3. 航空緑化工の事例(データベース) 3. 1 工事台帳の収集・整理方法 3. 1. 1 収集方法 航空緑化工の事例を収集するにあたり,航空緑化工を実施した。各森林管理署等の協力のもと,ヒ アリング・アンケート等を実施して,航空緑化工に関する情報の有無を調査し,有との回答を得られ た森林管理署等から工事台帳(以下,台帳という)および関連資料(写真,数量表,図面等)の情報 提供を受けた。 3. 1. 2 データベースの構築 (1)データベースの概要 3. 1. 1 で収集した航空緑化工に関する台帳および関連資料を電子データ化し,管理するため「治 山台帳データベース 2010 航空緑化工版 Ver1.0(以下,治山台帳 DB という) 」を構築した。 治山台帳 DB は,Microsoft 社の Access2007 を用いて構築した。 (2)データベースの構造 治山台帳 DB は,以下の6つのデータテーブルによってデータを管理する。 ・治山台帳テーブル ・工種テーブル ・工事経過テーブル ・林小班テーブル ・現地調査テーブル ・写真テーブル 治山台帳 DB の台帳登録画面を図 3. 1-1に示す。また治山台帳テーブル,現地調査票テーブルの各 項目は表 3. 1-1,表 3. 1-2のとおりとなっている。 なお,各項目の因子については巻末資料・資料 4 の 10~30 ページに記載した。 3-1 図 3. 1-1 治山台帳 DB の台帳登録画面 表 3. 1-1 治山台帳テーブルのデータ項目 テーブル名 データ分類 データ管理項目 流域情報 位置情報 治山台帳テーブル 工事概要 林況 3-2 項目名 索引番号 現地調査番号 施工年度 都道府県 森林管理署 森林事務所 事業名称 台帳番号 大分類流域 基幹流域 支流域 沢名 所在地 国有林名 林小班 施工面積 完成年月日 監督員 検査員 保安林種 指定年月日 告示年月日 地質区分 土壌区分 傾斜角 渓床勾配 渓幅 施工理由 備考 表 3. 1-2 現地調査テーブルのデータ項目 テーブル名 データ分類 データ管理項目 位置情報 工事関連諸元ほか 植生環境 現地調査テーブル 基盤環境 項目名 現地調査番号 林林管理署 所在地 国有林名 林小班 経過年数 工法 追肥の有無 緑化基礎工の有無 その他 定着の成否 判定理由 植被率 分布型 全体の群落 草本群落 木本群落 木本群落高 代表植物(木本 ・草 本類上位3種) 導入植物区分 導入種 周辺自然度 標高 方位 勾配 温量指数 地質区分 土壌区分 レキ径 土性 土色 土壌硬度 pH EC 腐植量 CEC (3)データの管理方法 各テーブルに入力された台帳データは,施工年度および 9 ケタの森林事務所コード,治山台帳に記 載されている台帳番号を組み合わせた索引番号によって管理されている。また各施工地で収集した現 地調査票は,図 3. 1-2に示す任意の現地調査番号によって台帳とリンクされ,管理されている。 3-3 治山台帳 1 治山台帳 2 現地調査番号 現地調査票 治山台帳 3 治山台帳 4 図 3. 1-2 現地調査票の管理方法 なお,治山台帳 DB で現地調査票の登録を行う際,1つの施工地に対して複数の治山台帳が存在す る場合図 3. 1-3のように,それらの全て(あるいは一部)を1つの現地調査票とリンクしてデータ同 士のリレーションシップを保持する。 工種テーブル 治山台帳テーブル 索引番号 工事経過テーブル 林小班テーブル 現地調査番号 現地調査票テーブル 写真テーブル 図 3. 1-3 テーブル同士のリレーションシップ 3. 1. 3 整理方法 収集した台帳・関連資料の情報を,アクセスのデータベースに登録して,管理局毎,都道府県毎, 年代別に情報を集計した。 また,各々の工事内容を登録・検索を行い,工事種目による面積,金額の集計を行った。 3-4 3. 2 収集・整理結果 3. 2. 1 台帳件数 収集した航空緑化工に関する台帳件数は,601 件であった。これを都道府県毎,管理局毎に年代の 件数に分けた一覧を表 3. 2-1に示す。また,管理局毎の台帳件数(工事件数)推移を図 3. 2-1に示 す。 台帳は,多くの場合工事毎に作成されており,台帳件数と工事件数は同等の意味を持つものである といえる。よって本報告書では,台帳件数と工事件数は同義語として扱うものとする。 用語定義 台帳件数=工事件数 1960 年代に始まり,1970~2000 年までに全国的に盛んに行われてきたが,2000~2010 年の間 に件数は停滞・減少の傾向にある。 日本で初めて航空緑化工が実施されたのは,1963 年の近畿の滋賀県であるが,国有林では,関東 や東北,中部など東日本から始まっている。この背景には,日本緑化工学会に投稿された足尾の事例 を中心に,侵食防止材の開発などが盛んに実施された事などが挙げられる。一方,九州では 1990 年 以降に増加しており,雲仙普賢岳の復旧事業から技術が広まった経緯が伺える。