パンフレットを見る(PDF) - 日本大学理工学部まちづくり工学科

Department of Town Planning and Design, College of Science and Technology, Nihon University
2015
科
学
工
り
まちづく
Department
東葉高速鉄道(東京メトロ東西線乗り入れ)
船橋日大前駅 下車 西口徒歩 1 分
つくば→
南浦和
新松戸
上野
高田馬場
←松戸
秋葉原
飯田橋
九段下
柏
北千住
御茶ノ水
新宿
船橋キャンパス
西日暮里
池袋
新御茶ノ水
神保町
小川町
錦糸町
船橋日大前
西船橋
成田空港→
勝田台
北習志野
本八幡
東葉勝田台
水戸→
土浦
新津田沼
千葉→
津田沼
京成津田沼
大手町
渋谷
東京
駿河台キャンパス
JR 中央・総武線
東京メトロ千代田線
東京メトロ丸ノ内線
都営新宿線 御茶ノ水駅
下車
新御茶ノ水駅 下車
御茶ノ水駅
下車
小川町駅
下車
徒歩 3 分
徒歩 3 分
徒歩 5 分
徒歩 5 分
舞浜
南船橋
蘇我→
JR中央・総武線
京成本線
東京メトロ丸ノ内線
JR山手線
新京成線
東京メトロ千代田線
JR武蔵野・京葉線
東京メトロ東西線
東京メトロ半蔵門線
JR常磐線
東葉高速鉄道
都営新宿線
つくばエクスプレス
駿河台キャンパスと船橋キャンパスは大手町駅乗り換えで 60 分弱で結ばれています。
※船橋キャンパスは1年次に使用。駿河台キャンパスは本学科のメインキャンパスで、
2∼4年次に使用します。
お問い合わせ先
日本大学理工学部まちづくり工学科 〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台 1- 8 -14 ● e-mail:[email protected]
TEL:03-3259-0531
ning and
of Town Plan
niversity
logy, Nihon U
e and Techno
ge of Scienc
Design, Colle
日本大学理工
学部
学科設立趣旨
美しさ、楽しさ、
そして安全・安心を探求する
まちの総合デザイン を学ぶ
“
”
時代の要請から誕生した『まちづくり工学科』に期待を!
理工学系の学問は、一般に応用学問の分野といわれ、社会ニーズ(要
請に応えるには、新たな学問が必要になっ
請)とかなり連動しています。1920(大正9)年に土木・建築学科の
てきました。
2学科で開設した日本大学理工学部は、高度経済成長期の 1978 年に
それを担うのが「まちづくり工学」なの
は 13 学科になり、工業立国確立の一翼を担ったといえましょう。
です。まちを構成する建築物、土木構造物、
まちづくり工学科は 1978 年以来、35 年ぶりに誕生した学科になり
緑地などのハードづくり、そしてそれらが
ます。近年の経済成長の停滞、人口減少と超高齢社会の到来、情報社
醸し出す美しい景観やコミュニティ、それが観光まで昇華し、そのうえ
会(ICT)の進展などの社会状況は、モノをつくればよかった時代か
安全で安心できる、贅沢な生活となるソフトづくりを考え抜き、
「まち
ら一変しました。ICT を活用したコンパクトシティ政策は、行政サー
の総合デザイン」の実現をめざす学科なのです。理工学部が社会の要
ビスとエネルギー問題を解決させようというものです。また、高齢者
請をくみとり、世に送り出した『まちづくり工学科』にご期待ください。
がまちでいきいきと暮らすためには、行政ばかりでなく、新しい公共
自然豊かな農山漁村から中山間地域、そして華やかな都市域にいた
今後の「まち」のあり方を考えていくためには、土木・建築・都市
る「まち」の空間は、道路や橋などの構造物、建築物、公園・広場な
工学などの知見を駆使した空間づくりに加え、空間づくりを進めるた
どによって構成されています。そうした「まち」の空間を支える学問
めの制度づくりや住民・行政の合意形成を図るための社会環境づくり
分野として、土木、建築、造園などの各分野が、それぞれ独自の学問
が重要です。さらに、それらを包括するまちづくりの哲学や手法が求
体系をつくりあげてきました。また、これらの学問分野を横断的にと
められます。
らえるべく、都市計画や都市工学の分野が発展してきましたが、その
このように、私たちの暮らす「まち」のあり様は実に多様であり、
学問フィールドは都市域(特に大中都市)が中心となっており、小都
そうした「まち」をつくる、まさに「まちづくり」を進めるためには、
市や農山漁村はいまだ多くの課題が残されています。一方、近年の少
多面的・学際的なアプローチが必要です。そこで、
「まちづくり」に
子高齢社会は、若年層の大都市への集中、それに伴う地方都市の人口
携わる総合性の高い技術者を養成すべく、土木、建築および造園等の
および税収等の減少、生産拠点の海外流出を招き、
「まち」の持続的
知見を踏まえ、地域・都市空間を総合的につくりあげるための学科と
発展に大きな影響をもたらしています。
して、
『まちづくり工学科』を設立しました。
横内 憲久
といわれる民間組織に頼らなければなりません。このような社会的要
まちづくり工学科 教室主任 教授 教育理念
まちづくり工学科は、まちづくりを科学的かつ客観的に展開する
「工学技術を有し、実践的思考を通して、
安全で魅力的なまちづくりを図る、豊かな知識や感性
ことができる、工学系の専門技術者(まちづくりプランナーおよび
創設の背景
まちづくりデザイナー等)の養成をめざします。
● まちづくりのニーズ
● 求められるまちづくりの専門家
全国の政令市(20 市)のなかで「まちづくり」を冠した部署は、
まちづくりにかかわる事業は、行政はもとより、一般市民・民間企
およそ8割に達しています(平成 24 年4月現在)
。これらの部署の多
業・NPO などの多様な参画者等のもとに成り立つものです。そうし
くは、住宅地や公園、道路などを一体とした総合的な空間づくりを
たまちづくり事業を成功させるためには、参画者等のさまざまな要請
および創造力を備えた、まちづくりプランナーや
まちづくりデザイナーを養成する」
具体的には、以下のような知識・技術を有する人材を養成します。
担っています。さらに、平成 16 年に国(国土交通省)が市町村のま
を一つにまとめ上げる専門技術者が必要です。
ちづくりに対して補助金を提供する「まちづくり交付金制度」
(現、
従来の「まちづくり専門家」
(まちづくりプランナー・まちづくり
社会資本整備総合交付金)が創設されて以降、全国の約半数の自治体
デザイナーなど)は、おもに土木・建築系の分野において都市計画を
がこの制度を活用しています。
学んだ技術者が、社会に出てから現場で経験を重ね、少しずつまちづ
これらは、まさに「まちづくり」に対する高いニーズの現れであり、
くりの作法を体験的に学んでいくものでした。そのため、まちづくり
また、
「まちづくり」が一つのマーケット(市場)を確立しているこ
に関する資格(技術士)取得には、およそ 10 年かかるといわれてい
とを示唆しています。
ます。しかし、現在の社会が要求する「即戦力」や、全国約 1800 市
町村の「まちづくりのフィールド」に対応するためには、大学におけ
まちの成り立ち
(文化・歴史性など)を
科学的に分析できる技術
土木、建築、造園などの
基本的な工学知識
まちを構成する構造物や
施設、公園緑地などを
統合的に計画・デザイン・管理
することができる技術
まちづくりプロジェクトを
マネジメントできる技術
まちを構成する諸施設や
公園緑地などの建設に
資する法制度・事業制度に
関する知識
景観工学、観光学、福祉工学、
防災工学、環境工学などの
専門的な知識
住民間や住民・行政間の
合意形成を図るための
ワークショップなどを
運営できる実践的な技術
る専門技術者の養成が大きく求められています。
普段の高校生活のなかにも「まちづくりの学び」が
たくさん詰まっています!
「まちづくり」っていったいどんなことをするのだろう? そんな疑問を
持っていませんか?
