するために、会計伝票入力時にこの資金コードを自動設定しま
す。
5
(2)資金コードはどうやって自動設定されるの?
●
自動設定されるのはどんなとき?
資金コードは、会計伝票入力時の仕訳に資金の増減がある場合に自動設定されます。
通常「資金」とは、現金または現金・預金を指します。しかし、利用者によってはその定義もまちまちであることから、
システムでは何を「資金」として定義するかを利用者が勘定科目(仕訳科目)で指定します。ここで、利用者が「資金」と
して指定した勘定科目を「資金科目」と呼び、これに対して、「資金」として指定しなかった勘定科目を「原因科目」と呼
びます。
つまり、仕訳伝票内に資金科目と原因科目の両方がある場合にだけ、資金コードを自動設定します。
また、資金コードは資金が増加した理由、減少した理由に対応していることから、本システムでは資金変動の原因とな
る原因科目側にだけ、資金コードを自動設定します。
以上より、次のような場合に資金コードが自動設定されます。
6
●
自動設定される資金コードはどこから来るの?
自動設定される資金コードは、勘定科目ごとに決められるので、利用者は自動設定したい原因科目に対してあらかじめ
資金コードを登録しておくことができます。こうして登録した資金コードを「省略資金コード」と呼びます。
省略資金コードには、「借方省略資金コード」と「貸方省略資金コード」があります。借方省略資金コードは原因科目が
借方にあるときに自動設定する資金コードで、貸方省略資金コードは原因科目が貸方にあるときに自動設定する資金コード
です。
省略資金コードの自動設定は次のようにして行われます。
伝票入力されると、資金コードを自動設定するかどうかを前述のルール1に従って判定します。入力した仕訳の中に
「原因科目」と「資金科目」が混在している場合は、これより下図のように資金コードの自動設定を行います。これが
「原因科目」だけの場合は、資金コードは自動設定しません。但し、通常、原因科目にしか資金コードを設定しませんが
「資金科目」だけの仕訳の場合、資金の動きという観点から、それぞれの相手科目が、資金が動いた「原因科目」とみな
し、資金コードを自動設定します。
上図の仕訳は「原因科目」と「資金科目」が混在しているので、資金コードの自動設定を行います(下図参照)。
上図より、原因科目は「仮払金」と「旅費交通費」なので、この科目側に資金コードを自動設定します。
「旅費交通費」は仕訳上借方にあるので、①のように借方省略資金コードが設定されます。「仮払金」は仕訳上貸
方にあるので、本来は①と同様に、貸方省略資金コードが設定されるのですが(②参照)、貸方省略資金コードが未
設定であることから、設定するものがありません。本システムではこのような場合、③にあるように「保留資金コー
ド」とよばれる仮の資金コードを設定します。
7
(3)自動設定されるもの以外の資金コードを設定したいときは?
本システムでは自動設定される資金コードに関係なく、利用者が設定したい資金コードを入力することもできます。
直接、補助コード欄に
資金コードを入力する
ことができます。
(項目一覧からも選択
このとき、前述のルール1とルール2に従って入力してください。なお、伝票の中でも一部の原因科目に資金コードを
入力した場合、入力されなかった原因科目側には、省略資金コードが自動設定されます。
8
(4)運用中に資金コードが確定しないときは?
