10 ĀಓܶॣÃলේۛ൘ĀಓܶࣄÃċ¥ඕହ߲ఖ܁¥ԢࠬӁࡎװշҸǝÀǻǡ¥6GN ĀൟঢవڔతಓܶĀସԸઘ݈ĀಓܶతÃ෦ڔతĀЀശୖґёĀЉࣄÃԢࠬӁࡎறఽఊЉࣄ ¢ ഖנஈޜ 毎月ドクターズアテンションは国会図書館に保存されています。 2014 「祇園のモナリザ」油彩 SM 2000 レオナルド・ダ・ビンチの 世 界 最 高 の 名 画 「 モナリザ 」 のモデル は、フランチェスコ・デ ル・ジョコンド氏 の 妻 モンナ・リーザとされていますが、京 都 一 の 名 妓 の 肖 像 画 「 祇 園 のモナリザ 」 のモデル の 名 は残 念ながら、 わが国の個人情報保護法に抵触するので明らかにすることができません。不悪。 ドクターズアテンションがインターネットで読めます。 学校法人兵庫医科大学 理事長 新家 荘平 ドクターズアテンション 検索 衆議院議員として 日本の医療・福祉の方向性を語る のです。 これからおそらく医師不足を 射線技師もできるようにするというも たような医療行為を特定看護師や放 いかなくてはなりません。 と思います。それぞれが機能分けして て、住み分けていかなくてはならない 病 院は周 辺の病 院の状 況を考え併せ 衆 議 院 議 員に戻 られてからは いただけますか。 たね。その辺りのお話しからお聞かせ ました。 なられた清水先生に近況をお伺いし 月から2回目の衆議院議員に 京 都 私 立 病 院 協 会 の 会 長 にし て 、 年後の2020年に、例えば自分のと を踏まえた上で、自分たちが今後、6 うことを認識します。そしてその実態 実質的に何を主に扱っているのかとい を報 告 することによって、自 分たちは の大きな4つの枠で、自分たちの実態 ビリ等 を 行い、在 宅 復 帰 を 目 指 しま 回 復 期 病 院で3 ∼6 カ月 程 度のリハ 期病院で病状の安定が認められれば、 あれば 患 者 さんは 3 カ 月 、半 年 動 き 要るかと言えば、回復期リハの病院で てもらって、実 際の病 床がどのくらい 期から回復期や慢性期に機能転化し くところがありません。もう少し急性 病 院を出てくださいと言われると行 の急性期がかなり多いです。そろそろ は慢性期療養型の病院に入ります。 こ 今までの日 本の病 院は7 対1 看 護 す。 しかし、在宅に戻るのは難しい時に ません。延べ人数は少ないですが部屋 今後は下支えする医療が必要 多過ぎる急性期病院 です。 のための準 備 期 間 が6 年ということ それに向けての準備も必要ですし、そ 択しなくてはいけないわけですから。 ことです。将来を見越してどれかを選 る意 味 病 院 関 係 者にとっては大 変 な 地 域 医 療 構 想としての機 能 分けはあ い時は何らかの罰則が課せられます。 ることが必要です。府の指導に従わな いわけですから、そのバランスを整え ないけれどもベッドはなかなか空かな になるかもしれません。延べ人数は少 う。慢 性 期になれば入 院は何 年 単 位 化 社 会になれば下 支 えが大 事でしょ 刻々と変わるわけですから、ずっと同 同じベッドで寝ていても、自分の状況は そうはいかないということです。 しかし いることが出来たけれど、 これからは 院してから退院するまで同じベッドに ります。患者さんにすれば、今までは入 部門のクオリティが上がる可能性はあ ジでしたが、 これからは専門化して各 での自己完結型が日本の病院のイメー リットもありますが、昔なら一つの病院 か。患 者 さんにとってメリット もデメ は どんな 病 院になろ うとしているの 悩みは2 0 2 5 年に自 分たちの病 院 大きな法律の改正です。我々の今後の いことですが、増やさないというなら ことで医 療 費の自 然 増はやむを得な 術のイノベーションと高齢者が増える め付けもあるかもしれません。医療技 不安には思います。医療費に対する締 とはあまりご存知ないのではないかと という話です。そして医 療の現 場のこ ま すが利 率が低いから株に変 えよ う ます。年金を国債を中心に運用してい に大臣になられたのではないかと思い 畑の方ですから、主に年金問題のため の方でしたが、今度の塩崎大臣は財政 思いますが、前職の田村大臣は厚労畑 ますし、 このまま厚労委員会で行くと 清水 ずっと厚 生 労 働 委 員 会におり いかがですか。 ︱ 補う政策が取られてきますし、病院の 機能としても急病時だけではなく、体 力を回復するといった役割も必要だと いうことです。適切な医療の配置を医 めて国 会を通りました。医 療・介 護に ころは急 性 期といっていても、次の回 はたくさん必要です。救急車がたらい じ医 師と看 護 師 さんで看るというの どうするのでしょうか。治療を薄くす 清水 鴻一郎 関する法案がこれだけまとめて通った 復期の患者さんの方が実際は多いとい 回しになるよ うなことは最 近はあま は、かなり専門性を度外視しているこ 医療法人清水会 理事長/京都私立病院協会 会長 のも久しぶりです。 一つは医 療と介 護 うよ うな 場 合 、2 0 2 0 年には回 復 医療と介護の るのでしょうか。 衆議院議員 を一体化して、地域包括ケアとして、 で 期の病院になる、ということも出てく り無いわけですが、急性期から出るに とになります。回復期リハでは理学療 療圏ごとに考えようということです。 きるだけ住み慣れた地 域で過 ごして ると思います。 いずれにせよ4 分 類の 地域包括ケアに向けて 医 療・福 祉の法 案 が 通 りまし 2 0 2 0 年の最 終のター ゲットは 国 は 急 性 期 を 減 らそ うとして、7 対 う少ししてくださいということです。 慢性期から介護へのつなぎという意味 病床の偏在をなだらかにして、かつ 後は自分の病態にとって一番ふさわし になっていくのが実際のところです。今 清水 6 月 末までに の法 案がまと ︱ 昨年 いただくというコンセプトです。もう一 は一苦労あります。その役割分担をも 大いに関心のあるところですが、病院 2 0 2 5 年 問 題です。団 塊の世 代 が 1という厳しい基準を作りましたが、 まり地 域 医 療 構 想とは、7 月 1 日 現 す。機能分けしていかないと効率的な の5 人に1 人が後 期 高 齢 者になりま ですからもし我 々がこのまま高 度 急 急 性 期ばかりになってしまいました。 みんな急性期になろうと頑張ったので す。訪問医療、訪問看護、訪問介護、訪 包 括 ケアが進 められることになりま もありますから、地域で医療と介護の る必要があります。日本の医療にとっ ないでしょうか。病病連携を上手く作 い病棟に移れると考えたらよいのでは 議 員 8 人 が副 大 臣になり、 人 が政 清水 自民党衆議院時代同期だった はないですか。 自 民 党 時 代の人 脈は強いので どれかに入ることになります。 の機能報告制度です。そしてそれに伴 歳の後期高齢者になる年です。国民 在の実 際の病 院の患 者さんの層を見 医療が提供できなくなります。患者さ 法士さん作業療法士さんの方が中心 う病院の地域医療構想があります。 つ て、 月には都道府県に対して第1回 75 ︱ つは京 都 私 立 病 院 協 会 会 長としても 19 に力を入れている病院はいくつかあり 300床以上の病院で特に救急医療 大 学 、医 療 センター、日 赤 、民 間でも 合的なことまでできる高度急性期は、 能 や高 度 医 療 機 器 を 持 ち、かなり複 いう4つに分かれるのですが、E R 機 度 急 性 期、急 性 期、回 復 期、慢 性 期と 府県はその実態を見て、医療区分は高 の報告を行います。報告を受けた都道 が担うべきところを、入院患者さんを とを検討しています。それぞれの病院 移転して、回復期の病院に特化するこ とは出来ません。 ですから数年後には 院ですから、 いろいろな機能を担うこ でに、例えば私の病院は 床の中小病 年に間に合いません。今から6年後ま 度の形 を 作ってお かないと 2 0 2 5 でしょうが、2020年までにある程 んの行き場 所や経 済 的な問 題もある 年には完 成させて2 0 2 5 年に備え 調 整 して機 能 分 けを 行い、2 0 2 0 であれば6つの二 次 医 療 圏 毎に病 院 整にあたることになっていま す。京 都 れません。知事が二次医療圏ごとに調 さんが多いですねと言 われるかもし 期のあとの回 復 期 やリハビリの患 者 の病 院の実 態 報 告 をしま すと、急 性 性期をやりますと言っても、患者さん 事を他のコメディカル、医 療 技 術 者に 状を報告し希望を伝えて、府が指導、 医師不足が言われますが、医師の仕 の機能分化が実施されます。