監督補助業務一般仕様書

監督補助業務一般仕様書
(目
第
(用
第
的)
条
この仕様書は堺市が発注する下水道事業について、施工監理を円滑に行うための監督
補助業務について定めるものである。
1
語
の
2
定
義)
条
一般仕様書に使用する用語の定義は、次の各項に定めるところによる。
1.
「監督員」とは、契約書で規定する職員を称していう。
(以下「本市監督員」という。
)
2.
「受注者」とは、監督補助業務の実施に関し、発注者と委託契約を締結した個人若しく
は会社その他の法人をいう。
3.
「監督補助技術者」とは、業務委託の履行に関し、業務の監理及び統括を行うもので、
受注者が定めた者をいう。
4.
「指示」とは、監督員が監督補助技術者に対し工事及び業務施工上必要な事項を書面に
よって示すこと。
5.
「協議」とは、監督補助技術者と工事請負業者及び業務受託業者(以下「請負業者」と
いう。
)の現場代理人及び業務責任者(以下「現場代理人」という。
)が結論を得るため
に合議し、その結果を書面に記録すること。
(監督補助技術者の資格)
第
3
条
(協
第
議
と
4
報
受注者が定める監督補助技術者は、1級土木施工管理技士の資格を有する者、2級土
木施工管理技士の資格を取得後4年以上の実務経験を有する者。又は大学卒業後5年、
短大、高専卒業後8年、高校卒業後11年以上の実務経験を有する者とする。
告)
条
監督補助技術者は、請負業者に於ける現場代理人と協議した場合、その協議事項につ
いて本市監督員に報告するものとする。
(設 計 図 書 の 熟 知)
第
5
条
監督補助技術者は、監督補助業務委託契約書(以下「契約書」という。)設計図面・
設計書及び仕様書等の内容について熟知し、かつ工事現場・業務施工現場の状況に精
通し契約書・設計図面及び仕様書等に基づき工事及び業務が完全に施工されるよう確
認を行うものとする。
(書
第
(検
第
類
査
の 整
6
の
7
立
理 )
条
監督補助技術者は、次に揚げる書類等を常に整備しておかなければならない。
1.設計図面
8.打合せ記録簿(工事・業務単位に編集)
2.仕様書
9.監督補助技術者出勤簿集計表
3.設計書(金抜き)
10.監督補助技術者及び技術者届
4.監督補助技術者出勤簿
11.使用車両及び車両保管場所証明綴
5.時間外勤務報告書(月別)
12.現場事務所設置届
6.月別監督補助技術者出勤簿届
13.連絡用通信機明細書
7.監督補助日誌・現場記録写真
14.その他提出書類の控え
会)
条
監督補助技術者は、監督補助業務の出来高検査又は完了検査の際は、必要に応じてそ
の場に立会い、検査員の求める説明に応じなければならない。
(報
第
8
-
1
告)
条
監督補助技術者は、工事及び業務概要、監督補助概要、地元対応事項等を記入した監
督補助日誌を毎日本市監督員に提出し、必要に応じて打ち合わせを行うこと。
第
8
-
2
条
監督補助技術者は、次の事項について速やかに本市監督員に報告しその指示を受けな
ければならない。
1.敷地境界に疑義があるとき。
2.設計図書に疑義があるとき。
3.工事及び業務関係事項について関係官庁又はこれに類する機関より指示、又は注
意を受けたとき。
4.近辺住民より工事施工・業務施工について苦情等の申し出があったとき。
5.請負業者より使用材料、施工方法等に変更の申し出があったとき。
6.天候、気温、その他の原因により施工上不利な条件発生のおそれのあったとき。
7.天災、その他の理由により工事及び業務進捗に支障をきたし、または作業中止の
事情が生じたとき。
8.工事及び業務遅延のおそれがあるとき。
9.請負業者自ら工事及び業務遂行の意思がなく、工事及び業務を一括して第3者に
下請け施工させる疑いのあるとき。
10.請負業者に経営事情悪化の傾向が認められるとき。
11.その他必要と認める事情があったとき。
(現 場 立 ち 入 り 禁 止)
第
9
条
監督補助技術者は、工事及び業務関係者及び用務のあるもの等以外のものを、みだり
に現場に立入らしてはならない。
(監 督 補 助 技 術 者 事 務 所)
第
1
0
条
受注者は、監督補助技術者事務所を設置しなければならない。監督補助技術者事務所
には必要な備品を用意しなければならない。
(工
第
事
1
週
1
報)
条
監督補助技術者は、施工した作業の概要、入荷材料を記した工事及び業務週報を請負
業者より受領し、毎週月曜日に本市監督員に提出しなければならない。
(監 督 補 助 技 術 者 の 一 般 事 項)
第 1 2 - 1 条
監督補助技術者は、常時腕章、名札、従事者証明書等を携帯し、立場を明らかにしな
ければならない。
第 1 2 - 2 条
監督補助技術者は、常に工程を確認し、段取、材料、手配等について現場代理人と協
議し、本市監督員に報告しなければならない。
第 1 2 - 3 条
監督補助技術者は、工事及び業務が遅延するおそれがあるときは、現場代理人と協議
するとともにその処置について本市監督員に報告しなければならない。
第 1 2 - 4 条
監督補助技術者は、請負業者に施工上必要な図面を工事に従い準備させなければなら
ない。
第 1 2 - 5 条
