(報告(連絡)事項)(2)

~ ユニバーサルデザインの取り組み ~
(情報発信編)
ユニバーサルデザイン(UD)とは・・・
ユニバーサルの意味である、全体の、普遍的な、という言葉
が示しているように、
「すべての人のためのデザイン」を意味し、
最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザイン
することをいいます。
伊賀市は、だれもが、安全に、安心して、快適に生活できるよう、
すべての人を対象としたユニバーサルデザインのまちづくりを進め
ています。
そこで、私たち職員が日々作成する文書やパンフレットなどの印
刷物は、市民への情報発信には欠かすことができないため、三重県
の示す「印刷物・名刺・封筒のユニバーサルデザイン」を参考に、
すべての人にわかりやすく利用しやすい印刷物や情報発信の方法に
ついて、現在の取り組みや考え方などをまとめました。
そして、これが、負担になりすぎない範囲で、全庁的に活用され、
職員に定着していくことを目標とします。
伊賀市ユニバーサルデザイン庁内推進委員会
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【印刷物・ホームページの作成】
■印刷物とは・・・
ここでいう印刷物とは、次のものです。
伊賀市公文例規程による公文書で、印刷
公文書等
されたもの。ただし、使用活字に定めがあ
るものは除く。
冊子
パンフレット
リーフレット
ちらし
計画書、報告書、記録、資料集など。
事業や制度内容などの概要説明や普及
啓発などのために作成されるものや掲示
されるもの。
ポスター
■伊賀市ホームページとは・・・
広報、広聴及び市政に関する情報提供を目的として、インター
ネットで情報発信を行うために、伊賀市が開設した手法です。
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1.文字
①できるだけ大きな文字にしましょう
だれにとっても見やすい文字として、できるだけ大きな文字と
します。用紙サイズがA4の場合、12から14ポイントにしま
しょう。
【文字の大きさの比較】
(10ポイント)
ユニバーサルデザインとは?
(12ポイント)
ユニバーサルデザインとは?
(14ポイント)
ユニバーサルデザインとは?
②文字間隔、行間隔に注意しましょう
文字間隔や行間隔が、極端に狭かったり、広かったりすると、
読みづらくなるので、注意しましょう。
③字体を検討しましょう
明朝体にするか、ゴシック体にするか、検討しましょう。
特に文字を小さくせざるをえない場合には、太さが均一である
ゴシック体や丸ゴシック体のほうが、見やすくなります。
明朝体
(12ポイント)
ゴシック体
(12ポイント)
丸ゴシック体(12ポイント)
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④その他
一部の文字を強調する方法は、網掛けや影付文字にすると、コ
ントラストがぼやけ、見にくくなる場合があります。
網掛け
⇒
影付き
⇒
わかりやすい
印刷物を作りましょう。
2.表記・表現
①漢字(かな)表記
読みにくい漢字、難しい漢字にはふりがなをつけるようにしま
しょう。
また、漢字やひらがなは、ページや項目によって違う表記とな
らないようにしましょう。
②年の表記
計画書などの作成時、年を表記する際は、以下のように表記し
ましょう。
2014(平成26)年
2014(平成26)年度から2018(平成30)年度まで
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③文体の原則は、「です・ます」体にしましょう。
「~である、~する」体の文章は、読んだ印象がかたいので、
できるだけ、「~です、~します」体の文章にしましょう。
④わかりやすい言葉や文章にしましょう。
日常一般的に使われているわかりやすい言葉を使用しましょ
う。
読みにくい漢字には、ふりがなをつけ、簡潔でわかりやすい
文章にしましょう。
また、話題や視点をかえたときは改行しましょう。
外国人へは、必要に応じ、翻訳やルビ付文章としましょう。
⑤申請用紙等を作成する場合は、記入しやすいものにしましょう。
申請用紙、申込用紙、アンケートなどは、次の点に注意して、
記入しやすいものにしましょう。
・記入してもらう事項を十分検討し、不必要な事項はもうけない。