なにを勉強すれば「まちづくり」の仕事につながるのだろう? 「まちづくり」は、みなさんの普段の暮らしと、とてもかかわりの深い学問分野です。
生徒会活動
● 全校生徒が学校生活を有意義に過ごせるよう、生徒会では年間の
活動目標と、目標の実現に向けた綿密な活動計画を立て、その計画を
みんなにわかりやすく説明し、賛同を得て計画を遂行していきます。
こうしたプロセスは、まちづくりでも同様です。まず、まちづくりの
ビジョン(目標)をつくり、その目標を住民や行政が共有し、互いに
協力して取り組みを進めることが大切です。自分たちで立てたプラン
を論理的に説明したり、相手の話にも耳を傾け、それを計画に反映さ
せたりする。そうした生徒会活動で培った経験は、まちづくりにおい
てもとても役に立ちます。
ここでは、そうした「学び」の一例を紹介します。
国語
まちづくりプロジェクトを
マネジメントできる技術
まちの成り立ち
(文化・歴史性など)を
科学的に分析できる技術
景観工学、観光学、福祉工学、
防災工学、環境工学などの
専門的な知識
まちを構成する土木構造物や
建築物、公園緑地などを
統合的に計画・デザイン・管理
することができる技術
合意形成を図るための
ワークショップなどを運営する
ことができる実践的な技術
マネジメント科目群
総合系
● 学園祭を計画したり、出店に参加したりすると、参加者や来訪者
はいったい何を期待しているのだろうか、期待に応えるためにはどん
な工夫が必要だろうかなど、いろいろと思いを巡らすはずです。まち
づくりを進めるうえでも、そのまちに訪れる人々の期待を探り、期待
に応えることのできるよう工夫をほどこしたり、来訪者をもてなすた
めの活動を展開したりします。まちぐるみのイベントで、観光客を楽
しませる“観光まちづくり”などはその一例です。学園祭への参加を
通して、自分たちのことだけではなく、訪れる人のことまで考えると
いう経験を積むことで、まちづくりに欠かせない、
“おもてなしの心”
を養うことができます。
景観学系
観光学系
2
1
● データを適切に処理・解析する方法
● 地元のお祭りや伝統行事をはじめ、清掃活動やボランティア活動
といった地域活動は、それ自体がまちづくりであるということができ
ます。こうした活動を通して、地域のきずなを深めるとともに、その
まちにとって大切にされているものは何か、まちを良くするために必
要とされているものは何かといった、まちの資源やニーズを読み取る
ことができます。
● クラブチームは地元に根差した組織が多く、その活動自体がまち
の活性化につながることもあります。また、ふだんは顔をあわせる機
会のない人たちとも特定の活動日に顔をあわせ、一つの目標を達成す
るためによく話し合い、練習等の努力を重ねる姿勢は、人と人とのつ
ながりのなかで進めていくまちづくりにも共通しています。
旅行
● 旅行は、さまざまなまちに訪れて見聞を広めることができるだけ
でなく、限られた予算のなかで目的地を定め、合理的な経路や行動内
容を計画し、段取りよく実行するといった、一連のプロセスを経験す
ることができます。まちづくりにも予算があり、その予算のなかで将
来のビジョン(目標)を定め、その目標に向かって合理的な活動計画
を立てて推進していくものです。つまり、こうした旅行を通して培っ
た計画力や実行力は、まちづくりの推進にも役に立つ力の一つです。
● CAD・CG・GIS の基礎と操作
● まちづくりにかかわる行政情報
まちづくりを
理解するための基礎力充実
修学旅行
● 修学旅行では、事前に旅行先の歴史や文化を学習し、実際に自分
の目でそのまちを観察することで、学んだことの意義を確認したり、
新たな発見の喜びを感じたりすることができます。こうした学びや気
づきのプロセスは、初めて訪れるまちでまちづくりを行う際にも、と
ても重要なプロセスです。こうした修学旅行を通して得た経験は、ま
ちづくりに取り組む際にもたいへん貴重な経験となります。
福祉学系
まちづくりを理解する
専門基礎教養・基礎ツール:教養・基礎ツールを学ぶ
● 都市計画の基礎と都市開発の手法
● 気象や環境と建築
● 公共施設と民間施設の建築計画
● 福祉環境の評価実験
● まちづくりにかかわる基本的な法体系
● 過去の災害経験の学習
● まちづくりと地理的要素の活用
● 環境と生態系のかかわり
● 文学を通した地域の魅力や個性の捉え方
● 社会基盤施設のデザイン理論とデザインプロセス
● 資料作成・プレゼンテーション技術演習
● 立体的な構造物への力の伝達特性や変形
● まちづくりの実務
● 都市デザインの理念・原則・規範
● 良好な市街地形成の望ましい考え方
エンジニアリング科目群:まちをつくるインフラを学ぶ
● まちづくりとは何か
● まちづくりに不可欠な法規
● 基本的な構造力学の習得
● 建築に関する基礎知識
● 美しいまちのデザイン
● 社会基盤施設と国づくり、まちづくりの関係
● まちづくりと公園・緑地
● まちづくりに必要な測量の知識と実習
● 地域の自然環境管理
マネジメント科目群
まちを動かすシステムを学ぶ
土木構造物や建築物、
公園緑地などの建設に
資する法制度・事業制度に
関する知識
エンジニアリング科目群
学園祭
クラブチーム
公民
● 地理で学んだ知識を活用して、地形図や気象データを読み解くこ
とで、まちづくりの基本となる情報を理解することができます。
● 地図や資料の分析など、地域調査の手法を身につけることで、ま
ちの景観や風土といったその土地の特徴を見出すことができます。
学系、福祉学系、総合系の全4系列をバランスよく学びます。
地域活動
歴史
地理
試験に必要な知識を身につけ、
「マネジメント科目群」では景観学系、観光
● 部活動で優れた業績をあげるためには、先輩や後輩、同級生や指
導者といったさまざまな人たちとのコミュニケーションが大切です。
実際のまちづくりでも、そのまちに暮らすさまざまな人々と、しっか
りとコミュニケーションを図りながら、一歩一歩、物事を進めていく
必要があります。つまり、部活動を通して、まちづくりに欠かせない
コミュニケーション力を養うことができます。
土木、建築、造園などの
基本的な工学知識
理科
● 日本社会や国際社会の仕組みや動向をはじめ、現状問題、社会的
ルールの規制強化・緩和事項、将来予測・展望など、まさにまちづく
りを進めるうえで必要不可欠な基本情報を学ぶことになり、こうした
基礎知識がベースにあるからこそ、地域の実情に合わせたまちづくり
ビジョンが提案できるようになります。
● 制度や法律に関する学習事項は、まちづくりを実現するためのノ
ウハウに直結するか、手掛かりになることが多々あります。
「エンジニアリング科目群」では、まちを構成する諸施設の設計法や資格
年次
● 数学で学んだ知識を活用して、まちの特徴やニーズを把握するた
めのデータ分析をすることができます。
● 関数(一次関数、二次関数、三角関数など)の基礎的な知識があると、
まちを構成する諸施設の安全・安心設計に役立ちます。
● 地域の歴史をひもとくことで、そのまちならではの観光資源を見
出すことができます。
● 自分たちの暮らすまちの歴史を知ることで、まちに対する誇りや
愛着がめばえ、ひいてはコミュニティのきずなを育むことができます。
● 過去に起こった災害などの土地の履歴をたどることで、より安全
で安心なまちづくりを考えることができます。
科目群」の2つの科目群で構成しています。
部活動
数学
● 力のはたらきや物質の運動にかかわる法則を学ぶことで、暮らし
を支える構造物を安全に設計することがでます。
● 生物や生態系のメカニズムを知ることで、環境にやさしい、緑あ
ふれるまちづくりを進めることができます。
● まちの基盤をなす地質や、その土地の気候を知ることで、自然災
害等に備えた暮らしの安全策を講じることができます。
本学科のカリキュラムは、
「エンジニアリング科目群」と「マネジメント
年次
● 作文力を養うことで、まちづくりのビジョンを文章でわかりやす
く相手に伝えたり、調べたことをレポートとして上手にまとめたりす
ることができます。
● 古文から現代文までさまざまな作品に触れることで、まちの成り
立ちや文化・歴史をより深く理解することができます。
まちづくり工学科
まちづくり工学科のカリキュラム
総合系:安全・安心・快適なまちの基盤の創造
● まちづくりにかかわる法規
● 交通問題
景観学系:まちの美しい風景の保全・創造
● 観光とまちづくり
● リゾートとまちづくり
● 福祉とまちづくり
● まちづくりとユニバーサルデザイン
● 地域の健康づくり
観光学系:訪れたくなる魅力的なまちの創造
福祉学系:人にやさしいまちの創造
専門実践演習:まちをつくる実践力を養う
● まちづくり工学にかかわる産業界の要望
● 空間デザインのプロセス
● 公共施設や公共空間のデザイン
● 意見の調整と結論を導くための手法(ワークショップ)
本学科のカリキュラムは、
「エンジニアリング科目群」と「マネジメント
科目群」の2つの科目群で構成しています。
「エンジニアリング科目群」では、まちを構成する諸施設の設計法や資格
試験に必要な知識を身につけ、
「マネジメント科目群」では景観学系、観光
学系、福祉学系、総合系の全4系列をバランスよく学びます。
4
エンジニアリング科目群
マネジメント科目群
景観学系
3
卒業研究・総合演習による
まちづくりの専門技術者を養成
年次
総合系
● 広域にわたる都市デザイン・都市総合計画・都市環境計画
まちづくりの理解を深める
観光学系
年次
2
福祉学系
● 目的に応じた調査・解析手法
年次
● CAD・CG・GIS の基礎と操作