伝票を入力するときに、適切な資金コードが決められない場合がよくあります。たとえば、仮払金として「現金」
を支払ったが、数日後にならないとその内訳(精算)が判明しないような場合です。しかし、支払をしたときに、資
金として「現金」が出ていったので資金が減少したことを把握しておく必要があります。
本システムでは、このような場合、一時的に仮の資金コードを入力することができます。この仮の資金コードを
「保留資金コード」と呼びます。これは、「(2)資金コードはどうやって自動設定されるの?」にある、省略資金
コードが未設定の場合に自動設定されるものと同じ資金コードです。
(5)保留資金コードが確定したら
保留資金コードは前述の通り次の場合に使われます。
・ 省略資金コードが登録されていない原因科目に資金コードが自動設定されるとき。
・ 会計伝票入力時に資金コードが決まらないとき。
このように自動設定または入力された保留資金コードは、下図のように、そのまま資金繰実績表に印刷されます。
そこで、保留になっている資金コードが確定したら、資金コードの振り替えをします。本システムでは、資金繰実
績表を出力するタイミングで、保留資金コードを設定している仕訳の情報を、別途出力しております。その内容を確
認の上、会計伝票入力より、資金コードの振り替えを手入力にて行い、再度、資金繰実績表を出力する為の処理を行
って下さい。
※保留資金コードを設定している明細情報の出力内容
9
■ 2 導入手順は次のとおりです
資金繰実績表に印刷される
資金項目を確認しましょう
資金繰実績表
の検証
満足
不満
資金項目体系を決定します
科目体系に資金関連の
設定をします
資金管理条件を登録します
資金繰実績表を印刷します
資金繰実績表
の検証
不満
満足
不満な点を洗い出して
並行運用を行います
もう一度必要な導入作業を
上図のとおり、はじめに本システムで提供している標準の資金項目の体系が、自社の運用に合うかどうかを検討し
ます。体系に合う場合は、「科目体系に資金関連の設定をします」以降、順に導入作業を行います。体系に合わない
場合は、「資金項目体系を決定します」を行ってから、「科目体系に資金関連の設定をします」以降の作業を行いま
す。導入作業が終わったら、並行運用を行います。
なお、基本システムと同時導入の場合は、基本システムの導入作業が終わってから本システムの導入作業に入りま
す。
10
3.導入方法
この節では、資金繰り管理の導入手順に沿った各作業の説明をします。
■
資金繰実績表に印刷される資金項目を確認しましょう
11
資金項目
現金売上
売掛金入金
受取手形取立金
営業外収入
固定預金取崩
固定資産売却
増資
その他の収入
資金項目保留分
短期借入金借入
長期借入金借入
手形割引
収支区分
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
資金コード
2116
2125
2134
2215
3115
3214
3313
3908
6662
7111
7328
7814
資金項目
現金仕入
買掛金支払
支払手形決済
未払費用支払
人件費支払
外注加工費支払
製造経費支払
販売費支払
利息支払
営業外費用支払
固定預金積立
設備投資
設備投資手形決済
決済手形支払
その他の支出
短期借入金返済
長期借入金返済
収支区分
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
資金コード
4114
4123
4150
4222
4330
4349
4358
4367
4411
4420
5113
5212
5258
5311
5906
8110
8327
上の表は、本システムで提供している資金項目とその種類および資金コードの一覧表です。資金繰実績表には、収支区分
別資金コード昇順(※1)に印刷されます。
表中の「資金項目」にあるものは、実際に資金繰実績表に印刷される資金項目です。実際に会計伝票入力で資金項目を設
定するときは、「資金コード」を用います。
以上の点を考慮して、自社でこの資金項目の体系で運用できるかどうかを検討しましょう。
※1:
「資金項目保留分」に関しては、保留資金コードとして収入の部の最終明細に印刷されます。
12
■
資金項目体系を決定します
この作業は、本システムで提供している標準資金項目体系と自社の運用が合わない場合に行います。
資金項目体系登録票を記入しましょう
資金項目体系登録票記入の準備
まずはじめに、資金繰実績表に印刷したい資金項目を洗い出し、本システムで提供している資金項目体系
に追加または削除する項目を記入しましょう。
資金項目体系が決定したら、追加した資金項目に資金コードを付けましょう。
