Spectra2 Newsletter ⽇頃は、テクトロニクス Spectra2 シリーズをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。 Specctra2 のすばらしい機能、また近々リリース予定の最新ソフトウェア・バージョン 8.4 の新しい機能をご案内いたします。 LTE サービス・テスト ー 2014 年 8 ⽉発表 この 8 ⽉、Spectra2 の新しい LTE サービス・テスト機能を発表します。 概要: Spectra2 LTE は、継続的にシステム拡張が可能な、3GPP LTE 拡張パケット・コア⽤ソリ ューションです。優れたトレーサビリティで個々のセッションを追跡できます。さらに、データ・サー ビスを使⽤して数万の同時セッションも簡単にテストできます。直感的なユーザ・インタフェー スにより、MME、SGW、PGW などの複数のシミュレーションされたノードを作成、設定、制 御します。 このソリューションは、S1、S5/S8、S11、SGi インタフェースをサポートします。 使⽤事例: モバイル・データ・トラフィック・モデリング:HTTP、FTP、POP による eNodeB ネットワークにおける、数⼗万ものモバイル UE、S1 インタフェースによるストリーミング・トラフィックがシミュレーションできます。 EPC エミュレーション:物理的な機器に投資することなく、MME、SGW、または PGW がエミュレーションできます。 バーチャル EPC テスト:EPC エレメントの仮想インスタンスがテストできます。 MME、SGW または PGW テスト:これらのエレメントの性能と機能が検証できます。 スモール・セル・シミュレーション:マイクロ/ピコ/フェムト・セルの複数のインスタンスからのトラフィック⽣成における EPC のテストが⾏えます。 VoLTE サービス・テスト-2014 年/Q4 予定 概要: Spectra2 LTE は、既存の IMS テスト機能を利⽤し、エンド・トゥ・エンドの VoLTE テスト機能を装備。サービス QoE、 VoLTE+データ・トラフィックの混在したモデリングを実⾏します。 Spectra2 Newsletter Spectra2 によるライブ・ネットワーク・エレメントの動作検証 ライブ・ネットワークをアクティブに管理する新しい⽅法のご紹介 背景: VoLTE などの新しいサービス開始において、⾳声品質問題の原因特定に悩んでいませんか? サービス品質に関するネットワークの KPI は異なった結果を⽰していませんか? 問題がハードウェアにあるのか、ソフトウェアにあるのか切り分けができていないのではありませんか? ネットワーク・エレメントのすべてのハードウェア、ソフトウェアが正しく機能していると⾔えますか? 概要: Spectra2 のライブ・エレメント・レベル・アシュアランス・プログラムは、ライブ・ネットワークの機器トラブルを未然に防⽌することに 役⽴ちます。与えられたエレメントのすべてのハードウェア、ソフトウェアのチェックを定期的に実施し、検出された問題のサービス 品質レポートを発⾏します。 使⽤事例: メディア・ゲートウェイのトラブルシュート - Spectra2 を使⽤して、ネットワークの MGW ごとにすべての IP ポートと DSP の組合せを実⾏します。この⾃動テストは、所定の時間に実⾏し、その MGW のすべてのリソースで⾳声呼を出⼒ します。レポートには、どこで⽚⽅向の⾳声またはトランスコード問題が発⽣しているか、正確に⽰されます。このサービス は、どのアクセス技術による⾳声または⾳声関連のサービスにも最適です。 アクセス・ゲートウェイのテスト - 設定された時間間隔でテスト呼を出⼒し、秒単位の精度で SBC または他のアクセ ス・ゲートウェイのすべての IP アドレスを実⾏します。このテストにより、アクセス・ゲートウェイが常に起動しており、問題なく 実⾏していることを確認できます。問題が発⽣すると、Spectra2 は障害の呼と、その理由をレポートします。 新しいサービスの導⼊- ライブ・ネットワークで新しいサービスを導⼊するような場合において、Spectra2 を使⽤して事 前に UE 動作をシミュレーションできます。デバイス・レベルのコール・フローとメディアを簡単に複製することができます。 Spectra2 Newsletter Spectra2 ソフトウェア version 8.4 リリース:8 ⽉下旬予定 ソフトウェア version 8.4 には、数々の優れた機能があります。 ●アドバンスト・シグナリング/メディア・ジェネレータ(ASMG)の IMS コア・シ ミュレーションとメディア(RTP)サポート 概要:プロトコルで共有されるデータで SIP、Diameter、TCAP プロトコルを同時 に⽣成する機能を補完するものであり、ASMG はこれらのマルチプロトコル・コール・ シナリオに RTP トラフィックを含むことができます。 使⽤事例:IMS コア購⼊にかかる費⽤を節約できます。Spectra2 を使⽤するこ とで、コール・フローにアクセスしながら、IMS コアのさまざまなエレメントをシミュレーシ ョンすることができます。オートスクリプト機能でフィールドから直接コール・トレースをイ ンポートすることにより、マルチベンダのネットワークの動作をシミュレーションすることも できます。 ●H.248 シグナリングによるビデオ 概要:H.248 プロトコル・テスタ/ジェネレータは、H.263、H.264、Mpeg3 のビデオ呼のコール・セットアップをサポートしま す。 使⽤事例:Megaco シグナリング、ビデオの機能、性能、容量の MGW 検証。 ●Fax over IP の強化 概要:Fax over IP メディア・ストリームのサポートリビジョンの更新。 ●TLS version 1.2 概要:SIP TLS バージョン 1.2 をサポート。 Spectra2 ソフトウェア version8.5 リリース:2014 年 Q4 予定 ソフトウェア version 8.5 には、以下の機能が含まれます。 ●WebRTC 概要:ICE/STUN/TURN、SRTP/DTLS、Websocket などの基本 WebRTC コンポーネントによるブラウザ・エミュレーション。 使⽤事例:使い慣れたシンプルな Spectra2 のユーザ・インタフェースにより、 WebRTC サーバの機能、容量テスト。 ●Diameter SLg / SLh 概要:SLg(MME/GMLC)、SLh(GMLC/HSS)インタフェースの機 能/負荷テスト。 使⽤事例:ユーザのモビリティのシミュレーション能⼒による、LTE EPC ネッ トワークのテスト・ロケーション・サービス。 ●ライブ・ネットワーク・エレメント・レベル・アシュアランスの QoS レポート 概要:MGW のコンポーネントごとの詳細な QoS レポート。 使⽤事例:ライブ・ネットワークの⽚⽅向オーディオや低品質のトランスコーディングなどのメディア品質問題のトラブルシュート のために開発されました。エレメント内のすべての物理コンポーネントに対してテストを実⾏し、どこでメディア問題が発⽣してい るかを突き⽌めるのが⽬的です。 Spectra2 Newsletter 最近リリースしたソフトウェア・バージョンの機能 Spectra2 ソフトウェア version8.3 SP2 ソフトウェア version 8.3 SP2 をリリースしました。 ●IMS IPSec AKA v1/v2 概要:SIP ジェネレータは、クライアント、サーバの両⽅において IMS AKA IPSec v1/v2 をサポート。 使⽤事例:IPSec 秘匿でユーザを登録することで UE の観点からテスト。さらに、P-CSCF などのサーバ側からのシミュレーショ ンも可能。複数の UE で IPSec 秘匿を確⽴。 ●Diameter のソース・ポート制御 概要:Diameter ノードのシミュレーションの静的ポート定義のための TCP、SCTP サポート。 使⽤事例:Diameter ノードの設定において、テスト・ニーズに応じてソース・ポートを静的またはダイナミックに設定。 ●Windows 8 および Windows Server 2012 に対応 概要:Spectra2|SE2(ソフトウェア版)のハードウェアプラットフォームの OS として、Windows 8 と Windows Server 2012 が選択可能。 ●High Performance Media (HPM)モード*の MOS スコアリング 概要:HPM モード*の機能強化であり、インタフェースごと、またはボードごとの MOS スコアリングが可能。 使⽤事例:⾼付加時のメディア品質検証が⾏えます。数千もの同時メディア・ストリームの QoS スコアリング。 *High Performance Media Mode – High Performance Media Mode とは RTP メディア負荷試験を既存構成のままで、より⾼負荷 (1.5~1.8 倍)に実⾏するための動作モードです。 – SIP, H.248 Generator で有効 – 1G, 10G インタフェース対応 Spectra2 ソフトウェア version8.3 SP1 ソフトウェア version 8.3 SP1 をリリースしました。 ●Diameter Sy インタフェース 概要:Diameter Sy インタフェースの機能/性能テスト。 使⽤事例:3GPP ポリシー・エレメント(PCRF サーバ)と課 ⾦エレメント(OCS サーバ)間の相互関係、容量/性能 の検証。 ●HPM(High Performance Media)モードでの InjectRaw 機能対応 概要:InjectRaw*コマンドは HPM モードでサポートされま す。 使⽤事例:RTP による任意のコーデックで SBC または MGW の容量を検証。 Spectra2 Newsletter *InjectRaw – – – InjectRaw は、Wireshark の PCAP ファイルの RTP ストリームを抽出しそのまま Spectra2 のシナリオに て送出できる機能 パケット・シーケンス、タイム・スタンプ、SSRC、ジッタ、パケット・ロスなどのメディア特性を維持 現場で取込んだメディア・ストリームをラボ環境で再現し、QoS 解析が可能 ●Spectra2 API SSH によるアクセスに対応 概要:Telnet による API へのアクセスに加え、SSH を使⽤してのアクセスも可能。 使⽤事例:SSH インタフェースによるセキュアな環境での試験の⾃動化。 ●パッシブ・オーディオの QoS 機能強化 概要:G.729B、GSM-FR、iLBC、Speex などのコーデックにもパッシブ QoS が拡張。 使⽤事例:Spectra2 InjectRaw を使⽤したオーディオ・コーデック・テストと QoS 機能の拡張。 Spectra2 Newsletter オートスクリプト -⽣産性の⾶躍的な向上 オートスクリプト機能とは、 マルチレグのマルチプロトコル・スクリプト(SIP,TCAP, Diameter)を⾃動的に構築します。 TRANSMIT コマンド、TRIGGER コマンドの向きを⾃動的に決定します。 PCAP から希望の PDU ライブラリにメッセージをインポートします。 シミュレーションするエレメントと被テスト・システムのセットアップ⽅法を提供します。 コール・トレースごとに要するすべてのプロセスは、ほんの数秒で済みますので⽣産性が⾶躍的に向上します。 テスト・ツールの経験のあるほとんどのユーザは、Spectra2 によるテスト・ケースの構築は⽐較的簡単なプロセスであると認識 いただけます。コール・フローのメッセージ・シーケンスを定義し、PDU ライブラリから適切なシグナリング・メッセージで⼀連の TRANSMIT、TRIGGER コマンドをスクリプトに⼊れることが簡単に⾏えます。 簡単なプロセスであっても時間のかかる作業であり、エラーの原因になります。以下に⼀例を⽰します。 TRANSMIT コマンド、TRIGGER コマンドのゲットが混同する - 間違って使⽤してしまう 間違った PDU で TRANSMIT または TRIGGER をしてしまう 正しいシーケンスからコマンドを外してしまう イベント間に適切なタイミング間隔を⼊れるのを忘れる また、テスト・ケースが⻑くなると、このようなエラーの可能性が⾼くなります。 以下のコール・フローを使⽤し、Spectra2 でテスト・ケースを構築するための時間要件について考えてみます。 2 つのコール・レグにおいて 9 つのメッセージ(7 つの SIP、2 つの DIAMETER)があります。テスト・ケース構築のためには、 SIP のコール・レグを作成し、3 つの TRANSMIT と 4 つの TRIGGER コマンドを追加する必要があります。次に、1 つの TRANSMIT コマンド、1 つの TRIGGER コマンドで Diameter レグを作成する必要があります。 TRANSMIT または TRIGGER コマンドをスクリプトに追加するのに 20 秒かかると仮定します。このケースでは、構築に約 3 分かかることになります。現実にはそれほど⻑い時間ではありません。しかし、100 のテスト・ケースを構築しなければならないと なると、話は変わってきます。 オートスクリプトを使⽤すると、同じ呼の PCAP トレースがインポートできます。キャプチャ・アプリケーションで呼を 1 つのマルチロト コル・コール・トレース・レコードと相関をとり、もう⼀つのボタン操作で⾃動的にテスト・スクリプトに変換できます。 Spectra2 Newsletter エレメント・シミュレーション機能で設備投資費⽤を節約 マルチベンダ・ネットワークでは、1 つのベンダの機器が他のベンダとは異なったように振る舞うのは⼀般的なことです。ネットワーク のアップグレードでも、1 つのベンダの新しいソフトウェア・リリースによってバージョン N-1 で実⾏していたエレメントが異なった動作 になることもあります。 Spectra2 の強⼒なエレメント・シミュレーション機能により、マルチベンダによるマルチソフトウェア・リリースを、実際のベンダ機器 に投資することなく、ラボ環境で簡単に複製することができます。 Spectra2 の ASMG(アドバンスト・シグナリンリグ/メディア・ジェネレータ)とエレメント・シミュレーションにより、IMS コアのエ レメント・シミュレーションが可能になります。オートスクリプトと組み合わせることにより、フィールドから Spectra2 に直接シナリオ をインポートでき、ライブ・ネットワークで発⽣している実際の問題をすばやく再現することができます。 通信事業者、機器製造メーカの両⽅にとって、以下のような利点があります。 1. 2. 3. 設備投資を抑えることができます。すべてのエレメントをラボで購⼊する必要はありません。 ソフトウェア・アップグレード・シナリオを再現するためにエレメントを複製する必要もありません。 シミュレーションするだけでよいのです。 Spectra2 は、機能/性能テストのために複数のエレメントを同時にシミュレーションできま す。これにより、投資にかかる費⽤を⼤幅に抑えることができます。 オートスクリプト機能と組み合わせることにより、トラブルシュートに要する費⽤も⼤幅に改善 できます。 Spectra2 では、以下がシミュレーション可能です。 S-I-P CSCF、IMS-AS、PCRF、HSS、IWF、MSS、AAA、Diameter to Diameter Spectra2 Newsletter 」 2014 年 8 ⽉ テクトロニクス社 ネットワーク計測営業部 Tel:03-6714-3096 Mail to:[email protected]
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