このことは、航空緑 化工に適した条件であっても実績がないため,採用していなかった箇所についても大規模な災害地な どで採用され,実績が積み上がったことで採用が進み、採用件数が増加したためと考えられる。 表 3. 2-1 管理局及び都道府県別台帳件数 単位(件) 3-5 60 台帳件数=工事件数(件) 50 40 30 20 10 0 1960-1970 北海道 東北 1970-1980 関東 1980-1990 年代 中部 1990-2000 近畿中国 図 3. 2-1 管理局毎台帳件数(=工事件数)の推移 3-6 2000-2010 四国 九州 3. 2. 2 工事面積 工事面積の管理局別および都道府県別集計を表 3. 2-2,管理局毎の推移を図 3. 2-2に示す。 なお,面積集計には,台帳に記載されている工事内容情報を基に行っている。その工事内容には, 工種や種目によっては単位が統一されていないケース(1式,回送費を含む場合等)があるため,こ こで用いる『面積』とは,工事内容で単位に〈ha〉の記載があり,明確に工事面積として確認できる ものを抽出して集計を行った。このため,工事内容全てを反映した数値ではなく,あくまで明確な面 積表示のみを対象としている。 台帳の記載の方法によって単位の表記に差があり,表 3. 2-1に示した台帳件数の記載のある都道府 県が抽出されていない問題がある。また,2000~2010 年には衰退傾向にあるという部分では,台帳 件数の推移と同様であるが,局ごとには台帳件数のピーク年代が異なる傾向を示している。 表 3. 2-2 管理局および都道府県別工事面積一覧表 3-7 1800.00 1600.00 1400.00 工事面積(ha) 1200.00 1000.00 800.00 600.00 400.00 200.00 0.00 1960-1970 北海道 1970-1980 東北 1980-1990 関東 中部 1990-2000 近畿中国 2000-2010 四国 九州 図 3. 2-2 管理局毎工事面積の推移 表 3. 2-3に台帳 1 件あたりの面積を示す。ここに示した台帳記載数とは,※工事内容に<ha>の単 位表示の数量を持つ台帳の件数である。 台帳 1 件あたりの施工面積は,10.37ha であった。先に述べたように,全ての台帳を対照にした値 ではないが,抽出された台帳件数からも,過半数以上を参考にしていることが読み取れる。以上のこ とから,10.37ha は,台帳=工事 1 件あたりの参考面積と思われる。 表 3. 2-3 台帳 1 件あたりの施工面積 3-8 3. 2. 3 施工金額 施工金額を管理局別および都道府県別に集計した結果を表 3. 2-4に示し,管理局毎の工事総金額推 移を図 3. 2-3に示す。 施工金額の総額(回送費,経費を含む)は,104 億 7 千万円に上り,その内訳は九州,中部,関東, 東北,北海道,近畿中国,四国の順に高額であった。台帳件数では九州についで東北,関東,中部, 北海道,四国,近畿中国の順に多く,九州・北海道以外は順位が異なる結果となった。関東・東北で は 1970~1990 年に施工件数のピークがあるのに比べ,九州・中部では 1990~2000 年にかけてピ ークがあり,主な工事が行われた年代により,台帳1件あたりの金額が上昇している可能性が考えら れる。 表 3. 2-4 管理局および都道府県別工事金額 単位(千円) 3-9 3,500,000 3,000,000 工事金額(千円) 2,500,000 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 0 1960-1970 北海道 1970-1980 東北 1980-1990 関東 中部 1990-2000 近畿中国 2000-2010 四国 九州 図 3. 2-3 管理局毎工事金額(回送費,経費等含む)の推移 次に,管理局毎の面積あたりの工事金額を表 3. 2-5,台帳 1 件あたりの工事金額を表 3. 2-5に示 す。 全国平均で,面積あたり約 224 万円,台帳 1 件あたり約 1,712 万円で施工されていることが分か った。 表 3. 2-5 管理局毎の工事金額 単位(千円) ※(単位が<ha>で記載されており, 金額が明確なもののみを抽出集計) 3-10 表 3. 2-6 台帳 1 件あたりの工事金額(回送費,経費等込み) 3-11 3. 3 解析結果 3. 3. 1 施工箇所と施工回数 先に述べたように,航空緑化工では離れた現場を一度の工事で実施することもあるため,通常の工 事における施工現場という概念は適当ではない。そこで,林班が地形的な要素の 1 つのまとまりと考 え,それを 1 つの現場と同等と考えた。これを本報告では,施工箇所と呼ぶものとする。施工箇所と は,具体的に,国有林名毎に明記された林班主番を一単位としたものである。その数を集計したもの である。 用語定義 施工箇所数=施工林班(主番)数(林班主番数が同じでも国有林名によって別林班とする) 図 3. 