KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL 東南アジアの水循環 柳, 哲雄 重点領域研究総合的地域研究成果報告書シリーズ : 総合 的地域研究の手法確立 : 世界と地域の共存のパラダイム を求めて (1996), 23: 3-12 1996-11-30 http://hdl.handle.net/2433/187621 Right Type Textversion Journal Article publisher Kyoto University 東 南 ア ジア の水 循 環 柳 哲雄 は じめ に す で に 高 谷(1988)に 乾 季 が あ り雨 の 少 な い"モ 世 界"に よ っ て 指 摘 され て い る よ う に 、 東 南 ア ジ ア は 大 き く見 れ ば 、 雨 季 と ンス ー ン林 の 世 界"と 、1年 を 通 して 雨 の 降 り続 け る"熱 帯 雨 林 の わ けて 考 え る こ と が 出 来 る。 モ ン ス ー ン林 の 世 界 は チ ー ク の よ うな 乾 期 に は 葉 を 落 と す 落 葉 樹 に よ っ て 構 成 さ れ て い る 。 した が って 、色 で 言 え ば 、 茶 色 の 森 が モ ン ス ー ン林 を 象 徴 して い る 。 人 々 と の 関 わ り で 言 え ば 、 モ ン ス ー ン林 は 、 降 水 量 が 少 な い所 は 畑 に 、 降 水 量 が 多 い 所 は 水 田 に 変 え られ て い る場 所 が 多 く、 人 々 は 田 畑 の 周 辺 に 村 を 形 成 して 定 住 して い る。 これ に 対 して 、 熱 帯 雨 林 の 森 林 は フ タ バ ガ キ の よ う な 常 緑 樹 に よ り構 成 され て い て 、 色 で 言 え ば 、 濃 緑 の 森 が 熱 帯 雨 林 を 象 徴 して い る 。 人 々 との 関 わ りで 言 え ば 、 熱 帯 雨 林 は 香 木 な ど そ の ま まで 人 々 に 多 くの 資 源 を 与 え て い て 、 人 々 は 資 源 を 求 め て 移 動 生 活 して い る 所 が 多 い 。 そ こで 、 ま ず 最 初 に 東 南 ア ジ ア の モ ンス ー ン 林 の 世 界(代 イ を 考 え る)と 熱 帯 雨 林 の 世 界(代 表 例 と して 、 こ こ で は 以 下 東 北 タ 表 例 と して 、 こ こ で は 以 下 ボ ル ネ オ を 考 え る)の 水 循 環 形 態 が どの よ う に 異 な って い る か を 以 下 見 て み よ う 。 1。 降 水 量 ・蒸 発 散 量 図2-1は 櫃 根(1972)、 福 井 ほ か 編(1985)を もとに描 い た東 南 ア ジアの 年間 降水 量 の 分 布 図 で あ る。 熱 帯 雨 林 の 世 界 の ボ ル ネ オ は3000mm/year以 て 、 モ ン ス ー ン林 の 世 界 の 東 北 タ イ は1500㎜/year程 上 の降 水 量 が あ るの に対 し 度 の 降 水 量 しか な く 、 両 者 は 約2 倍 異 な って い る 。 熱 帯 雨 林 の 世 界 は 赤 道 低 圧 帯 に 位 置 して い る た め に 、 主 に 海 面 か ら供 給 さ れ る多 量 の水 蒸 気 が 常 に 上 昇 気 流(低 圧 帯 で 卓 越 す る)に よ り上 空 で 雲 とな り、1年 を 通 して 雨 が 降 る 。 