数値積分 (Numerical integration) (台形則とシンプソン則) ①台形則による数値積分 関数f(x)が区間[a,b]で連続であるとする. b 関数f(x)の定積分 S f ( x)dx a を台形則により求める. f(x) S1 S5 S3 S2 S6 S4 a b h h h h h h x f(x) 例)分割数n=6の場合 台形則により計算する場合, 刻み幅hを細かく設定することで, S1 S5 S3 S2 計算精度を向上させることができる. (正解となる積分の値に近くなる.) S6 S4 a b h h h h h x h 区間[xi,xi+1]の積分を以下の台形の面積により近似的に表せるものとする. xi1 f ( x)dx xi h f xi f xi 1 2 上式の考えに従うと,個々の台形の面積を足し合わせることで, 積分の計算を近似的に行うことができる.(下式参照) b a n f ( x)dx i 1 h f xi f xi 1 2 b a f ( x)dx h f x1 2 f x2 2 f x3 2 f xn1 f xn 2 ※上式においてx1=a, xn=bである. ②シンプソン則による数値積分 関数f(x)が区間[a,b]で連続であるとする. b 関数f(x)の定積分 S f ( x)dx a をシンプソン則により求める. f(x) b h f x1 4 f x2 f x3 3 a h h f x3 4 f x4 f x5 f xn 2 4 f xn 1 f xn 3 3 2つの短冊がセット。 f ( x)dx b S1 S5 S3 S2 f ( x)dx a S6 S4 a b h h h h h h h f x1 4 f x2 2 f x3 2 f xn 2 4 f xn 1 f xn 3 x Start 台形則のフローチャート例 積分範囲[a,b]および刻み幅hの入力 (※刻み幅hは積分範囲の分割数が 整数になるように設定すること。) imax = (b-a)/h sum = 0 i=1 b a f ( x)dx h f x1 f x2 h f x2 f x3 2 2 i:分割数 imax:最大分割数 x1 = h*(i-1)+a x2 = h*i+a s = (h/2)*(f(x1)+f(x2)) (※関数f(x)は問題において 与えられた式を設定すること。) sum = sum + s i = imax Yes sum No i = i+1 end Start 積分範囲[a,b]および刻み幅hの入力 (※刻み幅hは積分範囲の分割数が 整数かつ偶数になるように設定すること。) imax = (b-a)/h sum = 0 i=1 シンプソン則のフローチャート例 b f ( x)dx a x1 = h*(i-1)+a x2 = h*i+a x3 = h*(i+1)+a s = (h/3)*(f(x1)+4*f(x2)+f(x3)) (※関数f(x)は問題において 与えられた式を設定すること。) h f x3 4 f x4 f x5 3 sum = sum + s i = imax-1 Yes sum No i = i+2 h f x1 4 f x2 f x3 3 end 演習課題(※配布用紙を演習終了時までに提出) 次の定積分を台形則,シンプソン則を用いて計算し, 下の表,グラフを完成させなさい. S 2 xe x2 dx 0 台形則 積分値 St 相対誤差 et 分割数 n 10 20 50 100 シンプソン則 積分値 Ss 相対誤差 es 時間に余裕がある人は取り組んで下さい。 (※提出課題ではありません。) 台形則,シンプソン則を用いて次式を数値積分し, 分割幅とSの関係について考察をせよ。 S 4 1 x 1 0 2 1 dx 参考 x tan とおくと dx 1 d cos2 x :0 1 :0 4 1 x 1 dx 1 1 4 tan 1 cos d 1 4 cos d cos 4 d 4 4 S 4 1 0 2 /4 2 0 /4 2 2 0 /4 0 2
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