2014・12 │PRESS RELEASE│ 株式会社LIXIL やきもの展のご案内 LIXILギャラリーのやきもの展では、2014年4月より美術評論家・日本陶磁協会事務局長 森 孝一氏を アドバイザーに迎え、「生活とアート」をコンセプトに新しい切り口の展覧会を開催しています。 伊藤 慶二展 《つら》シリーズ 会期:2015年1月16日(金)~2015年2月21日(土) 会場:LIXILギャラリー 壁顔 2013 W377×D224×H475mm 陶 │本リリースに関するお問い合わせ先│ LIXIL ギャラリー( http:// www1.lixil.co.jp/gallery/ ) 所在地:東京都中央区京橋 3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F 広報担当:大橋 恵美 黒坂 美生 TEL.03‐5250‐6530 http:// www1.lixil.co.jp/gallery/ 「 伊藤 慶二展 《つら》シリーズ」 LIXIL ギャラリーでは 2015 年 1 月 16 日(金)~2015 年 2 月 21 日(土)の期間 「伊藤 慶二展 《つら》シリーズ」を開催します。 伊藤慶二は岐阜県土岐市に生まれ現在もその地で活動を続けています。その作 品は幅広く、和洋食器、茶道具、造形作品など多岐に渡ります。なかでも造形 作 品 の 一 群 は 彼 の 精 神 性 を 色 濃 く 表 し 、 1972 年 か ら 現 在 ま で 続 く めん 《HIROSHIMA》シリーズや《沈黙》《尺度》《面》シリーズなどはその代表 作です。本展では造形作品で 2008 年より制作されている《つら》シリーズの 10 点を展示します。 《つら》シリーズ (左)がんこ者 2013 W350×D166×H614mm (右)語りかける 2012 W311×D222×H633mm │開催概要│ 「伊藤 慶二展 《つら》シリーズ」 会 期 2015 年 1 月 16 日(金)~2015 年 2 月 21 日(土) ★アーティスト・トーク&レセプション 日時:2015 年 1 月 16 日(金)18:00~19:30 休 館 日 水曜日 開館時間 10:00~18:00 企 画 株式会社 LIXIL 会 場 LIXIL ギャラリー 観 覧 料 無料 会場写真 http:// www1.lixil.co.jp/gallery/ 会期開始 5 日目から会場写真をご覧頂けます。 2 LIXILギャラリー 陶 陶 「 伊藤 慶二展 《つら》シリーズ」 │展覧会の見どころ│ 1.土偶や道祖神、仏像に対しているかのような尊さ 《つら》シリーズは伊藤慶二の造形作品の中でも 2008 年頃より始まった近 作になります。本展では《つら》シリーズのなかから 10 点を展示します。 台形や楕円を躯体にした上に、紐土でつくられた細長い鼻や線を刻んだだ けの目などシンプルで抽象的な表現が特徴的です。「つら」はややぞんざ いな言葉で、「面汚し」といったマイナスイメージで使われることの多い 言葉ですが、そこには一筋縄ではいかない諸々を逆説的に表現したユーモ アがあります。同時にもの言わぬものたちが語りかけてくるような、静謐 な清らかさに満ち、土偶や道祖神、仏像に対しているかのような尊さを感 じさせる作品です。 2.祈りの記憶から生み出される造形と黒陶のもつ素朴な温かみ 《 つ ら 》 シ リ ー ズ が 生 ま れ た 背 景 に は 、 1972 年 か ら 現 在 ま で 続 く めん 《HIROSHIMA》シリーズ、《沈黙》《尺度》《鎮魂》《面》などの一連 の作品の流れがあります。 タイトルからもうかがえるように、原爆や度重なる震災への思いと、武蔵 野美術学校(現・武蔵野美術大学)時代より行っている寺社巡りや仏像ス ケッチなど個人的な祈りの記憶があります。 土という素材を探求し確かな技術を身につけた制作活動は、黒陶との出会 いによって、やきものの中でも造形作品での表現を選ぶようになりました。 釉薬を使わずに土の色や質感を引き出した作品は、土の存在感が強く感じ られ、素材の持つ素朴な温かみや迫力ある重厚感も魅力です。 3.やきものの制作に活かされる油彩画の技術 伊藤は美大卒業後にデザイナーとして岐阜県陶磁器試験場(現・岐阜県セ ラミックス研究所)で働いているときに陶磁器デザイナーの日根野作三と 出会い、自らもやきものの制作を行うようになりました。 