医療の現 分けて解決していこうという法案も通 コメディカルにも分担していく 医師の仕事を はなりません。 関のネットワークも作っていかなくて いうことです。在宅を支援する医療機 問リハビリで在宅を支援していこうと してアドバイスをしていく形です。 でいます。医療審議会等が諮問機関と ことです。国も地方自治の方向に進ん 都道府県単位でやってくださいという 齢 化 比 率も違いますから振り分けは の施 策ですが県 ごとに人口比 率や高 りの病院群との関係性もあります。国 自分のしたいことばかりではなく、周 かというのは重要な決定です。しかも 自分の病院がどの区分をやっていく て、 これまでに無い変革になります 。 ます。 参加していることが非常に役立ってい 医師ではない役職の人も理事・幹事に 思っています。京都私立病院協会には く し てい くこ と も 大 き な 使 命 だ と たいです。医療と介護の間の隙間を無 の立 場 な どを しっかり 説 明 していき なつながりです。情報の収集と病院界 人も同期がいることになります。大切 64 ︱ ありがとうございました。 務 官になりました 。政 府の中 枢に ますから、そういった病院、そして救命 よく分 析して実 情を報 告してくださ 的な措 置や緊 急のオペのあと7 ∼ いということです。 りました。今まで医師しかできなかっ 私立病院協会としては、迷っている 14 ることになっていま す。おそらく高 齢 日くらいが高度急性期、その後、急性 10 22 2 12 10 (2) 平成26年10月1日 日本慢性期医療協会会長に聞く 良質な慢性期医療がなければ 日本の医療は成り立たない 制度にやっと手を付けたわけです。 これ でしょう。大 変なことですが、おかしい からもおかしいことは正していかなく てはなりません。 医療や福祉の予算は増えなくても、 普通にしていけば良い 療、介護サービス等との連携をはかり 日 本 慢 性 期 医 療 協 会 は 、急 性 期 医 から除外されていたので、そのままにし ている患者さんは平均在院日数の算定 した。 一方、 一般病床で 日以上入院し た病院があります。 一般病院、急性期病 ことが出 来 ず、 一般 病 床になってしまっ に、療 養 病 床の床 面 積の基 準を満たす 本当は慢性期高齢者が入院しているの を一般 病 床と療 養 病 床に分 ける時に、 たら 対 1 に返 す、いわ ゆる キャッチ 熱 した ら7 対 1に入 れて、熱 が下 がっ 医 療 区 分の縛 りもないので、例 えば発 病院です。 対1の報酬は安いですが、 1の医 療 療 養 病 床 を一緒に持っている 患 者 さ ん が 3 倍 になること を 考 える いにすればいい。2 0 2 5 年には 入 院 になりま す。入 院 期 間を3 分の1 くら 平均在院日数を計算すると 日くらい せん。今の社 会 的 入 院の人 々を入れて にはこれ以上予算は向かないと思われ 策は悪 くはないのですが、医 療 や福 祉 で、ボ トムアップより早いです。 この政 プランナーに引っ張ってもらっていく形 いえば、富 国 強 兵、殖 産 振 興です。トッ 武久 洋三 一般社団法人日本慢性期医療協会 会長/医療法人平成博愛会博愛記念病院 理事長 ながら、慢性期医療の質の向上を目指 ておこうと糊塗しました。 安 倍 総 理 大 臣の施 策は、どちらかと し各種事業を展開している団体です。 90 状 況 について 武 久 会 長 に お 話 を 伺 い 今 回 の 改 定 で 大 き く 変 わった 医 療 の 性期の病態の患者が急性期病床に多く は必要だと思われます。結果として、慢 性期病床は最低でも急性期病床の2倍 た現状は、国民からみるとおかしく、慢 病 床より数が多 くなりました。 こうし の急性期病床が在院日数の長い慢性期 したがって、平均在院日数の短いはず も軽 症の方 も同じ入 院 費なので、収 益 りましたが、平 成 のですが、 この 月1日からやっと改善 はおかしいと8年間指摘し続けてきた 態が 年 以 前は重 症の方 されます。