関東支店だより

関東支店だより
路面切削に情報化施工を導入
関東支店は、2009 年に供用中の高速道路で、アスファルトフィ
ニッシャの情報化施工に成功しており、3D − MC による一元管理
でさらに施工の合理化を図るため、次の目標としていたのが切削
機でした。このたびは、国交省の協力のもと、
「国道 17 号鴻巣(1)
電線共同溝その 1 工事」において、
「3D − MC 切削機」による施工
を実施しましたので報告いたします。
【技術の特長について】
一般的な切削工事は、オペレーターの技能によって切削の仕上がりが大きく左右されますが、3D − MC
を用いることで仕上がり誤差の低減や、工程短縮による合理化が可能となり、さらに次工程のアスファルト
舗装における合材量の食い込みを防ぐことができます。供用中の道路における 3D − MC の運用は、TS(自
動追尾式トータルステーション)と重機の位置関係が大きなポイントとなります。現場条件(道路線形、道
路勾配、街路樹等)を正確に把握し、問題となるものを一つひとつクリアしていくことが成功の鍵であると
思います。
(工事部技術主任 長谷川 剛一)
【施工について】
切削は延長 460 m の対象区間を上下線の交通を確保しながら、10 m の幅員を 3 分割して実
施しました。このため狭隘な施工環境を余儀なくされましたが、2.4 m と通常よりも高い位
置に TS(自動追尾式トータルステーション)を据え付けることができる大型三脚を使用す
るなどして、当初懸念された設計データの送信エラーが生じることなく施工することができ
ました。舗装は中間層、表層の 2 層で施工しましたが、中間層にはアスファルトフィニッシャ
も路面切削機と同一のデータを用いて 3 次元制御したことにより、高い平坦性を得ることが
できました。
(監理技術者 青木 芳憲)
青木 GL
工事紹介
温泉街にフリースタイル(スプレー版)を施工
人工芝を洗浄リニューアル
群馬県を代表する伊香保温泉街の広場に、フリー
現場は群馬県下仁田町が管理する人工芝テニス
スタイルが採用されました。タイプは紙製型枠を用
コートで、当支店が 15 年以上前に施工しましたが、
いた樹脂吹付け版で、関東支店発の技術として営業
その後のメンテナンスが不十分であったことと経
展開しています。温泉街のシンボルである石段の上
年劣化により芝上に泥や苔が堆積して透水性が悪
に鎮座する伊香保神社は、縁結びの神様としても有
くなっていました。透水機能回復のためにポリッ
名で、特別にハートマークを取り入れるなどデザイ
シャーマシーンにより既存の人工芝内充填砂を掻き
ンの自由度が高い商品となっています。
ほぐして除去し、人工芝は高圧スチームで洗浄して
黒カビ等汚れを除去しました。結果、透水機能の回
復はもちろんクッション性や景観性も改善されました。
着工前
完成
完成
問合せ先
KAJIMAROAD
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関東支店 長谷川([email protected])
KIT Vol.39