● 地盤や土に関する基本
● 水工構造物を設計するための基本
● 建築物を建築する際に必要な契約・施工計画・施工管理
・品質管理
● まちづくりにかかわる行政情報
● 都市計画の基礎と都市開発の手法
● 気象や環境と建築
● 公共施設と民間施設の建築計画
● 福祉環境の評価実験
● まちづくりにかかわる基本的な法体系
● 過去の災害経験の学習
● まちづくりと地理的要素の活用
● 環境と生態系のかかわり
● 文学を通した地域の魅力や個性の捉え方
● 社会基盤施設のデザイン理論とデザインプロセス
● 資料作成・プレゼンテーション技術演習
● 立体的な構造物への力の伝達特性や変形
● まちづくりの実務
● 都市デザインの理念・原則・規範
● 良好な市街地形成の望ましい考え方
● 美しいまちのデザイン
● 社会基盤施設と国づくり、まちづくりの関係
● まちづくりと公園・緑地
● まちづくりに必要な測量の知識と実習
● 地域の自然環境管理
マネジメント科目群
まちを動かすシステムを学ぶ
総合系:安全・安心・快適なまちの基盤の創造
● まちづくりにかかわる法規
● 交通問題
景観学系:まちの美しい風景の保全・創造
● まちづくり工学にかかわる産業界の要望
● 空間デザインのプロセス
決めるエンジニア(コンサルタント業)やそれら施設を建設
● 防災とまちづくり
するエンジニア(建設業)が考えられます。
● 不動産分野の基礎知識
● まちづくりで収益をあげる方法
● まちづくりとマネジメントの実施例
● 安全と事故予防
● 健康有害要因
● 景観まちづくりの計画と実践例
● 地域発展と観光まちづくり
● デザイン統合の考え方
● 観光とまちづくり
● リゾートとまちづくり
● まちづくりの知識・方法と実践
● 就業体験(インターンシップ)
● 福祉とまちづくり
● まちづくりとユニバーサルデザイン
● 地域の健康づくり
専門実践演習:まちをつくる実践力を養う
市計画に対応してまちの社会基盤施設および建築施設の形を
● まちづくりの予算と支出のバランス
● ユニバーサルデザインの設計手法
観光学系:訪れたくなる魅力的なまちの創造
福祉学系:人にやさしいまちの創造
務員および地方公務員があげられます。また、策定された都
● コミュニケーションの方法
● 歴史や文化を生かしたまちづくりの手法
● 建築に関する基礎知識
● 公共施設や公共空間のデザイン
● 意見の調整と結論を導くための手法(ワークショップ)
総合系
まちに関する都市計画を策定するエンジニアとして、国家公
● まちづくりに不可欠な法規
● 基本的な構造力学の習得
卒業後の進路
● まちづくりに活用可能な事業や制度
● 緑をいかしたまちづくり
エンジニアリング科目群:まちをつくるインフラを学ぶ
● まちづくりとは何か
● まちづくり工学の総合演習
● ウォーターフロント計画
● データを適切に処理・解析する方法
専門基礎教養・基礎ツール:教養・基礎ツールを学ぶ
● まちづくりの現場
● 卒業研究
● 音・振動・電磁波の予測・制御・評価方法
まちづくりを
理解するための基礎力充実
● まちづくりの倫理
● 地域計画・国土政策
まちづくりを理解する
1
年次
まちづくり工学科
まちづくり工学科のカリキュラム
● 実践的なまちづくりスキルの向上
● まちづくりの専門家になるための研究の基礎
景観学系
景観学系のカリキュラムを通して景観を見る目やデザインセ
ンスを養うことで、景観計画や景観設計など、景観まちづく
りの実務に携わるまちづくりプランナー・まちづくりデザイ
ナーとして、建設系コンサルタントや設計事務所等で活躍す
ることができます。また、地域景観への深い理解に基づいて、
広い視野を持ってまちづくりに取り組むことのできる公務員
としても活躍することができます。
観光学系
観光学系のカリキュラムを通して、地域の歴史や文化を理解
し、魅力ある観光資源を見つける目を養うことで、地域に密
着した観光まちづくりを実践する公務員として活躍すること
ができます。また、住みやすいまちと環境をデザインするセ
ンスを身につけ、まちづくりプランナー・まちづくりデザイ
ナーとして、建設系・まちづくり系コンサルタントや旅行会
社等で活躍することもできます。
福祉学系
福祉学系のカリキュラムを通じて、安全の知識、健康づくり
の方策・福祉のテクノロジー、人にやさしい居住空間などの
知識を身につけて、
「福祉のまちづくり」を支える福祉住宅、
福祉用具・サービス、防災用具、医療・健康機器、福祉・医
療法人などの分野で活躍することができます。また、安全・
健康・福祉のまちづくりの知識を生かして独立行政法人職員、
公務員としても活躍することができます。
教授 横内 憲久
博士(工学)
総合系
教授 城内 博
博士(医学)
総合系
准教授 後藤 浩
博士(工学)
教授 天野 光一
総合系
博士(工学)
准教授 阿部 貴弘
景観学系
博士(工学)
助教 川田
(押田)佳子
景観学系
博士( 工 学・農学)
教授 八藤後 猛
観光学系
博士(工学)
助手 西山 孝樹
福祉学系
博士(工学)
専門:ウォーターフロント計画、都市計画
専門:安全工学、産業保健
専門:沿岸防災、海岸工学、河川工学
専門:景観工学、観光計画
専門:都市史、地域計画
専門:緑地計画、造園学
専門:福祉まちづくり、建築安全計画
専門:地域史、土木史
● ウォーターフロントのまちづくり
● まちで働く人の安全と健康
● 海岸防災からのまちづくり
● 美しいまちをつくるための景観政策論
● 歴史・文化をはぐくむまちづくり
● 自然豊かなまちを創造するランドスケープエコロジー
● 高齢者、障がい者など、すべての人にやさしい生活環境とまちづくり
● 中世から近世における治水・利水技術の系譜
● 水域の不動産的価値を高める方法論
● 化学物質の健康および環境影響評価
● 浜辺を楽しむビーチアクティビティ論
● 地方活性化のためのリゾート計画論
● 土地の記憶・まちの履歴をいかした都市設計
● 伝統的観光都市の景観保全
● 誰にも利用しやすいまちづくりのためのサイン・情報システム
● 近世以前における社会基盤整備の歴史
● 再開発とコミュニティデザイン
● 災害からまちと人を守るハザードコミュニケーション
● 漁港漁村の魅力を高める空間デザイン
● 持続可能な地域経営と地方財政学
● 持続可能なコミュニティ形成
● 地域活性化のためのエコツーリズム論
● 安全・安心をめざした生活環境の安全設計と防犯都市の形成
私が都市のウォーターフロント開発・計画に関わったのは、1975 年に「都市住宅」(鹿島出
私の専門は、働く人の健康障害防止です。病気の原因の8割は仕事に関係するといわれてい
日本は災害の多い国土です。世界で起きる地震の約2割が日本で起きています。東日本大震
美しく、暮らしやすく、愛着の持てる「まち」、地域、国をつくりたいということが、私の教育、
私は、これまでに、民間のコンサルタントや国の研究機関など、さまざまな立場で日本全国
「みどり」は原生自然から人によって作られた公園や並木、果てはベランダのプランターまで、
私が建築学科の学生だった頃、「車いす使用者は、段差があると障がい者だけれど、段差が
現代を生きる私たちにとって、歴史を調べることは、過去を振り返り、未来を考えていくた
版会)という月刊誌に“特集 ウォーターフロント”を掲載していただいたのが始まりです。
ます。しかし、健康に有害な要因(化学物質、微生物、振動、温熱、気圧、放射線、電磁波、
災による津波による被災が、今でもわが国の国民の脳裏に焼き付いていることでしょうが、過
研究、実務の基本になっています。安心、安全であることや効率的であることももちろん重要
のまちづくりに関わってきました。こうした経験を踏まえ、現在は、身近な“まちの歴史”を
さまざまな場所に存在しています。これらは、都市のヒートアイランド緩和や大気の浄化、生
なければ障がい者でない」、すなわち『障がい』は、社会環境によってつくられるものという
めの重要な情報を得ることができる学問です。私は、そのなかで近年になって、ようやく研究
じつに 37 年前にさか上りますが、わが国でウォーターフロントという言葉や概念を初めて使っ
重量物作業、交代制勤務など)について正しい知識をもって対処すれば、病気は防ぐことがで
去幾度も沿岸に来襲する津波により被害を受けております。また、国土は急峻な地形で構成さ
ですが、それだけで、住みたくなるような「まち」になるとは思えません。家には住んでいる
まちづくりに活かすための考え方や方法を研究しています。
態系の保全、水を地面に蓄え洪水を防ぐ、……など多くの機能を持ち、私たちの生活を支えて
恩師のことばが残りました。卒業後の 1981 年、公立のリハビリテーションセンターで、当時
が盛んになってきた土木史を専門としています。
たのは私だと思っています。
きます。健康で働くことについて考え、そのノウハウを学び、皆さん自身のために、また社会
れ、その約 70%が山岳地帯です。そのため、地滑り・崖崩れなどの地盤災害のリスクや河川
が、「まち」には住んでいないことになっていないでしょうか。
人の生い立ちを知ると、その人によりいっそう親しみがわくように、身近な“まちの歴史”
います。また、四季折々の色彩に富んだ風景を演出することから、観光資源としても楽しまれ
先駆的だった、まち、建築、機器といった幅広い「環境」改善をテーマとして研究と実践の場
土木構造物としては、
道路・橋梁・港湾などの施設があり、
「まちづくり」を行っていくうえで、
当時は、都市の河川も海も水辺は、工場や倉庫などに占められ、まちづくりに水域を活用す
のために役立ててみませんか?
