2014年12月のMonthly TAX Column

<2014 年 12 月>
Monthly Tax Column
今月のテーマ
平成 27 年 1 月からの所得税率改正
テーマの解説
平成 25 年度税制改正により、所得税率について平成 27 年分の所得税から新たに 4,000 万円超
の所得金額に対する税率 45%が追加されることとなりました。
平成26年分
課税される所得金額
所得税率(復興税含む)
195万円以下の金額
5.105%
330万円以下の金額
10.210%
695万円以下の金額
20.420%
900万円以下の金額
23.483%
1,800万円以下の金額
33.693%
1,800万円超の金額
40.840%
住民税率
10%
平成27年分
課税される所得金額
所得税率(復興税含む)
195万円以下の金額
5.105%
330万円以下の金額
10.210%
695万円以下の金額
20.420%
900万円以下の金額
23.483%
1,800万円以下の金額
33.693%
4,000万円以下の金額
40.840%
4,000万円超の金額
45.945%
住民税率
10%
現在は基準所得税額の2.1%の復興特別所得税が課されているため、個人住民税率の10%と
合わせると、最高で55.945%の税率となります。
なお、この所得税率改正により平成27年1月1日以後に支払うべき給与等については、従前
の源泉徴収税額表ではなく平成27年分の給与所得の源泉徴収税額表(月額表及び日額表)及
び賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表を用いることになります。
給与計算ソフトを利用されている方は更新処理等もお忘れなきようお願いします。
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12 月の税務スケジュール
12/10 ●11月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付
●特別徴収住民税納期特例分(6月~11月分)の納付
1/5
●所得税の予定納税額の納付期限(第2期分)
●10月決算法人の確定申告(法・消・事・住・事所) 申告・納付期限
●1、4、7、10月決算法人の課税期間3カ月ごとの短縮にかかる消費税等確定申
告
申告・納付期限
●法人、個人事業者の課税期間1カ月ごとの短縮にかかる消費税等確定申告 申告・
納付期限
●4月決算法人の中間申告(法・消・事・住)、予定納税 申告・納付期限
●消費税等の年税額400万円超の1,4,7月決算法人の3カ月ごとの中間申告、
予定納税 申告・納付期限
●消費税等の年税額が4,800万円超の9,10月決算法人を除く法人・個人事業
者の1月ごとの中間申告(8月決算法人は2か月分)、予定納税 申告・納付期限
税務情報
相続税実調件数、過去 10 年で最少約1万件から 3087 億円の申告漏れ
国税庁がこのほど発表した相続税調査事績によると、今年6月までの1年間(2013 事
務年度)に 11・12 年中に発生した相続を中心に、申告額が過少、申告額がありながら無
申告と思われるものなど1万 1909 件(前事務年度比 2.5%減)を実地調査し、うち 82.4%
に当たる 9809 件(同 1.5%減)から 3087 億円(同 7.8%減)の申告漏れ課税価格を把握
し、加算税 71 億円を含め 539 億円(同 11.7%減)を追徴課税した。
実地調査件数、申告漏れ件数、申告漏れ課税価格はともに過去 10 年で最少だった。実
地調査1件当たりでは、申告漏れ課税課各 2592 万円(前事務年度比 5.4%減)、追徴税額
452 万円(同 9.5%減)となる。
また、申告漏れ額が多額なことや、故意に相続財産を隠ぺいしたことなどにより重加算
税を賦課した件数は 1061 件(同 4.8%減)で、その重加算税賦課対象額は 360 億円(同
17.5%減)だった。
一方、申告・納税義務があるのに申告しない者も後を絶たないが、無申告事案について
は、前事務年度より 25.3%少ない 881 件の実地調査を行い、うち 650 件(前事務年度比
24.9%減)から 788 億円(同 27.6%減)の申告漏れ課税価格を把握し、加算税8億円を
含め 46 億円(同 36.6%減)を追徴課税した。1件当たりの申告漏れ課税価格は 8945 万
円(同 3.0%減)と、相続税調査全体の1件当たり申告漏れ 2592 万円の約 3.5 倍にのぼ
る。
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