(山田 真希さん)からの現地活動レポート(No.5)

派遣隊員 :山田 真希
第4回
派 遣 国 :ニカラグア
派遣職種 :理学療法士
派遣時期 :2013 年 10 月~
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Cómo les fueron?? (コモレスフエロン?:お元気ですか?)
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福井の皆様いかがお過ごしですか?ニカラグアから理学療法士の山田がお届けいたします。
今回は現地でのコミュニケーションにまつわる話をさせて頂きます。
ある日同僚と討論をしました。事の発端は仕事上の同僚の態度について意見したことで、患者さんで
あるこども達やそのお母さん方の前ではしてはいけないなぁと思う言動や態度についての討論でした。
その場は私も熱くなっていたので後々考えると、もう少し違う伝えた方とか出来たかも知れないなぁ。次
の日顔を合わせずらいなぁ。と反省しながら夜を明かしました。翌日、気が向かないままに出勤したわ
けですが、同僚の何事もなかったかのようなさっぱりとした様子にこちらが逆にびっくり拍子抜けしてし
まいました。あまりにもあっけらかんとしているのでもしかして討論したことを忘れてしまっているかなと
心配になるほどでした。
またある日、今度は同僚同士が言葉の使い方で討論となりました。結果として汚い言葉を受けた同
僚が泣いてしまいました。その場の空気はまたたく間にどんよりし、周りの私を含めた同僚達も何も言
えず、その後の二人のやりとりをただ見守っていました。その晩はまた職場に行きづらいなぁと気を揉
んで翌日を迎えた訳ですが、ここでも同僚同士は何事もなかったかのように普通にやりとりしていまし
た。なんだか心配し損だったなぁと思わせると同時に爽やかさも感じました。
ニカラグアの同僚達は大体が昨日の事は終わった事として尾を引きません。また討論になるくらい
自己主張もしっかりしています。ですので、一連の出来事から私も同僚にはしっかりと自分の意見を遠
慮することなく伝えるようにしています。意見によっては、こんなこと言ったら嫌われてしまうか等という、
日本にいた時には当たり前にあった繊細な心配はいらないと自分なりに感じています。
また違う場面では友人がニカラグアのことわざを教えてくれました。直訳すると「明日はもうないと思
え」のようになります。この方言はニカラグアの方々を良いも悪いも二律背反してうまく表現しているな
ぁと感じます。一つは、計画はあってないようなもの、何をするでも前後考えずに物事にぶつかっていく
猪突猛進のような考え方、反対に、もう一つは、思いついたらあれこれ考えずその場で行動しよう、今
日の今の瞬間を大切にという思い立ったら吉日のような考え方です。私が日本で普通としていた感覚
でこちらの方と接していると、この解釈の前者の悪い面ばかりを見てしまいがちな日が多いです。でも
最近はそんな瞬間こそ、ことわざの後者の解釈が現す彼らを思い出し、今日のこの瞬間を大事にした
いという彼らの良い味を楽しみながら一緒に過ごして行きたいと心がけています。
さて、今回のニカラグア食いしん坊編は、パンについて紹介いたします。
ニカラグアの地方での“パン”は、シンプルなコッペパンのような“パンシンプレ”と、甘い菓子パン“パ
ンドゥルセ”との大きく2つに分けられます。2つとも日本のパンと少し違い、硬くて、食感は乾燥してい
るような感じです。
後者の菓子パン“パンドゥルセ”に関しては柔らかいクッキーとも表現でき、色ん
な種類、形があり見るだけでも楽しめます。総じて味は甘いです。大きさも手のひらサイズの小さいも
のが主流で、午前午後のコーヒーのお供にします。好き好きありますが、コーヒーに浸して食べる人が
多いです。数人の同僚に聞いたところ、乾燥したパサパサ感をコーヒーでしっとりさせて食べたいからと
の意見が多かったです。“パンシンプレ”は1~2コルドバ(4~8 円)、“パンドゥルセ”は 2~5 コルドバ(8
~20 円)とお手ごろです。こちらの生活では甘いお砂糖入りコーヒーと好みのパンのセットのお茶タイ
ムは切っても切り離せない生活の一部と言えます。
私も最近ではニカラグアパンの虜となっています。
“パンシンプレ”
“パンドゥルセ”
袋買いするとお得
では今日はこの辺で失礼いたします。おやすみなさい。
Tengan linda noche.(テンガンリンダノーチェ:素敵な夜を)