GLOVIA smart BP V3 会計/人事/給与

FUJITSU CONFIDENTIAL
富士通秘密情報
GLOVIA smart
BP V3 会計/人事/給与
【技術資料(ODBC接続編)】
初版
2009年12月
株式会社富士通九州システムズ
はじめに
本書は、GLOVIA smart BP V3 会計/人事/給与において、ODBC対応アプリを使用し、BP業務のデータ
参照を行うSE向けの技術資料です。
本書は、以下のシステム仕様に基づいて説明しています。
・GLOVIA smart 会計 BP V3
基本
/T
・GLOVIA smart 会計 BP V3
固定資産
/T
・GLOVIA smart 人事給与 BP V3 人事基本
/T
・GLOVIA smart 人事給与 BP V3 給与基本
/T
初版
2009年12月
●GLOVIA は、富士通株式会社の登録商標です。
お願い
・本書を無断で他に転載しないようお願いします。
・本書は予告無しに変更されることがあります。
© FUJITSU KYUSHU SYSTEMS LIMITED 2009
目
次
1.本手順のご利用に当って ................................................................... 1
2.Pervasive PSQLサーバーの作成 ............................................................. 2
3.データベースの作成 ....................................................................... 4
4.SQLファイル(CREATE TABLE文)の作成 ...................................................... 6
5.BATファイルの作成 ........................................................................ 8
6.BATファイルの実行 ........................................................................ 9
7.データソース(ODBC)の作成 .............................................................. 11
8.ACCESSの設定 ............................................................................ 14
付録1.217列目移行の項目を参照されたい方へ .................................................. 17
1. 本手順のご利用に当って
(1) 注意事項
・本手順を使用したBP業務データへのアクセスにおいては、「参照」のみを許可します。
パッケージとしてのデータ整合性が損なわれるため、「更新」は禁止します。
・本手順を実施する前に、必ずデータの退避処理を行って下さい。
退避処理を行っていない場合、トラブル発生時に、実施前のデータ状態に戻せなくなる恐れがあります。
・本警告を無視した場合、GLOVIA-BPサポートセンターでは動作保証を致しません。
(2) 前提条件
・本手順を実施しようとするサーバー機に下記製品がインストールされていること
□GLOVIA smart BP V3 会計/人事/給与
□Pervasive PSQL V10 Workgroup Edition又は Server Edition
(3) データベース構築と実ファイルレイアウトの入手
ODBC対応アプリから、PervasiveのBP業務データを直接参照する事はできません。本手順書の項番2~項番6を参
考に、ODBC参照用データベースの構築を行った後、ODBC参照用データベースを参照して下さい。
ODBC接続では、ファイルレイアウト確認に、物理的なレイアウトに対応した「実ファイルレイアウト」を入手し、
使用して下さい。入手方法は、ファイルレイアウト要求依頼書に、必要事項と、備考欄へ実ファイルレイアウト
希望と記入のうえ、サポセンへお送り下さい。サポセンから実ファイルレイアウトを送付致します。依頼書は、
「サポセンHP>ダウンロード>手続き書類」からダウンロードして下さい。また、サポセンHPのURLとアクセス
に必要なID、パスワードについては、サポセンSA/SE向け専用ダイヤル(096-287-2148)へお問合せ下さい。なお、
実ファイルレイアウト希望と記入がない場合、論理的なレイアウト「ファイルレイアウト」を送付致します。
※サポセン:GLOVIA-BPサポートセンター
以下に概念図を示します。
ODBC対応アプリ
Pervasive PSQL V10
参照
ODBC参照用
データベース
ODBC対応アプリ
Microsoft Access,
O
Excel等
D
B
実ファイルレイアウト
C
BP業務
データ
GLOVIA smart BP V3
アクセス
サブルーチン
参照/更新
BP業務アプリ
COBOL
ファイルレイアウト
(4) 留意事項
・本作業の実施者には、データベース構築に関するスキルが必要になります。
・下記の内容について、サポートセンターでは対応できませんのでご了承ください。
