堆肥の分類基準 肥料的効果高 土壌改良効果高 牛ふん堆肥 (乾物当たり

堆肥の分類基準
肥料的効果高
土壌改良効果高
牛ふん堆肥
(乾物当たり)
A
B
C
D
備考
炭素率(C/N)
15未満
15~20
20~25
25~30
30以上
全窒素(T-N)
(%)
2.0以上
1.5~2.5
1.0~2.0
1.5未満 作物残さ堆肥D
窒素肥効率
25~15%
15~10%
10~5%
5~0%
全リン酸(P2O5) (%)
1~6
1~4
1~3
2未満
P肥効率60%
全加里(K2O)
(%)
2~5
1~5
1~4
3未満
K肥効率90%
注:施設で利用する場合、全加里を3%以上含有する堆肥は、炭素率が高くてもAに分類する。
C/N比が30以上の牛ふん堆肥は、作物残さ堆肥Dに分類する。
土
壌
改
良
効
果
高
豚ぷん堆肥
(乾物当たり)
A
B
C
D
備考
炭素率(C/N)
10未満
10~15
15~21
21~30
30以上
全窒素(T-N)
(%)
3.0以上
2.0~3.5
1.5~3.0
2.0未満 作物残さ堆肥D
窒素肥効率
40~30%
30~20%
20~10%
10~0%
全リン酸(P2O5) (%)
4以上
3~8
1~6
4未満
P肥効率50%
全加里(K2O)
(%)
2以上
1~4
1~3
3未満
K肥効率90%
注:全銅を300mg/kg以上、全亜鉛を900mg/kg以上含有する堆肥を連用する場合は注意する。
全リン酸を8%以上含有する堆肥はAに、6%以上含有する堆肥はBに分類する。
C/N比が30以上の豚ぷん堆肥は、作物残さ堆肥Dに分類する。
鶏ふん堆肥
(乾物当たり)
A
B
C
D
備考
炭素率(C/N)
8未満
8~12
12~18
18~30
30以上
全窒素(T-N)
(%)
4.0以上
2.5~4.0
1.5~3.0
2.0未満 作物残さ堆肥D
窒素肥効率
60~50%
50~35%
35~15%
15~0%
全リン酸(P2O5) (%)
8以上
4~8
3~6
4未満
P肥効率40%
全加里(K2O)
(%)
4以上
3~5
2~4
3未満
K肥効率90%
注:全亜鉛を900mg/kg以上含有する堆肥を連用する場合は注意する。
全リン酸を8%以上含有する堆肥はAに、6%以上含有する堆肥はBに分類する。
C/N比が30以上の鶏ふん堆肥は、作物残さ堆肥Dに分類する。
肥
料
的
効
果
高
土
作物残さ堆肥
(乾物当たり)
A
B
C
D
備考
壌
炭素率(C/N)
15未満
15~20
20~30
30以上
改
全窒素(T-N)
(%)
1.5以上
1.5~2.5
1.0~2.0
1.5未満
良
窒素肥効率
15~10%
10~5%
5~0%
0%
効
全リン酸(P2O5) (%)
0.5以上
0.5~1.5
0.5~1.5
1未満
P肥効率60%
果
高
全加里(K2O)
(%)
0.5以上
0.5~1.5
0.5~1.5
1未満
K肥効率90%
注:作物残さ堆肥とは、稲わら堆肥、もみがら堆肥、オガクズ堆肥等であり、土壌改良効果が高い。
また、作物残さ堆肥Dは窒素飢餓を起こす恐れがあるので土壌改良時に利用し、作付けをしない。
【分類上の留意点】
◎堆肥は生育障害を起こさない完熟堆肥を基本とする。
◎複数の家畜ふんを混合している堆肥は、混合割合が高い畜種で分類する。
◎堆肥の分類は基本的に炭素率(C/N)で行うが、全窒素(T-N)、全リン酸(P2O5)、全加里(K2O)の
含有率を考慮して判断する。
◎上記の全窒素、全リン酸、全加里含有率は乾物当たりの値であるため、現物当たりの表示の場合
は、(100-水分率(%))/100で割った値を用いる。
◎堆肥の水分率は変化しやすいので、下記の計算式で施用前に確認する。
水分率(%)=100-(乾物堆肥重(kg)/現物堆肥重(kg)×100)
◎成分の肥効率は施肥量として代替できる割合である。