横浜市とナイスグループが「包括連携協定」を締結

横
浜
市
記
者
発
表
資
料
平 成 2 7 年 2 月 1 2 日
建
築
局
企
画
課
温暖化対策統括本部環境未来都市推進課
横浜市とナイスグループが「包括連携協定」を締結
~低炭素社会の実現や、横浜の魅力発信等の幅広い分野で連携・協力~
環境未来都市・横浜は、低炭素・省エネルギーなどの環境問題や、超高齢化社会への対応、さらには、
文化芸術の創造性と地域力を生かしたまちの再生など、様々な課題解決に取り組み、誰もが住みたいと
思う活力あるバランスのとれた豊かなまちをつくっていくことを目指しています。
本日、横浜市とナイス株式会社をはじめとするナイスグループは、環境未来都市の取組の一環として、
環境・健康に配慮した建築物や高齢者住宅の普及、文化芸術・観光面での魅力発信等に関する『包括連
携協定』を締結しました。
今後、本協定をベースとして相互の連携を強化し、横浜における市民サービスの向上を目的とした取
組を進めます。
協定締結の経緯
低炭素社会の実現に向け重要な二酸化炭素排出量の削減に関し、横浜市では家庭部門の排出量が全体
の約 23%を占め、さらには平成 2 年から平成 23 年度までに約 46%排出量が増えている状況です。
このため、横浜市エネルギーアクションプラン等に基づき、断熱性能等に優れた省エネルギー型の住
宅について、健康面における効果等も含めながら、企業と連携し着実に普及を図ることが非常に重要と
なります。
キャスビー
ナイスグループは、CASBEE横浜[戸建]の届出を最初に行うなど、住宅の環境対策に積極的に取り組ん
でいます。またグループ会社のYOUテレビ㈱は、本市環境施策のPRに加え、横浜の歴史と文化を紹介す
る「横浜ミストリー」を制作・配信するなどシティプロモーションにも協力しています。
今回、ナイスグループが環境性能に加え、健康にも配慮したモデルハウスを建設・普及啓発に取り組
むことを機に、温暖化対策の一層の推進に加え、文化・観光など幅広い分野でさらなる協力関係を構築
することを目的とし、協定締結に至りました。
包括連携項目
1
環境・健康に配慮した建築物の普及及びエネルギー消費の少ない生活様式の普及に関すること
2
木材の利用促進に関すること
3
災害対策や高齢者住宅など、市民の安心・安全に関すること
4
文化芸術、観光分野を中心とした横浜の魅力発信等に関すること
5
その他、協定締結後に双方の協議により合意した連携事項に関すること
主な取組内容
● 市内企業のトップランナーとして、住宅の温暖化対策を推進!
協定を機に、新築住宅における長期優良住宅の認定取得、CASBEE 横浜の届出をさらに進め、また
既存住宅の省エネルギー改修を推進するエコリノベーション推進事業等への協力を通じ、民間の主体
的な取組として、住宅の温暖化対策を強力に推進していただきます。
裏面あり
 長期優良住宅の達成率 100%宣言
※今後市内で分譲する戸建住宅(2 階建)対象
 CASBEE 横浜 A ランク以上達成率 100%宣言 ※今後市内で分譲するマンション及び戸建住宅(2 階建て)対象
 既存住宅のエコリノベーション推進事業等への協力
■長期優良住宅
長期にわたり良好な状態で使用するための措置として、長期使用対応の構造・設備、居住環境
への配慮、一定面積以上の住戸面積、維持保全に関する定めなどが講じられた住宅です。
■CASBEE 横浜(横浜市建築物環境配慮制度)
建築物の省エネルギー対策や長寿命化、周辺のまちなみとの調和、緑化対策などの項目により、環境
への配慮を総合的に評価する制度であり、評価結果は 5 段階(S,A,B+,B-,C)に格付けされます。
● 鶴見区に建設予定の「スマートウェルネス 体験パビリオン(仮称)」で、環境・健康について協働で情報発信!