3-1に管理局毎の施工箇所数と台帳件数を示す。 その結果,全国での総計は 682 箇所となり,全台帳数より多数であったことから,台帳および工事 1 件につき,複数箇所の工事を実施していることがわかる。特に中部・近畿中国・四国・九州では 1 工事で複数個所を施工する傾向がみられる。一方で北海道・関東では,台帳数が施工林班数を上回っ ており,同じ林班で複数回の工事を行っているものと考えられる。 800 ※施工林班数・台帳件数(箇所・件) 700 ※施工林班数 台帳件数 682 601 600 500 400 300 200 197 156 172 143142 135 119 72 100 37 16 20 45 14 15 0 北海道 東北 関東 中部 近畿中国 管理局 四国 図 3. 3-1 管理局毎の施工林班数と施台帳件数 3-12 九州 総計 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1960-1970 1970-1980 施工回数1 施工回数4~9 1980-1990 年代 施工回数2 施工回数10~15 1990-2000 2000-2010 施工回数3 施工回数16~20 に管理局毎の施工回数,図 3. 3-3に年代別の施工回数の推移を示した。 ※例外的に,ここで示す施工回数については,同じ国有林,同じ林班主番であっても,略称・省略 記載などある場合は別の国有林,林班として,つまり,別の施工箇所として扱い,台帳に記載された 回数=施工された回数として示している。 一箇所あたりに 4 回以上の工事を繰り返し実施している地域は,北海道から中部までの寒冷地に集 中しており,近畿以南の地域では,そのほとんどが 1~2 回の施工となっている。また,年代別に施 工回数をみると,1960 年代当初は 30%程度であったのに対して,施工回数 1 回しか行われない事例 が徐々に割合を増し,現在では施工された箇所の 80~90%が一回だけの施工となっている。複数回 施工は 1980 年代から減少していることが分かる。これは,同時期から,基本的に気温などの気象条 件に恵まれた九州での事例が増加していることに影響を受けているものと考えられるが,航空緑化の 効果,植生の定着安定に有効な追肥施工に関して,対象箇所の周辺環境や条件がどのように考慮され ているのか検証する必要がある。 3-13 100% 90% 80% 1 7 6 6 26 6 6 14 32 37 30 70% 5 27 37 16 6 15 53 56 149 12 20 60% 50% 5 37 40% 30% 186 83 4 140 242 721 30 20% 10% 3 0% 北海道 東北 関東 中部 近畿中国 管理局 四国 九州 施工回数 1 施工回数 4~9 施工回数 2 施工回数 10~15 施工回数 3 施工回数 16~20 総計 図 3. 3-2 管理局毎の施工回 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1960-1970 1970-1980 施工回数1 施工回数4~9 1980-1990 年代 施工回数2 施工回数10~15 1990-2000 施工回数3 施工回数16~20 図 3. 3-3 年代別施工回数の推移 3-14 2000-2010 3. 3. 2 工種・種目 台帳の工事内容に記載された詳細情報をもとに,種目や工法等の性質を踏まえ,実播,追肥,その 他種目,詳細不明のそれぞれの部分を抽出し,各々がどのように施工されたかを金額の推移および台 帳に記載された件数によって示した。 図 3. 3-4に管理局毎の工種別記載件数を示す。また,工種毎の金額推移を図 3. 3-5に示す。 管理局毎の工種別記載件数では,特に実播と追肥の比率に地域特性が見られる。実播の記載件数に 対する追肥の件数が半数程度~同程度の北海道~近畿中国にかけての地域に比べ,四国・九州では追 肥の比率が低い。特に東北では実播より追肥の記載件数が多くより寒い地域で追肥が行われる傾向が ある。また,中部で<その他種目>の記載件数が多い理由は,多くの台帳で写真撮影にかかる経費を詳 細に記載されていたためである。 工事金額は,当然のことながら実播に最も多く投資されている。実播のみについても台帳件数,総 工事費と同傾向で推移している。1990 年~現在までは,第 2 位に<その他種目>の合計金額が増加し ている。 〈その他〉には,ヘリコプター回送費や空中写真撮影等の費用,間接工事費や『一式』で記載 された工事費が含まれている。1990~2010 年にかけてはこれらの記載が増加しており,詳細に分類 できない部分が多い。この他の項目については大きく投資された年代はないものの,実播と同様に 1990~2000 年にピークを迎え,2000~2010 年現在までは減少傾向にある。 