運用上、資金項目体系の中に必ずなくてはならない資金項目があります。それらを以下に示します。
・ 資金項目保留分…会計伝票入力時に資金コードが決められない取引の場合に仮に計上する資金項目
です。この項目の資金コードを通常「保留資金コード」と呼びます。
資金繰実績表の資金項目の並び順を決めるとき、次の点に気をつけて決めましょう。
・
資金繰実績表は、収支区分別の資金コード昇順に印刷します。
以上、資金項目体系が決定したら、付録にある「資金項目体系登録票」に追加する資金項目の情報を記入します。
この登録票には追加する資金項目についてだけを記入します。
登録票の記入案内
※記入・・・・◎:必須
項
目
名
○:省略可
記入
属 性
内
容
会社コード
◎
英数字
処理会社コードを2桁で記入します。
会社名
◎
日本語
処理会社名を記入します。
補助コード
◎
英数字
追加する資金項目のコードを8桁以内で記入します。
補助項目名称(8桁)
◎
日本語
追加する資金項目の名称を8桁以内で記入します。
補助項目名称(4桁)
○
日本語
追加する資金項目の名称を4桁以内で記入します。
カナ読み順
○
カナ
読み順検索用のカナ名称を10桁で記入します。
カナ表示名
○
カナ
表示用のカナ名称を24桁で記入します。
収支区分
◎
数字
追加する資金項目が収入(資金の入り)を表す項目か、支出(資金の出)を表
す項目かどうかを指定します。
1:「収入」項目
13
2:「支出」項目
資金項目体系を登録しましょう
メニュー選択順
会計基本−セットアップ
運用変更
コード/名称登録
①メニュー「セットアップ」−「運用変更」−「コード/名称登録」を起動します。
②表示名称登録画面が起動したら、「処理対象」切替ボタンをクリックし、処理対象が
「補助名」になるまで、クリックしてください。
14
③追加する資金コードを入力後、「適用」ボタンをクリック(又は Enter ボタンを押下)して
下さい。
④項目内容を入力後、「適用」ボタンをクリック(又は Enter ボタンを押下)して入力内容を確認し、
問題なければ、再度「適用」ボタンをクリック(又は Enter ボタンを押下)して下さい。
「コード/名称登録」が終わったら、「コード/名称確認リスト」を印刷して入力した内容を確認してみましょう。
15
「コード名称確認リスト」の印刷方法は以下の通りです。
会計基本−セットアップ
セットアップ情報確認リスト
コード/名称確認リスト
①メニュー「セットアップ」−「セットアップ情報確認リスト」−「コード/名称確認リスト(コード順)」を起動し
ます。
(「コード/名称確認リスト(カナ読み順)」でも構いません)
②範囲指定の先頭に「H(補助コード)」を入力し、その後続けて資金コードとして登録したコード範囲
を入力して、「適用」ボタンをクリック(又はEnterボタンを押下)して下さい。入力内容に問題なけ
れば、再度「適用」ボタンをクリック(又はEnterボタンを押下)して下さい。
16
■ 科目体系に資金関連の設定をします
科目体系登録票を記入しましょう
科目体系登録票記入の準備
ここでは、利用者がどの勘定科目を「資金科目」とするか、又、伝票入力時に、使用科目に応じて自動的に設定す
る資金コード(省略資金コード)の指定を行います。
はじめに、科目体系確認リストを印刷します。
「科目体系確認リスト」の印刷方法は以下の手順です。
会計基本−セットアップ
セットアップ情報確認リスト
科目体系確認リスト
貸方省略
資金コード
借方省略
資金コード
資金
科目区分
科目体系確認リストを出力した後は、以下の内容の確認を行いましょう。
・利用者が「資金」として扱う勘定科目の「資金科目区分」が全て「1」かどうか。
・逆に「資金」として扱わないのに「1」になっている勘定科目がないかどうか。
・「資金科目区分」が「0(原因科目)」となっている科目に設定されている「借方省略資金コード」「貸方省略資金
コード」の設定が適切かどうか。
もし一つでも設定が不適切な勘定科目があるときは、以降の作業を行います。
基本システムの導入で使用した「科目体系登録票②」を使用し、科目体系の見直しを行います。
17
登録票の記入案内
項
目
名
記入
貸方省略
資金コード
借方省略
資金コード
資金
科目区分
※記入・・・・◎:必須
○:省略可
属 性
資 金 管 理
資金科目区分
◎
選択入力
借方自動設定
資金コード
貸方自動設定
資金コード
○
英数字
○
英数字
内
容
資金科目として扱うかどうかを区分で記入します。
1:資金科目として扱う
0:原因科目として扱う
伝票入力時、借方にて該当科目を使用し、補助コード