の多くが急流河川であるとともに近年の気候変動などの効果も相まって河川災害のリスクも高
私が景観を学び始めたのは 1970 年代半ばです。以来、国の役人として、複数の大学の教員
を知ることで、普段何気なく暮らしているまちに、魅力や愛着を感じるようになります。そう
ています。私が専門としている「緑地計画学」
「造園学」は、このような「みどり」を保全する、
を与えられました。工学や医学系大学と共同研究のほか、障がいをもつ当事者との深い交流の
なくてはならない社会基盤として重要な位置を占めています。言い換えれば、それらが整備さ
るなど考えられませんでした。その後、ウォーターフロントが新たな都市の環境として認知さ
私のこれまでの研究成果として、腰痛治療器や介護 / 看護用マットレスの開発を行い、すで
い状態にあります。すなわち、わが国の国民は、自然災害と接しながら生活しております。こ
として、外国の研究者として、市町村では専門家として、景観まちづくりに関わってきました。
したまちへの愛着は、クオリティ・オブ・ライフ、すなわち“暮らしの質”を高めるまちづく
または創り出すことを計画する学問です。
場を通して、障がい者の住宅、公共施設や就労環境、そしてまちづくりへと対象は広がりました。
れなければ、
「まち」は成り立ちません。
れ、北海道釧路フィッシャーマンズワーフ、大阪南港コスモスクエア、鹿児島湾ウォーターフ
に製品として病院等で使用されています。また、社会的な活動としては、化学物質管理に関す
れは、世界においても同じです。したがって、少しでも使いやすくかつ安全に暮らしていける
ある市には 20 年以上通っており、ようやく景観まちづくりが動き出しています。まちづくり
りの原動力となります。
私の研究フィールドは、都内の都市公園から、世界自然遺産の小笠原諸島、国立公園の西表
日本建築学会ノーマライゼーション環境小委員会主査、日本福祉のまちづくり学会理事、副
また、その「まち」自体は、過去の人々が積み重ねてきた歴史そのものであるといえます。
ロント計画などを手掛けてきました。2006 年には品川天王洲運河で東京湾初の「浮体式水上
る国連の委員会、国の委員会、そして JIS 策定の委員会等の委員をつとめています。
生活空間=“まち”の創造は、ニーズが大変高く工学的に意義があります。
とはこのように時間のかかることです。
日本のまちは、実に多様な成り立ちを誇っています。城郭周辺に広がる城下町、街道沿いに
島までと幅広く、地域の自然や文化を取り入れ、それぞれにあった自然環境保全や観光計画に
会長を歴任。国交省、東京都等の委員会ではバリアフリー法の設計マニュアル、知的、発達、
例えば、わが国では仏教が伝来してから近世初頭まで、僧侶が対岸に橋を架けたり、道路の補
レストラン waterline」の計画に携わりました。計画で最も難しかったのが、不動産といわれ
私の研究フィールドは、主に、海岸災害、都市河川災害に関するものを対象にして、まちを
美しく、暮らしやすく、愛着の持てる「まち」に住みたい諸君、一緒に、美しいとは、暮ら
連なる宿場町、さらに在郷町や湊町など、皆さんの暮らすまちにも、深い歴史が積み重なって
取り組んでいます。
精神障がい者の公共交通機関、そして子どもの事故予防、子育て住宅事業などに関する(研究)
修を行ったりしていました。その背景には、困った人々を助けようという仏教思想が僧侶の間に
る建築物が浮いていて法的に問題がないかでした。さあ、このへんのことは大学の授業で皆さ
災害から守る防波堤などの社会基盤構造物の効果を現地調査により検証し、同時に減災のため
しやすいとは、愛着が持てるということは、どういうことなのか、どうしたら作り上げられる
いるはずです。そうしたまちの歴史を読み解き、歴史の中に埋もれているまちの宝を発掘し、
委員として研究成果と経験を生かし、「福祉住環境コーディネーター公式テキスト」の執筆を
存在しており、福祉事業の一つとして「まちづくり」が位置づけられていたのです。このような
んと一緒に考えましょう。Waterline はまちを変えるほどの力を持っています。その力でま
の住民意識調査を合わせて行い、その結果を社会へ還元しております。みなさんも、安全なま
のかを学んでいきましょう。わが国の、そして世界の「まち」の将来は、諸君らの双肩にかかっ
さらにその宝を磨き、現在のまちづくりに活かしていく。そのための考え方や方法を学び、実
担当しています。
精神は、
「まちづくり」にかかわる私たちだけではなく、現代を生きるすべての人々が持ってお
ちは常に変化しています。だから楽しいのです。皆さんもこの楽しいまちづくりを一緒に学び
ちづくりとはどういうものであるか一緒に考えてみませんか?
ているのですから。
践する。そうしたまちづくりの楽しさや面白さを、ぜひ一緒に味わいましょう!
こうした経験が、みなさん方を通して、人間のためのまちづくりに貢献できることをうれし
くべき理念にもつながります。各時代の人々が持ち合わせた思想を振り返ることにより、そこ
く思っています。
に見出される視点を将来の「まちづくり」に活かすことができるよう、研究に取り組んでいます。
ましょう。
教授 高村 義晴
博士(工学)
総合系
准教授 仲村 成貴
博士(工学)
総合系
教授 岡田 智秀
博士(工学)
景観学系
准教授 川島 和彦
博士(工学)
教授 青木 和夫
観光学系
博士(保健学)
福祉学系
准教授 依田 光正
博士(工学)
助手 落合 正行
福祉学系
修士(工学)
専門:まちづくり、都市計画/都市開発、地域再生、国土/地域政策
専門:地震工学、構造力学
専門:景観まちづくり
専門:まちなみ整備、都市計画、観光計画
専門:人間工学、健康工学
専門:福祉工学
専門:建築設計
● 右肩下がりの社会における持続可能なまちづくり手法の開発
● 地震に強く美しいまちの施設空間
● 地元住民がいきいきと暮らせる景観まちづくり
● まちなみの保全と創造
● 健康増進の方法と生活環境
● 緊急時の福祉支援テクノロジー
● 地域再生のための建築設計方法論
● 中心市街地・郊外型住宅団地等の疲弊地区の再生
● 災害時の避難経路を考慮したまちづくり
● 魅力あるまちの将来像を導く景観ワークショップ
● 不動産価値を高める土地利用計画
● 高齢者や障がい者を支援するアクセシブルデザイン
● 福祉のテクノロジーを活用したまちづくり
● コミュニケーションデザイン
● ライフスタイルのブランド化による地域づくり
● 災害時のコミュニティ形成
● 海辺のまちを豊かにするビーチフロント計画
● 中心市街地の活性化計画
● ストレスの予防とリラクゼーションのための環境
● 高齢者の生活支援システム計画
● コミュニティビジネス・ソーシャルビジネスによる地域再生
● 住民主体のコミュニティや住環境の形成計画
これまで国の府省庁、県庁のほか、大都市郊外市、政令指定市、県庁所在市、地方中核市な
地震災害に限らず、風水害、雪害など、日本は昔から多くの自然災害を経験してきた世界で
私は、海岸地域から水郷や農村地域そして都市内の中心市街地に至るまで、多様なフィール
私は、そこに住む人にとってはもちろん、訪れる人にも魅力ある「まち」にするためにはど
私は、人間と物やシステムの関係を明らかにして、安全で使いやすい物やシステムを作る人
私は、福祉に工学のテクノロジーをどのように生かしたらよいかという「福祉工学」を専門
私はこれまで建築設計事務所で建築設計の実務に携わってきました。個人住宅や集合住宅、
どにおいて、一貫して都市づくりやまちづくりの最前線を務めてきました。この間、時代は激
も有数の国です。自然災害は、地震、雨、風などの自然現象が構造物や人々の生活に作用する
ドを対象として、「景観まちづくり」の実践に取り組んでいます。その魅力は、美しい風景の
うするべきかという視点を研究活動の中心にしています。
間工学と、健康づくりのための方法を考える健康工学を専門としています。
としています。障がい者や高齢者の方々に向けて作られた道具や機器、これらを福祉用具とい
店舗、公共施設からインテリアや家具まで、さまざまなスケールの中で多くの人が空間に触れ
しく揺れ動き、少子高齢化・人口減少の進展により、都市・地方の活性化や再生が大きなテー
ことによって発生します。つまり、人や社会の努力によって、自然現象を制御することはでき
保全に貢献できたり、情熱あふれる地元住民との出会い、地方都市に元気が与えられることな
世界中には、人びとを魅了するまちがたくさんあります。人口減少時代をむかえたわが国に
人間工学は人間を中心として物やシステムを設計する方法で、そのために人間の身体の構造
いますが、これらをより使いやすいものに変えていくためには工学のテクノロジーが必要です。
る「場」をデザインしてきました。空間は人がいてはじめて活きます。
「まち」も同じです。
マとなっています。都市や地域がうつむきがちとなり病みはじめています。みなさんの周りを
ませんが、災害を最小限に抑えることはできるはずです。人々が安全にまちで暮らすためには、
ど、たくさんあります。まちの元気という意味では、東日本大震災で津波被害を受けた福島市
おいても、多くの人びとを呼ぶだけの魅力あるまちを各地でつくっていくことは、経済的にも、
や機能と心のはたらきを研究しています。また、高齢者や障がい者が不便なく生活するために
さらに、日常生活での住環境およびまち全体を、ユニバーサルデザインの広がりから、障がい
地域という空間の中で人がどう関わり(コミュニケーション)を持てるかを考えることは重要
観てください。中心市街地の魅力や活力の低下、郊外型住宅団地の疲弊などが進行し、中山間
災害への対策が欠かせません。
内の海岸地域において、「ふくしま海の子元気プロジェクト」と名付けて、地元の子供たちに
そのまちの文化としても重要です。このような考えから、国内外問わず、多くのまちを訪れて
必要な物や設備、環境を作るためのアクセシビリティについては日本が世界をリードする立場
者や高齢者など困難を感じる多くの方々にとって使いやすいものにしていくためにもテクノロ
なことです。その中で、私は地域のために必要とされる建築とは何か、または建築が地域に
地域や地方だけでなく、都市の一部も崩れはじめています。このような状況を前に、これまで
災害に対して安全なまちづくりには、まちを構成する施設と、まちで生活する人々との両面
海辺の多様なレクリエーションを体験してもらいながら、津波を正しく理解し、海を恐れない
きました。そのなかで、特に中心市街地と呼ばれるエリアを対象に、その空間整備の手法につ
にあり、国際的に注目されています。
ジーは必要です。「福祉工学」を「福祉のまちづくり」に生かす取り組みを進めていきたいと
とってなし得ることは何かを考えています。
築かれてきた方法では壁に突き当たっています。いまや、“新たなまちづくり”が求められ、
から対策を練っていくことが必要です。私は「地震災害の最小化」を目的として、構造物の耐
“ふくしまっ子”を育てるプロジェクトも展開しています。また、私が生まれ育った東京都大
いての研究を行っています。
健康工学は、健康になるための生活習慣の改善、特に運動やスポーツによる健康づくりやス
考えています。まちから福祉用具まで一体となって障がい者や高齢者の生活を支える仕組みや、
また、現在は東日本大震災で被害を受けた石巻市の雄勝半島という限界集落の再生プロジェ
そのための人材が必要とされています。その鍵は、実際の問題を前に、土木・都市計画・建築
震性や災害時の避難行動などについて、現地調査、観測・実験、数値解析を通じて大学生と一
田区では、今の子供たちが地元大田区を“誇り高いふるさと”と感じてもらえるような「まち
本学で教員をするまでに、民間の研究機関、政府の研究機関、海外の大学……などでまちづ
トレスを少なくする方法について研究しています。また人の健康状態を知るために、体力やさ
まちのなかにある有形無形のさまざまな社会資源を福祉分野に活用する仕組みを作る必要性を
クトに関わっています。津波により一瞬で失ったまちの、わずかに残る遺伝子を探し出し、そ
等の諸領域、行政・民間企業・地域住民等の諸要素を、ビジョンと都市・地域経営の感覚をもっ
緒に、時には学内外のプロジェクトに参加して研究に取り組んでいます。ぜひ皆さんも安全な
づくり教育」にも取り組んでいます。こうした実践的活動は、いずれも大学生と一緒になって
くりに関する研究やプロジェクトに取り組んできました。さらには発展途上国における教育支
まざまな人間の機能を測定する方法も開発しています。
感じています。いままで交流してきた障がい者、高齢者、医療・福祉の専門家、ならびに関わ
れらを紡ぐような作業もまちづくりのひとつです。そのためにはひとつの言語(専門領域)だ
てプロデュースしていくことで対応していくことです。そして暮らし・仕事・楽しみ、そして
まちづくりについて一緒に学び、考えてみましょう。
時に悩み、楽しみ、成果を喜び合いながら有意義に取り組んでいます。
援活動を行うなどの経験もしてきました。このような多様な実社会での経験は、これからのま
私は、日本人間工学会の役員、人間工学の ISO 国際規格作成の委員、人間工学専門家の認
りあるさまざまな方々からご意見をいただき、多分野のテクノロジーを活用して「福祉のまち
けでは足りず、建築や土木、福祉、景観などのさまざまな言語を話せる人間が必要とされてい
さあ、ぜひあなたも景観まちづくりに参加してみましょう!