療 養 病 床の社 会 的 入 院もあ 年も続いてきました。私は、 これ 特定除外患者が入院しているという状 院なのに実は老 人 病 院で狭いところに 大きな収 益 源が絶たれました。中 小の いけないことになりました。 このように 除外者の患者さんを外に出さなくては の方 法は在 宅 復 帰です。7 対 1の特 定 そしてこれも今回一掃されました。そ 摘してきました。 です。 これもおかしいのではないかと指 来てくれる、中でプールされている状態 院患者さんが外から来なくても中から ボールということが行われています。入 請求できません。 していなければ、 月 からは7 対 1 は いていません。9 月 ら始まっていますが、皆このことに気付 アしていないといけません。4月1日か 9月 日までの6カ月間の %をクリ 7 対 1の在 宅 復 帰 率 は 4 月 1 日 か ら 日までが経 過 措 置ですから、 つかないでしょう。 % を満た と、 このくらいの改革をしなければ追い くれません。輸 出 業に関しては還 付し 者は税 を 払 わない形です。還 付 もして 医 療の消 費 税に関して、末 端の消 費 ということです。 ここが一般産業とは違 いわば国 策として医 療をやらせている 酬の半分は国税で賄われていますので、 ま す。そうなると医 療と福 祉の効 率 化 はほとんどが急性期医療のことしか言 ありますが、日本慢性期医療協会以外 万床に削 年 以 降の医 療 費 適 正 は国 民のニーズに逆 らった政 策 だから 養 病 床は全 く減 少していません。それ 働 省の強 力な指 導にもかかわらず、療 えてきました。 質 な 慢 性 期 医 療 を 実 践 する病 院 が増 床は、重 症 患 者 を 積 極 的に治 療 し、良 しい状況を切り抜けてきた医療療養病 い診 療 報 酬 体 系となりました。 この厳 導入され、重い人には高く、軽い人は安 高 齢 化 が 進 んで医 療 費 が どん どん 上 度があります。若者は減ってきますし、 日本の国が元気になると言っても、限 思い切った策を 医療費の効率化に向けて、 ば強 化 型として、7 対1の在 宅 復 帰 先 以上経った患者さんが5割在宅に帰れ な 形になるでしょう。入 院 して1 カ月 在 宅 復 帰 強 化 型 療 養 病 床 というよ う のような病院になるでしょう。 対1は 人 ばかりでも 良いのです。楽 な 人 ばか 1では何の縛 りもありません。軽 症の 向性について、お聞かせください。 いません。慢性期医療も行っているにも 化計画からは﹁療養病床を なのです。平 成 このたびの診療報酬改定により、 一般 がってくると、国が持ちません。医療費 の対 象となりま す。強 化 型 を 取 れない 直しが大 きなポイントです。平 成 り、 つまり老 人 を 収 容 することが目 的 は改革に反対でしたが、国は私が言った 患者さんが来ないとなればどうするの うところです。 ているのに、医療産業も一般産業と同じ う 意 味 で 今 回 の改 革 は 遅 す ぎ ま し た であるべきではないでしょうか。そうい が、妥当です。聖域に切り込んだという 期 病 棟 、地 域 包 括 ケア病 棟 、な どがそ ことです。 これからは、 この地 域に急 性 医 療 需 要が決 まってきま す。病 床 機 能 れぞれどれだけ必 要であるか、自 ずと ます。都道府県知事が決定権を持って、 の報 告 制 度はレセプトですべて決まり その地域に必要な医療を決めて行きま す。医 療 費が高 くなることを避 けるた めには、急性期のベッドを減らしてゆく は厳しい状 況になりま す。慢 性 期 病 床 でしょう。ま すま す地 方の急 性 期 病 院 も収容所みたいなところは切り捨てら んとやって、治療をしている病院だけが ころだという判断です。リハビリをきち まで、 ということになっていますから、何 ケアとよく似た形 態ですが、重 症を入 うことになりま す。病 院は治 療 すると れま す。病 院ではなく施 設になれとい れなくてはいけないことになりました。 復 期 リハはどうかというと、地 域 包 括 ました。私が厚 労 省に賛 成したのでは か。療養型病床にも厳しい状況です。