資料7-2 たばこ製造業における地球温暖化対策への取り組み (日本たばこ産業株式会社説明資料) JTグループにおける地球温暖化対策への取り組み (JTグループ環境長期計画) 2015年2月10日 日本たばこ産業株式会社 目次 1. たばこ製造業界及び当社グループの概要 2. 当社グループの地球温暖化対策(JTグループ環境長期計画) ① 直接的温室効果ガス排出量 ② 直接的たばこ製品100万本当たり排出量(原単位) ③ バリューチェーン全体の排出量の把握 3. 進捗状況①:直接的温室効果ガス排出量(2013年度) 4. 進捗状況②:直接的たばこ製品100万本当たり排出量(2013年度) 5. 進捗状況③:バリューチェーン全体の排出量の把握(2013年度) 6. 進捗状況④:主な地球温暖化対策への取り組み(2013年度) 7. その他の地球温暖化対策への取り組み 8. 今後の地球温暖化対策への取り組み 2 1.たばこ製造業界及び当社グループの概要 たばこ製造業界の概要 業界全体の規模 業界団体の規模 企業数 1社 団体加盟企業数 1社 市場規模 売上高 8,100億円 団体企業売上規模 売上収益8,100億円 地球温暖化対策への取り組み経緯 ◆ 2009年度-2012年度(JTグループ環境行動計画) JT単体で目標設定 京都議定書の第一約束期間の最終年度(2012年度)における二酸化炭素排出量を1995年度比で50%減とする計画 2012年度における二酸化炭素排出量は、1995年度比で49.0%減 - ◆ 原子力発電所事故の影響により電気事業者毎の排出係数が急上昇したため、未達成 2013年度-2020年度(JTグループ環境長期計画) JTグループ全体で目標設定 京都議定書の第二約束期間の最終年度(2020年)における 温室効果ガス排出量を2009年度比で20%減とする計画 - 国内たばこ事業は、売上収益で3割程度 3 2.当社グループの地球温暖化対策(JTグループ環境長期計画) 2020年度に向けた「JTグループ環境長期計画」(2013年度策定) ① 直接的温室効果ガス総排出量 2020年度までに、JTグループが直接使用する燃料・電気等によって発生する温室効果ガス排出量を対2009年比で 20%削減 当社単体ベースでは、45%減とする目安 (日本政府目標は現時点で2005年度比3.8%削減。なおJT単体の削減目安を2005年度比とすると45%より大きくなる。) ② 直接的たばこ製品100万本当たり排出量(原単位) 2020年度までに、JTグループがたばこ事業で直接使用する燃料・電気等によって発生するたばこ製品100万本当たりの温室効果ガス排 出量を、対2009年度比で20%削減 当社単体ベースでは国内たばこ製品工場における、たばこ製品100万本当たりの排出量を、5%減とする目安 ③ バリューチェーン全体の排出量の把握 バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の継続的把握を通じ、効果的な削減策を策定 (参考)計画の根拠等 ◆ 対象拠点: 当社グループの全拠点 ◆ 基準年度: 2009年度(東日本大震災の影響を受けない直近年度) ◆ 目標年度: 2020年度(京都議定書第二約束期間終了年度) ◆ 目標値: グローバル大手消費財メーカーの目標値を考慮し設定 ◆ 電気の排出係数: 日本では「「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づく排出係数 海外では国際エネルギー機関公表の排出係数 ※ いずれも2009年度の値を固定で使用 4 3.進捗状況①:直接的温室効果ガス排出量(2013年度) 直接的温室効果ガス排出量の推移 ◆ ◆ 2013年度において基準年度に対しグループベースで11.5%削減であり、2020年度目標に対して順調な滑り出し。 JT単体についても、2020年度削減目安の45%に対し 26%弱の削減と着実に進捗。 削減率(%) 排出量(千t-CO2) 1,000 70.0% 900 60.0% 20%削減 800 50.0% 700 JT単体除くJTグループ排出量 600 JT単体の排出量 500 JTグループの削減率 40.0% JT単体の削減率 30.0% 400 300 20.0% 200 100 248 10.0% 222 193 184 2012 2013 199 0 2009 2010 2011 136 0.0% 5 2020 4.進捗状況②:直接的たばこ製品100万本当たり排出量(2013年度) たばこ事業における直接的たばこ製品100万本当たり温室効果ガス排出量(原単位)の推移 ◆ グループベースでは2009年度より悪い状態が続いているが、国内工場ベースでは2010年度を底に改善傾向継続。 