平成26年度5月分 定例市長・市政記者懇談会の結果について 日時 平成26年4月28日(月)午後1時30分~2時10分 場所 市役所2階第1委員会室 出席 市政記者クラブ9社 会見内容 1.話題提供(6項目) 1.姉 妹 都 市 ホ ル ム ス ク 市 長 訪 問 団 の 来 釧 に つ い て ■ ロシア連邦サハリン州ホルムスク市とは昭和50年に姉妹都市の提携を行い、 来年度の平成27年度で40周年を迎えます。 ■ 昨年度サハリン州ユジノサハリンスク市で開催された「北海道・サハリン州市 民交流会議」に市職員が参加した折、ホルムスク市を訪問し、ナザレンコ市長 に面談した際、ナザレンコ市長から平成26年度に釧路市を訪問したいとの申 し出がありました。 ■ 来釧メンバーはホルムスク市長、ホルムスク市議会議長、サハリン海運汽船社 長、ホルムスク市文化管理局長の4人です。 ■ 日程は、来月5月28日に釧路市に到着し、市長表敬、歓迎パーティー、市内 視察を経て5月31日に離釧する予定となっています。 ■ 来釧時には、ホルムスク市内にあるドルージバ幼稚園と姉妹園提携しているわ かくさ保育園への訪問、ロシアの友好団体である釧路市日ロ親善協会(会長: 金井関一)との交流なども予定しています。 ■ 今回のホルムスク市からの訪問は、前回来釧の平成18(2006)年の「北 海道・サハリン「体験・友情の船」」で青少年3人・引率1名以来です。 ■ なお、釧路市長が訪問したのは、平成17(2005)年に伊東市長(当時) ほか13名が姉妹都市提携30周年を記念して訪問したのが最後となっていま す。 2.クルーズ客船寄港に伴う歓迎体制について ■ 去る4月19日には、今年度の初便としてオランダ船籍のフォーレンダム号が 寄港しました。当日は約1,300名の乗客の皆さん、約600名の乗員の皆さ んが出港までの時間、フィッシャーマンズワーフMOOをはじめ、幣舞橋、和商 1 市場など、市内を散策して過ごしていただきました。 ■ フォーレンダム号の乗客の大多数が外国人のお客様であったため、釧路の国際 交流ボランティアの会の方々が当日の案内やパンフレット、マップ(日本語・英 語版)の配布をするとともに、「国際交流サロン」を開設し、折り紙のコーナー や着物着付け体験などを行いました。 ■ 釧路市では、クルーズ客船歓迎体制を整えるため、今年3月に観光関係者や商 業関係者向けの説明会を行い、入港予定の各客船についての情報を共有し、それ ぞれにあったおもてなし方法を検討しました。その結果、18店舗の店主の方よ り、「街なかマップ」への掲載などの協力をいただき、乗船客への特典を用意し ていただきました。また、客船寄港日にあわせ、定休日の振り替え、開店時間の 繰り上げのご協力をいただいた店舗もあります。さらに、今後、入港に際し、岸 壁での出店協力や、釧路国際交流ボランティアの会の皆さん、釧路観光ガイドの 会の皆さんの対応をお願いしております。 ■ さらに今年度、市民の皆さんはもとより、釧路市を訪れる観光客の皆さんが、 釧路市の観光情報を簡単に見ることができるような、アプリケーションの開発が 進められており、すでに一部が提供されています。クルーズ旅客船の乗客の皆さ んにもぜひ、このアプリを活用していただきたいと考えています。 3.平成26年度ビジット・ジャパン(VJ)メディア招へい事業について ■ 国は、訪日外国人旅行者数を将来的に 3,000 万人とすることを目標とした「訪 日外国人 3,000 万人プログラム」を設定し、ビジット・ジャパン(VJ)事業を 展開しています。 ■ このたび、ビジット・ジャパン事業のひとつである、 「VJ地方連携事業」に、 当市が参画する「釧路湿原・阿寒・摩周観光圏協議会」として、欧米市場からの 外国人旅行者の誘致を主な目的としたメディア招へい事業に初めて取り組むこ ととしました。VJ地方連携事業は、国と地方自治体及び観光関係団体等が、広 域に連携して取り組む訪日プロモーション事業で、今回は、国土交通省北海道運 輸局をはじめ、北海道観光振興機構や道内他自治体等と連携します。 ■ 今回、招へいするのは、80 カ国に読者 850 万人といわれる「ナショナル・ジオ グラフィック」誌と、英語圏では最も利用されている旅行ガイドブック「ロンリ ー・プラネット」の2誌です。