(資金コード)の入力を省略した場合、自動的に借方に設定する資金コード
伝票入力時、貸方にて該当科目を使用し、補助コード
(資金コード)の入力を省略した場合、自動的に貸方に設定する資金コード
18
科目体系を登録しましょう
科目体系の見直しを行ったら、科目体系登録票を基に、科目資金情報の設定を行います。
メニュー選択順
会計基本−セットアッフ
運用変更
科目体系登録
①メニュー「セットアップ」−「運用変更」−「科目体系登録」を起動します。
②科目体系登録の処理選択画面が起動したら、処理番号に「4(科目資金情報登録)」を入力し、
「適用」ボタンをクリック(又はEnterボタンを押下)して下さい。
19
③科目資金情報登録画面が起動したら、資金科目区分又は自動設定資金コード(省略資金コード)の
設定を行って下さい。入力を行ったら、「適用」ボタンをクリック(又はEnterボタンを押下)して
入力内容を確認し、問題なければ、再度「適用」ボタンをクリック(又はEnterボタンを押下)して下さい。
20
■
資金管理条件を登録します
会社運用条件を設定しましょう
資金管理条件登録を行う前に、以下の手順にて会社運用条件の設定を行います。
メニュー選択順
会計基本−セットアップ
会社基本情報
会社運用条件登録
①メニュー「セットアップ」−「会社基本情報」−「会社運用条件登録」を起動します。
②会社運用条件登録画面が起動したら、「補助コードの管理」を「Y(管理する)」に設定し、
「適用」ボタンをクリック(又は Enter ボタンを押下)し、問題なければ、再度「適用」ボタンを
クリック(又は Enter ボタンを押下)して下さい。
21
資金管理条件登録原票を記入しましょう
資金管理条件登録原票記入の準備
「■資金項目体系を決定します」で記入した資金項目体系登録票を基にして、資金管理条件登録票を記入します。
登録票の記入案内
Y
Y
※記入・・・・◎:必須
項
目
使用区分
名
6662
資金項目保留分
2116
現金売上
8327
長期借入金返済
○:省略可
記入
◎
属 性
選択入力
内
容
資金繰り管理を行うかどうかを記入します。
Y:使用する
N:使用しない
伝票判定区分
◎
選択入力
会計伝票入力で資金コードが自動設定される基準を記入します。
Y:伝票を一取引として資金コードを自動設定する
N:金額一致点までを一取引として資金コードを自動設定する。
詳細は、後述する「■資金コードの入力単位」を参照して下さい。
保留資金コード
◎
英数字
資金項目保留分のコードを記入します。
開始資金コード
◎
英数字
補助コードの範囲の内、資金コードとして扱う開始コードを記入します。
終了資金コード
◎
英数字
補助コードの範囲の内、資金コードとして扱う終了コードを記入します。
22
資金管理条件を登録しましょう
メニュー選択順
会計基本−セットアップ
運用基本情報
資金管理条件登録
①メニュー「セットアップ」−「運用基本情報」−「資金管理条件登録」を起動します。
②資金管理条件登録画面が起動したら、各項目を入力し、「適用」ボタンをクリック
(又はEnterボタンを押下)し、問題なければ、再度「適用」ボタンをクリック
(又はEnterボタンを押下)して下さい。
23
■ 資金繰実績表を印刷します
これまで登録した事項を資金繰実績表を印刷して確認します。
資金繰実績表を印刷しましょう
会計基本−年次締業務
年次締業務
資金繰実績表作成
月次業務
資金繰実績表作成
又は、
会計基本−通常業務
①メニュー「年次締業務」−「年次締業務」−「資金繰実績表作成」を起動します。
②処理選択画面が表示されますので、「資金繰実績表作成(一連処理)」をクリックして下さい。
上記処理を選択することにより、帳票用のCSVデータの出力 → 資金繰実績表 Excel ファイルの実行
が、一連で行われます。
③Excel起動時に、上記画面が表示されます。その際は、「マクロを有効にする(E)」をクリックして
下さい。
24
④資金繰実績表の処理実行確認画面が表示されます。処理を行う場合は、「はい(Y)」をクリックして
下さい。資金繰実績表の出力処理が実行され、資金繰実績表が表示されます。
資金繰実績表の確認点
資金繰実績表を印刷したら、自社で使用する資金項目が全て印刷されているか確認しましょう。
もし、正しくないときは、「表示名称確認リスト」を印刷して資金繰実績表に印刷されるべき資金
項目が全て印刷されているかどうかを確認します。ここで、漏れが発見できたら、「3 導入方法」
の「■ 資金項目体系を決定します」からやりなおします。
修正がおわったら、もう一度資金繰実績表を印刷してみましょう。
以上、一通り、資金繰実績表が印刷できるようになりました。これで並行運用に入ることができます。
