E/E開発プラットフォームの構築

導入事例
<PREEvision>
E/E開発プラットフォームの構築
CATARC
導入企業
CATARC は Shaanxi がコンポーネントベースの開発からプラット
フォームベースのシステム開発への移行に対応できるよう、同社の
CATARC (China Automotive Technology & Research
Center:中国自動車技術研究センター、以下CATARC)
とシステム開発を担当する独自の部署を設置し、そのシステム環境
は、自動車関係の規格の策定、技術的ガイドラインの
として PREEvision を活用しています。
プロセス最適化を支援しました。Shaanxi 側ではアーキテクチャー
作成、品質管理システムの認証を支援する国営企業で、
自動車メーカーおよびサプライヤーを対象にエンジニ
アリングサービスも提供しています。
導入メリット
E/Eアーキテクチャーと多数のバリアントを
包括的に設計および評価
課題
PREEvisionは汎用的な開発プラットフォームとして、より効率的
車両全体のアーキテクチャーとそのバリアントの
設計・評価で生じる全設計要素を
1 つの E/E 開発プラットフォーム上で管理
CATARC は、中国のトラックメーカーである Shaanxi Automotive
( 陝西汽車集団 ) よりE/E プラットフォームの開発依頼を受け、各地
の開発拠点に分散する 10 人ほどのチームで 、その構築に取り組み
ました。Shaanxi がこれまで使用していたコンポーネント型の E/E
開発プラットフォームには、効率と開発スピードの面で難点がありま
した。異種混合のツール環境が原因で 、開発は幾度となくツール
の制約に直面し、それが品質の低下やコストの上昇を招いていた
のです。
かつ効果的なE/E開発プロセスの編成を可能にします。このツール
はコンポーネントベースの開発から、機能/システムベースの開発へ
の転換を支援します。また、そのプラットフォームのコンセプト、コン
ポーネントの再利用、
トップダウン式の設計が、大幅な効率向上に
つながります。PREEvisionでは、
機能、
コンポーネント、
ワイヤーハー
ネスを考慮した、包括的な評価が可能です。これによって総コスト
だけでなく、実現可能性や拡張可能性も評価できます。Shaanxiは
ワイヤーハーネスの分野で多額のコスト削減を実現しました。こう
したコスト削 減は、例えば 複 数の 機 能をボディーコントロール
モジュール (BCM:Body Control Module) に統合することで実現
されました。PREEvisionにより、このような複数の設計領域をまた
いだ包括的な評価の効率が大いに向上しました。
ソリューション
車両アーキテクチャーの多様なバリアントを
システム指向で開発できる E/E 開発プラットフォームの構築
PREEvision は分散開発に対応できるオプションを備えており、
そのためこれが Shaanxi の中心 的な開 発ツールとなりました。
CATARC は Shaanxi の車両アーキテクチャー全体をカバーするプロ
ダクトラインを定義しました。これには 12 種類の設計上の選択肢
に基づく、車両全体アーキテクチャーの 4 つのバリアントの定義が
含まれています。さらにこの車両アーキテクチャーには、サブシステ
ム用のアーキテクチャーのバリアント定義が 7 つ含まれています。
PREEvision を基盤とするこの環境は、要求定義から機能開発、そして
ワイヤーハーネス設定に至る幅広い開発タスクを支援します。
※記述されている内容は予告なく変更されることがあります。 ( 発行日:2015 年 2 月 12 日 )
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