~BSP 製品をより有効にお使いいただくための技術情報をお伝えします~ Open 系 A-AUTO 「A-AUTO ジョブ実行時の動作(注意点)について」 Open 系 A-AUTO でジョブを実行する際のジョブ追加や修正時の注意点 手動でジョブを実行すると正常終了するが A-AUTO でジョブを実行すると異常終了 してしまう場合は、ジョブのオーナの.profile や.login 内に、ジョブに必要な環境変数 ★UNIX/Linux 版 A-AUTO がセットされていないかを確認し、スタートアップシェルやジョブ内で環境変数をセット UNIX/Linux 版 A-AUTO は、セットユーザ ID ビットを用いてジョブを起動し、実行す してください。 るジョブのオーナ・グループ権限で起動されます。 また、ジョブが csh もしくは、ksh、bash スクリプトである場合には、起動する前にオ ★Windows 版 A-AUTO ーナ環境(csh・ksh・bash)によって、それぞれのスタートアップシェルが読み込まれま Windows 版 A-AUTO は、A-AUTO サービスの起動アカウントでジョブを起動します。 す。 (※3)起動アカウントが LocalSystem の場合は、システム環境変数のみ読み込んだう 一方、ジョブのオーナ・グループ権限で実行する際、セットユーザ ID ビットの制限に えで A-AUTO サービスが起動され、実行するジョブにも環境変数が反映されます。起 より、引き継ぐ権限はオーナのグループ ID のみとなり、補助グループ権限は引き継が 動アカウントが.\Administrator 等、指定している場合は、システム環境変数を読み込 れません。 んだ後、そのユーザのユーザ環境変数が追記されジョブ実行されます。(※4) スクリプトの種類 ksh (※1) ジョブ実行時に読み込むスタ ートアップシェル 実行時に引き継ぐ権限 .kshrc Bash csh Sh .bashrc .cshrc 読み込まない (※3)V722 からの新機能で、ジョブの実行ユーザを指定する機能を追加しています。 (※4) システム環境変数とユーザ環境変数に存在する変数名が同一の場合は、 ユーザ環境変数の変数に上書きます。ただし、環境変数 Path が システム環境変 数、ユーザ環境変数のどちらにも存在する場合は、「システム環境変数;ユーザ環境 変数」という形でセットされます。 オーナのグループ ID のみ(※2) (※1)Solaris10(以降)及び Redhat では、OS の仕様により「.kshrc」を起動する機能は 64bit 版 Windows で A-AUTO を起動する場合は、A-AUTO 自身 32bit アプリケーシ ョンとして動作しています。 ジョブ内に OS コマンドを実行する処理が存在する場合は、手動では 64bit として実行 する「%WINDIR%\system32」フォルダ内の実行ファイルが実行されます。ただし、AAUTO は 32bit アプリケーションで動作しているため、 system32 フォルダにアクセス しようとすると、Windows の仕様等により、アクセスが「%WINDIR%\SysWOW64」のフォ ルダにリダイレクトしてしまい失敗してしまうというケースがあります。 この回避策として、ジョブ内の実行ファイルのパス指定を 「%WINDIR%\system32\~」でなく、「%WINDIR%\sysnative\~」に変更することでリダイ レクトを回避し、system32 フォルダ内の実行ファイルを実行することが可能になります。 提供されません。 (※2) 2013 年 5 月時点で、A-AUTOV620Lv08 に補助グループの権限を付与しジョブ 実行する機能を追加しています。ただし、V5 や V710 以降では未対応ですのでご注 意ください。 手動でジョブを実行する際は、エミュレータでログインした時にユーザの.profile や.login が読み込まれます。その中で、定義していた環境変数がセットされますが、AAUTO で実行する場合は、前述の説明のとおり、ジョブのオーナの.profile や.login は 読み込みません。 BSP-RM 「バックアップ後のファイルサイズはどれぐらい?」 BSP-RM には、マスタ情報やインデックス情報を格納しているデータベースと帳票デ ータそのものを独自形式で格納しているデータプールがあります。それぞれのバックア ップツールを使用した際、バックアップファイルがどれぐらいのサイズになるかについ て、その試算方法をご紹介いたします。 バックアップファイルの世代管理、ディスク容量の試算にご活用ください。 データプールのバックアップファイル データプールのバックアップには dpbkup ユーティリティを使用します。 (使用方法は別途「システム管理者ガイド」をご確認ください。) dpbkup ユーティリティによるバックアップファイルのサイズは、バックアップファイル のブロックサイズと、格納した帳票データの 1 ページ当たりのサイズに依存します。 ファイルサイズ = 1 ページ辺りのブロック数(平均値) × トータルページ数 × ブロックサイズ ブロックサイズを B、1 ページあたりの平均のサイズを P、格納されているトータルペー ジ数を T とすると、 ファイルサイズ = ( P / B ) × T × B と表すことができます。 ※( P / B )は割り切れない場合、繰り上げて整数にします。データは 圧縮された形でバックアップされるので、実際には P には圧縮後の値が 入ります。BSP-RM の圧縮は連続文字(ブランク含む)圧縮です。帳票に よって圧縮率は異なりますので、ご試算のうえ、算出式に値を反映して ください。 ブロックサイズは、{BSP-RM 導入フォルダ}\parm\DPUPROF パラメータの [DPH_BKP]セクション、[BLK_SIZE]で指定される値を当てはめてください。 ID TABLE名 SYS RA SA LIA DA DT RG SGP SGC AOI DESTA DESTT RI DI PI LII AI DESTQ UP CP DADDR SYSTEM REPORT_ATTRIBUTE SEPARATION_ATTR LBP_ATTRIBUTE DISTRIBUTION_ATTR DIST_TRANSLATION REPORT_GROUP SEP_GROUP_PARENT SEP_GROUP_CHILD AUTO_OUTPUT_INFO DESTINATION_ATTR DESTINATION_TIME REPORT_INDEX DISTRIBUTION_INDEX PAGE_INDEX LBP_INDEX ARCHIVE_INDEX DESTINATION_QUEUE USER_PROFILE CLIENT_PROFILE DISTRIBUTION_ADDR 1件あたりの 件数 ファイルサイズ サイズ(byte) 12 1 12 740 80 59200 608 0 1204 0 260 0 256 0 136 0 220 0 604 0 772 0 832 0 1628 0 968 0 696 0 136 0 1132 0 368 0 252 0 88 0 276 0 1192 0 計 データベースのバックアップファイル データベースのバックアップには RMCPY1 ユーティリティを使用します。 (使用方法は別途「システム管理者ガイド」をご確認ください。) RMCPY1 によるバックアップファイルのサイズは、テーブル 1 件あたりのサイズに件 数を掛けたものになります。 なお、テーブル 1 件あたりのサイズは、テーブル毎に異なります。 ※なお、テーブル毎の件数は{BSP-RM 導入フォル ダ}\parm\sql\select_count\select_count.bat で確認可能です。(UNIX/Linux は*.sh に読み替えてください) -1 - BSP サポート通信 Vol.1 クラウド版 IT サービスマネジメントツール 「LMIS on cloud 新バージョン Ver1.2」 昨今のビジネスにおいて、IT サービスは必要不可欠なものとなっています。日々新 ば、ロケーションを選ばず外出先のどこからでも承認が可能です。承認者がいないた しいビジネスサービスが生まれていく中、現状の IT サービスへの障害対応に追われ め、ワークフローが進まないといった事象がなくなり、業務の効率化とスピードアップが るのではなく、より高い付加価値を創造し、より選ばれるサービスを提供していくことが 図れます。 重要です。 当社では、幅広い業種のお客様とともに長年に亘り作り上げてきた IT システム運用の 実績や専門ノウハウ等をベースにした運用コンセプト「LMIS(エルミス:Lifecycle Management for IT Service)」を提唱しています。「LMIS」は、IT システムの企画設計・ 開発・運用・改善というライフサイクルの全体最適を図る観点から、ユーザの個々の環 境に適した IT サービスマネジメントを実現し、変化に強く企業価値向上に貢献する IT サービスの変革を提供しています。 柔軟なワークフローでスピード対応を実現 ワークフローにおける承認が、休暇や傷病、出張、外出等で止まりスムーズに流れ ないという課題に対して、承認者が指定した期間内に承認を行えなかった際に、承認 権限を他のユーザに委譲する機能を追加しました。承認者設定を変更することなく一 時的に承認権限を委譲し、代理者が承認することで対応の遅延を防止することができ ます。 クラウド版の最新バージョンとなる「LMIS on cloud」Ver1.2 では、これまで以上に 様々な運用ケースやユーザへの利便性を想定し、機能追加と拡充を行いました。 「LMIS on cloud」Ver1.2 で使用可能となった主な機能をご紹介します。 ① セルフサービスポータル ② メール承認 ③ 代理承認 エンドユーザ自身が IT サービスの利用状況を確認可能 エンドユーザ自身が「LMIS on cloud」にアクセスして FAQ やインシデントの状況を 確認できるようになりました。これにより、全社規模での活用と情報共有が可能になり、 障害数・対応ステータスの可視化はもちろんのこと、既知の問題であれば、エンドユー ザ自身が確認して解決することで、サポート担当者の負荷を軽減し、業務の効率化を はかることができます。 障害の影響範囲、リリース対応状況をより直感的に確認が可能 障害の影響範囲、リリース対応状況をより直感的に確認できるように、プロセス間 ロケーションを選ばず外出先でも承認が可能 の紐付きや構成情報を俯瞰する関連情報エクスプローラの表示を改善しました。また、 「LMIS on cloud」 にログインしなくても、メールによる承認行為を実施することができ CSV 出力にも対応させ、データ加工やレポート作成などでの活用が可能になりました。 るようになりました。承認依頼メールに対して、返信するだけで承認/却下を行うことに 加え、コメントも記載可能です。モバイルなどのツールを利用できる条件が整っていれ メインフレーム版 A-AUTO「ネットワーク数が増えるときに見直したほうがいいポイント」 MAXNWKQ(同時にキューイング可能なネットワーク数) ネットワークが追加になる場合は、関連するファイルのスペース量の見直しやパラメ MAXTMRQ は、追加するネットワークの属性が、データ待ち、スタート時刻待ちの場 ータの変更が必要な場合があります。 合のみ変更してください。 ネット数が大量に増える場合に考慮が必要な項目は次のとおりです。 上記パラメータを変更した場合、反映するためには A-AUTO モニタ停止後、 【ファイルのスペース量の見直し】 AUTOIPL を実施し、A-AUTO モニタの WARM スタートが必要です。 サブスケジュール・マスタ(AUTO.MSCHMSTR) ただし、MAXNWKQ の増加により、スケジュール・ネットワーク・キューおよび実行ネ サブスケジュール・マスタ再編成用バックアップ・ファイル(AUTO.MSCHMSTR.UT1) 実行ネットワーク・キュー(AUTO.ENTWKQUE) ットワーク・キューのスペース量の拡張が必要になる場合があります。(計算式はシス スケジュール・ネットワーク・キュー(AUTO.NETWKQUE) テム管理者用マニュアル参照) スケジュール・マスタ(AUTO.SCHEMSTR) その場合は、AUTOIPL 後に COLD スタートが必要となります。 スケジュール解析ファイル(AUTO.WK.AJAPARM) ネットワーク・チェック・ファイル(AUTO.NETWKCHK) 【リージョン・サイズの見直し】 ネットワーク・ストック(AUTO.NETWKSTK) モニタのリージョン・サイズを(MAXNWKQ の増分*108 + MAXTMRQ の増分*32)バ ネットワーク・マスタ(AUTO.NETWKLIB) イト増やす必要があります。 ネットワーク先行後続関係ファイル(AUTO.NCONNECT) 確定スケジュール(AUTOSDEF)の STEP0040(AUTO56P1)のリージョン・サイズを(最 ネットワーク抜き出しファイル(AUTO.WK.NETWKFLX) 大確定対象ネットワーク数の増分*720)バイト増やす必要があります。 ※なお、必要スペース量計算方法は、システム管理者用マニュアルの「使用ファイ 数*最大対象ネットワーク数の増分*25)バイト増やす必要があります。 先行関係ループ・チェック(AUTOLPCK)のリージョン・サイズを(平均先行ネットワーク ルのスペース量」の項目をご参照ください。 ネットワーク先行後続関係リスト(AUTONRC0)の STEP0020(AUTONRC2)のリージョ ン・サイズを使用可能な最大(例 REGION=0M など)の指定にする必要があります。 【パラメータ】 このほかにも使用されている機能によっては、JCL マスタ、ファイルマスタ、パラメー AUTO.PARMLIB 内の USRMCPxx の以下のパラメータ タマスタ、ボリュームマスタ等への対応がありますので、ご注意ください。 MAXTMRQ(データ待ち/スタート時刻待ちのネットワークの最大数) BSP サポート通信に関するお問合せ BSP サポート通信に関してのお問い合わせは、当社の担当 SE、または以下の電話・E-Mail にて承ります。 【電話】 東京: 03-5463-5481 名古屋:052-569-2961 大阪: 福岡: 092-437-3221 【E-Mail】 [email protected] -2– 06-6258-3451
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