高分子凝集剤選定試験 仕 様 書 平成26年12月 施設管理課(東部) 1.目的 当浄化センターにおいて、汚泥処理に使用する高分子凝集剤の適正かつ安定的な購入を図る ため選定試験(テーブル試験、実機確認試験)を行い、最適な高分子凝集剤を選定することを 目的とする。 2. 確認試験日程 (1)試験参加申込締め切り日 平成26年12月22日(月) 17時まで 提出は郵送でも可とする(期限内必着) (2)現地説明会及びテーブル試験用供給汚泥サンプリング 平成27年 1月 9日(金) 13時 (3)テーブル試験報告書提出期限 平成27年 1月20日(火) 17時まで (4)テーブル試験結果の通知 平成27年 1月26日(月) (5)実機確認試験 平成27年 2月上旬 から 平成27年 2月下旬 まで (詳細日程については参加者に後日通知) 実機確認試験の順序はくじ引きで行う。 (6)実機確認試験報告書提出期限 平成27年 3月 6日(金)17時まで (7)結果の通知 平成27年3月末 3.供給汚泥の性状(平成25年度下半期実績) 脱水機供給汚泥は、機械濃縮汚泥と初沈汚泥の混合汚泥で約3.2%の濃度であった。 これに高分子凝集剤を約1.1%(対DS)、無機凝集剤(ポリ硫酸第二鉄)を約4.6%(対D S)添加して脱水した。 4.テーブル試験 本浄化センターにて使用している脱水機は遠心脱水機であり、発生する脱水ケーキの含水率 がケーキ圧送ポンプの搬送能力(汚泥濃度 76.0∼82%)の範囲内に一定になることを目的と し、かつ、薬注率の低減を図るもので、それに即した試験データーをテーブル試験で行い、そ の後実機確認試験を行う。 ①本浄化センター指定場所より汚泥を採取すること。 ②採取した汚泥は自社に持ち帰り、供給汚泥性状に合う製品を選定すること。 ③遠心脱水機用テーブル試験データーシート(様式1-1)を提出のこと。また、表−1の項 目を分析し結果を提出すること。(様式1-2) 使用した製品において脱水ケーキの含水率が83%以上の場合は、実機試験を受けられな いものとする。 ④選定した高分子凝集剤の物性試験(様式3)及び付随物質試験(様式4)の結果を提出 すること。 表−1 汚泥等の性状分析項目 分 析 項 目 供給汚泥 試 験 法 蒸発残留物(TS) JIS:K0102 強熱減量物(VTS) 〃 %/TS 浮遊物質(SS) 〃 mg/l pH Mアルカリ度 脱水ケーキ 総合排水 単 位 % 下水試験方法 mg/l VSS %/SS 粗繊維分/SS %/SS リン JIS:K0102 mg/l 強熱減量物(VTS) JIS:K0102 % 含水率 下水試験方法 % 浮遊物質(SS) JIS:K0102 回収率(SS) mg/l % pH JIS:K0102 リン 〃 回収率(リン) mg/l % 5.実機確認試験 テーブル試験の後、実機確認試験を行う。但し、脱水ケーキ含水率83%以上のものは実施できな い。 (1)確認する高分子凝集剤はテーブル試験に用いた薬品で行い、実機確認試験は1日とする。 (2)試験中に凝集不良や含水率の悪化等で処理に重大な支障をきたす恐れがある場合は、直ち に試験を中止すること。この場合、試験実施メーカーは凝集剤をタンクから除去する。 (3)表−1の項目を分析し結果を提出すること。 (4)実機試験の機器操作については運転管理委託業者の担当者が実施するが、薬注率・供給汚 泥流量などの設定変更については各メーカー立会者の判断により行うこと。 (5)機器の設定を変更するときは、メモを取り、終了時は元の設定に戻すこと。 (操作は運転管理委託業者の担当者とする) (6)その他脱水運転時に異常が発生した場合は、直ちに運転管理委託業者の担当者もしくは岡 山市担当者へ連絡すること。 6.