Windows XPサポート終了直前のパソコン販売動向

2014年3月26日(水)
Press Release
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社
問い合わせ先:広報グループ
(TEL:03-5350-4632)
Windows XPサポート終了直前のパソコン販売動向
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(東京:中野区)は、パソコン*1のB2BおよびB2C市場における
販売動向*2を発表した。
【概要】
・B2B市場は2013年中盤から2桁成長が続き、14年に入りさらに加速。
・B2C市場は14年1月からプラス成長に転じ、3月は駆け込み需要がピーク。
家電量販店では数量前年比86%増。
(%)
図1. パソコン 対前年成長率(数量)
+100
【高成長が続くリセラー市場、プラス成長に回復したリテール市場】
B2C市場
B2B市場
Windows XP(以下XP)サポート終了を目前に控え、パソコン販売
が活気づいている。特にXPの利用率が高いB2B市場は盛り上がりが
+50
顕著だ。13年年初からリプレース需要により好調に推移していた販売
台数は、10月以降は前年比約5割増で推移し、14年に入りさらに勢
いが増している(図1)。GfKが13年6月に実施したIT担当者向けの調
+0
査ではXPの対策完了時期を14年1~3月とする回答が最多となって
おり 、それが実際の販売動向にも如実に表れている。なお同調査にお
いては完了時期を14年4月以降とする回答も見られることから、サポー
-50
ト終了後も緩やかながらXPのリプレース需要は続くと見込まれる。
7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
一方、B2C市場はタブレット端末やスマートフォンの普及に押され、
2013年
2014年
13年は2桁減と落ち込んでいたが、14年1月にはプラス成長に転じ、
2月も数量前年比7%増と成長を維持した。B2C市場の動きがB2B市場に比べ緩やかである要因としては、 XPの利
用率がB2B市場ほど高くないことが挙げられる。 XPは個人向けには01年から08年に販売されていた(Windows
Vistaの発売された07年以降は収束)。パソコンの買い替えサイクルは約5.6年*3とされ、使用頻度によって差があるとは
言え、多くが既に買い換えられているとみられる。
図2.家電量販店 対前年成長率
3/17週
3/10週
3/3週
2/24週
2/3週
金額
2/10週
2/17週
1/27週
1/20週
1/6週
1/13週
数量
12/30週
(%)
【B2C市場は3月に需要が急拡大】
+140
B2C市場は3月に入り需要が急拡大している。家電量販店における
パソコンの販売動向*4をみると、2月後半からは週を追うごとに伸長し、 +120
3連休を含む3月17日週(3/17-23)では数量前年比86%増、金額 +100
前年比119%増を記録した(図2)。同週の販売は、数量、金額共に
+80
パソコンの販売ピークである年末年始商戦(12/30-1/5)を上回った。
+60
XPのサポート終了に加え、4月の消費増税が迫ったことが販売を大きく
+40
押し上げているのは明白だ。他の家電製品でも消費増税前の駆け込
みが見られるが、それらと比較してパソコンは3月への集中が顕著だ。パ +20
+0
ソコンは年3~4回新製品が発表されるなど製品サイクルが早く、この
1~3月にも各メーカーから新製品が発売されている。性能を重視し、購
-20
入を期限直前まで待つ傾向が伺える。パソコンの駆け込み需要は3月
末まで高い状態が続くと予想される。
*1 Windows(RT除く)搭載端末はタブレット形状でもパソコンに含む
*2 全国の有力家電・IT取扱店(量販店、専門店、ネット通販等)の販売実績を基に 市場規模相当に拡大推計。B2B、B2C市場のいずれもメーカー直販は除く
*3 内閣府「消費動向調査(平成25年3月実施調査結果)」より
*4 全国の家電量販約4千店の販売実績集計
※本リリースに関するお問い合わせ先
© GfK 2014
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社
広報グループ 茶野 絢子
1
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