特集② 福岡県よろず支援拠点活動報告福岡県よろず支援拠点支援機関向けセミナーの開催『優しく、厳しく、とことんお付合い！これが私の事業再生』板橋区立企業活性化センターの取組みについて 10月24日（金）、ANAクラウンプラザホテル福岡にて、よろず支援拠点のモデルのひとつである「板橋区立企業活性化センター」の中嶋センター長をお招きして、その取組みについてのお話をお伺いしました。よろず支援拠点の中小企業・小規模事業者に対するきめ細かな相談対応の中で総合的・先進的経営アドバイスとともに求められているのが、企業を存続させる為の事業再生支援です。当日は日頃から認定支援機関として活動されている商工会議所・商工会の経営相談員をはじめ、中小企業・小規模事業者の支援に取り組む方々など、100名の定員を上回る多くの皆様にご来場いただきました。講師である中嶋センター長からは、「皆さんのお役に立つなら…」と、参加者全員にご自身の経験に基づいてまとめられた貴重な資料をご提供いただいた上に、事業再生支援における心構えやデューデリジェンス（詳細かつ多角的な調査）実施時の細かな確認事項などがその熱い想いとともに語られ、皆さんは熱心に耳を傾けられていました。また、福岡県再生支援協議会の統括責任者・渡邉美敏氏より、現在の支援協議会の活動内容や対応状況についてもお話しいただきました。福岡県よろず支援拠点では、来年１月28日（水）にも創業と補助金・助成金をテーマにしたセミナーを企画・開催いたしますので、どうぞご期待下さい！！【中嶋修氏プロフィール】昭和２３年３月生まれ、昭和４５年法政大学経済学部卒業職歴：板橋区立企業活性化センター・センター長（平成１８年～）板橋区経営改善チーム・事務局長（平成２２年～）十文字学園女子大学社会情報学部　非常勤講師（平成２０年～）関東経済産業局「中小企業ビジネス支援事業」専門家（平成２５年度）中小企業基盤整備機構「よろず支援拠点」本部アドバイザリーボード委員長中小企業基盤整備機構「よろず支援拠点」全国本部サポーター経営難に陥った企業を救済しようと発足した板橋区経営改善チームは「どんなに難しい案件でもチームで対応」「経営改善計画の骨子作成、金融機関同行、資金繰り表なども一緒に作成」など、他の支援機関が対応しない経営改善案件を丁寧に解決していくモデル。チームを率いる中嶋センター長は、過去に経営者として大型倒産を経験し、どん底から立ち直った経験を持つ。創業支援1,000 人以上、経営改善支援企業300社以上の実績。熱い想いを語られる中嶋　修氏福岡県再生支援協議会統括責任者・渡邉美敏氏 100 名の定員を上回る参加者で盛況 4 BUSINESS SUPPORT FUKUOKA 2014.12 特集② 福岡県よろず支援拠点活動報告小川知事がよろず支援拠点の活動状況を視察 11月17日（月）、福岡県の小川洋知事が、福岡県よろず支援拠点の活動状況視察のため、（公財）福岡県中小企業振興センターに来訪されました。（公財）福岡県中小企業振興センターでは、県内中小企業・小規模事業者の経営基盤強化などを幅広く支援しています。別室にて振興センターの髙木理事長より挨拶の後、蜷川事務局長より今年６月に国から委託を受けて運営を開始した「福岡県よろず支援拠点」の取り組みについて説明を受けた知事は、「『よろず支援拠点』の専門性を生かすとともに、既存の支援の仕組みや制度と、『よろず支援拠点』との連携を強化し、きめ細かく事業者を支援していただきたい」と述べられました。常日頃から「現場主義」を貫かれている知事は、その後６階にある執務スペースと相談室等の支援の現場を視察され、職員と言葉を交わされるなどして全員の士気を大いに高めていただきました。最後は福岡県よろず支援拠点スタッフとの固い握手で振興センターを後にされました。これからも県内の中小企業の売上拡大、経営改善等のお役に立てるよう、より良い支援をしてまいりたいと思います。小川洋福岡県知事知事とスタッフ１人１人が固い握手新しいサブコーディネーターとして江藤央康が着任いたしました。江藤　央康（えとうてるやす）氏は食品メーカーで、商品開発、販売促進、販路開拓等を担当し、流通業ではバイヤーとして、仕入れ、販売、店舗運営支援に携わってきました。さらにこれらの経験を活かし「道の駅駅長」として、２カ所の「道の駅」の着任したえとうてるやす江藤　央康経営正常化に寄与した実績もあり、福岡県よろず支援拠点の相談対応における一層の専門性が拡充されました。サブコーディネーターお問い合わせよろず支援拠点　TEL:092-622-7809 BUSINESS SUPPORT FUKUOKA 2014.12 5