一 方 、 モ ンス ー ン林 の 世 界 は 赤 道 低 圧 帯 か ら や や 北 に 離 れ て い て 、 赤 道 低 圧 帯 と北 緯25度 付 近 の 高 圧 帯(下 降 気 流 が 卓 越 す る)に 圧 帯 が 北 上 す る(し は さ ま れ た モ ンス ー ン帯 に 属 す る た め 、 降 水 は赤 道 低 た が って 上 昇 流 が 北 上 す る)夏 季 の 間 に 限 られ 、 降 水 量 は 熱 帯 雨 林 の 世 界 3 ほ ど多 くな い 。 図2-1東 南 ア ジアの年 間降水 量 実 際 に 、 東 南 ア ジ ア の 降 水 量 の 季 節 変 動 は 図2-2に 熱 帯 雨 林 の 世 界 で は1年 サ バ ンナ(東 示 す よ うで あ っ て(井 を 通 して 降 水 が あ る の に 対 して 、 モ ン ス ー ン林 の 世 界 で あ る北 半 球 の 北 タ イ を 含 む)で は 夏 季 の 間 の み 降 水 が あ る(南 半 球 の サ バ ンナ で は 、 例 え ば ス ラバ ヤ の よ う に 降 水 月 が 逆 に な る)。 図2-2東 上 、1993)、 南 ア ジ ア の 降 水 量 の 季 節 変 動(井 上 、1993) 4 図2-3は 権 根(1972)、 福 井 ほ か 編(1985)を もとに描 い た東 南 ア ジアの 年 間蒸発 散 量 の 分 布 図 で あ る 。 熱 帯 雨 林 の 世 界 で あ る ボ ル ネ オ の 蒸 発 散 量 は1500mn1/year以 く、 モ ン ス ー ン 林 の 世 界 で あ る 東 北 タ イ の そ れ は1300m助ear程 7分 で あ る。 しか し、 こ の 違 い は 降 水 量 の 違 い(約2倍)ほ 上 と大 き 度 で ボ ル ネ オ の 約8割 ど大 き くな い こ とに 注 意 が 必 要 で あ る。 通 常 、 蒸 発 量 は水 分 の 豊 富 な 海 上 で 大 き く陸 上 で 小 さ い が 、 熱 帯 雨 林 は 例 外 で 、 熱 帯 雨 林 の 土 中 に 蓄 え られ た 多 量 の 水 分 が 、 熱 帯 雨 林 の 根 茎 か ら幹 を 通 じて 吸 い 上 げ られ 、 高 さ約50m の 熱 帯 雨 林 の 最 上 層 の 樹 冠 の 葉 か ら大 気 中 に 蒸 発 散 して い て 、 熱 帯 雨 林 で は1年 を 通 して 大 き な 蒸発 散が あ る。 図2-3東 図2-1、2-3に そ の 差 が1500mm/yearも 南 ア ジアの年 間 蒸発 散量 よ れ ば 、 熱 帯 雨 林 の 世 界 の ボル ネ オ で は 降 水 量 が 蒸 発 散 量 の 約2倍 あ り、 あ る の に 対 して 、 モ ン ス ー ン 林 の 世 界 の 東 北 タ イ で は 降 水 量 と 蒸 発 散 量 の 差 は わ ず か 数 百mm/year程 度 で あ る。 いず れ の場 所 で も年 間蒸 発 散 量 は年 聞 降水 量 よ り も小 さ く、 余 った 降 水 は 河 川 水 や地 下 水 と して そ の 流 域 を 海 に 向 か って 下 る こ とに な る。 図2-1、2-3か ら は 、 熱 帯 雨 林 の 世 界 で もモ ンス ー ン林 の 世 界 で も、 年 間 平 均 す れ ば 水 不 足 は 起 こ りえ な い こ と に な るが 、 実 際 に は そ う で は な い 。 モ ンス ー ン林 の 世 界 で は 図2-2 5 に 示 す よ う に 、 雨 季 と 乾 季 が は っ き り と分 か れ て い て 、 雨 の 降 らな い 乾 季 に は 乾 燥 した 季 節 風 が 吹 き続 き 蒸 発 散 量 が 特 に 大 き くな って(蒸 発 散 量 は 風 速 に比 例 す る)、 分 が 消 失 す るた め に 、 特 に 乾 季 に 水 不 足 に な りや す い 。 