事業を通じて、高い情報発信力や影響力を活かし てWEBサイトへの掲載等により、欧米旅行市場における当地域の認知度向上な どを図っていきます。 2 ・日程:5月3日(土)~4日(日) ・招へい相手: 「ナショナル・ジオグラフィック」誌 写真家 クリス・レイニア氏 ※レイニア氏は、アメリカ・フォト・マガジンにより、現在、米国で一番 影響力のある写真家 100 人の一人に選ばれ、特に存亡の危機にある少数 民族の言語の保存に力を注ぎ、ナショナル・ジオグラフィックの少数言語 プロジェクトの責任者 ・日程:6月15日(日)~17日(火) ・招へい相手: 「ロンリー・プラネット」誌 ライター クレイグ・マクラクラン氏 ※マクラクラン氏は、同誌最新版(2013 年9月発行第 13 版)で北海道部 分を執筆され、冒頭に「Why go(何故北海道に行くべきか)」として、ア イヌと北海道の自然をその理由に挙げられるなど、欧米系旅行者の嗜好 をよく代弁し、その興味にダイレクトに訴えている 【取材内容等】先住民族「アイヌ民族」とその文化に焦点を当てたテーマとし、阿寒湖ア イヌコタン、屈斜路コタンなどで丸木舟での船上ムックリ演奏、現代アートなど、当地 ならではの被写体を取材いただく予定。 4.阿寒国立公園指定80周年記念事業について ■ 本年は、「阿寒国立公園」が昭和9年に国立公園に指定され、80周年。阿寒 国立公園は、言うまでもなく国内でも有数の大きさをもつ国立公園であり、その 壮大な自然環境や地域独自の文化などは、国内はもとより世界中から注目されて います。 ■ この記念すべき年を祝し、当市をはじめとする弟子屈町、津別町、美幌町、足 寄町の関係5自治体とその観光協会が構成する「阿寒国立公園広域観光協議会」 が連携し、記念行事の開催や、あらたな魅力発信に取り組みます。 ■ 記念行事として、5月26日(月)午後2時より、阿寒湖アイヌシアターイコ ロにて「阿寒国立公園指定80周年記念シンポジウム」を環境省と同協議会の共 催により開催します。 ■ 基調講演は、前釧路自然環境事務所長の環境省自然環境局長の星野一昭(ほし の かずあき)氏による「阿寒国立公園の利用向上と地域再生」をテーマとした ものです。また、 「質の高い国立公園サービスの提供による地域の発展に向けて」 をテーマとし、有識者4名をパネラーに迎え、80周年を機に、新たに取り組み を開始する本協議会による「阿寒国立公園おもてなしプログラム」への助言や提 言をいただく予定となっています。 ■ この「阿寒国立公園おもてなしプログラム」は、80周年を機に「阿寒国立公 3 園広域観光協議会」を構成する関係自治体等との連携により、豊かな自然資源や 食などを活かした体験型の新たな滞在プログラムの企画開発に取り組むもので す。 5.市職員の町内会加入状況調査結果について ■ 市職員(全職員を対象/2月実施)の町内会加入率調査の結果、加入率は73. 78%となり、前年同期の74.41%から0.63ポイント減少しました。 ■ 町内会活動は市政推進の原動力であり、職員の積極的な参加を期待していると ころですが、残念ながら前年比で加入率が減少するという結果になりました。引 き続き、定期的な調査を通じて自覚を促すとともに、新採用職員研修をはじめ各 種職員研修など機会あるごとに加入を勧めていきたいと考えています。 ■ また、今年度は市民環境部と連携を図りながら、未加入者への加入促進に努力 していく予定です。 6.大型連休におけるイベントについて 【阿寒湖温泉】 ○「阿寒・湖水開き 2014」 4月29日(火・祝日) 場所:阿寒観光汽船本社前 11:30~ 遊覧船無料優待乗船券抽選会、阿寒湖名産魚試食会など 12:00~ オープニング・セレモニー 13:00~ 遊覧船出航 【動物園】 ○「春の動物園まつり」 4月29日(火・祝日)~5月6日(火・振) ・メンヨウの毛刈り公開(こども動物園) 4/29(火)14:00~ ・コミミズクのフライト特別ガイド(定員 50 人) 5/5(日)・6(月)14:00~ ・アルパカのルビーの散歩 毎日 13:15~レッサーパンダ舎前出発 ○アムールトラ「ココア」 5月18日(日)誕生会を実施 2.質疑要旨 (質問) ・ 「市職員の町内会加入状況調査結果について」は、昨年も同じような報告があっ たと思いますが、背景として世代別・役職別等、どのような要因で伸び悩んでいる のか原因を分析する予定ですか。