回 なく、元来、言い続けてきた理念を言っ とおりにすれば、医 療 費が効 率 化でき ます。 これは、経過措置が終了した 月 ると、 それ以上の入院患者が必要となり ているだけです。あと 年すると今の 1つか2つの病 院はうまくいくでしょ るというところで、改 革 案 が採 用 され トが2つあります。 一つは、特 定 除 外 問 今回の診療報酬改定におけるポイン 1日から始まります。全国で 万人の特 回 入 院して2 回 目に亡くなると、入 院 外の人たちもカウントされることにな 題です。急 性 期 病 院の中には1 年 も2 定除外がいると言われています。 した。行 き先がなくなった医 療 療 養 病 年 も慢 性 期 高 齢 者 が入 院 している、 一 も う一つは ケ ア ミックス 病 院 での 倍の人が亡くなります。 ということは2 だということです。全 国 各 都 道 府 県で なりま す。1 0 0 0 病 院 くらい潰れる のが診療報酬だと思っています。 ば5 %の収 益 がでるよ うになっている 普通の病院が普通の診療をしていれ の病院があるのはおかしいことです。 病 院です。理 念に沿わず利 益 至 上 主 義 床が介護療養病床に参入したら、介護 般病床の社会的入院と言われるものが 重い人でもリハビリして返 すのが技 術 保 険 料が増 大 するため、 これを阻 止 す う。しかし大 半の病 院は大 変 なことに るために介護療養病床を廃止する方向 患者さんは3倍になるということです。 とかクリアしています。しかし、特定除 が 喫 緊の課 題 となってきま す。診 療 報 ました。 入院しているというのが実態です。だか を上げるためには軽症の人を入れた方 9月 武久 ま ず、病 院 改 革 、診 療 所 改 革で ら、医 療 費を削 減し適 正 化したいので が手間がかからないことになります。 こ 慢 性 期 医 療の現 状 と 今 後の方 す。医療費の大半は入院医療です。病院 すより、入 院 費の高い急 性 期 病 床の中 あれば、入 院 費の低い療 養 病 床を減 ら かかわらず、急性期医療についての議論 減する﹂という記載がなくなりました。 病床の社会的入院である 日以上入院 療 等の調 査・評 価 分 科 会で、入 院 医 療 の効 率 化が必 要です。中 医 協の入 院 医 対1では重症の人を8割入れないとい 民間病院は大体この2つを収益にして では、療養病床はどうかというと、 しか成されていません。日 本 慢 性 期 医 す なわ ちま す ま す 慢 性 期 高 齢 患 者 している特定除外も平均在院日数に入 病院はどこから患者さんを入れたら良 いたのです。 療 協 会には、慢 性 期 医 療の病 院ばかり が増加する将来予想が確実であるにも れられるようになります。 床で100 いのか分からない状況です。大病院から けないという 縛 りはありま すが、 対 でなく両 方の医 療を行っている病 院 も どという時代に逆らった政策が受け入 かかわらず、慢 性 期 病 床を削 減 するな 時、私は委員でしたが、全日病や医師会 に関 して全 部ここで決 めました 。その 参加しています。 年 今回の改革では急性期の7 対1の見 人入院すれば、平均在院日数は 社会的入院の特定除外、 そしてキャッチボール 25 今のまま放っておいていいわけがありま 20 対 1.5 万 床 減 ら そ う とし ま 日で す。7対1 看護は平均在院日数が 日 年7月に医療区分が 30 25 キャッチボールの問 題です。ケアミック 20 75 75 30 ︱ 団 体 と しては 、日 本 病 院 団 体 協 議 会 こに社会的入院がありました。 30 10 れられるはずもなかったのです。 しかし、平成 日で ︵日 病 協 ︶の中に日 本 病 院 会 、全 日 病 、 果があります。結果的にみると、厚生労 の社会的入院をなくす方がはるかに効 50 会。それに全国自治体病院協議会等が 25 日本医療法人協会、日本精神科病院協 10 18 18 13 ス病 院とは、7 対 1の一般 病 床と 15 温 存 さ れ て い ま し た 。こ の 大 元 は 10 療 療 養 病 床を 15 90 25 2 0 0 3 年 8 月に遡るのですが、病 床 万 床 くらいでしたが、医 万 床 、介 護 床の削 減 大 作 戦が展 開されました。