我孫子市監査委員告示 第4号 地方自治法(昭和22年法律第67号)第

我孫子市監査委員告示 第4号
地方自治法(昭和22年法律第67号)第199条第4項の規定により、定期監査を実
施したので、同条第9項の規定により、その結果を公表する。
平 成 27年 2月 13日
我孫子市監査委員 中村 宜禎
我孫子市監査委員 茅野 理
平成26年度
定 期 監 査 報 告 書
我孫子市監査委員
1 監査を執行した監査委員名
中 村 宜 禎
茅 野 理
2 監査の種類
地方自治法第199条第4項の規定に基づく定期監査
3 監査の期間
平成26年10月15日から平成26年11月27日まで
4 監査対象部課
総務部
総務課、文書情報管理課、秘書広報課、施設管理課
企画財政部
企画課、財政課、課税課、収税課
市民生活部
市民課、市民活動支援課、市民安全課
健康福祉部
社会福祉課、健康づくり支援課、障害福祉支援課(あらき園、障害者福祉センタ
ー含む)、高齢者支援課、国保年金課
子ども部
子ども支援課、保育課、子ども相談課(こども発達センター含む)
環境経済部
手賀沼課、クリーンセンター、商業観光課、企業立地推進課、農政課
放射能対策室
建設部
道路課、交通課、下水道課、治水課
都市部
都市計画課、建築住宅課、公園緑地課、地域整備課、宅地課、
布佐東部地区復興対策室
消防本部
総務課、予防課、警防課、西消防署、東消防署
1
教育委員会教育総務部
総務課、学校教育課、指導課、教育研究所、我孫子第一小学校、我孫子第二
小学校、並木小学校、湖北台中学校、久寺家中学校
教育委員会生涯学習部
生涯学習課、文化・スポーツ課、鳥の博物館、図書館
会計課
議会事務局、選挙管理委員会事務局、農業委員会事務局、監査委員事務局
水道局
経営課、工務課
5 監査の範囲
平成26年4月1日から平成26年9月30日までにおける財務に関する事務の執
行及びその他の事務
6 監査の方法
監査の実施に当たっては、各所管の事務の執行が、各関係法令等の規定に則
っているかを、提出された監査資料に基づき調査するとともに関係職員に説明を求
め、質疑を交えることにより効力ある監査の実施に努めた。
定期監査の一環として、市内小中学校(我孫子第一小学校・我孫子第二小学
校・並木小学校・湖北台中学校・久寺家中学校)における備品、薬品、消耗品、現
金・切手及び金券等の保管状況について実地監査を行った。
(1)監査に当たり特に留意した点
ア 予算編成及び執行は適正であるか
イ 契約(工事請負・委託など)の締結及びその執行は適正であるか
ウ 現金等の取り扱い方法について
エ 前回の指摘事項に対する対応及び措置について
(2)今年度の重点事項
公用携帯電話の利用状況について
7 定期監査の結果
(1)総論
監査の結果、おおむね適正に執行されていた。
2
なお、事務処理上の改善又は留意すべき点で軽微なものについては、口頭で
措置を促した。
今年度の重点項目である「公用携帯電話の利用状況」については、下表のとお
りで、いずれも概ね適正な利用状況であった。
施設管理課で契約し、貸与されている公用携帯電話について
課
名
使 用 目 的
貸与台数
文書情報管理課
休日・夜間等のシステム障害時などの連絡用
1
施設管理課
守衛用
1
市民安全課
災害対策本部用 ※()は貸出台数
7(1)
各災害対策地域支部用
6
市長(公用)
1
秘書課長(公用)
1
あびこの魅力発信室
1
バス添乗連絡用
4
就労支援センター連絡用
1
障害者福祉センター
送迎支援用
4
高齢者支援課
高齢者訪問時の連絡調整
12
社会福祉法人連絡調整用
3
子ども支援課
災害対策用 ※()は借受台数
(1)
子ども相談課
訪問時等の連絡調整用
2
道路課
緊急時災害対応
2
土木センター対応
1
治水課
災害優先
2
消防本部
災害対応
3
災害対応
4
救急活動
1
災害対応
1
救急活動
1
災害対応
2
救急活動
1
災害対応
1
救急活動
1
教育長車用
1
災害優先用
1
秘書広報課
あらき園
西消防署
つくし野分署
東消防署
湖北分署
教育委員会総務課
3
教育委員会学校教育課
市内小・中学校緊急連絡用