ちづくりを考えるときに必ず役立つと確信し、日々の活動に取り組んでいます。ぜひ、「訪れ
定などの社会的活動を行っています。また、人間の姿勢やストレスを研究する財団法人の委員
づくり」の新たな可能性を広げていきたいと考えています。
ます。
たくなるまち」をつくるために、多くのまちを訪れながら学びましょう。
をしています。
誇りやきずなのある地域社会を築いてくことです。このような知識体系と人材に対する願いを
もって、都市・地方再生、復興、まちづくりビジネスに取り組んでいます。
こうした経験を通して、私は今の日本に「まちづくり」という新たな職能をつくるという強
い気持ちを持ち、実践と研究を行き来しながら取り組んでいきたいと思います。みなさんも共
に頑張っていきましょう。
教授 横内 憲久
博士(工学)
総合系
教授 城内 博
博士(医学)
総合系
准教授 後藤 浩
博士(工学)
教授 天野 光一
総合系
博士(工学)
准教授 阿部 貴弘
景観学系
博士(工学)
助教 川田
(押田)佳子
景観学系
博士( 工 学・農学)
教授 八藤後 猛
観光学系
博士(工学)
助手 西山 孝樹
福祉学系
博士(工学)
専門:ウォーターフロント計画、都市計画
専門:安全工学、産業保健
専門:沿岸防災、海岸工学、河川工学
専門:景観工学、観光計画
専門:都市史、地域計画
専門:緑地計画、造園学
専門:福祉まちづくり、建築安全計画
専門:地域史、土木史
● ウォーターフロントのまちづくり
● まちで働く人の安全と健康
● 海岸防災からのまちづくり
● 美しいまちをつくるための景観政策論
● 歴史・文化をはぐくむまちづくり
● 自然豊かなまちを創造するランドスケープエコロジー
● 高齢者、障がい者など、すべての人にやさしい生活環境とまちづくり
● 中世から近世における治水・利水技術の系譜
● 水域の不動産的価値を高める方法論
● 化学物質の健康および環境影響評価
● 浜辺を楽しむビーチアクティビティ論
● 地方活性化のためのリゾート計画論
● 土地の記憶・まちの履歴をいかした都市設計
● 伝統的観光都市の景観保全
● 誰にも利用しやすいまちづくりのためのサイン・情報システム
● 近世以前における社会基盤整備の歴史
● 再開発とコミュニティデザイン
● 災害からまちと人を守るハザードコミュニケーション
● 漁港漁村の魅力を高める空間デザイン
● 持続可能な地域経営と地方財政学
● 持続可能なコミュニティ形成
● 地域活性化のためのエコツーリズム論
● 安全・安心をめざした生活環境の安全設計と防犯都市の形成
私が都市のウォーターフロント開発・計画に関わったのは、1975 年に「都市住宅」(鹿島出
私の専門は、働く人の健康障害防止です。病気の原因の8割は仕事に関係するといわれてい
日本は災害の多い国土です。世界で起きる地震の約2割が日本で起きています。東日本大震
美しく、暮らしやすく、愛着の持てる「まち」、地域、国をつくりたいということが、私の教育、
私は、これまでに、民間のコンサルタントや国の研究機関など、さまざまな立場で日本全国
「みどり」は原生自然から人によって作られた公園や並木、果てはベランダのプランターまで、
私が建築学科の学生だった頃、「車いす使用者は、段差があると障がい者だけれど、段差が
現代を生きる私たちにとって、歴史を調べることは、過去を振り返り、未来を考えていくた
版会)という月刊誌に“特集 ウォーターフロント”を掲載していただいたのが始まりです。
ます。しかし、健康に有害な要因(化学物質、微生物、振動、温熱、気圧、放射線、電磁波、
災による津波による被災が、今でもわが国の国民の脳裏に焼き付いていることでしょうが、過
研究、実務の基本になっています。安心、安全であることや効率的であることももちろん重要
のまちづくりに関わってきました。こうした経験を踏まえ、現在は、身近な“まちの歴史”を
さまざまな場所に存在しています。これらは、都市のヒートアイランド緩和や大気の浄化、生
なければ障がい者でない」、すなわち『障がい』は、社会環境によってつくられるものという
めの重要な情報を得ることができる学問です。私は、そのなかで近年になって、ようやく研究
じつに 37 年前にさか上りますが、わが国でウォーターフロントという言葉や概念を初めて使っ
重量物作業、交代制勤務など)について正しい知識をもって対処すれば、病気は防ぐことがで
去幾度も沿岸に来襲する津波により被害を受けております。また、国土は急峻な地形で構成さ
ですが、それだけで、住みたくなるような「まち」になるとは思えません。家には住んでいる
まちづくりに活かすための考え方や方法を研究しています。
態系の保全、水を地面に蓄え洪水を防ぐ、……など多くの機能を持ち、私たちの生活を支えて
恩師のことばが残りました。卒業後の 1981 年、公立のリハビリテーションセンターで、当時
が盛んになってきた土木史を専門としています。
たのは私だと思っています。
きます。健康で働くことについて考え、そのノウハウを学び、皆さん自身のために、また社会
れ、その約 70%が山岳地帯です。そのため、地滑り・崖崩れなどの地盤災害のリスクや河川
が、「まち」には住んでいないことになっていないでしょうか。
人の生い立ちを知ると、その人によりいっそう親しみがわくように、身近な“まちの歴史”
います。また、四季折々の色彩に富んだ風景を演出することから、観光資源としても楽しまれ
先駆的だった、まち、建築、機器といった幅広い「環境」改善をテーマとして研究と実践の場
土木構造物としては、
道路・橋梁・港湾などの施設があり、
「まちづくり」を行っていくうえで、
当時は、都市の河川も海も水辺は、工場や倉庫などに占められ、まちづくりに水域を活用す
のために役立ててみませんか?