■ 並行運用を行います
導入作業が終わったら、並行運用を行いましょう。
並行運用とは、導入前まで行っていた作業とシステムによる作業を並行して行うことをいいます。2∼3 か月の間
これまで行っていた資金繰り管理作業と、システムによる資金繰り管理の運用を並行して行いましょう。
25
■ 資金コードの入力単位
システムでは資金コードの入力単位を指定することができます。入力単位には「伝票単位」、「貸借金額の一致
点単位」の二つがあります。
例を挙げてこれら二つの機能を説明します。
・
入力単位が「伝票単位」のとき、伝票全体を一取引とみて資金コードを自動設定または入力します。
この場合、伝票内に資金科目と原因科目が混在しているので、全ての原因科目に資金コードを入力する必要がありま
す。
・
入力単位が「金額一致点単位」のとき、貸借の金額が一致した点を一取引とみて、資金コードを自動設定
または入力します。
この場合、1 伝票の中に 3 取引あると見ることができます。(①∼③)
①の取引は、資金科目と資金科目の取引なのですが、資金の動きという観点から、それぞれの相手科目が、資金が
動いた原因科目とみなしますので、資金コードを入力します。
②の取引は、資金科目と原因科目が混在している取引なので、原因科目に資金コードを入力する必要があります。
③の取引は、原因科目と原因科目の取引なので、資金コードは入力しません。
26
4.運用方法
この節では、資金管理システムの運用作業の方法について説明します。
■ 資金コードを入力します
会計伝票入力画面にて補助コード入力域に資金コードを入力します。
操作手順
①会計伝票入力時に、補助コード欄に資金コードを入力します。
②補助コード欄にカーソルを置いて「項目一覧」より選択することもできます。
※「項目一覧」は、「F6」キー、又はプルダウンメニューより「画面」→「項目一覧」で表示されます。
一旦、保留資金コードとして設定されていた明細に対して、設定する資金コードが確定した場合は、会計伝票入力にて
該当伝票を呼出し、確定した資金コードを入力して下さい。入力後は、再度、資金繰実績表を出力し、出力内容を確認
して下さい。
27
■ 資金繰実績表を作表します
資金繰実績表を印刷しましょう
会計基本−年次締業務
年次締業務
資金繰実績表作成
月次業務
資金繰実績表作成
又は、
会計基本−通常業務
①メニュー「年次締業務」−「資金繰実績表作成」を起動します。
各処理の内容は以下の通りです。
資金繰実績表作成(一連処理):
・資金繰実績表用CSVデータ出力から
資金繰実績表 Excel 起動までを一連で
処理します。
資金繰実績表用CSVデータ出力:
・資金繰実績表用CSVデータの出力を
行います。
資金繰実績表 Excel 起動:
・資金繰実績表 Excel ファイルの起動を
行います。
取消:
・メニュー画面に戻ります。
②処理選択画面が表示されますので、「資金繰実績表作成(一連処理)」をクリックして下さい。
上記処理を選択することにより、資金繰実績表用CSVデータ出力 から 資金繰実績表 Excel 起動が、一連で
行われます。
③Excel起動時に、上記画面が表示されます。その際は、「マクロを有効にする(E)」をクリックして
下さい。
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④資金繰実績表の処理実行確認画面が表示されます。処理を行う場合は、「はい(Y)」をクリックして
下さい。資金繰実績表の出力処理が実行され、資金繰実績表が表示されます。
⑤資金繰実績表が表示されますので、期首資金有高の金額を期首月の「月初資金有高」へ入力して下さい。
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資金繰実績表出力内容について
資金繰実績表 Excel ファイルにて出力される各シートの説明をします。
資金繰実績表(当年度)
シート
・このシートは、当年度の資金繰実績表の結果を出力します。
・期首月の月初資金有高(期首資金有高)に関しては、手入力にて金額を設定して下さい。
(一度入力すれば、再度、資金繰実績表を出力しても、その内容はクリアされません)
・シートの左上にある「再計算(当年/次年度)」ボタンを押下すると、資金繰実績表用CSVデータを取得して
再度、資金繰実績表の出力を行います。
資金繰実績表(次年度)
シート
・このシートは、次年度の資金繰実績表の結果(先行3ヶ月分)を出力します。
・期首月の月初資金有高(期首資金有高)は、当年度期末の月末資金有高の金額を自動設定してます。