① カスタマイズされたプログラム自体に対するご質問やご相談
②
(1)の禁止行為により生じた、不測の事態に対するご質問やご相談
1
2. Pervasive PSQLサーバーの作成
当作業は、前提条件を満たすサーバー機で実施してください。 Windows [スタート]→[すべてのプログラム]→
[Pervasive]→[PSQL10]→[Control Center および PSQL ドキュメント]から、PCCを起動してください。
*PCC(Pervasive PSQL Control Center):データベースの作成と操作および DBMS の制御用ツール
Pervasive PSQLエクスプローラ(左側のツリービュー)で、右クリックし、[エンジン]→[新規作成]→[サーバー]をク
リックしてください。
2
サーバーの新規作成画面にて、サーバー名(サーバーのコンピューター名)を入力してください。
終了<ボタン>を押下してください。
3
3. データベースの作成
当作業は、前提条件を満たすサーバー機で実施してください。
Pervasive PSQLエクスプローラにて 右クリックし、[エンジン]→[前項で作成したサーバー名]→[データべース] →
[新規作成] →[データべース]をクリックしてください。
データベースの新規作成画面にて、データベース名(任意)と、DBフォルダの場所を入力してください。
終了<ボタン>を押下してください。
4
Pervasive PSQLエクスプローラにて、作成したデータベースが存在することを確認してください。
5
4. SQLファイル(CREATE TABLE文)の作成
参照したいテーブルを対象に、CREATE TABLE文を記述したテキストファイル(SQLファイル)を作成してください。保存
するファイル名は任意ですが、解り易いように、テーブル名.sqlとしてください。なお、テーブルのレイアウトは、
「実
ファイルレイアウト」を参照してください。※詳細は、1.(3)を参照して下さい
CREATE TABLE文で、新しく作るテーブル名を指定してください。
例では、KK10 を作成します。
実ファイルレイアウトを参考に、テーブルの項目を定義してください。
※上記CREATE TABLE文を拡大したところ
SET TRUENULLCREATE = OFF;
CREATE TABLE "KK10" IN DICTIONARY USING 'KK10.DAT'(
"SYANO" NUMERIC(8,0) NOT NULL,
"ID" NUMERIC(2,0) NOT NULL,
"SKYY" NUMERIC(2,0) NOT NULL,
"SKMM" NUMERIC(2,0) NOT NULL,
"SKDD" NUMERIC(2,0) NOT NULL,
"KYKBN" NUMERIC(1,0) NOT NULL,
・
・
(項目数が多いため途中省略)
・
・
"SUMI1" NUMERIC(1,0) NOT NULL,
"SUMI2" NUMERIC(1,0) NOT NULL,
"SYOF" NUMERIC(1,0) NOT NULL,
"FIL15" CHAR(1) NOT NULL,
"TOKUF" NUMERIC(1,0) NOT NULL,
"KEIF" NUMERIC(1,0) NOT NULL
);
SET TRUENULLCREATE = ON;
6
詳細な構文の作成方法についてはヘルプより「SQL Engine Reference」を参照してください。
作成したSQLファイルを任意のフォルダに格納してください。
7
5. BATファイルの作成
前項で作成したSQLファイルを読み込み、CREATE TABLE文を実行するテキストファイル(BATファイル)を作成してくださ
い。構文は以下の通りです。下線部分を任意の値に変更してください。BATファイルの名前、及び格納先は任意です。
pvddl データベース名 SQLファイルの格納場所 -separator ; -server サーバー名 -log ログファイルパス
例)G_BP サーバーのKYUYOデータベースにKK10のテーブルを作成する場合
pvddl KYUYO D:\DBCREATE\KYUYO\SQL\KK10.sql -separator ; -server 573783M -log D:\DBCREATE\KYUYO\LOG\KK10.log
詳細な構文の作成方法についてはヘルプより「SQL Engine Reference」を参照してください。
8
6. BATファイルの実行
コマンドプロンプトより、前項で作成したBATファイルを実行してください。
※実行結果を拡大したところ
pvddl KYUYO D:\DBCREATE\KYUYO\SQL\KK10.sql -separator ; -server 573783M -log D:\DBCREATE\KYUYO\LOG\KK10.log
Pervasive PSQL Explorer 画面にて作成したテーブル名が存在することを確認してください。
CREATE TABLE文で指定したテーブル名
=KK10が存在します。
注意①
注意②
※
注意事項:パッケージとしてのデータ整合性が損なわれるため、以下の行為を禁止します。
①上記画面で、テーブル(例:KK10)を右クリックして「削除」を選択する。(物理的にテーブルが削除されます)
②上記画面の「グリッド」欄で表示されている項目値を変更する。(BP業務データの内容が更新されます)