の多くが急流河川であるとともに近年の気候変動などの効果も相まって河川災害のリスクも高
私が景観を学び始めたのは 1970 年代半ばです。以来、国の役人として、複数の大学の教員
を知ることで、普段何気なく暮らしているまちに、魅力や愛着を感じるようになります。そう
ています。私が専門としている「緑地計画学」
「造園学」は、このような「みどり」を保全する、
を与えられました。工学や医学系大学と共同研究のほか、障がいをもつ当事者との深い交流の
なくてはならない社会基盤として重要な位置を占めています。言い換えれば、それらが整備さ
るなど考えられませんでした。その後、ウォーターフロントが新たな都市の環境として認知さ
私のこれまでの研究成果として、腰痛治療器や介護 / 看護用マットレスの開発を行い、すで
い状態にあります。すなわち、わが国の国民は、自然災害と接しながら生活しております。こ
として、外国の研究者として、市町村では専門家として、景観まちづくりに関わってきました。
したまちへの愛着は、クオリティ・オブ・ライフ、すなわち“暮らしの質”を高めるまちづく
または創り出すことを計画する学問です。
場を通して、障がい者の住宅、公共施設や就労環境、そしてまちづくりへと対象は広がりました。
れなければ、
「まち」は成り立ちません。
れ、北海道釧路フィッシャーマンズワーフ、大阪南港コスモスクエア、鹿児島湾ウォーターフ
に製品として病院等で使用されています。また、社会的な活動としては、化学物質管理に関す
れは、世界においても同じです。したがって、少しでも使いやすくかつ安全に暮らしていける
ある市には 20 年以上通っており、ようやく景観まちづくりが動き出しています。まちづくり
りの原動力となります。
私の研究フィールドは、都内の都市公園から、世界自然遺産の小笠原諸島、国立公園の西表
日本建築学会ノーマライゼーション環境小委員会主査、日本福祉のまちづくり学会理事、副
また、その「まち」自体は、過去の人々が積み重ねてきた歴史そのものであるといえます。
ロント計画などを手掛けてきました。2006 年には品川天王洲運河で東京湾初の「浮体式水上
る国連の委員会、国の委員会、そして JIS 策定の委員会等の委員をつとめています。
生活空間=“まち”の創造は、ニーズが大変高く工学的に意義があります。
とはこのように時間のかかることです。
日本のまちは、実に多様な成り立ちを誇っています。城郭周辺に広がる城下町、街道沿いに
島までと幅広く、地域の自然や文化を取り入れ、それぞれにあった自然環境保全や観光計画に
会長を歴任。国交省、東京都等の委員会ではバリアフリー法の設計マニュアル、知的、発達、
例えば、わが国では仏教が伝来してから近世初頭まで、僧侶が対岸に橋を架けたり、道路の補
レストラン waterline」の計画に携わりました。計画で最も難しかったのが、不動産といわれ
私の研究フィールドは、主に、海岸災害、都市河川災害に関するものを対象にして、まちを
美しく、暮らしやすく、愛着の持てる「まち」に住みたい諸君、一緒に、美しいとは、暮ら
連なる宿場町、さらに在郷町や湊町など、皆さんの暮らすまちにも、深い歴史が積み重なって
取り組んでいます。
精神障がい者の公共交通機関、そして子どもの事故予防、子育て住宅事業などに関する(研究)
修を行ったりしていました。その背景には、困った人々を助けようという仏教思想が僧侶の間に
る建築物が浮いていて法的に問題がないかでした。さあ、このへんのことは大学の授業で皆さ
災害から守る防波堤などの社会基盤構造物の効果を現地調査により検証し、同時に減災のため
しやすいとは、愛着が持てるということは、どういうことなのか、どうしたら作り上げられる
いるはずです。そうしたまちの歴史を読み解き、歴史の中に埋もれているまちの宝を発掘し、
委員として研究成果と経験を生かし、「福祉住環境コーディネーター公式テキスト」の執筆を
存在しており、福祉事業の一つとして「まちづくり」が位置づけられていたのです。このような
んと一緒に考えましょう。Waterline はまちを変えるほどの力を持っています。その力でま
の住民意識調査を合わせて行い、その結果を社会へ還元しております。みなさんも、安全なま
のかを学んでいきましょう。わが国の、そして世界の「まち」の将来は、諸君らの双肩にかかっ
さらにその宝を磨き、現在のまちづくりに活かしていく。そのための考え方や方法を学び、実
担当しています。
精神は、
「まちづくり」にかかわる私たちだけではなく、現代を生きるすべての人々が持ってお
ちは常に変化しています。だから楽しいのです。皆さんもこの楽しいまちづくりを一緒に学び
ちづくりとはどういうものであるか一緒に考えてみませんか?
ているのですから。
践する。そうしたまちづくりの楽しさや面白さを、ぜひ一緒に味わいましょう!
こうした経験が、みなさん方を通して、人間のためのまちづくりに貢献できることをうれし
くべき理念にもつながります。各時代の人々が持ち合わせた思想を振り返ることにより、そこ
く思っています。
に見出される視点を将来の「まちづくり」に活かすことができるよう、研究に取り組んでいます。
ましょう。
教授 高村 義晴
博士(工学)
総合系
准教授 仲村 成貴
博士(工学)
総合系
教授 岡田 智秀
博士(工学)
景観学系
准教授 川島 和彦
博士(工学)
教授 青木 和夫
観光学系
博士(保健学)
福祉学系
准教授 依田 光正
博士(工学)
助手 落合 正行
福祉学系
修士(工学)
専門:まちづくり、都市計画/都市開発、地域再生、国土/地域政策
専門:地震工学、構造力学
専門:景観まちづくり
専門:まちなみ整備、都市計画、観光計画
専門:人間工学、健康工学
専門:福祉工学
専門:建築設計
● 右肩下がりの社会における持続可能なまちづくり手法の開発
● 地震に強く美しいまちの施設空間
● 地元住民がいきいきと暮らせる景観まちづくり
● まちなみの保全と創造
● 健康増進の方法と生活環境
● 緊急時の福祉支援テクノロジー
● 地域再生のための建築設計方法論
● 中心市街地・郊外型住宅団地等の疲弊地区の再生
● 災害時の避難経路を考慮したまちづくり
● 魅力あるまちの将来像を導く景観ワークショップ
● 不動産価値を高める土地利用計画
● 高齢者や障がい者を支援するアクセシブルデザイン
● 福祉のテクノロジーを活用したまちづくり
● コミュニケーションデザイン
● ライフスタイルのブランド化による地域づくり
● 災害時のコミュニティ形成
● 海辺のまちを豊かにするビーチフロント計画
● 中心市街地の活性化計画
● ストレスの予防とリラクゼーションのための環境
● 高齢者の生活支援システム計画
● コミュニティビジネス・ソーシャルビジネスによる地域再生
● 住民主体のコミュニティや住環境の形成計画
これまで国の府省庁、県庁のほか、大都市郊外市、政令指定市、県庁所在市、地方中核市な
地震災害に限らず、風水害、雪害など、日本は昔から多くの自然災害を経験してきた世界で
私は、海岸地域から水郷や農村地域そして都市内の中心市街地に至るまで、多様なフィール
私は、そこに住む人にとってはもちろん、訪れる人にも魅力ある「まち」にするためにはど
私は、人間と物やシステムの関係を明らかにして、安全で使いやすい物やシステムを作る人
私は、福祉に工学のテクノロジーをどのように生かしたらよいかという「福祉工学」を専門
私はこれまで建築設計事務所で建築設計の実務に携わってきました。個人住宅や集合住宅、
どにおいて、一貫して都市づくりやまちづくりの最前線を務めてきました。この間、時代は激
も有数の国です。自然災害は、地震、雨、風などの自然現象が構造物や人々の生活に作用する
ドを対象として、「景観まちづくり」の実践に取り組んでいます。その魅力は、美しい風景の
うするべきかという視点を研究活動の中心にしています。
間工学と、健康づくりのための方法を考える健康工学を専門としています。
としています。障がい者や高齢者の方々に向けて作られた道具や機器、これらを福祉用具とい
店舗、公共施設からインテリアや家具まで、さまざまなスケールの中で多くの人が空間に触れ
しく揺れ動き、少子高齢化・人口減少の進展により、都市・地方の活性化や再生が大きなテー
ことによって発生します。つまり、人や社会の努力によって、自然現象を制御することはでき
保全に貢献できたり、情熱あふれる地元住民との出会い、地方都市に元気が与えられることな
世界中には、人びとを魅了するまちがたくさんあります。人口減少時代をむかえたわが国に
人間工学は人間を中心として物やシステムを設計する方法で、そのために人間の身体の構造
いますが、これらをより使いやすいものに変えていくためには工学のテクノロジーが必要です。
る「場」をデザインしてきました。空間は人がいてはじめて活きます。
「まち」も同じです。
マとなっています。都市や地域がうつむきがちとなり病みはじめています。みなさんの周りを
ませんが、災害を最小限に抑えることはできるはずです。人々が安全にまちで暮らすためには、
ど、たくさんあります。まちの元気という意味では、東日本大震災で津波被害を受けた福島市
おいても、多くの人びとを呼ぶだけの魅力あるまちを各地でつくっていくことは、経済的にも、
や機能と心のはたらきを研究しています。また、高齢者や障がい者が不便なく生活するために
さらに、日常生活での住環境およびまち全体を、ユニバーサルデザインの広がりから、障がい
地域という空間の中で人がどう関わり(コミュニケーション)を持てるかを考えることは重要
観てください。中心市街地の魅力や活力の低下、郊外型住宅団地の疲弊などが進行し、中山間
災害への対策が欠かせません。
内の海岸地域において、「ふくしま海の子元気プロジェクト」と名付けて、地元の子供たちに
そのまちの文化としても重要です。このような考えから、国内外問わず、多くのまちを訪れて
必要な物や設備、環境を作るためのアクセシビリティについては日本が世界をリードする立場
者や高齢者など困難を感じる多くの方々にとって使いやすいものにしていくためにもテクノロ
なことです。その中で、私は地域のために必要とされる建築とは何か、または建築が地域に
地域や地方だけでなく、都市の一部も崩れはじめています。このような状況を前に、これまで
災害に対して安全なまちづくりには、まちを構成する施設と、まちで生活する人々との両面
海辺の多様なレクリエーションを体験してもらいながら、津波を正しく理解し、海を恐れない
きました。そのなかで、特に中心市街地と呼ばれるエリアを対象に、その空間整備の手法につ
にあり、国際的に注目されています。
ジーは必要です。「福祉工学」を「福祉のまちづくり」に生かす取り組みを進めていきたいと
とってなし得ることは何かを考えています。
築かれてきた方法では壁に突き当たっています。いまや、“新たなまちづくり”が求められ、
から対策を練っていくことが必要です。私は「地震災害の最小化」を目的として、構造物の耐
“ふくしまっ子”を育てるプロジェクトも展開しています。また、私が生まれ育った東京都大
いての研究を行っています。
健康工学は、健康になるための生活習慣の改善、特に運動やスポーツによる健康づくりやス
考えています。まちから福祉用具まで一体となって障がい者や高齢者の生活を支える仕組みや、
また、現在は東日本大震災で被害を受けた石巻市の雄勝半島という限界集落の再生プロジェ
そのための人材が必要とされています。その鍵は、実際の問題を前に、土木・都市計画・建築
震性や災害時の避難行動などについて、現地調査、観測・実験、数値解析を通じて大学生と一
田区では、今の子供たちが地元大田区を“誇り高いふるさと”と感じてもらえるような「まち
本学で教員をするまでに、民間の研究機関、政府の研究機関、海外の大学……などでまちづ
トレスを少なくする方法について研究しています。また人の健康状態を知るために、体力やさ
まちのなかにある有形無形のさまざまな社会資源を福祉分野に活用する仕組みを作る必要性を
クトに関わっています。津波により一瞬で失ったまちの、わずかに残る遺伝子を探し出し、そ
等の諸領域、行政・民間企業・地域住民等の諸要素を、ビジョンと都市・地域経営の感覚をもっ
緒に、時には学内外のプロジェクトに参加して研究に取り組んでいます。ぜひ皆さんも安全な
づくり教育」にも取り組んでいます。こうした実践的活動は、いずれも大学生と一緒になって
くりに関する研究やプロジェクトに取り組んできました。さらには発展途上国における教育支
まざまな人間の機能を測定する方法も開発しています。
感じています。いままで交流してきた障がい者、高齢者、医療・福祉の専門家、ならびに関わ
れらを紡ぐような作業もまちづくりのひとつです。そのためにはひとつの言語(専門領域)だ
てプロデュースしていくことで対応していくことです。そして暮らし・仕事・楽しみ、そして
まちづくりについて一緒に学び、考えてみましょう。
時に悩み、楽しみ、成果を喜び合いながら有意義に取り組んでいます。
援活動を行うなどの経験もしてきました。このような多様な実社会での経験は、これからのま
私は、日本人間工学会の役員、人間工学の ISO 国際規格作成の委員、人間工学専門家の認
りあるさまざまな方々からご意見をいただき、多分野のテクノロジーを活用して「福祉のまち
けでは足りず、建築や土木、福祉、景観などのさまざまな言語を話せる人間が必要とされてい
さあ、ぜひあなたも景観まちづくりに参加してみましょう!
