その2~ 公共用水域調査

埼玉県公害センター研究報告〔28〕58∼53(1993)
糞便汚染指標としてのコプロスタノールに関する研究
その2.公共用水域調査
高橋 基之
要 旨
コプロスクノールを指標とする糞便汚染調査を,埼玉県内の公共用水域21地点について行った0
調査した河川のコプロスクノール濃度を環境基準の各類型別にみると,AA類型の荒川・中津
川合流点前では不検出,A類型地点では,越辺川い今川橋で下水処理排水の影響を確認できた他
は,0.1〃g/ゼ以下の微量汚染であったo B類型地点は,汚濁河川である霞川の影響を強く受け
ている入間川・富士見橋を除き,1描/ゼ以下の汚染であった0汚濁の進んだE類型地点では′
不老川t入曽橋の19.5〃g/路最高に1■5〃g/ゼ以上と,糞便汚染が進んでいることを確認でき
た。
コプロスクノール濃度と他の水質項目間の相関を求めたところ,大腸菌群数有機汚潮旨標の
BOD,CODなどと良い相関を示した。
今回の結果から,コプロスクノールは,公共用水域の糞便汚染を化学的に証明する有効な指標
物質であることがわかった。
究2)以来,内湾の海水や底質3),河畔)などで広く行
1 はじめに
われ,糞便汚染の履歴や汚染度を衰すものとして,そ
河川水の糞便汚染ほ,病原性細菌や寄生虫,ウイル
の指標性を十分に証明してきた。
スにより人に健康被害を及ぼすおそれがあることか
埼玉県内の公共用水域における糞便汚染甚大腸菌群
ら,その監視が大変重要な意味を持つ。これまでその
数でみると,ここ数年環境基準達成率は3摘前後と他
評価は 糞便性大腸菌をはじめとする細菌試験がほと
の項目に比べ非常に低く,方法や基準値を再検討する
んどで,公共用水域の環境基準についても大腸菌群数
必要がある。そこで県内の公共用水域21地点におい
が公定法となっている。しかし,糞便汚染指標として
て,コプロスクノール濃度から糞便汚染を評価し,あ
これらの微生物を使うことには大きな疑問が生じてい
わせて他の水質項目との相関を求めることとした。
る。まず河川環境中での様々な因子により細菌はその
致を増減するため,糞便汚染の定量的な判断が困難な
こと,さらに下水放流の際の塩素消毒により細菌が死
2 ■調査方法
滅し,検出できなくなることが挙げられる。特に排泄
調査は埼玉県内公共水域21地点について,1992年9
物からの腸管系ウイルスは,塩素処理などでは完全に
月から10月にかけて行った0調査地点を環境基準の類
不癌化しないため,依然として水系感染の危険をはら
型指定別に見ると,AA・l地点,A・6地点 B・
むことが指摘されている−)。
そこで新たな糞便汚染の化学的指標物質としてコプ
と,人為的汚染のない河川上流から,汚濁の進んだ都
ロスクノール(5β一Cbolestan−3β−01)を使用
市河川まで広く対象とした。
6地点,C・1地点,E・6地点 無指定・1地点
する試みが,1967年Mur七aughとBunchによる研
− 50 −
調査項目は以下の通りである。また,分析に使用し
た試薬,器具,コプロスクノールおよびコレステロー
ルの測定方法などは,‘‘その1.コプロスクノールの
扁品忘芯詣 ̄【∴ ̄■∴五芸「で閻 ̄て三岳加配P(づ ■
Coprostanol
水溶解度”に準じた。
:JIS K OlO2 12.1
DO
〝 32
BOD
// 21
COD
// 17
SS
:環境庁告示第59号 付表6
EC
:JIS K OlO2 13
Cl ̄
:衛生試験法
T−N
:環境庁告示第59号 付表7
T−P
:環境庁告示第59号 付表8
MBAS
:JIS K OlO2 30.1
−Ⅰ・・nu”””﹄
pH
皿 0 0 0 囲0
醐0 0 0 0 5
5﹂川﹁3一7︼・・・■一ヽ︼
:JIS E OlO1 7
L
コレステロール . 〝
水温
1.1T
﹄
遍
⋮j・・U・・・・t・・・川場町
l1.﹂
10 8 = − − − −
・且
08 掴 銅 00 00
0 0 AU ︻U O
O
q J 血 1 q 7 6
コプロスタノール:GC/MS法