監督補助技術者は、必要に応じて工事及び業務に関する諸官庁への届出、願い出・許
可申請等の処理をしなければならない。
(既 設 物 の 保 護)
第 1 3 - 1 条
工事及び業務区域には、重要地下埋設物が多数あり、位置・管種等を十分把握すると
ともに、各管理者・占用者と打ち合わせを入念に行うこと。
第 1 3 - 2 条
監督補助技術者は、請負業者に対し既設工作物並びに道路等に損傷を与えないよう、
適切な対策を講じさせなければならない。万一これらに損傷を与えたときは、速やかに
原状を復旧させるとともに、本市監督員に状況を報告しなければならない。
(材
料
確
認)
第 1 4 - 1 条
監督補助技術者は、工事及び業務に使用する材料については、必要に応じて使用前の
材料の品質・数量等について確認し、不合格の材料については遅延なく場外に搬出させ
るとともに本市監督員に報告しなければならない。
第 1 4 - 2 条
前項の材料確認のうち JIS 規格等規格品については、抜取又は見本で材料確認とする
事ができる。
第 1 4 - 3 条
材料確認は原則として現場・若しくは資材置き場において行うものとし、これにより
難い場合は、本市監督員の指示を受けるものとする。
(立
会
検
査)
第 1 5 - 1 条
監督補助技術者は、本市監督員が必要と定めた事項については、その施工時に必ず立
会わなければならない。
第 1 5 - 2 条
監督補助技術者は、立会検査を施工段階ごとに行うことが適当であるが認められる場
合は、本市監督員と打ち合わせし、段階検査を行うものとする。
第 1 5 - 3 条
監督補助技術者は、請負業者が監督補助技術者の指示に反して前条に掲げる立会い、
又は段階検査を受けないで施工した場合には破壊検査をする必要について検討し、その
状況を本市監督員に報告しなければならない。
第 1 5 - 4 条
工事及び業務完了後、外部から検査することの出来ない箇所は、本市監督員との打ち
合わせの上、立会いし、後日の参考資料として写真等記録を残し提出しなければならな
い。
(監 督 補 助 技 術 者 の 指 示)
第 1 6 - 1 条
監督補助技術者は、工事及び業務の施工が図面及び仕様書に適合しないと認められる
ものがあるときは、請負業者に対し必要な指示を与え、もし請負業者がこれに従わない
ときは、その旨を本市監督員に報告しなければならない。
第 1 6 - 2 条
監督補助技術者は、建設業法、労働基準法、騒音規制法、道路法、道路交通法、下水
道法、その他関係法規に注意しそれらの法規に違反すると認められるものがあるときは、
請負業者に対して必要な指示を与え、もし請負業者がこれに従わないときは速やかにそ
の旨を本市監督員に報告しなければならない。
(工事及び業務変更、中止等)
第 1 7 - 1 条
監督補助技術者は、本市監督員より工事及び業務変更の指示を受けたときは、ただち
に必要な手続きをとらなければならない。
第 1 7 - 2 条
(臨
第
機 の 処
1
8
監督補助技術者は、工事及び業務を変更し、一時中止する必要があると認められたと
きは、速やかに本市監督員と打ち合わせをしなければならない。
置)
条
監督補助技術者は、災害発生のおそれのある場合は、請負業者に充分防災処置を取ら
せるとともに被害のあった場合には、ただちに被害状況並びに被害類を調査のうえ、本
市監督員に報告しなければならない。
(請負業者提出書類の審査)
第
1
9
条
監督補助技術者は、請負業者から提出する書類については、その内容を審査し、本市
監督員に報告しなければならない。
(現場代理人等に対する異議)
第
2
0
条
監督補助技術者は、現場代理人又は、技術者が工事及び業務の施工監理につき、著し
く不適当と認めた場合はただちに本市監督員に報告し、その処置について本市監督員と
打ち合わせをしなければならない。
(工
第
期 の 延
2
1
長)
条
監督補助技術者は、工事及び業務完了期限の延期の必要があると認めたときは、速や
かに本市監督員と打ち合わせをしなければならない。
(請負業者の契約不履行の場合)
第
2
2
条
監督補助技術者は、請負業者が正当な理由なく工事及び業務に着手しないとき、その
他契約の履行について疑念があるときは、速やかにその事由を調査し、その処置につい
て本市監督員と打ち合わせをしなければならない。
(第 3 者 に 対 す る 損 害)
第
2
3
条
監督補助技術者は、工事及び業務の施工に伴い請負業者が第3者に損害を及ぼしたと
きは、遅滞なくその事実を調査し、本市監督員に報告しなければならない。
(完 了 検 査 後 の 処 置)
第
2
4
条
監督補助技術者は、工事及び業務完了検査の結果補修又は改造を要する場合において、
その履行を監督し、本市監督員に報告しなければならない。
(受 注 者 の 責 任 義 務)
第 2 5 - 1 条
監督補助技術者は、本市監督員に協議、報告を行わず、又は指示に従わずに請負業者、
付近住民、各占用者及び第 3 者に損害等を与えた場合、受注者の責任で解決するととも
に、顛末を本市監督員に報告しなければならない。
第 2 5 - 2 条