原単位 (千t-co2/百万本相当) 削減率(%) 0.80 30% 0.70 25% 20%削減 20% 0.60 15% 0.50 JTGたばこ事業原単位 国内たばこ製品工場原単位 0.40 10% JTG原単位削減率 国内たばこ製品工場原単位削減率 0.30 5% 0.20 0% 0.10 -5% -10% 0.00 2009 2010 2011 2012 6 2013 2020 5.進捗状況③:バリューチェーン全体の排出量の把握(2013年度) 当社グループのバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量(継続的把握) ◆ 当社グループでは、2011年度からバリューチェーン全体からの温室効果ガス排出量の算定も実施。 直接的排出以外の排出量は当社グループが直接管理できるものではないが、当社グループのバリューチェーンの中で最も多く温室効果ガスを 排出する分野を特定することで、効果的な排出量の削減方法の検討が可能となる。 ◆ 2013年度においても、当社グループの直接的温室効果ガス排出量は約13%しかなく、残り87%は当社グループ以 外の排出量。中でも大きな排出源は、購入した製品とサービス(55%)、輸送と流通(15%)。 バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量: 595万トン -購入した全物品~製品廃棄まで- 55% 15% ■ 購入した製品・サービス 8% ■ 輸送・流通(当社グループ以外) 13% 9% ■ 当社グループによる製造等 (直接的排出部分) ■ 資本財(設備の製造等) ■ その他(廃棄等) 当社グループの直接的排出量:80万トン 当社グループ事業所又は所有の自動車から排出される温室効果ガス • ガソリンや都市ガス等の使用に起因する排出 • 電気等の第三者が作り出すエネルギーに起因する排出 7 6.進捗状況④:主な地球温暖化対策への取り組み(2013年度) 2013年度実施の主な削減施策 ◆ ◆ ◆ 製造部門における、乾燥設備改善、冷却装置を空冷から水冷化、空気圧縮機や排気ファンのインバーター化。 運輸部門における、営業車や配送用トラックなどの業務用車両の低燃費車への切替。 業務部門における、照明の間引きやクールビズ・ウォームビズに基づく室温の調整。 削減施策に係る主な投資額 ◆ 697百万円: 工場における生産設備の改善、低燃費車割合を69.4%→76.9%へ引き上げ。 8 7.その他の地球温暖化対策への取り組み 環境マネジメント ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 当社グループのたばこ工場のうち78%でISO14001を取得(国内では100%)。 工場以外の事業所については、ISO14001に準拠するシステムを策定・利用し、事業所の環境に与える影響の程 度に応じて環境マネジメントを実施。 環境省主催気候変動キャンペーン「Fun to Share」に参加 東海工場が「平成24年度静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞」を受賞 植林・森林保全活動(JTの森) 計9箇所、約42,000haの緑化活動 社外とのコミュニケーション ◆ CDP開示スコアで96点/100点の評価。 ※ 機関投資家が連携し、企業に対して気候変動への戦略や具体的な温室効果ガスの 排出量に関する公表を求める国際NPOのカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)が、 毎年時価総額の大きい企業に地球温暖化対策に係る質問票を送付し集計。 ◆ 紙媒体によるCSR報告書及びインターネットを通じた情報発信を実施。 (http://www.jti.co.jp/csr/index.html) 9 8.今後の地球温暖化対策への取り組み 「JTグループ環境長期計画(2020)」に基づき、引き続き各種温暖化対策を実施 当社グループの直接的排出量削減、直接的たばこ製品100万本当たり排出量削減 ◆ ◆ ◆ 製造部門:設備改善や生産工程の効率化・運用改善など。 運輸部門:業務用車両の低燃費車への切替継続やモーダルシフトの推進継続など。 業務部門:照明の間引きやクールビズ・ウォームビズに基づく室温の調整の継続など。 バリューチェーン全体での排出量 ◆ 排出量の大きい「購入した製品とサービス」及び「輸送と流通」の分野を詳細に分析した上で、当社グループの削 減余地を検討し中期的に効果的な削減策を策定。 10
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