大腸菌群数 :最確数定量法
3 結果および考案
環境試料におけるコプロスクノールの分析で問題と
なるのは,構造の類似したコレステロール(Cbolest
−5−en−3β【0托 さらにコプロスクノールのエ
ビマーであるコレスクノール(5α・【Cholest且n→
3β−01)との分離である。コレステロールはコプロ
図1 ステロール賛のマススペクトル
スクノールの前駆物質であるが,食物や動物脂肪にも
含まれるため,これが直接糞便汚染を示唆するもので
はない。コレスクノールほ,コレステロールの5番炭
素に水素がα一配位したコプロスクノールの立体異性
体であり,コレステロール中に約2タす含まれてい
る5〕。これらのマススペクトルを図1に示す。また,
b lリ
1tll h ⊂亡
標準試料と河川水のGC/MSによるタロマトゲラム
封 柑(
】
0 0
ヨ
を図2に示す。コプロスクノールとコレステロールは
2 58 8 8 0
Z q OO 捕
分子構造が類似しているため,その分離,定量にはこ
−
ロ】
4J
■
・
■
・
く
⊃
一
r=
U 用
ら
l∫
つ
15 08 q ロ
れまでシリル誘導体化3・4)を必要としたが,本法の
壊 寧
日
〝 E 几
)
■
.
づ
(
コ
冨
ナノ
d
く
く
)
h 亡
1
8 一
⊂
i
h
同
日
l (
】
88 0 0
キャピラリーGC/MSでは直接に分析が可能であっ
む
■
一
1
一
つ
(
J =
臼
た。コレスクノールはコプロスタノwルとほとんど同
じマススペクトルを示すが,保持時間がコプロスター
158呼
ルより約20秒長いため,支障なく分析できた。図2の
川
80G占
新河岸川
いろは坊
508QQ・
河川水は,下水処理場排水や浄化槽排水,生活雑排水
ロ
t甲
;
一
郎五==玉亙二二道虹二 ⊥止虹⊥二由L ⊥」由
などの流入で汚濁している新河岸川こいろは橋を例と
したが,共存物質による妨害もなく定量が可能であった。
今回調査した地点の水質測定結果を表1に示す。環
図2 標準試料と河川水のGC/MSクロマトグラム
〟 51−
間川・富士見橋で3.8〃g/且 他は1〃g/ゼ未満で
あった。富士見橋は約1血上流で霞川が合流してい
墳墓準類型指定AAの荒jlい中津川合流点前では,コ
プロスクノールは検出されなかった。大腸菌群数は,
540MPN/100万諺と環境基準値50MPN/100適を大
る。この霞川涜域は下水道の整備が遅れているため,
きく越えているが.例年達成率は50%程度で,糞便汚
生活系の雑排水と浄化槽排水,畜産系排水の占める割
染よりも自然負荷による影響が大きいと考えられる。
合が多くなっている。今回の調査でも,類型指定され
ていない霞川■大和橋で13.2〃g/ゼの高濃度を示し
A類型地点のコプロスクノール濃度は,越辺川・今
ており,富士見橋上流の豊水橋の値0.4〃g/ゼと比較
川橋の0.4〃g/ゼを除き,0.1〃g/ゼ以下であった0
今川橋は約1.5km上流に下水処理場が位置するため,
その排水の影響を受けていると考えられる。大腸菌群
すると,富士見橋の水質に相当の影響を及ぼしている
ことが確かめられた。
数は全地点で環境基準値1000MPN/100仇gを超過し
E類型では不老川■入曽橋の19.5〝g/ゼを最高に
た。大腸菌群は全てが糞便由来ではないとしても,上
1.5〃g/ゼ以上のコプロスクノールを検出した0どの
涜に浄化槽などの発生源があることを考え合わせる
地点も浄化槽排水や下水処理場排水の流入割合は多
と,コプロスクノールは検出感度の点で大腸菌群数に
く,特に不老川流域の整備の遅れを裏付ける結果と
劣っていると思われる。
なった。
コプロスクノールと他の水質との濃度相関を求めた
BおよびC類型地点のコプロスクノール濃度は,入
表1 公共用水域調査結果
両 川 名 嘉 川
荒川
入 間川
延 辺川
高鳥川
赤平川
濱慕川
入 榔 Il
人世川
枝川
庭木川
市野川
和田吉野川
市 野 川 新河岸川
白子 川 最 冒川 東 員川
寧漫川
不 孝川I
石川
.
