老蘇コミュニティセンターエレベータ保守点検業務委託仕様書 1. 委託事業名 老蘇コミュニティセンターエレベータ保守点検業務委託 2. 委託期間 契約締結日(平成27年1月1日)から平成29年12月31日 3. 場 所 近江八幡市 安土町 東老蘇 4. 委託料支払 毎月末の業務完了後に支払うものとする 5. 業務内容 別紙のとおり 6. 再受託の禁止 受託者は本契約に基づく権利を第三者に譲渡し、又は保守点検委託の処理を第三者へ委託し てはならない。 7. 契約の解除 委託者は受託者が次の一に該当するときは、契約を解除することができる。 ・正当な理由なく契約を履行しないとき ・契約の締結または履行につき不正行為があったとき ・契約の履行にあたり、委託者の指示に従わなかったとき、又は、その職務を妨害したとき ・履行期間内に委託業務を完了する見込みがないとき ・その他契約事項に違反したとき 8. その他 業務上知り得た事項を漏らしてはならない。 受託者は、保守点検業務及び作業を行う際に損害を与えた、または作業上の欠陥により損害 が生じた場合、委託者に速やかに報告し、受託者の責任において解決すること。 この仕様書に定めのない事項については、委託者と受託者が、その都度協議のうえ決定する ものとする。 老蘇コミュニティセンターエレベータ保守点検業務内容 1.業務内容 近江八幡市老蘇コミュニティセンターのエレベータを常に安全かつ良好に維持するため、遠隔監視 システムによるリモート点検・診断と専門技術者の巡回点検を組み合わせて保守管理を行う。また、 整備保全計画に従って機器の整備、取替を実施する。 24時間遠隔監視・診断を行い、異常・不具合の発生時や非常時の場合は、緊急度に応じて優先的 に専門技術者を派遣し、早期復旧、対策を行う。 2.業務対象昇降機設備 三菱製:三菱機械室レスエレベーター(AXIEZ) 乗用、45m/分、750 ㎏(11 名定員) 、2 箇所停止、車椅子仕様 付加装置:P 波センサ付地震時官制運転装置(EER-P)、停電時自動着床装置(MELD)、オートアナウ ンス装置(ANN) 、火災時官制運転装置(FER) 3.保守点検業務料金の積算について POG 契約とし、期間内における点検、緊急対応にかかる全ての費用を含めること。 4.業務範囲 ●遠隔監視 エレベータの運行状態を確認するために監視装置を設置し、電話回線を介し監視センターにて常 時遠隔監視を行う。 (1)遠隔監視項目 ①電源異常 ②機能不能 ③閉じ込め故障 (2)遠隔監視装置の点検 技術員を派遣し、監視装置の点検を行う。 (3)毎月 1 回リモート点検を行う。 ●定期点検 (1)定期点検は 3 か月に 1 回以上実施するものとする。 (1)受託者は、定期的に技術員を派遣して、昇降機器全般を点検し、必要に応じ清掃、給油及 び調整を行う。 (2)受託者は、点検作業に必要な下記消耗品及び消耗材料を提供すること。 動力回路の接触器主接点及び補助接点、リード線、ヒューズ類(受電盤用、制御盤用) 、階 床選択器の可動接点及びテープクリーナー、カーボン刷子、蛍光灯、電球、コム、非常停 止釦のアクリルカバー、油脂類(各種潤滑油、各種潤滑油脂)ウエス。但し、蛍光灯及び 電球は、エレベータ、小荷物専用昇降機のかご室内照明用、信号用、表示用に限る。また、 油脂類のうちギヤオイル及び油圧用作動油は通常消耗分の補給に限るものとする。 (3)定期点検の内容は、 「昇降機の定期検査報告における検査及び定期検査における点検の項目、 事項、方法ならびに結果の判定基準ならびに検査結果表を定める件(平成 20 年国土交通省 告示第 283 号)平成 21 年 9 月 28 日一部改正」のとおりとする。 (4)定期点検の結果については、書面にて報告すること。 (5)受託者は、運転状態における性能を総合的に判断し、異常や不具合があった場合は直ちに適 切な処置をとること。 ●年次検査 受託者は、年 1 回、検査員を派遣し、機器装置の細部を調査すること。 調査結果については、 「年次細密調査報告書」にて知らせること。 ●計測データ 年次検査の際、昇降機の運行状態及び特性を把握し、性能維持基準が保持されていることを確認 するためのデータを計測すること。