19
議会事務局
議長(公用)
1
合
計
86
各課で契約している公用携帯電話について
課
名
使 用 目 的
使用台数
社会福祉課
生活保護事務
子ども支援課
各学童保育室との緊急連絡用
治水課
緊急時等
2
図書館
移動図書館稼働時に外で使用するため
1
水道局
漏水等の不具合時に業者との連絡手段
3
合
計
3
18
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( 意 見 )
○調定について
歳入における過年度分の調定決議については、決算審査、定期監査時において、
その年度、内容、金額等を精査し、誤りのないよう注意を促しているところである。
当該年度の過年度分調定額は、前年度決算時の調定額から、同年度決算時の収
入済額、不納欠損額を減じた額(現年度分、過年度分の合計)となるものであり、決算
審査、定期監査時の提出資料についても、これを現年度分、過年度分に分けて表示
するよう依頼しているところである。
歳入における調定の管理は、債権管理という地方自治体の重要な職務の一つと考
えられ、地方自治法では、債権とは「金銭の給付を目的とする地方公共団体の権利」
とあり、債権の範囲が示され、地方公共団体の歳入の根幹をなすものと解される。
また、市財務規則には「財産管理者は、その所管に属すべき債権が発生若しくは帰
属したとき、又は債権の管理に関する事務の処理上必要な措置をとったときは、その都
度遅滞なくその内容を帳票に記載しなければならない」と債権の帳票管理について規
定されている。
このようなことから、地方公共団体の所有する債権は広範囲で、適用される法令等も
多彩となり、その管理についても台帳、ファイルによる管理が基本となることから、各財
産管理者、所管においては、今後も法令等の定めるところにより、更に適切な管理、執
行を望む。
○公用携帯電話の利用状況について
今年度の重点監査項目である「公用携帯電話の利用状況」については、その使用目
的の大半が、災害時等の緊急連絡用として使用しているところであり、通話料はほとん
どかかっていなかったが、月々の基本料等の固定経費の額が多額となっている。
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今後は、真に必要な部課、台数について精査し、経費の削減に努められるよう望む。
また、携帯電話の利用に際し付加されている「ポイント」については、その利用方法に
ついて、明確なルールが無く、各部課とも「ポイント」を失効しているところである。
今後は、施設管理課等が中心となり「公用携帯電話のポイント」の利用についてのル
ールを作成し、「ポイント」の有効活用を望む。
<実地監査の結果>
① 学校(我孫子第一小学校・我孫子第二小学校・並木小学校・湖北台中学校・
久寺家中学校)
現金
現金の取り扱い状況については、おおむね良好な状況であり、学校配当金
における出納簿の差引についてもおおむね良好な状態であった。
備品等
管理状況については、おおむね良好な状況であり、備品台帳と現物を照合
(一部抽出)し、台帳との一致を確認した。
薬品
保管状況については、保健室、理科実験準備室ともにおおむね良好であ
った。
(意見)
各学校で管理している薬品管理台帳については、その様式や記入単位につい
て統一されていない点がみうけられた。
また、公衆電話の管理においても、使用料の払い込み方について統一的なマ
ニュアルが無く、その取扱いがまちまちであるので、これらについての統一的な管
理体制の構築が必要であると考える。
更に、タクシー券の管理についても、台帳の統一化や各校が所有している古い
券について、これを最新の券と交換するなどの対応が必要と考える。
(2) 検討事項
ア 健康づくり支援課
特定疾病療養者見舞金
昨年度の定期監査時に支払方法について、検討事項としたが、今年度の定期
監査時では、国の制度改正を見据えながら検討をするとの事であり、再度検討事
項とした。
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