大阪社会医療センター 診療材料物流管理システム導入に係る一般競争入札 仕様書 社会福祉法人 大阪社会医療センター(以下「甲」という。)と受託者(以下「乙」とい う。)は甲の診療材料物流管理システム導入及び運用について、本仕様書の定めるところに より実施する。 1 履行場所 大阪市西成区萩之茶屋1-3-44 社会福祉法人大阪社会医療センター付属病院(以下「病院」という。) 2 契約期間 平成27年4月1日~平成30年3月31日 ※ただし、大規模工事の実施等、業務内容に大幅な変更が生じ、契約の継続が困難と 判断される場合、期間が変更されることがある。 3 目的 本業務は、物流管理システムの効率的な運用、物品の安定供給、在庫管理、余剰在庫 の軽減、不良在庫の防止のほか、物品取扱業者との価格交渉、コスト低減、保険請求漏 れ防止等を図り、病院運営に寄与することを目的とする。 4 物流管理システム運用における基本事項 (1)同じ物流管理システムを導入している施設と複数契約している実績を有し、他施設 との同種同等品は、病院にて最尐定数単位・最低価格で運用することが可能である。 (最尐定数単位例:1箱30個入包装の材料について、病院の定数を1個と設定でき る。最低価格例:包装を分割して病院の定数としても、バラ売りによる単価の変動が 無い。1箱30個入9千円であれば、1個300円で納品する。) (2)納品場所 病院6階のSPD倉庫とする。なお、甲の指示により、各部署へ直接納品してもら う場合がある。 (3)定数管理 各診療材料について最尐単位での定数設定が可能で、使用した分量を発注・納品す ることで、常に定数を保持することができる。 (4)安定供給 各診療材料について安定した供給が行える体制をとる。安定した供給が困難になる と想定される事象が発生した場合には、必ず甲に報告する。 (5)バーコードラベル 物品には親バーコードラベルを貼付する。ラベルは使用台帳等に貼り替えすること が容易であり、各部署からの物品請求や医事請求の管理が容易である(特定保険医療 材料には、定数管理用の親ラベルの他に、償還価格が記載された医事請求用ラベル(容 易に貼替可能)が最小単位で貼付されている)。納品発注時は、親ラベルをバーコード 1 リーダーで読み込むことで、容易に在庫管理ができる。 (6)納品日時 納品は週3回とし、使用予定日または納品日の前日15時までに発注した物品を納 入する。なお、現在の納品日時は、毎週月・水・金曜の15時までである(祝日の場 合は、病院の翌診察日)が、病院の都合により変更する場合がある。 (7)スポット品対応・緊急対応 ①定数材料のみならず、初使用又は未定数の物品(全サイズ)についても、病院の要 望に合わせて速やかに納品する。 ②ゴールデンウィーク・夏季休暇・冬季休暇等の長期休暇前については、2週間前に 発注するので、1週間以内に全て納品する。 ③乙からのレンタル機器について、至急でEOG滅菌が必要となった場合、滅菌業者 までの運搬・回収業務を行う。なお、運搬費は乙の負担とする。 ④急遽必要となった物品については、定数以上(又は定数管理外)の物品であっても、 病院の求めに応じて納品する(乙の休日であっても必ず納品できる体制を取る)。 (8)帳票類の発行 在庫データや棚卸業務関係帳票、部署別の購入実績・使用実績等について、加工可 能な形でデータ出力することができる。 (9)情報提供及び経営改善支援 ①市場価格との比較・交渉 購入価格の妥当性を確認するため、病院の求めに応じて、市場価格との比較資料 を提出する。また、メーカー等との価格交渉を行い、交渉結果を病院に提出する。 ②同種同効品の提案 同種同効品の提案(より安価な同等品や品目の統一等)を適時行い、病院の求め に応じて、使用する部署全てに説明を行い、使用させ評価し、比較資料を作成・提 出することで、病院の物品採用を支援する。 ③手術・処置材料の標準化、セット化の導入を支援する。 ④新技術・新製品等に関する情報を提供する。 ⑤使用期限等を考慮した在庫の確認を適時行い、過剰な定数設定や不良在庫の発生リ スクが見受けられる場合は、各部署の品目別使用実績等に基づき、定数の見直しや 管理単位・方法についての改善を支援する。 (10)返品 診療材料の返品については、その都度甲乙協議し、可能な限り対応する。 4 物流管理システムの構築 乙は、システムの構築にあたり、以下を行う。 (1)マスタ整備 システムの運用に必要なマスタの整備、定数の設定入力 (契約開始後に病院が採用した物品や随時の定数改定も含む) (2)定数物品以外 定数以外の物品の管理運用体制の構築 2 (3)バックアップ バックアップを毎日取る体制を取る。 (4)月次更新 月1回、システムの月次更新(更新後は数量等変更不可)を行う。月次更新前には、 乙の月次請求金額とシステム内の購入実績が一致していることを確認する。また、マ スタの整理や在庫の確認を行い、余剰在庫や不良在庫についての適切な支援も合わせ て行う。 (5)業務マニュアルの作成 (6)システムの操作教育 (7)その他、システム運用に必要な各種調整 5 手術材料 外科・整形外科の手術材料については、病院で定数を定めずその都度乙から購入する ものとし、手術材料及び使用機器の調達・使用方法の説明(メーカーとの調整を含む) は、すべて乙が行う。ただし、術式によっては、他の卸業者を利用することがある。請 求については、手術で使用した物品のみとする。 調達等の具体的な業務については、病院の「手術材料調達等業務手順書」及び現場看 護師の指示に従う。 6 入札金額 (1)システムの導入経費・運用経費 導入経費は、機器一式・システム初期構築等に係る経費とし、運用経費は、1ヵ月 あたりの発注回数を700回として、別表費用区分に基づき算出する(3年分)。 (発注回数算定例:マスク5箱・手袋3箱を同時発注した場合、発注回数は2回) (2)診療材料・手術材料 入札参加業者には、1年分の病院の使用実績一覧をデータ配布する。使用実績に納 入単価を乗じたものを合算し、1年分の材料購入費を算出する。その材料購入費に3 を乗じた金額を3年分の材料購入費とする。一覧に掲載した材料は、入札金額算出時 は一切変更不可とする。なお、手術材料については、使用実績は配付するが、入札金 額から除外する。 (3)市場価格との比較や変動等、価格交渉により、契約金額が入札金額から変更される 場合がある。 7 人事管理 (1)人との対応は礼儀正しく懇切丁寧を旨とし、粗暴な言動があってはならない。 (2)乙は、乙の業務従事者に対して、関係法令、契約書及びその他業務に必要な事項を 熟知させるとともに、指導教育する。 (3)甲の業務遂行に支障をきたすような行為をしてはならない。この行為があった場合、 甲は乙に対し業務従事者の即時交代を求めることができ、乙はこれに対応する。 (4)秘密情報保持 3 ①乙は本業務の遂行に際して知り得た情報について、甲の事前の承諾を得ることなく、 第三者に開示・漏洩しない。契約有効期間中のみならず、契約終了後も同様とする。 ②乙は、特に個人情報について、その保護の重要性を認識して適正に取り扱い、「個 人情報の保護に関する法律」その他関連法規及び関係省庁が作成した個人情報に関 するガイドラインを遵守するとともに、甲の定める「個人情報保護規程」「情報管 理規程」を遵守する。 (5)業務従事者に名札を着用させる。 8 業務内容の変更・引継ぎ (1)甲は、必要があると認める時は、契約内容を変更することができる。変更時の契約 金額については、甲乙協議する。 (2)委託の終了もしくは解除により、他の委託業者に業務を引継ぐ場合は、円滑な引継 ぎに協力する。 9 その他 (1)甲は、本業務に関して、特に必要があると認めた事項をその都度乙に指示すること ができる。この場合において、乙は、当該指示に従わなければばらない。 (2)契約締結後、変更や新規採用された材料については、納入価をその都度甲乙協議す る。また、手術材料・使用機器等についても、納入価をその都度甲乙協議する。 (3)契約締結後、物流管理システムの運用、また手術材料や機器の調達等、乙が仕様書 の基準を満たしていないと客観的に判断される場合は、契約を解除する。契約解除時 に発生する病院の損害・他業者への引き継ぎに要する費用や新規システムの導入費の 一切は、乙が負担する。 (4)この仕様書に定めのない事項及び疑義を生じた事項については、甲乙協議する。 4 (別表) 業務内容分担 業務内容 甲 システム運営の総括 ○ 発注・納品時の検品・検収・保管 ○ 在庫管理 ○ 各部署への払出・出庫 ○ 各帳票出力・伝票管理 ○ 購入物品の指定 ○ 乙 情報提供及び経営改善支援 ○ 操作マニュアルの作成 ○ ハードウエア保守 ○ ソフトウエア保守 ○ マスタ整備・更新 ○ データバックアップ ○ ○ 月次更新 ○ 操作説明・研修会 ○ 費用区分 内容 甲 システム運用に係る機器一式 (帳票発行プリンタ含む) 乙 ○ 通信環境の整備 ○ ハードウエア保守 ○ ソフトウエア保守 ○ マスタ整備・更新 ○ データバックアップ ○ 月次更新 ○ 操作説明 (導入後、病院の求めに応じて随時) ○ 研修会(導入時、1回) ○ プリンタのトナー・インク・用紙 ○ バーコードラベル ○ 5
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