そ 束し、平 均 在 院日 数が一番 長い療 養 病 に厚 労 省 が 平 均 在 院 日 数の削 減 を 約 18 不 必 要 だということではありませんで 療 養 病 床が の当 時 、医 療 療 養 病 床 が 26 に進みました。決して介 護 療 養 病 床が 13 50 15 10 18 10 25 平成26年10月1日 (3) ド ク タ ー ズアテ ン ション 病 院 長 イ ン タ ビュー 辻村 知行 真心のある良質な医療を提供し、 地域社会に貢献する 医療法人晋真︵しんしん︶会ベリタス病院︵兵庫県川西市︶院長 救急病院で経営面にも 良質な医療とは﹁人間性のある真 心のこもった 医 療﹂ ﹁優 秀 な 医 療 技 させるのは大変だと、今年度の診療 しかし、救急医療と経営面を両立 がら、バランスよく存在する医療と キーワードが互いに関連・作用しな 療﹂ ﹁快適な医療環境﹂という5つの 留意していくことの大変さ 報 酬の改 定にあたり感じています。 考えています。 術﹂ ﹁安定した経営基盤﹂ ﹁安全な医 急性期医療︵7 対1 入院基本料︶ に があり、救急医療に対する基準が厳 時に受けていただけることが、当 院 の皆に安心で安全な医療を、必要な 対する厚労省の方針は、厳しいもの 良質な医療の提供を通して、地域 3 病 院を含 め、回 復 期 リハや、療 養 格化され、その基準に合わせると平 の地 域にお ける役 割と認 識 してお す。循 環 器 科の入 院 患 者 増のため、 病院あり、お互いがど 均在院日数が減り、新規入院患者を ります。 いですね。 のように連携していけるのか話し合 増やしていかなくては経営面で成り 大阪府との県境に近い兵庫県東 いを行っていま す。将 来 的な地 域 包 立たない状況となってきています。そ 両 脇 を 山に囲 ま れた 南 北に長い地 山系から南へ流れる猪名川に沿い、 科に増えて、セコム医 療システム 時代の流れとともに増床、診療科も ち上げ、新たに 列CT、MRI︵ T ︶、血 管 造 影 装 置︵バイプレン︶を 型の病院が 括ケアの構築に向けて動き始めない のためには、救急からの入院患者増 年 末には循 環 器 科 病 棟を立 導入しました。脳神経外科、循環器 といけないと思っています。 平成 株 式 会 社 と 業 務 提 携 、療 養 型 か ら 科ともにホット ラインを開 設して、 と同時に、病院独自の専門性を出し ベリタス病院の基本方針 部 に位 置 す る 川 西 市 は 、北 の 丹 波 設立当初は 床の病院でしたが、 形で、大阪のベッドタウンとして発 急 性 期 病 院に移 行して現 在に至り 月曜から土曜は 時間、専門医が救 救急医療に必要なのはマンパワー 目 指しています。連 携 することで健 ありがとうございました。 展 し て き ま し た 。こ の 川 西 市 の 地 ま す。1 9 9 床の急 性 期 病 院 とし ていく事も必要だと考えています。 が、救急を受けることに疲弊して、 一 ム株 式 会 社と業 務 提 携されておら 時内科医師が、激減したことがあり ました。その後医師を採用するのに グループの病院は 員を集めて ﹁ベリタス創生合宿﹂と銘 全で安 定した経 営 基 盤を構 築 する ︱ 域 医 療において 救 急 医 療 を 担って です。私が院 長になって5 年 目です 内で最 も多 くの分 娩を扱 う医 療 機 れるのですね。 てきています。中堅の医師は、かなり の採用に力を入れたいと考えて動い では大 阪の友 愛 会 病 院と神 戸 海 星 充実していますが、今後は、若手医師 ています。 急性期医療は慌ただしいの 病院と、当院の3病院です。 セコム医 村 そうです。現 在、セコム医 療 時間を要しましたが、何とか充足し 年 セコム 医 療システ 急患者さんの対応に当っています。 目 指して、スタッフ約 4 5 0 名で職 そして開 設 当 時 からの産 科では 現在の診療科は、内科、消化器内 関となっています。また、近年は婦人 年間約500件の分娩を手がけ、市 科、循環器内科、呼吸器科、外科、整 科領域の手術にも力を入れ、内視鏡 務に励んでいます。 