・シートの左上にある「再計算(当年/次年度)」ボタンを押下すると、資金繰実績表用CSVデータを取得して
再度、資金繰実績表の出力を行います。
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保留資金コード設定伝票一覧
シート
・このシートは、会計伝票入力にて、保留資金コードが設定された伝票明細の一覧を出力します。
・このシートの内容を基に、資金コードの確定を行って下さい。
資金コードが確定したら、会計伝票入力にて、資金コードを入力し、資金繰実績表用CSV出力の処理から
資金繰実績表の出力までの一連の処理を実行して下さい。
※他のシートに「HOJYO」「KAINENDO」シートが表示されていますが、資金繰実績表を出力する為の
ワーク的なシートになります。
31
5.付録
本システムの標準提供資金項目体系一覧と、登録時に記入する登録票レイアウト一覧を掲載しています。
付録1 標準提供資金項目体系一覧
付録2 登録票レイアウト
32
付録1 標準提供資金項目体系一覧
資金項目
現金売上
売掛金入金
受取手形取立金
営業外収入
固定預金取崩
固定資産売却
増資
その他の収入
資金項目保留分
短期借入金借入
長期借入金借入
手形割引
収支区分
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
1:収入
資金コード
2116
2125
2134
2215
3115
3214
3313
3908
6662
7111
7328
7814
資金項目
現金仕入
買掛金支払
支払手形決済
未払費用支払
人件費支払
外注加工費支払
製造経費支払
販売費支払
利息支払
営業外費用支払
固定預金積立
設備投資
設備投資手形決済
決済手形支払
その他の支出
短期借入金返済
長期借入金返済
33
収支区分
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
2:支出
資金コード
4114
4123
4150
4222
4330
4349
4358
4367
4411
4420
5113
5212
5258
5311
5906
8110
8327
付録2 登録票レイアウト
(1) 資金項目体系登録票(表示名称登録:補助名)
(2) 資金管理条件登録票
34
35
18
17
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
№
内訳 コード
会社名 ( 会社コード
)
内 訳 名 称 (8桁)
(4桁)
カ ナ 読 み 順
資金項目体系登録票(表示名称登録:補助名)
記 入
カナ表示名
確 認
入 力
収支区分
頁
資金項目項目体系登録票(表示名称登録:補助名)
(記入項目説明)
※記入・・・・◎:必須
項
目
名
○:省略可
記入
属 性
内
容
会社コード
◎
英数字
処理会社コードを2桁で記入します。
会社名
◎
日本語
処理会社名を記入します。
補助コード
◎
英数字
追加する資金項目のコードを8桁以内で記入します。
補助項目名称
◎
日本語
追加する資金項目の名称を8桁以内で記入します。
○
日本語
追加する資金項目の名称を4桁以内で記入します。
カナ読み順
○
カナ
読み順検索用のカナ名称を10桁で記入します。
カナ表示名
○
カナ
表示用のカナ名称を24桁で記入します。
収支区分
◎
数字
追加する資金項目が収入(資金の入り)を表す項目か、
支出(資金の出)を表す項目かどうかを指定します。
(8桁)
補助項目名称
(4桁)
1:「収入」項目
36
2:「支出」項目
37
コード(名称)
終了資金コード
コード(名称)
開始資金コード
コード(名称)
保留資金コード
伝票判定区分
使用区分
(
(
(
Y :
伝票単位 N:金額一致単位
Y :
管理する N :
管理しない
資 金 管 理 条 件 登 録 票
記 入
確 認
)
)
)
入 力
資金管理条件登録票(記入項目説明)
※記入・・・・◎:必須
項
目
名
使用区分
○:省略可
記入
◎
属 性
選択入力
内
容
資金繰り管理を行うかどうかを記入します。
Y:使用する
N:使用しない
伝票判定区分
◎
選択入力
会計伝票入力で資金コードが自動設定される基準を記
入します。
Y:伝票を一取引として資金コードを
自動設定する
N:金額一致点までを一取引として
資金コードを自動設定する。
保留資金コード
◎
英数字
資金項目保留分のコードを記入します。
開始資金コード
◎
英数字
補助コードの範囲の内、資金コードとして扱う
開始コードを記入します。
終了資金コード
◎
英数字
補助コードの範囲の内、資金コードとして扱う
終了コードを記入します。
38