カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、 オンタリオ州本社の

プレスリリース
報道関係者各位
カナダ・オンタリオ州政府経済開発省
2015 年 1 月 15 日
オンタリオ州政府在日事務所
*このリリースは自動車産業記者会に配布しています。
カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、
オンタリオ州本社の R&D に 5 億カナダドルを投資
~州政府は 5,000 万カナダドルの補助を提供、今後 10 年で 1,200 人の雇用を創出~
カナダ・オンタリオ州政府は、カナダ自動車部品メーカー大手のリナマー・コーポレーション(Linamar
Corporation)*1 が同州グエルフ市にある本社での研究開発に総額 5 億 680 万カナダドル(約 498 億円)を投資
すると発表しました。このうち、5,025 万カナダドル(約 49 億 3,958 万円)を同州政府が投資促進のための補助金
として提供するほか、カナダ連邦政府も投資額の 10%に当たる 5,070 万カナダドル(約 49 億 8,381 万円)を、自
動車投資基金(Automotive Investment Fund)を通して融資する方針です。この投資により、今後 10 年間で
1,200 人の雇用が新たに創出される見込みです。
リナマー社はいくつかの候補先から、オンタリオ州の熟練労働者の質の高さと研究開発の環境・能力を高く評
価して、今回の大規模投資を決定しました。この投資によって、リナマー社は次世代低燃費車のパワートレイン
部品の開発・製造が可能となり、環境にやさしい次世代自動車のトランスミッション(変速装置)やエンジン、ドラ
イブライン(動力伝達装置)の研究開発が促進されます。これらの部品により、同社の北米自動車市場でのシェ
アが拡大されると期待されます。
キャスリーン・ウィン(Kathleen Wynne)同州首相は、「リナマー社はオンタリオ州にとって真のサクセスストーリ
ーと言えます。同社の次なる成長段階を支援し、私たちの州に高価値の雇用を生み出す助けになれることを大
変誇りに思います」と語っています。
オンタリオ州政府のリナマー社に対する投資を発表
するブラッド・デュグイッド、オンタリオ州政府経済
開発省大臣(左から二人目)、キャスリーン・ウィン
同州首相(右から二人目)
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その他のコメント
「本日のリナマー社の発表は、私たちが実施した自動車産業戦略の素晴らしいサクセスケースと言えます。この
投資は、オンタリオ州政府が長期的な成長やグローバルな競争力を高めるために、自動車産業やその労働者
たちと連携していくコミットメントを示すものです。オンタリオ州政府のこれまでの投資補助は、企業から 100 億ド
ル以上の投資を引き出しました。今後とも私たちは自動車部門や連邦政府と連携して投資を誘致し、イノベーシ
ョンを促進し、高価値の雇用を創出して参ります。」
―ブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)、オンタリオ州政府経済開発省大臣
「私たちは、今回の本社工場への投資に対してオンタリオ州およびカナダ連邦政府双方から示された支援に心
より感謝しています。有能で高度な技能と労働意欲を持った労働者、また、製造過程および製品のイノベーショ
ンに対する彼らのコミットメントにより、弊社のカナダの工場は世界で最も生産性の高い工場となっています。そう
いったイノベーションと効率性の組み合わせが、弊社のグローバル競争力の礎と言っても過言ではありません。
企業が投資するための魅力的な競争環境をつくることは、州政府や連邦政府の重要な役割です。州政府は、そ
れに加えて、優位な税率やイノベーション、世界に類を見ない教育支援策などの諸々の投資補助を提供し、ま
さにその役割を十二分に果たしてくれました。」
―リンダ・ハーセンフラッツ(Linda Hasenfratz)、リナマー・コーポレーション最高経営責任者(CEO)
※為替レートは 1 カナダドル=98.3 円で計算しています。
※なお、本件に関して、オンタリオ州政府経済開発省ブラッド・デュグイッド大臣およびリナマー・コーポレーショ
ン最高経営責任者のリンダ・ハーセンフラッツ氏へのご取材を希望される場合にはご連絡ください。
関連情報
・
オンタリオ州の投資支援は、組み立てベースの強化やイノベーションの促進、部品部門の強化という 3 つの
柱からなる自動車戦略に沿って提供されます。
・
オンタリオ州は、高品質の自動車生産において北米でトップを行く州です。1990 年以来、北米で与えられ
た J.D.パワー・アンド・アソシエッツの「米国自動車初期品質調査」(J.D. Power & Associates Initial Quality
Study, IQS)のさまざまな賞のうち 3 分の 1 をオンタリオ州の工場が受賞しています。
*1 リナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)について
リナマー・コーポレーションは 1966 年に設立され、オンタリオ州グエルフ市
に拠点を置く世界的な自動車部品メーカーです。世界各国に 45 の工場を
保有し、19,000 人の従業員を雇用しているリナマー社は、自動車メーカーが内製されることが多いエンジン用、
トランスミッション用の精密機械加工部品を主に製造しており、日本、米国、欧州の自動車メーカー各社と幅広く
取引をしています。
リナマー・コーポレーションの公式ホームページ(日本語): http://www.linamar.com/ja/
■オンタリオ州の自動車産業について
オンタリオ州の自動車生産台数は北米第一位で、世界の一流自動車メーカー5 社(クライスラー、フォード、GM、
ホンダ、トヨタ)や 350 社を超える革新的な部品メーカーが拠点を置いています。米ミシガン州デトロイト市とオン
タリオ州ウィンザー市を結ぶ約 420 キロの「コリドー(自動車回廊)」には、450 社を超える活力にあふれた部品メ
ーカーが集中しており、マグナ、リナマー、ウッドブリッジ・グループなどの地元の最大手も含まれます。
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また、海外サプライヤーによる同州への新規進出も持続して行われており、主な進出企業にネマック(Nemak)、
豊田鉄工、ブローゼ(Brose)や HBPO が挙げられます。同州の自動車産業では 10 万名の高技能人材が就労し
ており、2013 年の生産台数は 237 万台でした。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体の
オンタリオ州周辺地図
GDP の 37%、人口の 39%、カナダの輸出品の 38%がオンタリオ州に集
中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面での
サポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プロ
グラム、G7 の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにし
カナダ
て、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ 7 の経
オンタリオ州
済圏となっています。
約 200 社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨ
アメリカ
タ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬
品工業、キャノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。2013 年、日本はオンタリオ州の 4 番
目の輸入相手国であり、8 番目の輸出国である。また、当州への海外資本投資割合においても、日本は 4 位を
占めています。2010 年の日本の対オンタリオ州の輸入額は 10 億 6,000 万カナダドル、同輸出額は、91 億 6,000
万カナダドルとなっています。
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日
本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で 2006 年 2 月、オンタリオ州政府経済開発省(Ontario Ministry of
Economic Development, Employment and Infrastructure)によって、開設されました。同在日事務所は、日本企業
の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、
様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んで
います。
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