図2-4に 継 続 期 間(権 根 、1989)を 地 上 に 蓄 え られ た 水 東 南 ア ジ ア に お け る乾 季 の 示 した 。 熱 帯 雨 林 の 世 界 で あ る ボ ル ネ オ に 乾 季 は な い が 、 モ ン ス ー ン林 の 世 界 で あ る 東 北 タ イ に お け る乾 季 は 冬 季 の12月 この よ う な モ ン ス ー ン林 の 世 界 で 、"た め 池"を ∼3月 の4カ 月 間継 続 す る。 築 造 して 、 そ こに 雨 季 の 降 水 を 保 存 し よ う と して も、 乾 季 の 蒸 発 量 が 大 き い た め に 、 ほ と ん ど役 に た た な い 。 こ の よ う な モ ン ス ー ン林 の 世 界 に お け る水 問 題 は3章 で 詳 し く述 べ られ る 。 図2-4東 2.河 南 ア ジア の乾 季月 数 図2-5に 川流 量 タ イ の 主 な 山 脈 と流 域 を 示 す(磯 部 ら、1995)。 本 研 究 で 問 題 と して い る モ ン ス ー ン林 の 世 界 で あ る東 北 タ イ の 余 剰 降 水 は チ ー 川 と ム ー ン川 を 通 じて メ コ ン川 の 流 れ 込 み 、 南 シ ナ 海 に 至 る 。 熱 帯 雨 林 の 世 界 で あ る ボ ル ネ オ の 余 剰 降 水 は 図2-6に 小 河 川 を 通 じて ボ ル ネ オ 島 の 周 囲 の 海 域 の 流 出す る 。 示 す よ う な多 くの 中 6 図2-5タ イ の 主 要 な 山脈 と 流 域. タ イ湾 内の矢 印は油 田、Gは ガ ス田を表 す (磯 部 ら、1995)。 図2-6ボ 図2-7に ル ネオ の河 川 こ の 地 域 に お け る 河 川 流 量 が10km3/year以 (Mi距manet訓.,1995)。 上の 主要 河川 の流 量 を示す 特 に 大 き な 河 川 流 量 は ミ ャ ン マ ∼ の イ ラ ワ デ ィ川 の430㎞3 7 /year、 ベ トナ ム の メ コ ン 川 の470㎞3/year、 ホ ン へ 川 、 ソ ン コ イ 川 の120㎞3/year で あ る。 図2-7東 沖(1963)は 熱 帯(赤 南 ア ジア の主 な河川 流量 道 か ら南 北30度 以 内)で は 年 間 降 水 量 が1000m皿/yearを 超え な い と、 河 川 が 形 成 さ れ な い こ とを 指 摘 し て い る 。 す な わ ち 降 水 量 が1000㎜/year以 下 だ と 、 流 域 に もた ら さ れ た 降 水 は そ の 流 域 内 で ほ とん ど蒸 発 して しま っ て 、 海 域 に流 出 し な い の で あ る 。 年 間 降 水 量 が1000mm/yearを に1000mm/ye{r程 超 え る と 、 年 間 蒸 発 散 量 が 図2-3に 示す よう 度 に お さ え られ て い る の で 、 降 水 量 の 増 加 が ほ ぽ そ の ま ま 河 川 流 出 量 の 増 加 に な って くる 。 東 北 タ イ と同 様 な モ ン ス ー ン林 の 世 界 で あ る 北 タ イ や タ イ 中 央 部 か ら流 出 す る チ ャオ プ ラ ヤ 川 の 流 域 面 積 は1.6x105㎞ 3/yearを ・2(M盗i舳et田.,1鰯)で 流 域 面 積 で 割 る と190mm/yearの 降 水 量 か ら図2-3の あ る の で 、 河 川 流 量30㎞ 年 間 淡 水 供 給 量 に な る 。 