環境と健康にやさしい家づくりやエネルギー消費の少ない生活様式の発信拠点として、住宅の断熱
性と健康との関係や、既存住宅の省エネ改修のポイント、改修による居住者の健康状況の変化などに
ついて、様々な体験を通じ、市民にわかりやすく紹介していくことを目指します。
また、展示内容等については、国土交通省の社会資本整備審議会 建築環境部会の委員である慶應
義塾大学理工学部 伊香賀俊治教授の監修をいただき、国が進めるスマートウェルネス住宅の普及啓
発とも連動した形で情報発信を進めます。
ナイスグループが新たに建設する、環境性能に加えて健康にも配慮した「スマートウェルネス体験パビリオン(仮称)
」
(イメージ)※平成 27 年秋完成予定
従来住宅とスマートウェルネス住宅の概念(冬季のイメージ)
体に負担がかかりヒートショック
が起きやすい。活動量も低下。
家をまるごと断熱(図中の赤線)し、自然の力の有効活用で、
エネルギーをムダにしない家づくり
体の負担を軽減しヒートショック
が起きにくい。活動量も増え活発
家全体の温度差が少なく冬でも暖かい住宅は、
健康に寄与するだけでなくエコで快適
次ページあり
●木材の利用促進に関すること
 市民、事業者向けのセミナーや研修会の開催等、木材の普及啓発活動に連携して取り組みます。
 公共建築物の木材の利用促進に向け、施設計画や設計等に関する技術交流を図ります。
●災害対策や高齢者住宅など、市民の安心・安全に関すること
 大規模災害が発生した際の応急対策に連携して取り組みます。
 高齢者向けの住宅や生活サービスの普及に連携して取り組みます。
●文化芸術、観光分野を中心とした横浜の魅力発信等に関すること
 横浜トリエンナーレや、市民が参加できるダンス・音楽の横浜芸術アクション事業など、様々
な情報を積極的に提供し、広くケーブルテレビ等を通じ発信することで、横浜のブランド力
向上や集客・賑わいづくりにつなげます。
YOUテレビ㈱制作番組
「横浜ミストリー」
DanceDanceDance@YOKOHAMA2012
「写真提供:フォトチョイス」
横浜市は、環境問題や超高齢化などの様々な社会的課題に総合的に取り組んで活力ある都市をつくる「環
境未来都市」として国から選定されています。
(平成 23 年 12 月)
お問合せ先
建築局企画課長
温暖化対策統括本部環境未来都市推進課担当課長
鈴木 和宏
甲斐 泰夫
Tel 045-671-3627
Tel 045-671-2336
別紙
包括連携協定書
横浜市(以下「甲」という。)とナイス株式会社を中核会社とする住生活総合企業グルー
プであるナイスグループ(以下「乙」という。)は、環境未来都市の取組の一環として、環
境・健康に配慮した建築物の普及や高齢者住宅の普及、文化芸術・観光面での魅力発信等の
分野に関し、相互の連携を強化し、横浜における市民サービスの向上を図ることを目的とし
て、以下のとおり包括連携協定(以下「協定」という。)を締結する。
(連携事項)
第1条 甲と乙は、前文の目的を達成するため、次の事項について連携し協力する。
(1) 環境・健康に配慮した建築物の普及及びエネルギー消費の少ない生活様式の普及に
関すること
(2)木材の利用促進に関すること
(3)災害対策や高齢者住宅など、市民の安心・安全に関すること
(4)文化芸術、観光分野を中心とした横浜の魅力発信等に関すること
(5)その他、協定締結後に双方の協議により合意した連携事項に関すること
2 甲と乙は、前項各号に定める事項を効果的に推進するため、定期的に協議を行うものと
する。また、具体的な実施事項については、甲乙合意の上、決定する。
(協定の見直し)
第2条 甲又は乙のいずれかから、協定内容の変更を申し出たときは、その都度協議の上、
その変更を行うものとする。
(期間)
第3条 本協定の有効期間は、協定締結の日から3年間とし、有効期間の満了日までに更新
に関する協議を行うものとする。
(疑義の決定)
第4条 この協定に定めのない事項又はこの協定に定める事項に関し、疑義等が生じた場合は、
甲乙協議して定めるものとする。
この協定の締結を証するため、本書2通を作成し、甲乙それぞれ署名の上、各自その1通
を保有する。
平成27年2月12日
甲 神奈川県横浜市中区港町1丁目1番地
横浜市
横浜市長
林
文子 (署名)
乙 ナイスグループ代表
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4丁目33番1号
ナイス株式会社
代表取締役社長
平田 恒一郎(署名)
2015 年 2 月 12 日
ナイスグループと横浜市が「包括連携協定」を締結
低炭素社会の実現や横浜市の魅力発信など幅広い分野で連携・協力へ
■ニュースポイント■
・ナイス株式会社(平田 恒一郎社長、本社:神奈川県横浜市)を中核会社とするナイスグループと
横浜市(林 文子市長)は、横浜市が進める「環境未来都市」構想の取り組みの一環として、環境・
健康に配慮した建築物の普及や木材の利用促進、文化芸術や観光面での横浜の魅力発信などに関
