省エネ法2015年基準値をクリアした新型エアコン発売

2014 年 12 月 15 日 発行 第 5605 号
パッケージエアコン Hyper Inverter シリーズに新モデル
省エネ法 2015 年基準値をクリアした室外ユニット 4 機種と
室内ユニット 10 機種
三菱重工業は、パッケージエアコン「Hyper Inverter シリーズ」の新モデルとして、室外ユニッ
ト 4 機種※1 と天吊形室内ユニット 10 機種を開発しました。いずれも省エネルギー法 2015 年基
準値※2 をクリアした高効率タイプで、室内ユニットの 10 機種のうち 4 機種では業界トップクラス
の APF(通年エネルギー消費効率)※3 を達成。小型軽量化で施工性も向上しています。室外ユ
ニットは 12 月中旬、室内ユニットは 2015 年 1 月中旬に発売予定です。
室外ユニットの APF は、8 馬力タイプが 5.1、10 馬力タイプが 4.8。両モデルともに高さ
1,505×幅 970×奥行き 370mm、重さは 165kg と、従来機に比べで約 4 割の小型化(体積比)、
25%の軽量化を実現しています。また、外気温度がより厳しい条件下でも使用できるように冷房
使用範囲を従来機の 43℃DB※4(乾球温度)から 50℃DB に、暖房使用範囲を-15℃WB※4
(湿球温度)から-20℃WB に拡大して空調機の基本性能も高めました。
リニューアルキットを内蔵することにより、設備更新の際、既設冷媒配管の流用を可能にしまし
た。また、冷媒配管の抜き方向は、前、横、下、後の 4 ヵ所から選択することが可能で、従来機よ
り開口寸法も大きくしました。搬入用取っ手をユニットの表・裏・左右の 4 ヵ所、ほぼ対向位置に設
けることでユニットの搬入性にも配慮しています。
そのほか、転倒防止ワイヤー挿入穴や雨よけカバーを設けるなど、施工性・サービス性を大き
く向上させています。
一方の室内ユニットは、P40 型(1.5 馬力)から P160 型(6 馬力)までラインアップ。高性能 DC
ファンモーターの採用などにより APF を P40 型で 5.6、P50 型(2 馬力)で 5.3、P63 型(2.5 馬
力)で 5.4、P112 型(4 馬力)で 5.6 と、それぞれ業界トップクラスを実現しています。小型化では、
従来機で中型母形を使用していた P50 と P56(2.3 馬力)の 2 機種について新型では小型母形
を採用し、高さ 210×幅 1,070×奥行き 690mm と従来機に比べ約 2 割削減(体積比)。また、
P63~P160 型(2.5~6 馬力)の 6 機種では、ファン駆動用モーターを従来の 2 個から 1 個に減
らし、それぞれ 10%強の軽量化を実現しました。
オプションでは、フィルターが手元まで降りてくるラクリーナパネル昇降長を、従来の 1.6m から
4m まで大幅に拡大することで簡便性を向上。高天井での使用も可能にしています。
当社は引き続き、パッケージエアコン、ビル空調システムをはじめとする空調機器事業の拡大を
目指し、市場ニースが高い省エネ性や操作性に優れた製品の開発に力を注いでいきます。
※1 標準機 8 馬力・10 馬力、耐重塩害仕様 8 馬力・10 馬力の合計 4 機種です。
※2 省エネルギー法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)における 2015 年基準値では、
能力・設備ユニットの形態別に家庭用エアコンで 9 区分、業務用エアコンで 16 区分の目標値が決
まっています。
※3 APF(Annual Performance Factor)は、年間を通じて冷暖房を行うために必要な能力の
総和を冷暖房機器が消費するエネルギー消費量で割った性能評価指数。値が大きいほど省エネ
性に優れています(業界トップクラスの APF:2014 年 11 月現在当社調べ)。
※4 ℃DB は冷房時の外気温度を表示する際の単位(Dry bulb Temperature)、℃WB は暖
房時の外気温度を表示する際の単位(Wet bulb Temperature)です。
天吊形室内ユニット FDEVXPP50P
室外ユニット FDCV(S)P2244H
担当窓口:機械・設備システムドメイン 冷熱事業部
以
上