(9)生活福祉資金貸付制度 他の貸付等支援制度の利用が困難な低所得者,障害者又は高齢者の世帯に対して,資金の 貸付けと必要な相談支援を行うことにより,その経済的自立,生活意欲の助長,在宅福祉や 社会参加の促進を図り,安定した生活を送れるようにすることを目的としています。 資金の種類 内容 貸付限度額 据置期間 償還期間 貸付利子 連帯保証人 失業者等,日常生活全般に困難を抱えて おり,生活の立て直しのために継続的な相談 支援と生活費及び一時的な資金を必要とし, 総合支援資金 貸付を行うことにより自立が見込まれる世帯に 貸し付ける資金 ※年金を受給している場合は,対象となりま せん (単身世帯) 月額15万円以内 最終貸付日か 生活支援費 生活再建までの間に必要な生活費用 (2人以上) 月額20万円以内 連帯保証人あり ※3か月以内(延長可。最長9か月) ら3か月以内 無利子 原則1人必要 貸付日(生活支 据置期間 援費とあわせ 経過後 連帯保証人なし ただし,連帯 住宅入居費 敷金,礼金等住宅の賃貸契約を結ぶために 40万円以内 必要な費用 て貸付けてい 20年以内 年1.5% 保証人なしで る場合は,生 (据置期間経過 も貸付可 活支援費の最 生活を再建するために一時的に必要かつ日 後) 終貸付日)から 一時生活再建費 常生活費で賄うことが困難である費用 60万円以内 3か月以内 低所得世帯,障害者世帯又は高齢者世帯 (日常生活上療養又は介護を要する高齢者 福祉資金 が属する世帯に限る。)に対し,次に掲げる費 用として貸し付ける資金 据置期間 日常生活を送る上で,又は自立生活に資 580万円以内 経過後 するために,一時的に必要であると見込ま 20年以内 れる費用 ※以下は目安 ※以下は貸付上限額の目安 生業を営むために必要な経費 (460万円) (20年) 技能を習得する期間が 6か月程度 130万円 技能習得に必要な経費及びその期間中 1年程度 220万円 (8年) の生計を維持するために必要な経費 2年程度 400万円 3年程度 580万円 住宅の増改築,補修等及び公営住宅の (250万円) (7年) 譲り受けに必要な経費 福祉用具等の購入に必要な経費 (170万円) (8年) 障害者用自動車の購入に必要な経費 (250万円) (8年) 連帯保証人あり 中国残留邦人等にかかる国民年金保険 (513.6万円) (10年) 無利子 原則1人必要 料の追納に必要な経費 貸付日(分割交 付の場合は最 負傷又は疾病の療養に必要な経費(健康 ・療養期間が1年を超えない 福祉費 連帯保証人なし ただし,連帯 終貸付日)から 保険の例による医療費の自己負担額のほ ときは170万円 保証人なしで か,移送経費等,療養に付随して要する ・1年を超え1年6か月以内で 6か月以内 (5年) 年1.5% (据置期間経過 も貸付可 経費を含む)及びその療養期間中の生計 あって,世帯の自立に必要 後) を維持するために必要な経費 なときは230万円 ・介護サービスを受ける期間 介護サービス,障害福祉サービス等を受 が1年を超えないときは けるのに必要な経費(介護保険料を含む) 170万円 (5年) 及びその期間中の生計を維持するために ・1年を超え1年6か月以内で 必要な経費 あって,世帯の自立に必要 なときは230万円 災害を受けたことにより臨時に必要となる (150万円) (7年) 経費 冠婚葬祭に必要な経費 (50万円) (3年) 住居の移転等,給排水設備等の設置に (50万円) (3年) 必要な経費 就職,技能習得等の支度に必要な経費 (50万円) (3年) その他日常生活上一時的に必要な経費 (50万円) (3年) 資金の種類 内容 次の理由により緊急かつ一時的に生計の 維持が困難となった場合に貸し付ける少額の 費用 ・医療費又は介護費を支払ったこと等により 臨時の生活費 が必要なとき 緊急小口資金 ・給与等の盗難又は紛失によって生活費が 必要なとき ・火災等被災によって生活費が必要なとき ・その他これらと同等のやむを得ない事由に よるとき 低所得世帯に対し,次に掲げる費用として 教育支援資金 貸し付ける資金 貸付限度額 据置期間 償還期間 貸付利子 連帯保証人 10万円以内 貸付日から 据置期間 経過後 2か月以内 8か月以内 無利子 不要 (高等学校) 月額3.5万円以内 低所得世帯に属する者が学校教育法に規定 する高等学校(中等教育学校の後期課程, (高等専門学校) 特別支援学校の高等部及び専修学校の高 月額6万円以内 教育支援費 等課程を含む。以下「高等学校」という。),大 (短期大学) (不要) 学(短期大学及び専修学校の専門課程を含 据置期間 卒業後 む。)又は高等専門学校に就学するのに必要 無利子 ※世帯内で連 月額6万円以内 6か月以内 経過後 な経費 20年以内 帯借受人が必 (大学) 要 月額6.5万円以内 低所得世帯に属する者が高等学校,大学 就学支度費 (短期大学及び専修学校の専門課程を含 50万円以内 む。)又は高等専門学校への入学に際し必 要な経費 不動産担保型生活資金 低所得者世帯向 低所得の高齢者世帯に対し,一定の居住用 ・土地評価額の7割を標準 必要 年3% け不動産担保型 不動産を担保として生活費を貸し付ける資金 月額30万円以内 ※推定相続人 又は 生活資金 契約の終了後 据置期間 毎年4月1日時点 の中から選任 ・土地建物評価額の7割を標準 3か月以内 終了時 の長期プライム 要保護世帯向け (集合住宅は5割) レートのいずれか 不要 不動産担保型 要保護の高齢者世帯に対し,一定の居住用 不動産を担保として生活費を貸し付ける資金 ・月額は貸付基本額の範囲内 低い利率 生活資金 (生活扶助額の1.5倍以内) 【生活福祉資金の利用(申請)にあたって】 (1) 世帯に対する貸付です(個人や会社組織に対する貸付ではありません)。 (2) 生活福祉資金を利用するうえで,原則,他法・他制度の利用が優先となります。まずは他制度の利用を検討し,利用が困難な場合等に生活福祉資金の借入について 相談してください。 (3) 資金種類ごとに,上記のほかに対象要件が定められているため,詳細については相談窓口に問い合わせてください。 (4) 貸付には審査があります。貸付の必要性や借入金額の妥当性,償還及び自立の見込み等について総合的に審査され,貸付の適否が判断されます。
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