2013年国内生産 歯 車 (Gear) 目次 歯車の生産 固定比減変機(2013) 固定比減速機の生産 自動車用自動変速機 歯切り加工機械の生産(2013) 参考資料: 歯車と軸受の生産の相関 億円 2012年に国内で生産された歯車の個数は1.41億個、8.4万ト ン、金額にして1248億円で前年とほとんど変わらない。生産額は 2009年のリーマンショックによる落ち込みは回復し、上昇トレン ドは一息き着いたような状況である。歯車の単体重量は0.6kg /unit となり、前年に比して軽量になった。 なお、この統計で表される国内歯車の生産は、内製歯車が除か れているために、国内で生産される歯車の実態を必ずしも正確に 反映していない。実態はこの数字の10倍程度の規模かと思われ る。 このことは国内歯車の生産額(1248億円)と歯車の輸出額(1343億 円)がほぼ同額である事の説明が付かない事を見ればわかる。 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 2004 2006 2008 2010 矢田技術士事務所 2012 2014 経産省 機械統計より作成 歯車の生産(2013) (Gear Production) 数量(千万個) 16 重量10kton 14 12 10 8 6 4 2 0 1960 1970 1980 1990 2000 2010 暦年 単位重量の変化 2,5 2013年 生産量 重量 生産額 1.41 億個 8.4 万トン 1,248 億円 単位重量 生産単価 重量単価 0.60 kg/個 8334 ¥/個 1,481 ¥/kg 2,0 kg/unit 数量(千万個)、重量(万トン) 18 1,5 1,0 0,5 0,0 1960 1970 1980 1990 2000 2010 歴年 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所 固定比減速機(2013年) (Fixed Ratio Reducer) 機械統計では固定比減速機としてモータなし減速機とモータ 付減速機で区分し、その合計を固定比減速機として集計されて いる。減速機にはベルト式、チェーン 式などの方式があるの で、ここに示す固定比減速機の集計値の全てが歯車式の減速機 でない。しかし大半は歯車式の減速機である。これの2012年の 生産量: 5,248,469台、生産重量: 149,657トン、生産額: 2,013億円で、これら全てが前年度比-8%で何れも減少してい る。また単価は40k¥/台を挟んで上下しているが大きくは変化 していない。このことはここで集計されている機械の種類が限 られていることを示している。 k¥/unit 固定費減速機 単価推移 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 2004 2006 2008 2010 2012 2014 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所 固定比減速機の生産 固定比減速機の生産トレンドは生産量、1台あたり重量とも近年変動はあるものの大き く水準を変える傾向にはない。生産量はほぼ頭打ち状態にある。 固定比変速機の生産 2013年 生産量 5,248.469 台 重量 149,657 トン 生産額 2,013 億円 200000 180000 160000 生産量 トン 140000 120000 100000 80000 60000 40000 20000 0 1970 1980 1990 2000 2010 2020 歴年 固定比減速機単位重量 kg/台 90 80 70 60 kg/台 50 40 30 20 10 0 1970 1980 1990 2000 2010 2020 暦年 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所 自動車用自動変速機 Automatic Transmission 自動車に用いられる自動変速機はほとんどが国内生産でまかなわれ ている。その生産規模は右肩上がりで急激に伸びてきたが、2007年で 頭打ち状態になり、リーマンショックをまともに受け、2009年は生産 額で前年比76%に落ち込んだ。その落ち込みは2009年年初がもっとも 激しかったようである。その後は台数ベースで順調に回復したかに見 えたが、2011年以後の延びは停滞気味である。単価はやや上昇に向 かっている。 単価 12 単価 万円/台 10 8 6 4 2 0 1995 2000 2005 2010 2015 年 自動変速機生産数 生産数量(十万台) 250 2013年 生産数 1927 万台 金額 2.10 兆円 200 150 100 50 0 1975 1985 1995 2005 2015 歴年 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所 歯切り加工機械の生産(2013) Machine Tools for Gear Production 工作機械業界の浮沈は景気の良いときは一番遅く、悪いときは一番早くその影 響を受けると云われている。2000~2007年までの上昇トレンドはまさにそのパ ターンで上昇カーブを描いてきたが、2008年の米国発のリーマンショックの影響 もしっかり受け止めたように思われ、上昇トレンドは崩落状態になり、10年前の 状態に戻ってしまった。2011年には一応ショックの影響をカバーしたように見え るが、2013年は前年に引き続いて下落した。台数ベースの長期トレンドで見ると 歯切り加工機械は下降傾向に乗っているように見えるが、今後の展開を注目する 必要がある。 歯切り加工機械 生産数 2013年 生産台数 679 台 生産額 179 億円 2500 2000 生産量 (台) 1500 1000 500 0 1960 1970 1980 1990 2000 2010 暦年 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所 歯車と軸受の生産の相関 参考資料 回転機械に対して必須の機械要素である軸受は歯車に対しても、無くてはなら ない重要な製品である。軸受と歯車の生産額は1桁程度の違いはあるが、両者の 生産重量の間には密接な相関のあることがわかる。 軸受けの生産量は近年頭打ち状態で、30億個近辺で推移している。 軸受/歯車 重量相関 12 歯車 万トン 10 8 6 4 2 0 0 10 20 30 40 50 2013年 生産量 重量 60 生産額 28.4 億個 55.2 万トン 6542 億円 軸受 万トン 単位重量 184 g/個 生産単価 231 ¥/個 重量単価 1185 ¥//kg 生産額(百万円) 9.000 8.000 生産額(億円) 7.000 6.000 5.000 4.000 3.000 2.000 1.000 0 1970 1980 1990 2000 2010 年 経産省 機械統計より作成 矢田技術士事務所
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