平成27年 新春記者会見 要旨 平成27年 1月 5日 総合政策部 政策審議室 行政経営部 行政改革課 財 政 課 人 事 課 1 はじめに ・気持ちも新たに,希望にあふれる新春をお迎えのこととお喜び申し上げる ・本年が皆様にとって明るく,幸多き一年となるよう心からお祈り申し上げる 2 昨年を振り返って ・昨年2月には,本市で史上最多の積雪量を観測し,6月には土砂災害が発生する など,自然災害等に備えた国土強靭化の重要性をなお一層認識 ・一方,本市にゆかりのある萩野公介選手のアジア大会での活躍や,宇都宮ブリッ ツェンの「Jプロツアー2014」年間総合優勝など,明るい話題が多かった年 ・市政を振り返ると,昨年は, 「ねんりんピック栃木2014」や,5周年を迎えた「ジ ャパンカップクリテリウム」(「シクロクロス」の初開催)などの大型イベントを通 じて,多くの人をおもてなしで迎え,本市の魅力を全国に発信 ・また,市民主体となって「火焔太鼓山車」を復活させ,菊水祭において,大通り で約100年ぶりに巡行を実現したことにうつのみや市民の力の大きさを実感 ・このような中行われた昨年末の衆議院議員総選挙は,国民が,経済再生の推進を 選択したと捉えており,今後,景気回復を確実なものとし,その効果を地方や中 小企業に広げることを期待 3 年頭にあたっての決意 ・本年は,任期の後半を迎えるため,3期目の政策を着実に推進するとともに,本 市が今後迎える「人口減少社会」への対応と,持続可能なまちづくりを推進して いくことが,本市の最重点の取組であることから,昨年設置した「人口減少対策 推進本部」において,検討を本格化してまいる ・具体的には,人口減少社会においても,本市が持続的に発展し,すべての市民が 幸せに暮らせるよう,結婚から出産・子育てまでの切れ目のない支援による出生 数の増加,まちの魅力や働く場の創出などによる本市への定住や交流人口の増加, そして,これからの人口構造に対応する都市基盤の整備,の3つの視点を意識し て取り組んでまいる ・このため,まちづくりを支える社会性や創造性にあふれた人材を育成する「人づ くり」,そして,心身ともに豊かな生活を送るために不可欠な「健康づくり」に 取り組むとともに,本市のまちづくりの基本理念である「ネットワーク型コンパ クトシティ」の形成に向け,指針となるビジョンを策定し,その実現に向け,風 格と魅力を備え,本市全体の活力向上を促進する都市拠点や,市民の日常生活を 備える地域拠点などの「拠点形成の促進」や,バス,地域内交通,鉄道,自転車 などによる「総合的な交通ネットワークの構築」に重点的に取り組んでまいる 1 ・特に,総合的な交通ネットワークの要となる「LRT」の整備については,芳賀町 と連携し,JR宇都宮駅の東側区間については,平成31年度の開業を目指し,ス ピード感を持って進めるとともに,西側区間のルートの延伸については,「大谷ス マートインターチェンジ」の整備による広域交通の変化への対応が求められること から,本市の総合的な交通体系のひとつとして,検討してまいりたい ・さらに,市民の日々の生活を支える「地域経済の活性化」,集中豪雨対策等の「安 全・安心なまちづくり」になお一層取り組み,市民の誰もが夢や希望を持ち,元 気と笑顔にあふれた生活を送ることができるまちの実現を目指してまいる 4 平成27年の主な取組 (1)『人づくり・健康づくり』 ・子どもの笑顔あふれる成長に向けた「子ども・子育て支援新制度」への対応(保 育サービスの充実,保育所・認定こども園・子どもの家等の整備) ・結婚観や家族観の醸成(結婚へのあこがれや子育ての楽しさを映像で伝える) ・農業後継者等を対象とする結婚支援の充実(出会いの場の提供) ・教育環境の充実(「小中一貫教育」の一層の推進) ・プロスポーツチームへの支援(栃木SCの練習環境整備の支援) (2)『拠点形成の促進』 ・「JR宇都宮駅東口地区整備事業」(事業化の推進) ・「市街地再開発事業」の着実な推進 ・「住宅施策の推進」(都心居住を引き続き促進) ・「都市機能等の適正な誘導」(「立地適正化計画」の策定に向けた調査) ・「上河内地域自治センター・河内地域自治センターの整備」(平成28年度の 供用開始に向けた施設整備) ・「JR岡本駅周辺地区の整備」(東西自由通路・橋上駅舎などの整備) (3)『総合的な交通ネットワークの構築』 ・「LRTの整備」(営業主体の確保,都市計画の決定,軌道の設計,軌道事業の 特許取得など) ・「バス路線」の充実(今宮線の社会実験の運行開始) ・「地域内交通」の充実(郊外部全14地区への導入) ・「(仮称)大谷スマートインターチェンジ」の整備(設計の実施) ・「自転車のまち宇都宮」の推進(鬼怒川・田川・山田川におけるサイクリングロ ードの整備等) 2 (4)『地域経済の活性化』 ・今後成長が見込まれる産業の育成,中小企業への支援 ・「中心商店街の活性化」(中心商店街の若手人材の育成) ・企業誘致などによる産業振興や雇用の創出に向けた「テクノポリスセンター地 区」における用地取得 ・新幹線「はやぶさ」のJR宇都宮駅への停車の実現を目指した取組(函館市と 連携した観光イベントの開催,首都圏における観光PRの実施) ・本県への外国人観光客宿泊者数がトップである台湾をターゲットとした観光客 の誘致 ・農業の担い手の確保 ・農業の競争力の強化(トマトの栽培技術の高度化) ・大谷石採取場跡地を活用した「夏季いちご」栽培技術の確立 (5)『安全・安心なまちづくりの推進』 ・集中豪雨などによる「溢水被害対策」(ちとせ寮跡地を活用した暫定調整池の 整備) ・「通学路の安全対策」(全小学校周辺のスクールゾーンに注意喚起の路面標示) ・地域における防犯対策の強化(街頭や学校への防犯カメラの設置,適正管理の 周知啓発などによる「空き家対策の推進」など) 5 平成27年度予算編成 ・本市においては,市税をはじめとした自主財源の比率が高く,将来負担に関する 財政指標についても良好であり,「健全な財政状況」 ・景気の緩やかな回復が期待され,市税収入が増加する見込みではあるが,さらに, 景気回復を確実にするとともに,人口構造の変化を見据えた「持続可能な財政構 造」の確立に努める必要がある ・新年度予算編成においては,財源確保などの行財政改革を推進しながら,これま で培ってきた財政力を発揮して,地域社会・地域経済の活力を増進し,本市の将 来にわたる発展に繋がるような「まちづくりの好循環」を生み出す予算とする 3 6 平成27年度執行体制 ・引き続き,質の高い行政サービスを迅速かつ効果的に提供できる簡素で効率的な 執行体制を整備するとともに,市民ニーズや行政課題の変化に的確に対応できる 職員配置,さらには,女性職員の活躍推進に取り組んでいく ・具体的には,LRTの整備において,軌道事業の特許や,工事施工認可の取得な ど,整備に向けた具体的な取組を迅速かつ着実に推進できるよう,平成28年度 の着工に向けて,推進体制を強化 ・平成27年10月の「社会保障・税番号制度」の円滑な導入に向けて,住民基本 台帳システムの修正や個人番号カードの交付などの準備を進める体制を整備 7 むすび ・本年は,ただいま申し上げた取組を着実に推進し,本市はもとより,近隣市町や 北関東の圏域全体の発展を目指すため,水戸市・前橋市・高崎市・本市の北関東 4都市を結ぶ自転車イベントの開催による広域観光の推進や,近隣市町との広域 的な連携を含め,市政運営に全力で取り組んでまいるので,より一層のご支援, ご協力を,よろしくお願い申し上げる 4
© Copyright 2024 ExpyDoc