これ は 図2-1の 年間 年 間 蒸 発 散 量 を 差 し引 い た も の に ほぽ 等 し く な っ て い る 。 こ の こ と は 、 この 地 域 の 地 下 水 量 が 豊 富 で な い こ とを 示 唆 して い る。 図2-6、2-7を 見 て興 味深 い ことは、 熱帯 雨 林 の世界 で あ るボル ネ オ には大 きな流量 を 持 つ 大 河 川 が 存 在 しな い こ と で あ る。 全 島 が 熱 帯 雨 林 に覆 わ れ た ボ ル ネ オ で は い くつ か の 中 小 河 川 が 発 達 して い る もの の 、 多 くの 支 流 を 集 め て 大 河 川 が 発 達 す る と い う こ と は な い 。 8 3.海 洋循環 今 回 問 題 に して い る モ ン ス ー ン林 の 世 界 で あ る 東 北 タ イ の 余 剰 降 水 は メ コ ン川 を 通 じて 南 シ ナ 海 に 流 出 す る もの の 、 東 北 タ イ に 降 水 を も た らす 水 蒸 気 は南 西 モ ンス ー ンに 乗 って タ イ 湾 か ら輸 送 され る。 そ こ で こ こ で は 南 シ ナ 海 と は 連 結 して い る も の の 、 一 応 閉 じた 海 域 と み な せ る タ イ 湾 の 水 循 環 を 考 え て み よ う。 図2-8に こ の 海 域 の 夏 季 と 冬 季 の 表 層 塩 分 分 布 を 示 す(naLudeandBhDwo,1987)。 こ の 図 よ りチ ャオ プ ラ ヤ 河 の 流 れ 込 む タ イ 湾 の 塩 分 は 南 シナ 海 の 塩 分 よ り常 に 低 い こ と 、 ま た 冬 季 よ り降 水 量 、 した が っ て 河 川 流 量 の 多 い 夏 季 に タ イ 湾 は 低 塩 分 化 す る こ と が わ か る 。 図2-8東 南 ア ジ ア の 夏 季 と 冬 季 の 海 面 塩 分 分 布(皿ahude,A.G.andS.Bjmwo、1987) タ イ 湾 の 体 積(V)は を32.5psu、 約8750㎞3で あ る が 、 図2-8よ 南 シ ナ 海 の 年 問 平 均 塩 分(S・ 〉 を33.Opsuと り湾 内 の 年 間 平 均 塩 分(S) す れば 、 タ イ湾 に存 在 す る淡 水 量(F)は So-S F=V一(ヱ) So よ り、133km3と な る。 こ の 淡 水 存 在 量 を タ イ 湾 に 流 入 す る年 間 河 ノll水 総 量43㎞3/yearと か ら年 間 蒸 発:量を 差 し 引 い た 正 味 の 年 間 降 水 量500㎜/yearに 、 タ イ湾 の年 間降 水量 タ イ 湾 の 面 積1.75x1 9 05㎞2を か け た も の 、87.5㎞3/y曜 が 供 給 さ れ る)で 割 っ て 得 られ る 淡 水 の 平 均 滞 留 時 間 は1.0年 た 淡 水 は 平 均 的 に は 約1年 図2-9に2月(冬 を 加 え た 数 字(す なわ ち これ だ け タイ 湾 に淡 水 と な り、 河 川 水 と降 水 を 併 せ 間 タ イ 湾 に 留 ま り、 南 シナ 海 に 流 出 して い く こ と に な る 。 季)と8月(夏 季)の こ の 海 域 の 表 層 海 流 図(Wyrtld,1961)を 示す。 表 層 の 海 流 は 両 季 節 で 全 く反 転 す る。 す な わ ち南 シ ナ 海 で は 冬 季 は反 時 計 回 りの 循 環 流 が 卓 越 す る の に対 して 、夏 季 に は 時 計 回 りの 循 環 流 が 卓 越 す る 。 