そのために、今後、どのような対策をする予定な 4 のか教えてください。 (市長) ・ 役職などは関係なく、町内会に加入するのは公の職業についている者にとって、 ごくごく当たり前のことだと考えています。町内会は、もっとも公務に近い活動、 社会にとって当たり前の奉仕活動を任意で行っていただいています。自分のできる 範囲で、自分の時間を使って、地域のコミュニティに参加するということは社会に とって当たり前のことだということをしっかりと内部でも伝えていきたいと思い ます。 ・ やり方としては、職員研修の場やその他のさまざまな方法を考えて、対応してい きます。外で話をするときに、市役所内部がしっかりできていないというわけには いかないと思います。 ・ 日本の歴史や文化を考えていく中で、町内会というのは地域の中で特別であり、 参加することは基本だと思っています。公の仕事に就く者にとって、そこに参加す ることは必要だということを言い続けていこうと考えています。 (質問) ・ 捕鯨についてですが、南氷洋での捕鯨の判決を受けて、三陸沖での捕鯨が縮小さ れたということですが、そのことについての考えをお聞かせください。 (市長) ・ まずは、北太平洋(三陸沖)での調査捕鯨が継続できたということについては、 安堵しています。しかし、他の地域(南氷洋)での捕鯨に対する判決が北太平洋に も影響があるのはどうかと思います。 ・ 釧路市では、国の商業捕鯨の再開に向けた大きな方針に協力しながら、鯨食文化 を守る活動を行ってきました。給食にクジラを出す際にも、経費を補助しながら続 けてきています。国は今まで取り組んできた重さや地方自治体の思いを踏まえて、 今後の展開を図っていただきたいと思います。 (質問) ・ 韓国出張の内容と成果についてお聞かせください。 (市長) ・ 当初、北海道主催によるIR関係の視察に行く予定でしたが、不幸な事故の影響 により北海道が視察を取りやめたことに伴い、釧路市も視察を取りやめました。 ・ しかしながら、IR視察が決まった後、それとは別に韓国の各航空会社の幹部の 皆さんと会う約束を取り付けていたことから、1泊2日の日程で、韓国に行ってき ました。 ・ 韓国の航空会社の方に来ていただいたときに、釧路や道東の素晴らしさに感激し、 5 チャーター便を飛ばしたいとの話を受けていました。今回、夏場のチャーター便に ついて、要請をしてきましたが、今のところ、7月・8月には6便のチャーター便 が来る予定となっているとの話を受けました。 (質問) ・ 国は商業捕鯨の復活を目指していると思いますが、沖での捕鯨は商業捕鯨である との指摘がありながら、沿岸での捕鯨は民族特有のものであるともいえると思いま す。国のいう、商業捕鯨の復活としての視点ではなく、民族特有のものであるとい う主張をしていくことを考えているのかお聞かせください。 (市長) ・ 釧路が鯨食文化を守るために協議会を設立した背景には、国が調査捕鯨の基地に 釧路を指定したということが大きく影響していますので、やはりスタートは国の動 きだと思っています。 ・ 今回の判決は調査捕鯨の在り方について重視していると思います。地域独自の食 文化を証明するために調査捕鯨を活用するという論点もあると思います。もちろん、 市としての鯨食文化を守るための活動は継続していきたいと思っています。 ・ 沿岸捕鯨も地域によって大きく異なっています。やはり、今後も地域の、という よりは日本全体の鯨食文化を守るための取り組みを期待しています。 (質問) ・ クジラ肉の消費が進んでいないということについてどう思うかお聞かせください。 (市長) ・ 釧路で秋に食することができるものは、大変おいしいと思っていますが、全体的 にみると価格の問題もあるのも確かだと思います。 (質問) ・ アメリカのオバマ大統領が来日し、TPP交渉が行われましたが最終合意には至 らなかったとのことです。そのことについての考えをお聞かせください。 (市長) ・ TPPにつきましては、国会の決議を守っていただきたいという市の考えは一貫 して変わっていません。道内自治体も同じ思いでおり、要請活動もしています。 6
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