形 外 科 、脳 神 経 外 科 、産 婦 人 科 、小 下 手 術 も 1 0 0 件 近 く 行 なってい で、チーム医療が大事です。幸い看護 療 グルー プは急 性 期 、回 復 期 リハ、 病院あり、関西 師の技術レベルは高く、鍛えられてい 療養型の病院があり、さらに訪問看 えるようにしています。 打ち、泊まり込みで検討会を開催し ことができるのも大きな特徴です。 5.安定した経営を維持し地域と職員に還元します 平成 て、地域の皆さまに愛される病院を 村 先 生にお 話 を 能な限りの高度な医療と看護サービ スを﹁真心から﹂ご提供させていただ この地域に手術・入院治療を行え る医 療 機 関が少ないことから、 ここ 地域の救急病院として 設に認定され、最新の治療法である 南部に協立病院が位置し、その中間 ました。 また、 今年は病院の質を担保 4.全職員が誇りをもって働ける環境をつくります で す。病 院 長 の 病院名の由来はどういったと 児科、放射線科、リハビリテーション ます。平成 ますが、 看護部だけでなく、 各部署が 護や訪問介護、調剤薬局、居宅支援 年には高度生殖医療セ 科、肛門科、神経内科、麻酔科です。 縦横の関係を密にしてやっていく事 事 業 所 な どの在 宅 サー ビスや クリ くという、病院設立時の心がまえを 数 年は急 性 期 病 院として脳 神 経 外 マンパワーの充実が 科と循環器科に力を入れています。 最重要課題 t ︱PA治療も行うなど、脳卒中を に当院が位置付けられ、診療圏とし 脳神経外科は脳卒中臨床研修指定 中心に、脳動脈瘤・慢性硬膜下血腫 ては、 うまく区分けされています。 設 立されたのは、 いつごろで 表して名付けられたものです。 ︱ 村 1 9 7 9 年 2 月に数 人の医 の手 術や血 管 内 手 術などの治 療 も すか? 師とスタッフによって設 立されまし 行っています。また、平成 院 機 能 分 化を明 確 化しようとされ するために、日本病院機能評価機構 医/日本リウマチ学会 認定リウマチ医/日本 リウマチ財団 登録医/日本手外科学会 専門医 伺いました。 ︱ ころからですか? 村 ” ベリタス とは ラテン語の が大切です。 各部署が責任感を持ち、 ニック、デイサービス、有料老人ホー ンター を 立 ち 上 げ、不 妊 治 療 にも 自分の仕事にプロ意識を持つと同時 ムなどの施設サービスなどもグルー Veritasに由来し、﹁真実・ま に、 コミュニケーションがとれた風通 プ化して、安心・安全な医療・介護に 当っています。併せて小児科で、出生 しの良い病院でありたいと思います。 務めています。予防、急性期医療、回 ごころ・真理愛﹂などの意味がありま 川西市の救急医療を支える 病院の方向性を職員に理解してもら 復 期 医 療 、慢 性 期 医 療 、在 宅 医 療 、 した新 生 児の診 察や入 院 治 療も行 病 院 、日 本 脳 神 経 外 科 学 会 訓 練 施 当院が立地する川西市は、急性期 い、 同じベクトルに向かってやっていき 介護事業までITでつなぎ、シーム た。川 西 市は大 阪のベッドタウンで 本 格 的に診 療を開 始した循 環 器 科 ていますが、当院は急性期病院とし 18 の再認定の受審を計画し、職員がス 当院が理念に掲げる 3.快適な医療環境を提供します マチ医/日本整形外科学会 認定脊椎 脊髄病 2.優秀な医療技術の向上に努めチーム医療を推進します 認定スポーツ医/日本整形外科学会 認定リウ す。患者さまの健康回復のために、可 病院の一つとして 病院としては、 北部に市立川西病院、 たいと思っています。そのために病院 すが、過去に能勢電鉄沿線に大規模 は、現在では月に 件程度の心臓カ て継 続 してやっていこうと思ってい の将来ビジョンを昨年 レスな地域医療連携モデルの構築を に開発された住宅地があり、今では 件 良質な医療とは 真心のこもった良質な医療を通して、地域社会に貢献します。 10 クラムを組んで取り組んでいます。 ベリタス病院の基本理念 1989年 大阪医大卒 1998年 ベリタス病院整形外科部長 2008年 ベリタス病院長 15 月に幹部職 かなり高 齢 者の多い地 域です。