PDFファイル - 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会

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企業見学会 「株式会社イチビキ」参加報告
学校教育事業
「講師養成講座第2弾」参加報告
11 月 22 日(土)、講師養成講座第 2 弾「消費者市民をめざそう」が開催されました。初めに、椙山女
学園大学東珠美教授による講義「消費者市民社会をめざすには~消費者教育推進法と消費者市民社会
の実現~」
、その後、各自で消費者市民社会教育の講座プランシートを作成、一人ずつ発表、東教授か
らの講評という流れで進められました。
講義内容は、消費者政策・消費者教育の歴史、消費者教育推進法、そして消費者市民についてでし
た。消費者市民として一人ひとりにできることは、①ライフスタイルとして②商品の購入を通して③
資金提供を通して④地域活動を通して⑤意見表明を通しての5類型に分けられる。ロハスは、消費者
市民のライフスタイルモデルの一つといえるが、商業ベースで生み出された造語で、健康や環境に関
心の高い顧客を営利活動に結びつけるためのマーケティング用語として誕生した点に留意が必要、
「グ
リーンコンシューマーより、おしゃれな響きでしょ。
」と一言。教授のお気に入りという数々の社会貢
献型商品を見せて頂き、自分が気に入った良いと思う商品を購入し応援する点で寄付とは違う。日本
では、まだ浸透していないコンプレインレターの紹介等、とても興味深い内容でした。
講座プランシート作成では、難しく考えずに身近な話題から一工夫、一言付け加えるだけで消費者
市民社会教育になると東教授からのアドバイス。発表されたプランは、新入社員向けのもの、スーパ
ーマーケットを会場とした小・中学生対象のもの、高齢者向
けのものなど、様々な工夫をこらしたものでした。消費者市
民社会教育では、グループで話し合いを行い発表するワーク
ショップ型や講座で学んだことを行動につなげるために「こ
れからの行動宣言」を最後に受講者に書いてもらうといった
手法が、より効果的になると東教授より講評を頂きました。
消費者市民社会は、人と人のつながりが感じられる温かい
社会をも実現し、だれでも消費者市民になることができると
多くの人に伝えたいと改めて思いを強くしました。
消費生活アドバイザー34 期 伊賀 佐容
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標準化セミナー実施報告
経済産業省・日本規格協会からの委託事業として標準化セミナー
を開催しました。今回のセミナーは例年と異なり、今後改定が予定
されている「子ども服安全性」
「洗濯絵表示」の2つの JIS 改定の
普及のためのパンフレット、パワポのブラッシュアップとして開催
しました。JIS 概要は下記の通りです。
(1)「子ども服安全性」JIS L4129
・子ども服に起因する事故の原因には、服に付いている「ひも」が
滑り台の手すりやドアのノブなどへ引っ掛り怪我をするというものがあります。このような子供の
事故を防止するため、より安全性に配慮した子ども服が流通するよう、年齢層別・身体部位別に「ひ
も」に関する要求事項を規定した新 JIS が制定されました。4129(ヨイフク)と覚えましょう。
・なお、JIS 制定の背景には、NACS東日本支部での長年の地道な調査と基準の制定に向けた取組
みがあることを付け加えておきます。
(2)「洗濯絵表示」JIS L0001
・現在の絵表示は 1968 年に制定された JIS 規格です。近年の洗濯環境の
変化や繊維製品の輸入増などを背景に、国際規格との整合化が検討され、
昨年 10 月 20 日に新しい JIS 規格として公示されました。
・表示記号の増加(22 から 41)や新たな記号追加などがありますので、皆さまご注目ください。
セミナーは 11 月 15 日と 22 日の2度に分けて開催し、23 名(女性 16 名、男性 7 名)の参加を頂き、
貴重なご意見を沢山頂きました。ご協力して頂いた皆さま有難うございました。支部長 星野不二雄
NACS 中部支部
セントラル C+新春号
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