諜 水地 点
ヰ 剰 Il合読 点 J
葬集積
;
拾食 セ ン ター 前
三
今川 描
;
天 神凛
赤 平椙
常谷 楕
菩 士見ヰ
王 水#
発川合藻点前
塵芥太*
天 神層
看見薫
徒歩棲
小ろは凛
≡封礫
某嶺
部県境旦点
栗橿
ふ 営繕
:
大和 葦
地 点 .渾 聖
蕃・
号
1 1 二A A
10 : A
2g
A
31 . Å
35
Å
42 ;A
43
A
2了
B
王8 ▲ B
ココ
B
3畠 ・ B
4日 . B
ヰ1
B
3 ヨ C
右5 E
6 7 E
右8 E
6ヨ . E
了O
E
丁ヰ
E
ヨ7
水温
7 一口ユタノ ースラローふ
一
C
I 〟 g/ 止 g/L
1.g
1日.6
0 0・
24 4
0 口
2.0
2 7 .2
0 0
3 .8
8 l
3 .1
1丁.丁
ヨ
口
27 .2
0
25 .9
0 ヨ
2 .8
□
26 1
8
ヰ.4
27 .6
ユ8
王2 .3
ヱ6 .5
0 ヨ4
4 .3
0
lT .1
1 .3
26 .3
0 ヨq
l _丁
ほ .0
0ヨ
g .5
8
1丁.3
l .8
ヨ
巳
8 .3
18 7
ヨ
16 .旦
H .ヰ
Zヨ
8 .Z
1 6 .8
3
巳 6
17 0
1ヱ.1
1T ,8
7 .6
2 ヨヱ
巳
丑.0
1旦.る
巴 ヨ
三島.5
ヨ5 .1
q
2 7 .ヨ
王3 .5
lコ
p H
D O
tg /L
8 .8
18 .8
8 .2
10 .0
名.2
9 8
l0 .0
8 .l
凹
T .且
7 S
且ヰ
8 .9
9
7
了
7
巳
8 .3
了,6
1 1 .ロ
g .1
‖ .8
1 8 .Q
T .丁
3 .皇
5 .1
T .8
畠.5
6 .5
3 .8
7 .3
8
T
了
ロ
了
7
ロ
巳
7
7
B O D
1 g /L
0 河
口 2
ロヨ
ロ 8
8 8
ロコ
ロ口
ヨ
8
6
ヨ
T
ヨ
ロ
口
8
ヨ
巴 了
5 0
35 8
田 q
C O D
▼g/L
1ヨ
.
2 .l
1 .7
2 .0
l.0
1.
9
2 4
□
7
丁
8
ヨ
丁
ヨ
6
¢
ヨ
5
皇
三三
‖
S S
E C
〃 S/亡霊
1 ヱ0
180
1石0
2 0()
190
19 0
21 0
30 0
ヱ3 0
2 10
0
27 【
I
36 0
21
u
3 38
曾
3 了0
口
l エロ
山
8 28
か川
9
ロ
3 3Q
u
ヰ90
4 占0
…1
538
10
暮g几
0
0
0
之
0
0
0
右
u
ロ
C l
■g /L
1 .4
4 .6
2 .4
9 .S
3 .5
4 9
7ヨ
.
