経営構造改革「Reborn SXL Plan」について

平成 27 年 1 月 13 日
各
位
会 社 名
代表者名
株式会社ヤマダ・エスバイエルホーム
代表取締役社長
松 田 佳 紀
(コード番号
問合せ先
1919
東証第1部)
代表取締役副社長兼管理本部長
高 橋 千 明
(TEL.06-6242-0555)
経営構造改革「Reborn SXL Plan」について
本日、当社グループ(以下 SXL)は別紙の通り今期連結決算において、42 億 3 千 4 百万円の減損損
失の計上を行い、当期純利益も 52 億 1 千万円の赤字見込の発表を致しました。
本件により過去の負の遺産を一掃し、経営構造改革を着実に進めることで、変化の激しい経営環境に
迅速に対応できる体制を構築し、安定的な収益体質に転換してまいります。
その実現の為、ヤマダ電機グループのスマートハウス経営方針(詳細は下記ご参照)に準拠し、ヤマ
ダ電機グループとのより一層の連携を強化致します。
【ヤマダ電機グループ スマートハウス経営方針】
1.お客様第一の視点で「スマートハウスビジネス」を積極的に展開致します。
2.上記推進の為の具体策は下記であります。
(1)マルチブランド戦略の推進:
「SXL」・
「kobori」・
「ヤマダ・ウッドハウス(以下ウッドハウス)
」
を軸に、幅広い層にスマートハウスを提案致します。
(2)ウッドハウスは坪28.8万円(本体価格)の「フェリディア」を提案致します。平成 26 年 5
月と立上げ早々ですが順調に受注を頂いております(直近の展示場で平均10棟/月ぺース)
。
(3)従来の総合展示場に加え、ヤマダ電機グループのインフラをフル活用した『体感型住宅展示場』
を提案致します。一例として、テックランド春日部本店の駐車場に SXL 及びウッドハウスのモデ
ルハウスを、テックランド内にモデルルーム並びにリフォーム相談コーナーを設け、お客様の多面
的なニーズにお応え致します。
(4)
「省エネ」家電の積極的な提案や普及促進、太陽光発電システム提案による「創エネ」
、自ら創り
出した電力や余った電力を蓄え必要な時に使える「蓄エネ」を「HEMS」で管理するトリプルエコ提
案を強化することで、ネット・ゼロエネルギー・ハウス(ZEH)の普及を進めてまいります。
(5)ヤマダ電機グループは『リーズナブルな価格でスマートハウスのご提案~家丸ごと提案』⇒『販
売した家のリフォーム』
・
『販売した家電のリユース』⇒『リユース不能商材をグループ内でリサイ
クル』まで一貫した循環型環境ビジネスモデルを実践致します。
(6)上記循環型環境ビジネスを通し、ゼロエミッション社会実現に貢献してまいります。
3.
「スマートハウスビジネス」を実現するため、ヤマダ電機内に「住宅事業推進室」を発足し、住宅
事業に精通した運営責任者を複数招聘しております。
1
SXL の業績回復策の骨子は下記の通りです。来期黒字化に向けた抜本的な構造改革は既に開始してお
り、その検証結果を平成 27 年 3 月末迄に IR 説明会で発表致します。
【SXL 経営構造改革骨子】
1.SXL 改革プロジェクトチームの発足
経営構造改革を推進するために、
「SXL 改革プロジェクトチーム」を東京本部内に発足致します。
既に、昨年 9 月より設計業務改革、物流改革等に取り組んでおりますが、更なる営業改革推進の為に、
本プロジェクトチームはヤマダ電機の「住宅事業推進室」と連携を図ってまいります。
「住宅事業推進室」から住宅事業経営経験が豊富なプロジェクトリーダーを招聘し、本改革を推進致
します。本プロジェクトは、3 ヶ月を目処に集中的に行い、施策の具現化を図ってまいります。
2.商品ポジショニングの明確化とマルチブランド戦略の推進
「和モダン」
「大屋根」
「シンプル&モダン」等、過去に数々のトレンドを業界へ向け発信してきた SXL
の強みをブランドごとに分け、ターゲット層へより強くアピールしてまいります。また、その施策とし
てウッドハウスを含めたマルチブランド戦略を推進致します。
(1)SXL 構法(木質パネル)の訴求強化
SXL 構法(木質パネル)による高耐震性、壁体内換気による高耐久性、MS 基礎による不等沈下への
対応など、他メーカーには無い数々の高機能・高性能を有しながら、リーズナブルな「お値打ち感」を
訴求する事で「バリュー商品」としてのポジショニングを明確にし、お客様にご提案致します。
(2)
「kobori」ブランドの訴求強化
研築の精神に基づく先駆的なデザインで認知度の高い「小堀」ブランドをアピールしてまいります。
具体的には、富裕層をメインターゲットとして現在展開している千里、渋谷の両展示場を中心に
「kobori」ブランドを取り扱う展示場を展開致します。社内の経験豊富な建築家のハイレベルなコンサ
ルティング営業により、一邸ごとの完全カスタマイズ商品を提案してまいります。また「小堀の住まい」
のオーナー様からのご紹介も含め、情報ネットワークを広げてまいります。
(3)ウッドハウス「フェリディア」の展開
一次取得者層向けに、建売分譲販売を中心にウッドハウスのコストパフォーマンスに優れた、高品質
注文住宅「フェリディア」を街並み展示場へ展開し、新たな顧客層の開拓を積極的に行ってまいります。
3.業務改革
(1)不採算支店・営業所の改廃
一部の不採算の支店、営業所の統廃合を行います。改革プロジェクトの中で選択と集中の議論を行い、
底堅く強い市場への集中を行うことで人的効率を向上させます。
(2)設計業務改革による原価低減の推進
バックヤード業務に従事する設計職のセンター化を図る事で、人的効率を高めます。この施策により、
確認申請業務、構造図面の作成並びに構造計算について内製化を推進し外注コストの削減を図ります。
(3)物流改革による原価低減の推進
すでに実施しておりますが、外部の物流機能を活用することでスケールメリットを引出し、更なる効
率化を推進し、物流コストの削減を図ります。
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(4)施工管理体制の改革による原価低減
現状、各支店・営業所に散在する工事職について、いわゆる「工事監理」に特化した役割に専任させ
ることで人員の集約化を図り、一部人員を営業職へ転換することで売上向上に寄与させてまいります。
(5)ウッドハウスとの連携による仕入れ単価の見直し
更なる仕入れ原価の低減を目指し、ウッドハウスとの連携によりスケールを活かした仕入れ効率化を
図ります。
(6)グループ会社の間接部門の集約化
関連会社のエス・バイ・エル住工、エス・バイ・エルハウジング、コングロエンジニアリングについ
て、総務関連の間接部門の本社集約を行い、間接コストの削減を行います。
更に、福利厚生事務、給与計算等、集約メリットを発揮できる業務につき、ヤマダ電機本社への統合
も視野に検討してまいります。
(7)社員教育・研修の強化による営業効率の向上
既存の階層別研修、事業提案(コンサルタント)の知識を必要とするアパート商品に関する勉強会の
継続的な開催、外部講師を招いての研修等を通し営業スキルの標準化を図る事で営業効率を高め、契約
棟数の増加を目指すと共に、売上 PH を改善します。
(8)営業人員補強による営業効率の底上げ
住宅営業プロの積極的な採用を推進し、営業効率の向上を図ります。
以上
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