監督補助技術者は、勤務時間及び職務上の注意力のすべてを職務遂行のために用いな
ければならない。なお、職務上知り得た秘密は絶対に漏らしてはならない。
(そ の 他 の 事 項)
第 2 6 - 1 条
労働時間については労働基準法に基づくものとする。
第 2 6 - 2 条
監督補助技術者は、作業開始時(休日勤務の場合は、次回、勤務日)に前日の作業内
容等を本市監督員に報告すること。
なお、毎月、担当工区の月別出来高表及び図面を提出すること。
第 2 6 - 3 条
監督補助技術者は、本市監督員と打ち合わせをし、承認を得た現場連絡用車両を準備
しなければならない。
第 2 6 - 4 条
監督補助技術者は、本市監督員との連絡用として携帯電話を常時携帯し、常に連
絡が取れるようにしておかなければならない。
第 2 6 - 5 条
監督補助技術者は、現場記録撮影用写真機(デジタルカメラ 200 万画素相当以上)
を準備し、日誌等には現場写真(ファイン紙以上)を添付しなければならない。
第 2 6 - 6 条
受注者は、本市、執務室内で行う積算数量計算システム作業に必要なノート型パソ
コンを準備しなければならない。
なお、機能等は下記とする。
① O S
Windows 7
② ソフト
Microsoft office2007・セキュリティー
③ ハード
ノート型(付属品はマウス・テンキー)
主な仕様
(画面 15.6TFT /CPU Celeron-1.86 GHz/メモリ 2GB/HDD 250GB/FDD/
DVD±R/RW/DL とする。)
上記①~③の同等品以上とする。
第 2 6 - 7 条
監督補助技術者は、契約書、設計書、仕様書及びその他関係図書に記載がなく又
疑義が生じた場合は、本市監督員と打ち合わせをし、決定すること。
第 2 6 - 8 条
監督補助技術者は、監督補助業務に必要な備品(マンホール開け・懐中電灯・
下水管ミラー・カラーコーン等)を常備しなければならない。
暴力団等の排除について
1.入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止
(1)受注者は、堺市上下水道局契約関係暴力団排除措置要綱第2条の規定により準用する堺市契約関係暴力団排除
措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は同要綱別表に掲げる措置要件に該当する者を、再委託先並びに受
注者及び再委託先の資材、原材料の購入契約その他の契約の相手方(以下「再委託先等」という。
)としてはな
らない。
(2)これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該再委託先等との再委託契約等の解除を求めること
ができる。
2.再委託契約等の締結について
受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、再委託契約締結時には本市の契約約款に準じた暴
力団排除条項を加えることとする。
3.誓約書の提出について
(1)受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者でない旨の誓約書を提
出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500万円未満の場合はこの限りでない。
(2)受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場合には、これらの者から堺市暴力団
排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者でない旨の誓約書を徴収して、本市へ提出しな
ければならない。
(3)受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うものとする。
4.不当介入に対する措置
(1)受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団を利することとなるような
社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為(以下「不当介入」という。
)を受けたときは、直ち
に本市に報告するとともに、警察に届け出なければならない。
(2)受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたときは、直ちに本市に報告する
とともに、当該再委託先等に対して、警察に届け出るよう指導しなければならない。
(3)本市は、受注者が本市に対し、
(1)及び(2)に定める報告をしなかったときは、堺市暴力団排除条例に基づ
く公表及び入札参加停止を行うことができる。
(4)本市は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行について遅延等が発生するおそ
れがあると認めるときは、受注者が(1)に定める報告及び届け出又は(2)に定める報告及び指導を行った場
合に限り、必要に応じて履行期間の延長等の措置をとるものとする。