2l 0
三三 0
3¢8
5丁0
T N
■g 几
0 .4 1
1.0 0
1.Q q
2.
50
1 .00
1 .20
1 .20
3 .gO
ヱ.ヨ0
2 .28
1 .相
2 .9 0
3 .2 8
3 .T O
8 .胡
古、8 Q
8 .10
ヨ.即
12 .80
1 2 .t柑
竜.王8
T
P
「三 先S
義g/L
0 .O 13
0 .0 4丁
0 .8 4 l
Q .8 T O
0 .8 ヱ9
Q .
055
8 .
0田
0
8
Q
0
0
8
8
0
0
8
0 4 丁Ⅰ
!
巳 2 8¢
巳 ユ80
8 8!
沌
0
0
0
0
0
8
8
0
0
0
8
8
8
8
8
8
0
8 .11
0
巳.8 3
.
TO
ロ
.85
C 81 1 .
川 /10叫 l
540
丁98 0
13(】
0(
I
24 80 0
1 TO O
4 ヨ8 0
T qO O
g ヱ踊 0 0
g2 8 00
1 18 0【l
1 30 00
g 28 80
ユ10 0
168 _
中延 』
衰2 公共用水域各水質項目間の単相関係数
訂
「
爾
A S ! T P 竜 丁 訂 千 丁 「 T
竺 = 亡 ≡ 」 」 雲
B O ロ
DO
p H
‡ 書更
壬…
壬テ 暮
壬 王手 手‡ 王主 576招 5612網5 持 642ヨ
主暮銅
3 9838409
ま書 暮
重
土嚢
コ
71 日
ユタ
三三
ほ50l .
雪5ヨ増53
8.
59錮暑5 8 .
ノー妄
8警
17 .・
警
5竜 ・
丁警
2 ぷ ……2 1日 ・ヰ1‡ iヰ ‡壬 ‡‡ L .92657ヰ
L。 志 48
03 ▲
昌品 。
コはテ
川■”■−・−
b ぷ ;127旦」
L L
士 L。 蒜 51 し。ふ 5。L 8 5;5。6 2 L 8 3墨5王73 L 8 ふ
4
_旦
p=み
H
8.
3≡7738
0.
232853 L8 .
ヱ41丁
‡ 呂8 L8 .46門3
士;8門3 L 。7;
需
品 z。L 。舶 柑 L。.
蒜 1。
 ̄
 ̄
i壬
DO
8.
6ヰ萱562
8.
51ヨ168 8 .
51ヨ5 ヨ
丁 8.看1
品
9 L 蒜
Ⅰ5 L T6;芸3TI L .
喜7;;6ヨふ
8;描 5 b 語
三三』諾
需
品
9
』 る壱;
;75 3 L 諾
ヱ2 』’
糾;;。
話
7蒜 47 』.62;
;三関 ∈三 悪 8 L .
,蒜 lヨl
SS
b 3椚  ̄
云1 b :5蒜
己C
L T ̄
 ̄
丁蒜
 ̄
⊂1
諾
T N
潤 ;;16 2 L .
4㌫
T ̄
宇
b .9蒜
ヱ雪b 諾
8T b .
38ヰ855ふ
66 b .
