講演資料 - 共通語彙基盤整備事業

情報連携へ向けた日本の取り組み
2015-2-4 45
平本 健二
内閣官房 政府CIO補佐官
(経済産業省 CIO補佐官)
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ITから価値を生み出すための情報共有・連携
 良いサービスをしていれば勝ち残れる時代ではなくなっている。
 サービス間を連携し、進化し続けていく仕組みが重要になる。
コンピュータの処理速度やネット
ワークは既に十分に高速
情報を共有・連携する基盤を整備
行政を中心とした社会基盤としてのボ
キャブラリ
機器を中心とした産業基盤としてのイ
ンダストリアル・インターネット
サービスや開発のスピードアップ
企業や業界を超えた組織間の協働
利用者本位の価値あるサービス
豊かな暮らしの実現
競争力の強化、新産業の創出
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これまでの取り組み
 様々な業界でEDIやコードが整備されたが、サイロ構造であった。
 仕方がないので、EAI等で接続。
EDI
業界内コード
EDI
業界内コード
EAI
EDI
EAI
業界内コード
EDI
EDI
業界内コード
EDI
業界内コード
業界内コード
コアがなかった
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これまでの取り組み
 行政機関の情報は、社会的に活用される機会が多いが、行政機関毎に
データが違う上、行政機関内でも部門毎にデータが違う。
東京都観光マップ
国
都道府県
武蔵野市観光マップ
三鷹市観光マップ
民間
自治体
シームレスな仕組みが必要
三鷹市行政施設マップ
三鷹市防災マップ
同じエリアの地図なのに、様々な形で情報が管理されている
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世界各国が基盤強化を強力に推進
 行政機関内の情報の共通化が社会に与えるインパクトは大きく、
世界中で積極的に取り組みが行われている。
EIF
EA
最適化指針
EIF
+ ISA
EA
+ NIEM
新ガイドライン
+ IMI
フレームワーク型のアプローチへ
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情報連携のための様々な戦略
 平成6年「行政情報化推進基本計画」閣議決定
 省庁間の情報の共有及び円滑な流通に必要なデータコード、データ項目等基本的事項の標準
化
 平成23年「共通語彙基盤(公共情報交換標準スキーム)プロジェクト」開始
 平成25年「世界最先端IT国家創造宣言」閣議決定
 データの組み合わせや横断的利用を容易とする共通の語彙の基盤構築にも取り組む。
 国民がステークホルダーとして積極的に参加できるよう、クラウドを活用したオープンな利用環
境を、データ・フォーマット、用語、コード、文字等の標準化・共通化、APIの公開等を行いつつ整
備する。
 平成25年「情報連携用語彙データベース、ツールプロジェクト」開始
 平成26年「電子行政分野におけるオープンな利用環境整備に向けたアクションプラン」
CIO連絡会議決定
2.1 オープンな利用環境の実現 (2)用語の共通化等について
• システム間の連携やデータの二次利用を円滑にするためには、氏名、住所、組織等の普
遍的用語の記述に関する情報連携用語彙の早期整備を図るとともに、各組織が運用する
既存の語彙との連携方法を整理することが必要である。
• 経済産業省において、国際的な連携を踏まえた情報連携用語彙の整備を進め、整備され
た語彙から順次公開するとともに、平成27年度中に情報連携用語彙DBの運用を開始する。
• 総務省において、情報流通連携基盤共通API等の開発・実証を平成 27年度中に行う。 5
オープンな利用環境整備のためのアクションプラン
 政府の情報提供基盤の抜本的な改革。
表面的な改革でなく、基盤から整理し、2020年に機動的にサービスを創出する環境を実現
従来は統一方針なく
独自サービスを構築
アクションプランでは基盤から積み上げるので
サービス構築、連携、更新が容易
サービス
政府のサービス、民間のサービス
府省の
web
サイト
調達
テーマ別
の
・制度
web
情報等の
サイト
改革
民間のweb
サイト
コンテンツ
未整理
Web用の政策関連情報
未整理
新たな利便性の高いサービス
・情報の組み合わせ
・プロセスの見直し
・APIを通じた民間サービス開発
組み合わせ自由な素材群
データ
カタログ
ガバナンス
ルール
ドメイン
コード
用語
文字(整備済み、導入フェーズ)
ハードウェア・基盤ソフト(共通プラットフォーム)
・情報構造の共通化
・見出しデータの共通化
・重要な情報の集積
標準化・共通化した基盤
・基本情報の共通化
・持続的に発展可能な標準の採用
・設計・開発の共通化
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戦略から実装へのシームレスな展開
 理念だけではなく、実例を作り、アジャイル型で展開。
 実装した開発者などの声をフィードバック。
戦略
考え方
フレーム
ワーク
戦略
コア語彙
情報交換
パッケージ
国際整合性の確保
実装
語彙DB
プロジェクト
DB
語彙DBツール
プロジェクト
道路
広報
子育て
観光
広報・普及
AED
法人
コンテスト
避難所
公園
子育て
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何がすごいのか
 対象、事業者や地域が違っても同じ構造なので連携や横展開が容易。
道路
観光
施設・
サー
ビス
名称
名称
名称
名称
名称
名称
名称
地点名
名称
住所
住所
住所
住所
概要
住所
住所
住所
住所
座標
座標
座標
アクセス
対象地域
座標
座標
座標
アクセス
始点
アクセス
アクセス
時間
対象者
アクセス
定員
利用可能時間
組織タイプ
終点
サービス時間
サービス時間
対象者
申込方法
見どころ
避難所タイプ
有効期限
代表者
道路種別
料金
料金
申込方法
見どころ
保育士の数
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
連絡先
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
イベ
ント
制度
公園
避難
所
AED
法人
遊具
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行政の情報連携基盤を軸に社会のデータ構造を整理
ベンダ
行政機関
NPO
ユーザ
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