こ れ は こ の 図 の 右 上 の 小 図 に示 さ れ て い る よ う に、 こ の 地 域 の 上 空 を 吹 くモ ン ス ー ン(季 節 風)が 反 転す るため で あ る。冬季 に卓 越 す る 北 西 モ ン ス ー ン は 南 シ ナ 海 表 層 に 反 時 計 回 りの 循 環 流 を 励 起 し、 夏 季 に 卓 越 す る南 東 モ ンス ー ン は 時 計 回 りの 循 環 流 を 励 起 す る。 図2-9東 南 ア ジ ア の 冬 季 と夏 季 の 表 層 海 流 分 布(Wyrdd,1961) タ イ 湾 の 中 で も 図2-10に (Azmyeta1.,1991)。 示 す よ うに 、 南 シナ 海 と同 様 に両 季 節 で 循 環 流 は 反 転 す る す な わ ち 夏 季 に は 湾 奥 で 時 計 回 り、 湾 口 で 時 計 回 りの 循 環 流 が 発 達 す る の に 対 して 、 冬 季 に は 湾 奥 で 反 時 計 回 り、 湾 口 で 反 時 計 回 り の 循 環 流 が 発 達 して い る 。 後 述 す る 熱 帯 雨 林 の 世 界 の 人 々 の 森 の 産 物(香 木 な ど)の 交 易 の 携 わ っ た 人 々 が この よ うな 卓 越 風 や 表 層 流 れ の 季 節 変 動 を 熟 知 して い て 、 そ れ を う ま く利 用 して 航 海 して 、 港 港 で 物 資 を 商 って い た こ と は 疑 い な い 。 10 図2-10タ 4.水 イ 湾 の 冬 季 と夏 季 の 循 環 流(AzmyetaL,1991) 循環 の ま とめ 東 南 ア ジ ア の"熱 帯 雨 林 の 世 界"と"モ ン ス ー ン林 の 世 界"の 水 循 環 は 簡 単 に は 図2-11 の よ う に ま とめ る こ とが 出来 る だ ろ う。 図2-11東 南 ア ジ ァ の 熱 帯 雨 林 の 世 界(a)と 11 モ ン ス ー ン林 の 世 界(b)の 水 循環 熱帯 雨林 の世 界 で は1年 を通 して 降水が あ り、 地 面 に浸透 した降水 は熱帯 雨 林 の根茎 か ら吸 い上 げ られて 、樹冠 に達 し、葉 か ら蒸 発散 して、 上 空 に達 し、再 び降水 と して 降 って くる。 こ の よ うに して熱 帯雨 林 世界 の水 循 環 は鉛直 的 の ほぼ 閉 じて いて 、水平 的 に は水 を通 じて 他 の場 所 と関わ りを持 つ必 然 性 は存在 しな い。す な わ ち熱帯 雨林 の 世界 の人 々は水 に関す る限 りは閉 鎖 的 な地域 を形 成す る こ とが可 能 で あ る。 一方 雨季 と乾 季 の存在 す るモ ンス ー ン林 の世 界 で は降水 は 季節 風が 海 か ら水蒸 気 を運 び 、 山 にあた って、 雲 とな り雨 を もた らす 夏季 に 限 られ て いて、逆 の季 節風 が 吹 く冬 季 には雨 は な く、 地上 は乾 燥 して しま う。 この よ うに して水 循環 は遠 くの河 口域 か ら海 を含 ん だ空 間 を考 えて 初 め て 閉 じるので 、人 々が水 を有効 に利用 す るため に は、河 川上 流か ら下流 に 至 る全流 域 にお け るなん らか の調 整が 必要 とな る。 したが って水 を め ぐって そ の場所 に 生 じる社 会 性 は熱帯 雨 林 の世 界 とは対 照 的に な るこ とが 予想 され る。 参 考 文 献 Azmy,A.R.,Y.lsodaandT.Yanagi(1991)SealevelvariationduetowindaroundwestMalaysia. 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