※ 上記画面の「グリッド」欄で、作成したテーブルの項目定義に誤りがあった場合は、DROP TABLE文のSQLファイルを作
成し、CREATE TABLE時同様、BATファイルを作成して実行する手順で、テーブルを削除した後、修正したCREATE TABLE
文でテーブルを作成し直して下さい。
9
※
1つのBATファイルの中で、SQLファイルを複数実行することも可能です。
※実行結果を拡大したところ
pvddl KYUYO D:\DBCREATE\KYUYO\SQL\KK10.sql -separator ; -server 573783M -log D:\DBCREATE\KYUYO\LOG\KK10.log
pvddl KYUYO D:\DBCREATE\KYUYO\SQL\CS10.sql -separator ; -server 573783M -log D:\DBCREATE\KYUYO\LOG\CS10.log
10
7. データソース(ODBC)の作成
当作業はサーバーにて実施してください。
[スタート]→[管理ツール]→[データソース(ODBC)]より、ODBCデータソースアドミニストレータを起動してください。
[システムDSN]タブより 追加<ボタン>を押下し、データソースを追加してください。
データソースの新規作成画面にて「Pervasive ODBC Engine Interface」を選択し、完了<ボタン>を押下してください。
11
Pervasive ODBC エンジン DSN セットアップ画面にて、データソース名(任意)を入力し、オプション(O)<ボタン>を
押下してください。
オプション画面にて、DSNオープンモードの枠内にある設定を、必ずノーマル(N)からリードオンリー(R)に変更して、
OK<ボタン>を押下しなければなりません。
※注意:
リードオンリー(R)の設定が行われなかった場
合、パッケージとしてのデータ整合性が損なわ
れるため、サポートセンターは動作保証致しま
せん。
Pervasive ODBC エンジン DSN セットアップ画面に戻りますので、データベース名(N)から、項番3で作成したデータベ
ース名を選択し、OK<ボタン>を押下してください。
12
ODBCデータソースアドミニストレータ画面に戻りますので、追加したデータソース名が表示されていることを確認し、
OK<ボタン>を押下してください。
13
8. ACCESSの設定
ACCESSにてテーブルのリンクの設定をしてください。
注)Access 2007の場合の設定例です
[外部データ]→[ODBCデータベース]を選択してください。
外部データの取り込み –ODBCデータベース画面にて、リンクテーブルを作成してソースデータにリンクする(L)を選択
し、OK<ボタン>を押下してください。
14
データソースの選択画面にて、追加したデータベースを選択し、OK<ボタン>を押下してください。
テーブルのリンク画面にて、追加したテーブルが表示されるのでリンクをするテーブルを選択し、OK<ボタン>を押下し
てください。
※217列以上あるテーブルを追加する場合は、「付録1. 217列目以降の項目を参照されたい方へ」を参照のこと
固有レコード識別子の選択画面では、キー値を選択し、OK<ボタン>を押下してください。
「技術資料(ファイルレイアウト)
編」を参照して、キーを判断してく
ださい。
15
テーブルが追加されたのを確認して完了です。
16
付録1
217列目以降の項目を参照されたい方へ
ACCESSの制限により、本手順で紹介している方法では、217列目以降の項目を参照することができません。そのような
場合は、ビューを使えば、参照する事が可能になります。本付録1に従ってビューを作成し、参照して下さい。
1. ビューの作成
Pervasive PSQL Explorer 画面にて 右クリックし、[エンジン]→[作成したサーバー名]→[データべース] →[作成し
たデータベース名]→[テーブル]→[対象テーブル]→[新規作成]→[ビュー]をクリックしてください。
“view_1”ウィンドウが開いていることを確認してください。
“view_1”ウィンドウにCREATE VIEW文を記載し、保存をしてください。
指定したビュー名に名前が変更になり、エクスプローラにビューが表示されます。
17
構文は以下の通りです。下線部分を任意の値に変更してください。
CREATE VIEW "ビュー名称"(転送先列名1, 転送先列名2…) AS SELECT 転送元列名1, 転送元列名2… FROM テーブル名
注意)必ずテーブルのキー項目は指定してください。
例)217列目以降にあるカラム「KOYOH(雇用保険料)」を抽出する場合
CREATE VIEW "KK10_VW"(SYANO,ID,SKYMD,KYKBN,KOYOH) AS SELECT SYANO,ID,SKYMD,KYKBN,KOYOH FROM KK10
CREATE文と同様にSQLファイルを作成することで、BATファイルからの実行も可能です。
18
ビューに対してSELECTを実施すると、データが参照できます。
2. ACCESSの設定
ACCESSにてテーブルのリンクの設定をしてください。
テーブルのリンク画面にて、追加したビューが表示されるのでリンクをするテーブルを選択し、OK<ボタン>を押下して
ください。
19
固有レコード識別子の選択画面では、キー値を選択し、OK<ボタン>を押下してください。
テーブルが追加されたのを確認して完了です。
以
20
上