仕様書１．件名平成２７年度地域経済産業活性化対策委託費（風評被害対策放射線量測定指導・助言事業）２．事業の目的平成２３年３月の東日本大震災により発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴う工業製品等の風評被害への対策として、放射線量測定等に関する指導・助言（原則として、工業製品等の表面汚染測定又は核種分析等に基づく指導・助言及び同測定に関する情報提供等）を行い、被害の実態把握及び分析を実施し、今後の効果的な風評被害対策に資することを目的とする。３．事業の内容（１）実施内容 ①福島県を中心とする企業等（福島県に隣接する被災県も含む）からの要請に応じ、現地又は福島市内の事務所にて工業製品等の放射線量測定を実施し、これらの放射線量測定に関する指導・助言を行う。 ②企業等に対する指導・助言等に関して得られた、情報・データ等をもとに被害の実態把握及び分析を実施し、かつ、必要に応じてアンケート等を行うことにより、今後の効果的な風評被害対策について提案すること。（２）実施詳細 ①実施体制福島県福島市内に事務所（以下、事務所という）を設置し、放射線管理業務に精通した放射線に関する専門家による専門家チーム（専門家２名、事務員１名程度（専門家と事務員は併任可））を常駐させ、企業等からの要請に応じ、指導・助言を行う体制を構築するものとする。なお、実施体制が整備されたときには、速やかにホームページ等で事業開始に関する周知を図るものとする。 ②測定機器の保有企業等からの様々な要請に対応するため、NaI シンチレーション式サーベイメータ及びＧＭ計数管式サーベイメータ、ゲルマニウム半導体検出器等の測定機器を事務所に配備することとし、これに寄りがたい場合は測定機器の配備方法について提案書に記載すること。なお、必要に応じて校正を行うこと。企業等の要請に応じ現地に移動する際には、原則として自社用車もしくはレンタカーを使用すること。（注）企業等からの要請に応じて柔軟に対応すること。 ③測定方法等測定単位は、ⅰ「μSv/h」及びⅱ「cpm 又はＢq/㎠」並びにⅲ「Ｂq/㎏」とし、測定機器及び測定方法は、原則ＪＩＳに準拠すること。また、測定機器は、１年以内に校正済みであることとし、測定機器の型番、検出範囲、現有の台数や測定方法等について提案書に記載すること。なお、原則として、工業製品等の表面汚染測定については、ＪＩＳＺ４５０４準拠することとし、核種分析については、ヨウ素１３１、セシウム１３４ム１３７に及びセシウを分析するものとする。 ④測定期間等福島県を中心とする企業等（福島県に隣接する被災県も含む）からの要請に応じ、現地に赴いて指導・助言を行う事業を実施する期間は、委託契約締結日から平成２８年３月３１日までの平日とし、週２日程度を目安とする。また、福島市内の事務所への工業製品等の持ち込み、問い合わせに対して指導・助言を行う事業を実施する期間は、委託契約締結日から平成２８年３月３１日までの平日とし、測定検体数は１日２０検体程度への対応を目安とする。（注）企業等からの要請に応じて柔軟に対応すること。４．事業実施期間委託契約締結日～平成２８年３月３１日５．成果物電子媒体(CD-R)に保存した事業報告書正副各１枚事業報告書には、本委託事業を利用した事業者の概要（所在地は必須）データ、対象試料の用途が確認出来る情報、その他本委託事業により取得した情報も含むものとする。６．その他 ①事業実施の詳細は、受託者の提案をもとに東北経済産業局と協議の上、実施する。 ②事業の遂行については、その都度、東北経済産業局担当者と十分な打合せを行い、進捗状況の報告を適時適切に行うこと。 ③本事業遂行のために取得した情報は、他の目的に使用してはならない。 ④工業製品等の除染に関しては、「平成２３年３月３１日に発生した東北太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法（平成２３年８月３０日法律第１１０号）」に基づく国の取り組み状況を把握し、企業等からの要請に応じて、国の取り組み状況の情報提供を行うものとする。 ⑤この委託費は、国会での平成２７年度予算成立が前提となるため、今後、内容等が変更になることもあります。 ⑥本仕様書の「被災県」とは、「東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律」に基づき指定された特定被災地方公共団体及び特定被災区域を含む県をいう。（本件に関するお問い合わせ先）東北経済産業局地域経済部地域経済課東日本大震災復興推進室電担当酒井原、西村話：０２２－２６３－１１１１（内線５６２２～３）：０２２－２２１－４８１３（直通）