する「包括連携協定」を本日付けで締結しました。
今後、本協定をベースとして相互の連携を強化し、横浜における市民サービスの向上を目的とした
取り組みを進めます。
【包括連携協定の対象分野】
1
2
3
4
5
環境・健康に配慮した建築物の普及及びエネルギー消費の少ない生活様式の普及に関すること
木材の利用促進に関すること
災害対策や高齢者住宅など、市民の安心・安全に関すること
文化芸術、観光分野を中心とした横浜の魅力発信等に関すること
その他、協定締結後に双方の協議により合意した連携事項に関すること
■主な取り組み■
①環境・健康に配慮した建築物の普及及びエネルギー消費の少ない生活様式の普及に関すること。
・横浜市では家庭部門の二酸化炭素排出量は全体の 23%を占め、1990 年から 2011 年までに 46%増
えている状況です。こうしたなか横浜市では低炭素社会の実現を目指し、住宅が健康面におよぼす
影響も考慮しながら、断熱性の高い省エネルギー住宅の普及を推進することが重要としています。
・ナイスグループではこれまでも、横浜市が実施する「CAS
BEE横浜[戸建]」に先駆けて取り組んでいるほか、横浜
市公募による「既存住宅のエコリノベーション事業」の共同
住宅部門最優秀賞を受賞するなど、横浜市による住宅の環境
対策を積極的に採り入れてきました。
さらに、国が普及を目指す「認定低炭素住宅」や「ゼロエネ
ルギー住宅」をはじめ、建設から居住・解体に至るライフサ
イクル全体を通じた CO2 排出量収支をマイナスにする「LC
CM住宅」なども様々建設しています。
ゼロ・エネルギー・タウン(2014 年横浜市)
・この度、ナイスグループと横浜市は協働し、国が進めるスマートウェルネス住宅の普及啓発とも連
動した形で、環境と健康に優しい家づくりやエネルギー消費の少ない生活様式について情報発信し
ていきます。具体的には、環境性能に加えて健康にも配慮したモデルハウスを建設し、そこを中心
に健康に寄与してエコで快適な家づくりを楽しく学べる「スマートウェルネス 体験パビリオン(仮
称)」を今秋オープンさせる予定です。
・この施設では、色々な体験を通じて住宅の断熱性と健康の関係について紹介するほか、自然の力を
活用しながらエコな生活を実現する最新の省エネルギー住宅の仕組みなどを解説します。また、ス
マートウェルネス住宅や既存住宅の省エネ改修による居住者の健康状況の変化などについて、国土
交通省社会資本整備審議会の委員である慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授の協力の下で各
種実証実験や普及啓発に取り組み、スマートウェルネス住宅の普及を通じた健康寿命の延伸への寄
与を目指します。
環境性能に加えて健康にも配慮した「スマートウェルネス体験パビリオン(仮称)」(イメージ)※2015 年秋オープン予定
従来住宅とスマートウェルネス住宅の概念(冬季のイメージ)
体に負担がかかりヒートショックが
起きやすい。活動量も低下。
家をまるごと断熱(図中の赤線)して、自然の力の有効
活用でエネルギーをムダにしない家づくり
体の負担を軽減しヒートショックが
起きにくい。活動量も増え活発に。
家全体の温度差が少なく冬でも暖かい住宅は、健康に寄与する
だけでなくエコで快適
・ナイスグループでは今回の協定締結を機に、横浜市内で分譲する 2 階建ての一戸建住宅について
はすべて長期優良住宅の認定を取得し、
「CASBEE横浜」のAランク以上に適合させることを
決定しました。そして、横浜市が取り組む既存住宅の省エネルギー改修を推進するエコリノベー
ション推進事業へも積極的に協力していきます。
②木材の利用促進に関すること。
・市民など一般の方々、および住宅建築事業者をはじめとするプロユーザーを対象としたセミナー
や研修会の開催など、国産材を中心とする木材の普及啓発活動に横浜市と連携して取り組みます。
・公共建築物の木材利用促進に向け、施策計画や設計などに関する技術交流を図ります。
③災害対策や高齢者住宅など、市民の安心・安全に関すること。
・大規模災害が発生した際の応急対策に連携して取り組みます。
・高齢者向けの住宅や生活サービスの普及に連携して取り組みます。
④文化芸術、観光分野を中心とした横浜の魅力発信等に関すること。
・YOUテレビ㈱が制作している横浜の歴史と文化を紹介するドキュメンタリー番組「横浜ミストリー」
を全国 59 のケーブルテレビ局へ配信することなどで、横浜のシティプロモーションを推進します。
・横浜トリエンナーレや市民参加型のダンス・音楽の横浜芸術アクション事業など、ケーブルテレビを通
じて様々な情報を広く発信し、横浜のブランド力向上や集客・にぎわいづくりにつなげます。
この件に関するお問い合わせ先*****************************
ナイス株式会社 広報室 宮川・堀井
TEL:(045)501-5048
〒230-8571 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-33-1 ナイスビル 8 階