ちづくりを考えるときに必ず役立つと確信し、日々の活動に取り組んでいます。ぜひ、「訪れ
定などの社会的活動を行っています。また、人間の姿勢やストレスを研究する財団法人の委員
づくり」の新たな可能性を広げていきたいと考えています。
ます。
たくなるまち」をつくるために、多くのまちを訪れながら学びましょう。
をしています。
誇りやきずなのある地域社会を築いてくことです。このような知識体系と人材に対する願いを
もって、都市・地方再生、復興、まちづくりビジネスに取り組んでいます。
こうした経験を通して、私は今の日本に「まちづくり」という新たな職能をつくるという強
い気持ちを持ち、実践と研究を行き来しながら取り組んでいきたいと思います。みなさんも共
に頑張っていきましょう。
卒業研究・総合演習による
まちづくりの専門技術者を養成
まちづくりの
学びと仕事
実際のまちづくりでは、そのまちに暮らす「住民」と「行政」、そして「専門家」が、
年次
3
年次
4
まちづくりのステップ
● 広域にわたる都市デザイン・都市総合計画・都市環境計画
まちづくりの理解を深める
● 目的に応じた調査・解析手法
三位一体となって取り組みを進めることがとても重要です。
調査・企画・構想
まちづくりの仕事
行政
● まちづくりの倫理
1
まちを診断し、将来のビジョンを描く 住民・行政・専門家の主な役割(例)
よりよいまちの実現に向けて、住民等から意見を収集したり、専門家等と相談したりしながら、
まちの調査・診断を実施したり、企画・構想を策定したりします。
まちの調査・診断を行い、まちが抱える課題や、まちの魅力となる資源等を抽出します。
専門家 調査結果に基づき、よりよいまちの実現に向けて、まちづくりの企画や構想を検討・提案します。
(主な職種) まち歩き等を開催し、まちづくりに対する住民等の意識を高めます。
〈コンサルタントなど〉
● まちづくりの現場
● まちづくり工学の総合演習
● 卒業研究
住民
● 地域計画・国土政策
まちづくり工学科の
カリキュラム(主な科目)
景観原論
観光原論
不動産概論
都市経営学
まちづくり調査・解析
まちづくりワークショップⅠ・Ⅱ
ほか
まち歩き等に参加し、まちの課題を抽出したり、まちの魅力資源を発掘したりします。
アンケート調査等のまちづくりにかかわる調査に協力します。
● ウォーターフロント計画
● 地盤や土に関する基本
● 水工構造物を設計するための基本
● 音・振動・電磁波の予測・制御・評価方法
● 建築物を建築する際に必要な契約・施工計画・施工管理
・品質管理
卒業後の進路
まちづくりのステップ
総合系
計画・設計
まちに関する都市計画を策定するエンジニアとして、国家公
● まちづくりに活用可能な事業や制度
務員および地方公務員があげられます。また、策定された都
● コミュニケーションの方法
市計画に対応してまちの社会基盤施設および建築施設の形を
● まちづくりの予算と支出のバランス
決めるエンジニア(コンサルタント業)やそれら施設を建設
● 防災とまちづくり
するエンジニア(建設業)が考えられます。
● 不動産分野の基礎知識
● まちづくりで収益をあげる方法
● まちづくりとマネジメントの実施例
● 安全と事故予防
● 健康有害要因
● 景観まちづくりの計画と実践例
● 緑をいかしたまちづくり
● 歴史や文化を生かしたまちづくりの手法
● 地域発展と観光まちづくり
● デザイン統合の考え方
● ユニバーサルデザインの設計手法
● まちづくりの知識・方法と実践
● 就業体験(インターンシップ)
● 実践的なまちづくりスキルの向上
● まちづくりの専門家になるための研究の基礎
まちづくりの仕事
行政
景観学系
2
具体的なまちの姿・形をデザインする 住民・行政・専門家の主な役割(例)
専門家等による計画・設計案の提案や、住民等から寄せられた意見等を踏まえ、まちづくりの計画・
設計を策定します。
構想をより具体化するため、専門的見地から、計画・設計案を検討・提案します。
専門家 まちづくりワークショップ等を開催し、計画・設計に対する住民等の合意形成を図ります。
(主な職種) 〈コンサルタント、設計事務所、デベロッパー など〉
景観学系のカリキュラムを通して景観を見る目やデザインセ
ンスを養うことで、景観計画や景観設計など、景観まちづく
りの実務に携わるまちづくりプランナー・まちづくりデザイ
住民
ナーとして、建設系コンサルタントや設計事務所等で活躍す
ることができます。また、地域景観への深い理解に基づいて、
まちづくりワークショップ等に参加し、より良い計画・設計となるよう、意見を出し合い、共通の
目標を導きます。
ワークショップ等を通して、一緒にまちづくりについて考え、行動する、まちづくりの仲間を作り
ます。
まちづくり工学科の
カリキュラム(主な科目)
まちづくり関連法規Ⅰ・Ⅱ
都市計画Ⅰ・Ⅱ、建築計画Ⅰ・Ⅱ
都市デザイン、ユニバーサルデザイン
地域コミュニケーション論
景観まちづくり論、観光まちづくり論
景観デザイン演習、建築デザイン演習
都市・地域デザイン演習
福祉環境実験
ほか
広い視野を持ってまちづくりに取り組むことのできる公務員
としても活躍することができます。
まちづくりのステップ
観光学系
観光学系のカリキュラムを通して、地域の歴史や文化を理解
3
施工・維持管理
し、魅力ある観光資源を見つける目を養うことで、地域に密
着した観光まちづくりを実践する公務員として活躍すること
実際にまちをつくり、使い続ける ができます。また、住みやすいまちと環境をデザインするセ
まちづくりの仕事
ンスを身につけ、まちづくりプランナー・まちづくりデザイ
ナーとして、建設系・まちづくり系コンサルタントや旅行会
社等で活躍することもできます。
行政
福祉学系
福祉学系のカリキュラムを通じて、安全の知識、健康づくり
の方策・福祉のテクノロジー、人にやさしい居住空間などの
知識を身につけて、
「福祉のまちづくり」を支える福祉住宅、
福祉用具・サービス、防災用具、医療・健康機器、福祉・医
療法人などの分野で活躍することができます。また、安全・
健康・福祉のまちづくりの知識を生かして独立行政法人職員、
公務員としても活躍することができます。
まちづくり工学科では、こうしたまちづくりの現場において、即戦力として活躍できる人材を輩出するため、まちづくりの
「しごと」を意識した実践的なカリキュラムを整えています。
一般的なまちづくりは、まちづくりにかかわる「調査」にはじまり、調査に基づく「企画・構想」
、より具体的なまちの姿
を描く「計画・設計」
、それらを実際のかたちにする「施工」
、さらに日々の暮らしにおける「維持管理」と、一つひとつ段階
(ステップ)を踏んで進めていきます。
こうした実際のまちづくりの「しごと」と、まちづくり工学科における「学び」は、右のように対応しています。
住民・行政・専門家の主な役割(例)
計画・設計を実現するための事業を実施します。
まちの諸施設が、より快適に長く使えるよう、専門家のサポートを得ながら、住民等とともに維持
管理していきます。
計画・設計に基づき、実際にまちを創りあげていきます。
まちの諸施設が、より快適に長く使えるよう、補修・改修等のメンテナンスをサポートします。
(主な職種) 〈建設業、デベロッパー など〉
専門家
住民
まちづくりの仲間とともに、継続的にまちづくりにかかわる組織や団体を設立します。
清掃活動を行ったり、花壇に花を植えたりするなど、家の周りや身近なまちの空間の維持管理に協
力します。
まちづくり工学科の
カリキュラム(主な科目)
まちづくり事業・制度論
市街地整備論、建設マネジメント
ほか
私たち「まち科」2期生 ! !
