仕様書１．事業の目的我が国において、少子高齢化や人口減少に伴う需要減少により売上高は低迷、中小企業・小規模事業者、特に、卸・小売業やサービス業の生産性向上が課題となっている。生産性の向上に向けた支援施策の方向性として、商工会等の経営指導員による経営指導、組合やグループによる共同仕入又は販売、在庫管理や財務・会計業務におけるＩＴ化の推進などの支援が考えられるが、一方で、これらの業種は個人経営など小規模・零細な事業者が多く、ＩＴ化の推進には馴染まない事業者も想定される。本事業は、中小企業・小規模事業者のＩＴ化に関する導入状況やＩＴ化導入の課題などの実態を把握し、中小商業・サービス業の生産性向上支援施策の検討の基礎資料とすることを目的とする。２．事業の内容（１）アンケート調査の実施中小企業・小規模事業者のＩＴ化に関する導入状況やＩＴ化導入の課題などの実態を把握するため、アンケート調査を実施する。 ① 調査対象中小企業・小規模事業者のうち、以下の業種を無作為に抽出した１０，０００者に対してアンケート調査を実施する（回収率１５～２０％程度）。内訳（案）卸売業２，０００者小売業３，０００者宿泊・飲食業２，０００者サービス業３，０００者各業種ごとに小規模事業者４０％、小規模事業者以外の中小企業者６０％の構成で無作為抽出。 ※中小企業者の範囲（特定の業種は別途指定する範囲）製造業その他：資本金３億円以下又は従業員数３００人以下卸売業：資本金１億円以下又は従業員数１００人以下小売業：資本金５千万円以下又は従業員数５０人以下サービス業：資本金５千万円以下又は従業員数１００人以下 ※小規模事業者の範囲製造業その他：従業員２０人以下商業・サービス業：従業員５人以下 1 ② 調査項目（Ａ４判４ページ程度） a) 販売、在庫管理、財務・会計処理のＩＴツールの活用の有無 b) ＩＴツールの種類（パッケージソフト、SaaS、ASP、独自開発ツールなど） c) 平成２６年４月１日の消費税率引上げに当たってのＩＴツールのメンテナンス対応等の状況 d) ＩＴツールを活用していない場合の処理方法 e) 今後の業務効率化を図るための取組方針（ＩＴツールの導入、ＩＴ化の拡大・拡充、商品の共同仕入、コンサルティングの活用など） f) 業務効率化の阻害要因（人材不足、資金不足、情報不足、相談体制未整備など）など ③ アンケート調査票の集計回収したアンケート調査票を集計（単純集計及びクロス集計）し、集計項目のグラフ化を行う。（２）上記（１）の具体的な業務は以下を予定している。 ① アンケート調査票、依頼状、封筒（送付用及び返信用）の作成、印刷 a) アンケート調査票中小企業庁が作成する素案を元に作成（２０～２５問程度）Ａ４判４ページ（Ａ３版二つ折り、モノクロ印刷） b) 依頼状調査の目的とともに、中小企業庁委託事業であること及び本調査に係る問い合わせ先（専用ダイヤル等）を明記Ａ４判１枚（モノクロ印刷） c) 封筒（受託者が用意）「中小企業庁委託事業」と明記。送付用は角２クラフト、返信用は長３クラフトを想定。 ② 問い合わせ等への対応アンケート調査票の発送から回答期限及び回答期限から１週間は事業者からの問い合わせに対応する。平日の営業時間内で専任の必要はないが２名体制を確保すること。 ③ アンケート調査票の回収 2 回収率は１５％～２０％程度を想定。返信は普通郵便、料金受取人払とすること。 ④ アンケート調査票の集計表の作成回収したアンケート調査票をデータ入力し、集計（単純集計及びクロス集計）するとともに、集計項目のグラフ化を行う。 ※中小企業庁から事業の進捗状況について報告を求められた際には、速やかに対応すること。（３）事業報告書の作成上記事業の実施について、報告書を作成する。３．事業期間委託契約締結日から平成２７年３月３１日まで。４．納入物事業報告書の電子データＣＤ－ＲＯＭ１枚（当該電子データを出力した紙媒体１部を添付すること。）５．納入先中小企業庁経営支援部商業課（経済産業省別館７階７３８号室）６．その他の事項本事業の実施に際して、仕様書に定めのない事項については、発注者の指示に従うものとする。 3