工法概要(PDF)

梁端開孔補強研究会/テイエム技研㈱
MAX−E工法
―材端部に開孔を設けたRC梁の補強工法―
■ 開発の背景
広い居室空間→下がり天井(設備配管隠蔽部分)の削減
梁端部に開孔を設ける開孔補強法の開発
下がり天井
下がり天井
パイプ
パイプ 開孔部
開孔部
梁成D
梁成D
梁
梁
柱
A
D A
柱
下がり天井
A
D/3 A D
下がり天井
■ 10 社による梁端開孔補強研究会の設立
㈱奥村組、㈱熊谷組、㈱淺沼組、安藤建設㈱、大木建設㈱、五洋建設㈱、
大末建設㈱、りんかい日産建設㈱、㈱松村組、テイエム技研㈱
■ 適用範囲
構造規定
○
使用材料
材料
コンクリート
設計基準強度
+2db
孔際補強筋
横補強筋
H
梁
開孔 (H≦D/3.5)
座屈補強筋
開孔補強筋
D/3≦A<D
ここで、db:座屈補強筋径
A
梁主筋
開孔補強筋
21∼54N/mm 2
Fc
使用部位
鉄筋種類
主筋
SD295A∼SD490
横補強筋
SD295A∼SD345
(肋筋、孔際補強筋)
高強度鉄筋
開孔補強筋
KSS785
座屈補強筋
SD295A∼SD345
○
開孔補強範囲
柱
鉄筋径
D13∼D41
D10∼D16
直径6∼16mm
直径6∼16mm
D10∼D19
梁せい D
材端と中央部の開孔中心距離
諸 元
円形
H≦D/3.5、かつ300mm以下
D/3≦A<D
D e≧D/3、かつ200mm以上
L0/D≧4
Lb≧0.67D+2db
2D
0.67
D
項 目
開孔形状
開孔直径
梁端-開孔中心間距離
縁あき寸法
梁内法スパン比
座屈補強筋定着長さ
Lb≧
○
座屈補強筋
補強筋比
補強筋名
孔際補強筋比
開孔補強筋比
座屈補強筋量
pv
pd
下限
0.5%
0.4%
pbσ by
上限
1.2%
1.2%
≧1.2N/mm 2
■ 構造実験
○
戴荷実験試験体
Fc24 シリーズ : 21 体
Fc48 シリーズ :
7体
【実験因子】
・ コンクリート設計基準強度
(Fc=24, 48Nmm2)
部材角 R(×10-3rad)
50
40
30
20
10
5
-5
-10
-20
-30
-40
-50
1
3
5
7
9
11 13
サイクル数
・開孔径(H=0, D/4, D/3.5, D/3)
・柱面∼開孔中心間距離(A=D/3, 2D/3)
偏心距離(e=0, D/24) D:梁せい
・梁主筋比(Pt=1.67, 2.28%),SD345 &SD490
・孔際補強筋比(Pv=0.27∼1.19%),SD295A&KSS785
・開孔補強筋比(Pd=0.37∼1.17%),KSS785
・座屈補強筋比(Pb=0∼0.76%),SD295A 定着長さ(開孔中心近傍, +8db, +15db),db:鉄筋径
■ 設計概要
○
目標とする変形性能
○
梁端部開孔のせん断終局強度
Qsu1
○
目標限界部材角=2×R=1/25rad
Qsu1 ≧ Q L + α 1 ⋅ Qmu
:広沢式によるせん断終局強度
α 1 = 1 .2
Qmu :梁曲げ終局時せん断力
開孔部補強筋量
柱面位置のせん断応力度レベル: τ0 /Fc
開孔部補強筋指標 ξ1 = ( pvσ vy + pd σ dy ) Fc
p v :孔際補強筋比
0.07
Ⅱ
Ⅳ
0.05
p d :開孔補強筋比
σ vy :孔際補強筋の規格降伏点
σ vy ≦ 25 Fc
σ dy :開孔補強筋の規格降伏点
σ dy ≦ 25 Fc
領域Ⅰ: ξ 1 ≧ max{τ 0 Fc + 0.1 , τ e (3Fc ) + 0.1}
Ⅰ
領域Ⅱ: ξ 1 ≧ 9τ 0 Fc − 0.3
Ⅲ
領域Ⅲ: ξ 1 ≧ 3τ e Fc − 0.3
領域Ⅳ: ξ 1 ≧ max(9τ 0 Fc − 0.3 , 3τ e Fc − 0.3)
0.15
0
0.21
へりあき位置のせん断応力度レベル: τe /Fc
せん断応力度レベルによる領域区分
座屈補強筋量
領域Ⅰ: pbσ by Fc ≧ max{τ 0 Fc , τ e (3Fc )}
領域Ⅱ: pbσ by Fc ≧ τ 0 Fc
領域Ⅲ: pbσ by Fc ≧ τ e (3Fc )
領域Ⅳ: pbσ by Fc ≧ max{τ 0 Fc , τ e (3Fc )}
■ 施工実験
○
■
配筋例
実大のモデルによる施工実験を
柱主筋
行いコンクリートの充填につい
座屈補強筋
ても確認
孔際補強筋
開孔補強筋
あばら筋
帯筋
■ 実績
32 件(平成 14 年 10 月∼平成 17 年 3 月)
梁主筋