角南 名英
文京高等学校
女子学生も多く、男女共に楽しめる学科だと
思います。景観学、観光学、福祉学、総合系
をバランスよく学び、最終的に自分で学びた
いことを選べるので、勉強でも交友関係でも
充実した大学生活を送れそうです。
まち
づ
工
くり
学科
大石 麻由
後
卒業
佐野日本大学高等学校
たとえば、こんな未来が…
建築士
建築士法によって定められた国家資格。建築物の設計・工事監理等の際に必要とされる。一級、二級、木造の 3 資格があり、
建築物の規模や用途、構造に応じて設計できる制限が定められている。まちづくり工学科を卒業すると、実務経験なしで二級
もしくは木造建築士の受験資格が得られ、さらに二級建築士取得後に実務経験を経て一級建築士の受験資格が得られる。
技術士・技術士補
「技術士法」に基づいて行われる国家試験に合格し、登録した人に与えられる称号。国はこの称号を与えることにより、その人
が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定する。まちづくり工学科のカリキュラムでは、専門科目が試験内
容の一部をカバーしている。技術士補は技術士となるのに必要な技能を修習するために技術士の補助をする。
福祉住環境
コーディネーター
福祉・医療・建築などいろいろな知識を持っていて、建築士やケアマネージャー等各種専門職と連携をとりながら、高齢者や
障がい者の家庭を住みやすいように適切な住宅改修プランを提示したり、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスし
たりする人。検定試験は東京商工会議所が主催しており、民間資格に分類されている。
宅地建物取引主任者
宅地建物の売買・交換・貸借の契約が成立するまでの間に重要事項の説明等を行う者。不動産業の現場では必須の国家資格。
宅地建物の取引を行う業者は5人に1人の割合で有資格者を置くよう法律で定められている。民法を扱うため幅広い分野にお
いて評価が高く、専門知識の一つとしてビジネス面でも応用が利く資格として人気がある。
公務員
国または地方公共団体、国際機関等の公務を担当・執行する人。全国に 20 ある政令市のなかで「まちづくり」という言葉がつ
いた部署は、2012 年4月現在で8割に達そうとしている。これらの部署の多くは、都市局や開発部などに属する。
建設業
建設業建設工事の完成を請け負う業種のこと。住宅からダムまで生産対象はさまざま。電気・水道施設、造園工事など関連業
種が多いので、それを総合的にまとめる力が必要となる。
不動産デベロッパー
大規模な住宅開発や都市再開発・リゾート開発などを展開し、それを売り収益を上げる企業のこと。都市開発基盤整備、住宅
等の施設建設、賃貸や分譲まで請け負うこともあり、不動産会社、総合建設会社(ゼネコン)、電鉄会社等が含まれる。
建設系コンサルタント
建設コンサルタント登録規定に基づいて、国土交通省に登録された企業。建設技術を中心とした開発・防災・環境保護に対しての、
計画・調査・設計業務を中心に行う。技術知識と管理技能を要するので、建設業務系の資格は必須。建設系コンサルタントの
職業には、構造エンジニアや測量士、造園家、環境デザイナー等も含まれる。
造園・緑地設計系事務所
主に公園や緑地、自然再生、ビオトープ、農林業におけるレクリエーション施設、キャンプ場のデザインなどを手掛ける設計
事務所。緑道・緑地などのまちなみ景観の検討や、外壁カラーや外構デザインなど建築外構、屋上緑化などの建築外観などを
手掛けるところもある。
設計事務所
建築物の計画立案、設計、設計監理、工事監理等を業務とする事務所。ちょっと変わった家や豪邸を建てたい人にしか用のな
いような所と思われがちだが、実は低予算でもより質が高く、住む人が満足できる家づくりをいかにするかが腕の見せどころ。
観光業
観光に関連する業種の総称。旅行代理店等の旅行業や観光ホテル等の宿泊業、航空会社や鉄道会社等の運輸業、さらには土産
物等の製造業まできわめて裾野が広い。世界最大の産業の一つで、観光業を主要産業としている国も多く、わが国においても
観光立国の実現に向けたさまざまな施策が展開されている。経済、雇用、地域の活性化に大きな影響を及ぼすものであり、21
世紀のリーディング産業になると期待されている。
まちづくりデザイナー
施設や建物のデザインだけでなく、業界誌、まちの広報誌(タウン誌)やホームページ、あるいは特産品のデザインをてがけ
ることもある。まちづくりに必要な知識・技術・センスはもちろんのこと、さまざまな社会問題への強い感受性が必要。
都市デザイナー
多くの建築物・道路・樹木・ストリートファニチャーなどによって構成される都市空間をひとまとまりの対象として、その空間性・
形態・色彩などをデザインする。美しさだけでなく、安らぎ、楽しさ、驚き、個性などさまざまな価値を付加し、人の感性面
の価値も取り入れられるような柔軟な発想が求められる。
都市プランナー
都市の保全・整備に必要な知識や技術を有し、それらに関して幅広くアドバイスする技術者。まちづくりの一環としてのまち
なみ整備、観光による地域活性化、公園緑地の整備など、そのまちの保全や更新(地域再生)にかかわることが多い。都市開
発関連会社や役所のまちづくり関連部門などで活躍するのが一般的で、一∼二級建築士や技術士の資格があると優遇される。
柔軟な発想力やそれを表現するデザイン力、コミュニケーション能力が必要。
私は、小さな子どもやお年寄りにも優しい、
ユニバーサルデザインを活用したまちをつく
りたいと思っています。そのため、福祉まち
づくりについて詳しく学び、社会に貢献して
いきたいです。とても居心地の良いキャンパ
スなので、大学生活がとても楽しみです。
清川 裕芽
日本大学第二高等学校
大学生になって自分が興味のある授業を選択
して受けられるので充実した毎日が送れそう
です! 日本を美しい国にしていく知識を 4
年間でしっかり学んでいきたいです。
古永 絵里香
出口 昂器
日本大学三島高等学校
高校の時よりもさらに多くの人との出会いや
新生活に不安もありましたが、とても良い環
境で先生方も優しく、科も活気がありすごく
楽しいです! この良い環境で4年間まちづ
くりに関する知識を身につけ、将来的に地元
を活気のある街にし、社会貢献できるように
頑張っていきたいです!
日本大学鶴ケ丘高等学校
大仁田 那月
鎌倉高等学校
まちづくり工学科は新しくできた学科なので
自分の取り組み方しだいでどのようにでもな
り、可能性は未知数でとてもやりがいがある
学科だと思います。また、まちづくりの分野
はこれからも必要不可欠な分野になると思い
ます。
私は、4年間でまちづくりに関する知識を身
につけ、すべての人が快適に暮らせるような
まちづくりをしたいです。そのために、授業
に積極的に参加し、さまざまなことを吸収し
たいと思います。また、サークル活動と両立
して頑張っていきたいです。
西澤 真依子
山手学院高等学校
女の子も多く、明るい人がたくさんなので男
女みんなで仲良しで毎日がとっても楽しいで
す! 勉強するときは勉強する、遊ぶときは
遊ぶ、と切り替えがちゃんとできていてとて
も居心地のよい学科です。
小山 桃子
日本大学櫻丘高等学校
奥 大志
志学館高等学校
入学前まで、まちづくり工学科は具体的に何
をやるのか不安でしたが、授業が進むうちに
同じ「まちづくり」でも目的や用途の違った
それぞれの「まちづくり」があることがわか
り、選択肢が多いことにこれからの可能性を
感じさせられました。僕はその中でも、観光
や景観の学習を活かし「住めるテーマパーク」
を作りたいと思い、ここで学習しています。
上遠野 幸奈
まちづくり工学科は女子が多く、明るく元気
な学科です。先生方も熱心で学生と近い距離
で接してくれるので相談しやすい環境だと思
います。
兼井 美咲
日本大学第一高等学校
「人と人とのつながりを大事にしたコミュニ
ティーあふれるまち」というのが私の理想と
するまちです。理想に近づけるまちをつくる
ために必要な知識をこの4年間で身につけて
いきたいです。また、大学生活でも、人との
つながりを大事にし、充実した大学生活を送
りたいです!
日本大学習志野高等学校
私は旅行が趣味なため、まちづくりの知識を
得ていろいろな土地を、専門的な広い視野で
見て回りたいです。そして、どのようにして
地元をより住みやすいまちにするか考えたい
と思います。
近藤 彩夏
日本大学高等学校
東京オリンピックが 2020 年に控え、これか
らの日本のまちづくりや建築業界が重要に
なっていくと思います。そのためにもまちづ
くり工学科で学んだことを活かせるように悔
いのない4年間の学校生活にしたいです。
千葉女子高等学校
総合大学ならではのさまざまな人との関わり
をとおしてコミュニケーション能力や想像力
を養い、人とのつながりを大切にできるまち
づくりができるように頑張ります。
松下 直道
屋代 明日香
千葉日本大学第一高等学校
高校までの生活と比べると自ら行動する場面
が多くなり戸惑いもありましたが、1年次か
らまちづくりに関する授業が多くあるので、
この4年間で幅広い知識を身につけ将来の夢
に向かって頑張りたいと思います。
新開 蒼
越谷西高等学校
最初は大学への不安などがありましたが、み
んな仲が良く、講義も充実しているので今後
のキャンパスライフがとても楽しみです。ま
ちづくり工学科でまちの総合デザインを4年
間しっかり学び、将来自分の夢の実現に活か
していこうと思っています。
山倉 彩花
東京電機大学高等学校
この学科は女子の数が多くて、理工学部という
感じがしません。みんな仲が良くてとても楽
しいです! 資格や教職免許も取れます。さま
ざまな分野を学ぶことができるので、幅広い
分野の職業に就くことができると思います!
末政 明
西南学院高等学校
私は、石畳の道や何百年も前の建物などがあ
る魅力的なフランスの街並みが好きです。将
来は、実際にフランスに行ってまりづくりを
学んでみたいと思っています。たくさんのこ
とを吸収できるように4年間頑張ります。
山﨑 貴裕
日本大学豊山高等学校
まちづくりという名前に魅力を感じてこの学
科に入学したいと思いました。土木や建築な
ど幅広く学べるところも魅力のひとつです!
将来は、この学科で学んだことを活かした仕
事をしたいと思っているので4年間悔いのな
いように大学生活を送りたいです!