遠心脱水機の概要 遠心脱水機(高効率横型連続遠心脱水機) ① 処理量 30m3/hr ② 電動機出力(総合出力) 約123kW ③ 回収率 95%以上 ④ 台数 2台 7.提出書類及び提出期限 (1)遠心脱水機用テーブル試験データーシート及び供給汚泥性状試験表(様式1-1、1-2) (2)遠心脱水機用高分子凝集剤の物性試験表(様式3) (3)遠心脱水機用高分子凝集剤の付随物質試験表(様式4) (4)見積書 遠心脱水機用高分子凝集剤(kg当たり単価、運送費含) 固体の場合:1回の納入量600kg∼3,000kg、荷姿300kg入りフレコンバッグ 液体でも納入可能とするが、受入れ設備が必要となり供給者の負担とすることができる。 (5)提出期限 平成27年 1月20日(火) 17時まで (6)実機試験データーシート及び供給汚泥性状試験表(様式2-1、2-2) 平成27年 3月 6日(金) 17時まで 8.採用候補と今回の結果について (1)採用候補基準 採用候補は、次の条件を満足すること。 1)脱水汚泥含水率 76.0∼79.5%の範囲に収まるよう運用できるもの。 2)固形物回収率 95.0%以上 3)高分子凝集剤添加率 半期を通して平均1.3%(対DS)以内に収まるよう運用できるもの。 4)無機凝集剤添加率 半期を通して平均7.0%(対DS)以内に収まるよう運用できるもの。 5)単価(対DS) 安価な順で、上位5位まで 6)汚泥供給量が著しく低いなど脱水機の運用上著しく劣っていると認められるものでないこと。 7)他の添加剤を必要としないものであること。 (2)採用する高分子凝集剤の製造会社 高分子凝集剤を常時安定して供給でき、かつ、変化する汚泥性状に即応した効果を発揮する 高分子凝集剤を即時に納入できる能力を有する次のいずれかのものであること。 ①高分子凝集剤製造会社で、供給する高分子凝集剤を自社製造、直接販売する者。 ②高分子凝集剤製造会社で、供給する高分子凝集剤が自社製品であるがOEM製造(製造委 託に限る)となり、直接販売する者。 ③上記①、②の条件のうち直接販売を行わず、販売代理店と販売に関する契約を締結してい る高分子凝集剤製造会社(当浄化センターに対する販売代理店は1者とします。) 9.その他 (1)コスト低減等のための提案、要望があれば提出して下さい。 (2)汚泥採取にあたってはサンプリング容器を持参して下さい。 (3)試験実施にあたっての質問事項は、下記担当者まで書面にて提出して下さい。 (4)連絡先 名 称 住 所 TEL FAX 担当者 岡山市下水道局施設管理課(東部) 岡山県岡山市東区升田614-11 086-948-4540 086-948-3640 東部管理第1係 森山 裕明 様式3 高分子凝集剤の物性試験表 メーカー名 銘柄 分 析 値 成 分 赤外線吸収法(IRスペクト ル分析) 保有水分―乾燥重量法 量 固有粘度法 分子構造 分 子 カ チ オ ン 度 灰 試 験 方 法 コロイド滴定法(純分) 分 強熱減量法 溶 解 速 度 純粋分散法 溶 解 粘 度 4%NaCl200倍希釈 残留モノマー 形 製 比 状 品 濃 度 重 水 溶 液 P H ガスクロマト法 様式4 高分子凝集剤の付随物質試験表 メーカー名 銘柄 項 全 目 水 分 析 値 銀 鉛 カ 66.1.1 還元気化原子吸光法 54.2 原子吸光法 ド ミ ウ ヒ 全 試 験 方 法 ク ロ ム 55.2 原子吸光法 素 61.2 原子吸光法 ム 65.1.2 原子吸光法 シ ア ン 化 合 物 38.2 硫 酸 イ オ ン 41.1 有 機 体 窒 素 44.1及び44.2 残 留 モ ノ マ ー 試験方法は残留モノマーを除いてJIS- K0102による。 JWWA K126-1980
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