250 記載件数(件) 200 150 100 50 0 北海道 東北 関東 その他種目 中部 管理局 実播 追肥 近畿中国 詳細不明 図 3. 3-4 管理局毎の工種記載件 3-15 四国 九州 3,500,000 3,000,000 工事金額(千円) 2,500,000 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 0 1960-1970 アス 1970-1980 1980-1990 年代 その他種目 実播 図 3. 3-5 工種毎の工事金額推移 3-16 1990-2000 追肥 2000-2010 詳細不明 使用植物 収集した台帳および詳細資料から,使用植物についての記載がある事例を抽出し,航空緑化に使用 された植物を外来性・在来性,草本・木本の観点で分別し,どのような種子を使用しているかを示し た。 収集した結果より,抽出された資料に記載されていた種子を区分すると,表 3. 3-1に示す 4 種類 となる。 表 3. 3-1 使用植物型と主な植物名 地域性では,多くの資料を抽出できた関東では,一貫して外来・在来の草本・木本を使用している。 これは足尾の事例である。ただし,外来性木本については,1990 年以降から使用しないケースが増 えており,代わりに木本については在来のみ,もしくは木本を入れないケースも見られた。 生物多様性の問題が表面化(当時は郷土種問題といわれていた)した 1990 年程度から,航空緑化工 においても導入する種子配合に工夫が見られる。 100% 2 1 80% 2 60% 8 63 1 40% 73 1 7 2 3 20% 1 10 2 6 北海道 総計 0% 関東 近畿中国 外草在草 九州 四国 外草在草外木 中部 東北 外草在草在木 図 3. 3-6 管理局別使用植物型 3-17 外草在草外木在木 100% 2 80% 4 2 60% 26 8 73 33 40% 7 4 20% 1 2 1 1970-1980 1980-1990 0% 1960-1970 外草在草 外草在草外木 1990-2000 外草在草在木 図 3. 3-7 年代別使用植物型 3-18 1 10 2 6 2000-2010 総計 外草在草外木在木 3. 4 事例のまとめ 3. 4. 1 地域性と時期 台帳件数や金額・面積は,関東の日光-足尾地区や,九州の島原-雲仙地区等に挙げられる大きな 災害復旧地の発生とともにそれぞれ事例が増加している。いずれも 1970 年代から 1990 年代にかけ て増加し,2000 年以降に減少する傾向を示した。また,使用植物種についても,それまで使用して きた外来性木本の使用頻度が減り,外・在来性の草本種のみや木本は在来種のみという事例が 1990 年代を境に増加している。 北海道から中部までの比較的寒さの厳しい地域では、1箇所あたり複数回にわたって繰り返し施工 されており,近畿以南では,一箇所あたりの施工回数は少ない傾向が強い。 さらに時代の推移とともに一箇所の現場に施工される回数が減少しており,追肥や追播が最近の事 例では少なくなっている傾向がみられた。 3. 4. 2 工事台帳収集整理を通してみられた特徴 台帳は,全国を通じて情報内容項目は共通しているが,詳細な記載方法が異なる部分がみられた。 特に工種・種別や数量・金額など工事内容についての記載方法は様々である。より適確な工法の選択 基準や費用対効果の算出等を行うには,統一した記載方法の確立が必要である。また,台帳管理につ いては,施工計画や,施工後の経過分析のためにも,場所(国有林およびそれぞれの林班)ごとのグ ループ化管理が望ましいと考えられる。 3-19 3. 5 まとめ 3. 5. 1 工事全体 ・ 航空緑化工に関する台帳件数は,601 件 ・ 全国平均で,面積あたり約 224 万円/ha,台帳 1 件あたり約 1,712 万円 ・ 台帳 1 件あたりの施工面積は,10.37ha ・ 主な工事が行われた年代により,台帳あたりの金額の上昇している可能性 ・ 多くの場合,大規模な災害地などで採用され,実績が積み上がったことで採用が進み,採用件 数が増加した可能性 ・ 現場数=林班数は 682 現場(1 回の工事で複数の林班を施工する場合が多い,1施工あたり約 10ha 程度の面積を集めて施工している) ・ 対象箇所の周辺環境や条件を十分に考慮に入れた上で,1 回のみの施工で十分な効果を得られ ているのかを検証する必要性 3. 5. 2 工種についての特徴 ・ 東日本は追肥回数が多いが,九州は追肥回数が少ない。 3. 5. 3 使用植物についての特徴 ・ 早期の緑化により表面侵食を防止するため、外来草本類の種子が使用されている。(試験施工を 除く) ・ 近年は,他の木本類や草本類を被圧して優占する傾向の強い外来木本類(イタチハギ,ニセアカ シア,エニシダ)を除いて使用する傾向にある。 3-20
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