計測したデータに異常値が検出された場合は、内容について報 告するとともにその記録を保管すること。 ①無負荷速度(上昇、下降) ②着床誤差(上昇、下降) ③回路絶縁(電源、電動機、制御、信号、照明) ④調速機(スイッチ、キャッチ) ⑤ブレーキ寸法(コアストローク・スプリングの長さ) ⑥ロープ(主ロープのピットクリアランス・調速機のテンショナークリアランス・コンペンクリ アランス) ⑦ドア動作寸法(セフティー・かごドアスイッチ) 5.作業時間 定期点検は、当該コミュニティセンターの営業時間内に行うこと。 6.定期検査 受託者は、建築基準法第 12 条に基づき行われる年 1 回の定期検査を実施すること。 7.サービス体制と緊急対応 (1)サービス情報センター サービス情報センターは 24 時間営業とし、エレベータの運行状況確認、監視、及び性能診断 を行うこと。また、エレベータ異常、状態変化を受信した際には、状況を判断し技術員が出動 すること。 (2)異常受信時の対応 エレベータの運行状況の異常・状態変化発報を受信した場合は、技術員を派遣し適切な処理 を行うこと。 (3)到着時間 技術員は出動に備え 24 時間体制をとり、緊急時の技術員の派遣から到着に要する時間は概ね 60 分程度とする。 (4)エレベータ閉じ込め故障時の直接通話機能 エレベータ閉じ込め故障時には、エレベータかご内とサービス情報センターとの間で直接通 話ができるものとする。閉じ込め故障時の技術員の派遣から到着までに要する時間は、原則 30 分以内とする。技術員については、この場合に限り委託先または協力業者による対応ができる ものとする。 8.部品供給体制 故障等(広域災害は除く)の緊急時でも最短の停止時間で昇降機を復旧する緊急措置を行うため、 必要な交換部品(純正部品)などを保管するとともに、部品を安定供給すること。 9.契約業務履行体制の確認 下記項目について要求があった場合、該当する文書あるいは資料を提示すること。 ①業務を実施するために使用する当該機種の保守技術資料 ②故障発生時、地震発生時等の緊急対応体制表 ③緊急時の故障連絡施設の所在地 ④緊急時の部品供給を行う施設の所在地 ⑤業務を行う技術員の教育を行う施設の所在地・内容等 ⑥廃棄物処理業者の名称、許可業種、許可番号 10.技術資料と技術員 (1)技術資料 受託者は、契約業務を確実に履行するために使用する当該機種の保守技術資料を保有し、要求 に応じて、この資料の提示を行うこと。 (2)技術員の教育 技術員は、適切な保守・サービスを提供するために必要な教育プログラムでの教育を修了した 者が業務にあたるものとする。 (3)技術員の要件 技術員は、適切な保守・サービスを提供するために必要な専門知識を有する者の中から選任す るものとする。 11.専門工員(装置) 利用者の利便性を確保するため、昇降機の停止時間縮減や、短時間で的確な業務を履行する必要 から、点検、調整、整備や故障解析等を行う技術員の補助となる専門工具等を積極的に開発、採用 するものとする。 12.安全管理体制 安全に作業を行うための安全管理体制に基づき、技術員に対し、定期的に安全教育を実施するこ と。 (1)技術員は安全作業を実施するための指示書等を保持するものとする。 (2)災害を防止するための危険予知教育を行うものとする。 13.専門回線電話と遠隔監視装置 (1)遠隔監視装置・電話加入権は受託者の所有とし、受託者にて設置すること。 (2)遠隔監視に必要な電話料金は受託者にて負担すること。 14.賠償責任 受託者の故意または過失により、委託者、第三者及び工作物、その他備品に損害を与えた場合は、 受託者の責任においてその損害を賠償すること。但し、次の事項については免責とする。 (1)天災地変その他不可抗力による場合。 (2)委託者の責任となる理由により、装置・機器等が正常に作動しなかった場合。 15.業務の引継ぎ 受託業務の解除または、終了に伴い、次期業務受託者が決定されたときは、受託者の責任により、 次期業務受託者が円滑かつ支障なく業務が遂行できるよう、委託者が必要と認める期間において良 心的に受託業務の引継ぎを漏れなく行うとともに、必要な書類を全て提出すること。
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