55;;。8 5 ∈.46;ヰ11。』孟
l;;5乃 E .8蒜
ヨ。』.1333銅 5 』.5品
5ふ
蒜
84 し 蒜
ヰI b .9蒜
叫
64 」
。3 ‡
62
5…b .6蒜 _
型」 有 蓋量 判定
「 B A S 』.55;モミ9き
− 52−
暮
壬 ■ 意差 9∬ 以上
王: 孟蓋 95; 以上
ものを表2に示す。コプロスクノールはコレステロー
慮した理論的な水域別の管理基準値のようなものは提
ル,BOD,COD等の有機汚濁物監 さらに糞便汚染
唱できなかった。・しかし,コプロスクノールが化学試
の影響を受ける大腸菌群数と良い相関を示した。大腸
験であるということで,糞便汚染指標としての大きな
菌群を含む糞便由来のバクテリアとコプロスタノール
利点があることを確認できた。
は必ずしも良い相関を示さないという報告4・6〉に対
今回の調査結果を基に,各類型のコプロスクノール
し,今回の調査地点においては,大腸菌群数との問に
濃度目標値を示すと,AA類型では不検出,A類型で
最も良い相関が見られた。その他にも,生活排水に由
は,利用目的としての水浴を考慮し公衆衛生の面から
来する汚濁項目のMBAS,T−N,T−Pと相関が見
0.1〟g/ゼ以下,B類型では上水道への利用もあるた
られたが,塩素イオンとは95%以上の有意差は見られ
ず,イオン類の総量の目安となる導伝率とも低い値と
め1〃g/ゼ以下が適当と思われる。さらに,飲料水
源の河川に流入し,大きな負荷を与える下水処理場な
なった。これらは,今回の調査対象についてのみ当て
どでは排水基準を設ける必要もあると考えられる。
はまる結果であるが,埼玉県内の公共用水域において
河川水中におけるコプロスクノールの調査は,分析
は,有機再演と糞便汚染は密接に関係していると考え
操作の煩雑さと微量の検出が要求されることから,あ
られる。
まり一般的に行われてこなかった。しかし,分解能に
優れ比較的操作の容易な四重極型GC/MSの普及か
今回の調査とコプロスクノールの化学的性質から,
糞便汚染の指標としてコプロスクノールを用いる利点
ら,コプロスクノールは今後様々な分野における糞便
を幾つか挙げることができる。まず,環境中や塩素処
汚染調査の一手法としての活用が期待される。
理で変化を受けず,分解も約一週間程度と比較的ゆっ
おわりに,この研究を進める桟会を与えて下さり,
くりであること,さらに硫酸添カロなどによる前処理で
多くの助言と協力を頂いた現環境部水質保全課の針谷
試料の保存も可能である。また,今回の方法では最短
さゆり主任に謝意を表します。
2時間で分析結果を得られることから,細菌試験より
も迅速性に優れている。
一文 献
細菌試験と比較した場合,糞便汚染の検出感度が大
きな問題となるが,測定が煩雑で困難とされるウイル
1)矢野一好:水環境におけるウイルスの実態と水処
理,水道協会推誌,62〔肌15−21,1993
スについて試算すると次のようになる。人ほ1日に平
均0.2から1gのコプロスクノールを排出する5)。ま
た腸管系ウイルスに感染した人は糞便1gあたり106
2)J.J.Murtaugh and R.L.Bunch:SteroIs
as a measuTe Of fecalpollution,J,Water
Pollut.Cont.Fed.,39,404−409,1967
粒子ものウイルスを1ケ月以上にわたって排出し続
け,人口の1割は常時感染している1)。仮に一日の糞
3)J.0.Grimalt et al.:Assessment of Fecal
便の量を100g,コプロスタノールの排出量を1g・と
すれば,今回の定量下限値0.1〝g/gは100粛あたり
SteroIs and Ketones asIndicators of Urban
SewageInputs to CoastalWaters,Environl
1個のウイルスの検出に相当する。当然河川への流達
量は沈降,分解などにより減少するが,理論的にはこ
Sci.Tecbno主リ24,357−363,1990
4)高屋真一:コプロスタノールを指標とした河川の
し尿汚染,水質汚裔研究,7,510−516,1984
のように微量の糞便汚染の検出も可能と言える。
5)R.W.Walker et al.:Coprostanolas an
iBdicator of 指calpollution,CRC Crl七1Cal
4 まとめ
ReviewinEnv.Cont.,Apr.,91−112,1982
今回は,河川水域における各種の糞便由来微生物に
6)B.J.Dutka et al.:Relationship be七ween
ついてまで調査していないため,コプロスクノールと
bacterlal1ndica七ors of wa七er pollu七ion and
微生物試験の感度について比較することはできなかっ
指calsteroIs,Wat甜Resリ 8,1047 ̄1055,1974
た。またコプロスタノールについて,疫学的な面を考
一.53 −