・同じ住所や氏名などを、繰り返し記入することをさける。
・記入枠はできるだけスペースをとり、記入しやすいものにする。
⑥イラストの表現を確認しましょう。
イラストを活用する際、意識やこころのバリアをなくし、あら
ゆる人の立場に立って、イメージしてみましょう。
人権上、差別的な表現になっていないか、男女が固定的なイメ
ージで表現されていないかなどについて確認しましょう。
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3.配色
色をつける印刷物の場合は、その配色に注意しましょう。
一般的に見えやすい組み合わせとは、目立ちにくい色が地色
(背景の色)、目立つ色が図色(文字や図の色)となります。
コピーが必要な場合は、白黒コピーしても情報が伝わるよう注
意しましょう。
【見えにくい組み合わせの代表例】
地色
字色
黄
白
白
【○見えやすい組み合わせの代表例】
地色
字色
UD
黄
黒
UD
黄
UD
黒
黄
UD
赤
緑
UD
白
黒
UD
緑
赤
UD
黒
白
UD
黒
紫
UD
紫
白
UD
紫
黒
UD
青
白
UD
赤
青
UD
緑
白
UD
灰
緑
UD
黒
青
UD
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4.目の不自由な人への配慮
①点字版、音訳版の作成や、読みあげを行うなど、状況に応じて選
択できるようにしましょう。
* 印刷物の情報を点字に翻訳し、点字文書を作成する業務を委託すること
ができる団体があります。
名
称
住
上野点字図書館
所
連 絡 先
経営主体
伊 賀 市 上 野 寺 町 0595-23-1141
社会福祉法人伊賀
1184-2
市社会事業協会
②計画書やパンフレットの作成時には、「音声コード(※1)」を
つけるよう
にしましょう。
・音声コードの読み上げには、
「活字文書読上げ装置」が必要です。
・印刷した音声コードの横には、視覚障害の方が触覚によりコード
位置が把握できるよう、「切り欠き」と呼ばれる半円の穴が
あります。
※1
音声コード
■ 20mm 角程度の二次元記号で、800~1,000 字程度の、主に文字
情報を記録したものです。
専用の装置を用いると、音声で内容を読み上げるため、文字
を読み取れない方にも情報を伝えることができます。
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③ホームページ作成時には、概略まで記入するようにしましょう。
ホームページの文章を音声コードで読み取る際、「別紙 1」な
どの表現があれば、その内容を読み取ることができませんので、
本文に、内容を記述するようにしましょう。
5.耳の不自由な人への配慮
窓口等では、聞こえないために後回しになったり、話し言葉によ
る意思の疎通が図れない、といったことがないよう配慮しましょう。
耳マーク(※2)を設置し、「手招きして呼ぶ」「大きな声ではっ
きり話す」「筆談をしてコミュニケーションをはかる」などの方法
により、聴覚障害者が利用していただきやすい環境を整えているこ
とを表示し、親切に応じられるようにしましょう。
※2
耳マーク
■「聞こえない・聞こえにくい」ことを知らせるためのマークで、
聞こえないことによる不利・不便の解消を図ります。
また、耳の不自由な方から申し出があれば、必要な援助を行え
るよう、利用しやすい環境を整えていることを表示するために
も用います。
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6.その他の配慮
すべての方に情報が伝わりやすいよう、障がい者、高齢者、子ど
も、妊産婦、外国人など、ひとりひとりにあわせた配慮をしましょ
う。
①パンフレット、リーフレット、チラシなど、だれもが自由に取れ
るよう、棚やラックは、取りやすい高さに設置しましょう。
②ポスターなどは、見やすい位置を考えて掲示しましょう。
③イベントや講演会の際には、手話通訳者や要約筆記者を配置し、
配置場所を会場案内図に表示しましょう。
また、磁気誘導ループ(※3)も設置しましょう。
※3
磁気誘導ループ
■補聴器を装着している人が、マイク音声をはっきり聞き取るた
めの装置です。
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