伊藤の作品制作は、手作りのスケッチ帳に思いついたイメージを描きとめ ることから始まります。武蔵野美術学校で油画を学んだ伊藤は現在もペイ ンティングの制作を続けており、2013 年岐阜現代陶芸美術館では両方の作 品を展示する個展を開催していずれも高い評価を得ています。 │作者略歴│ 伊藤 慶二 (Ito keiji) 1935 年 岐阜県に生まれる 1958 年 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)卒業 1960 年 岐阜県陶磁器試験場(現・岐阜県セラミックス研究所)デザイン室に 勤務(~’65)。同試験場にて日根野作三に師事 1963 年 J.D.C.A.(日本デザイナークラフトマン協会、現・日本クラフトデザイン 協会)入会(~’82)。第 1 回朝日陶芸展クラフト部門出品(以後、 第 4 回まで毎回出品) 1967 年 毎日国際陶芸展前衛部門に出品 1968 年 J.D.C.A.一般公募のクラフト展審査員を務める 1970 年 この頃から多治見市陶磁器意匠研究所(~2000)、石川県立九谷焼技 術研修所(~現在)の非常勤講師となる 1975 年 土岐市泉島田町(現住所)に工房を建て、ガス窯を設置。J.D.C.A.理事となる 1978 年 第 8 回世界クラフト会議 日本クラフトコンペにて「〇△□(プレート)」 美術出版社賞受賞(京都) 1979 年 第 20 回暮らしを創る’79 クラフト展優秀賞受賞(松屋銀座) 3 LIXILギャラリー 「 伊藤 慶二展 《つら》シリーズ」 1980 年 1981 年 1983 年 1984 年 1989 年 1994 年 1998 年 2000 年 2003 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2011 年 2012 年 2013 年 土岐市五斗蒔に薪窯を築窯。I.A.C.(国際陶芸アカデミー)入会(2008 退会) 第 39 回ファエンツァ国際陶芸展「仏足のゆくえ」買上賞受賞(イタリア) 荒木高子と 2 人展(サンフランシスコ) 国際陶芸展(CERAMICS×27)(ブダベスト) 岐阜県陶磁資料館、「王の祈り」美濃陶芸作品永年保存買上 滋賀県陶芸の森招聘講師となる 第 5 回国際陶磁器展美濃’98 の専門委員を委嘱される(~’05 第 7 回)。 ハワイ大学企画 EAST WEST ceramic Collaboration 招待 「うつわをみる 暮らしに息づく工芸展」に「膳シリーズ」を出品 (東京国立近代美術館工芸館) ORIVE 2003 in NY(ジャパンソサエティ) 内田繁と 2 人展(巷房ギャラリー/東京) 岐阜県芸術文化顕彰 第 4 回円空大賞 円空賞受賞。「土から生まれるもの:コレクションが 結ぶ生命と大地」展(東京オペラシティ アートギャラリー) 第 8 回国際陶磁器展美濃・国際陶磁器コンペティション陶芸部門審査 委員長を務める(セラミックパーク MINO/岐阜) 個展「伊藤慶二『面』展(陶彫)」(ジェイアール名古屋髙島屋) 「伊藤慶二 こころの尺度」展(岐阜県美術館、パラミタミュージアム/三重) 3.11 鎮魂展(アルテマイスター/福島) 「伊藤慶二展」(岐阜県現代陶芸美術館)。地域文化功労者表彰(文科省) パブリックコレクション 北海道立近代美術館/アルテマイスター(福島)/東京国立近代美術館/樂翠亭 美術館(富山)/岐阜県美術館/岐阜県現代陶芸美術館/パラミタミュージアム (三重)/滋賀県陶芸の森/京都国立近代美術館/エバーソン美術館(アメリカ) /コンテンポラリー・ミュージアム・ホノルル(アメリカ)/ヘッチェンス美術館 (ドイツ)/ファエンツァ陶磁器博物館(イタリア)/アリアナ美術館(スイス) /ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オ―ストラリア)/世界陶磁器エキスポ (韓国陶磁財団)/パリ装飾芸術美術館(フランス)/東京オペラシティ アート ギャラリー/菊池寛実記念智美術館(東京) おんな 2012 W149×D153×H380mm 陶 4 うたう 2012 W146×D110×H261mm 陶 LIXILギャラリー
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