若い テーテル検査を行い、その内約 年度から 2 0 2 5 年に向けて厚 労 省が病 世代の入居者も増えていますが、患 ま す。現 在この地 域には、急 性 期の ◆ 辻 村 知 行 プロフィール 22 の経皮的冠動脈形成術を行っていま 30 21 1.安全で安心な医療を提供します 日本整形外科学会 専門医/日本整形外科学会 ︱ いる 3 病 院 の一つが ベリ タ ス 病 院 78 者さんは、高齢者の方が圧倒的に多 50 12 20 12 64 24 14 (4) 平成26年10月1日 少しでもその領 域から外れるとお 最 近は専 門 化 がより顕 著になり、 直 間にお ける 当 直 医の対 応です。 ありま すが、 一番の問 題 は 夜 間 当 おりま す。病 院の態 勢にも問 題 が 長 の 会 議 を 開 き 方 法 を 検 討 して 会に要 請があり、市、医 師 会、病 院 この収容割合をUPしたいと医師 搬 送 されてお りま す。市 としては 応 しな さい、真 心 が 大 切であると ありま す。何 事にも心 を 込 めて対 万 灯 照 国 ﹂という お 経の一部 分 が す。私 が 好 きな 言 葉に﹁一灯 照 隅 、 識 改 革 を 第一義 に 揚 げ て お り ま 強 会 の立 ち 上 げ を 勧 め 全 員 の意 勉 強 会への参 加 、ま た 院 内での勉 お り ま す。職 員 の外 部 の研 修 会 、 責務を負うべきか院内で議論して めに何 を するべき か、どのよ う な ド ク タ ー ズアテ ン ション 院 長 イ ン タ ビュー 年 齢が 断 り する 状 態です。特に高 齢 者に 現場で誠実な医療を重ね、 地域医療の一翼を担う 思 われま す。産 褥 ブルーの方 が 多 が中 心です。また 老 人の施 設 が雨 田中 正一 す。それが 地 域 医 療に特 化 してい いのも現実です。 ︵ 2 ︶当 院 は で 発 生 し た 救 急 事 案 に対 応 が 余 か らの高 齢 者の流 入 があり、そこ 後の竹の子のよ うにでき 、他 府 県 る 現 状で す。国 、厚 労 省 が も う 少 あると専 門 外としてお断りしてい 合が問 題で、肺 炎でも呼 吸 不 全が とって外 科 系の当 直 医であった 場 涯を終えたいと思っております。 心配りを胸に秘め医師としての生 いう 教 えであ り ま す。今 後 もこの 医療法人恵仁会田中病院︵大阪府茨木市︶ 院長 内 科 、外 科 、整 形 外 科 、産 婦 人 くために必要と考えております。 す が 、今 後 何 が 出 来 る の か 。 儀 なくされておりま す。当 院 も3 し 高 齢 者 の夜 間 の救 急 医 療 に 責 歳 以 上で老 々 介 護、独 居 科 、小 児 科 、循 環 器 科 、胃 腸 科 、肛 ︱ 1 0 0 % 自 己 完 結 型 の病 院 と カ 所に老 健 施 設 、特 養 を 併せ持っ 任 を 持 ち、議 論 していた だかな け 門科、泌尿器科、放射線科、リハビ 木の現在地に開 最 近の医 療 行 政、医 療 環 境の変 しての存在は今後困難だと思われ ているため常に対 応を迫 られてお ればな らないと 思 われま す。大 学 る 、大 阪 市 木 市 の 田 中 病 院 。昭 た 。当 初の3 年 間 は 内 科 医 、外 科 進 するのに多くの問 題がありまし 基 本 理 念 で あ る 地 域 の医 療 を 推 婦 人 科のイメー ジが 強 く、病 院の 科の3 科でスタートしましたが産 んでした。当 初 産 婦 人 科、内 科、外 茨 木 市 南 部 には 病 院 が あ り ま せ 業して約 さい。 けての方 向 性について教 えてくだ の住 民の方 々の健 康を守ることに 一つの義 務である 保 健 活 動 、地 域 をフル活 動 し、そして医 師のも う は病 気の治 療に持てる知 識 、経 験 付いてお り ま す。その中で私 た ち してくれました 。今 も 脳 裏に焼 き 総 回 診 時 に幾 度 と も な く 教 え 諭 間 はフェアでな ければな らないと 恩 師が医 師になりたての我 々に人 人 間 は すべてイ ー ブンで す。私 の や高 圧 的 な 感 じを 与 えがちです。 患 者 様と接 すると、どうしてもや か︱医師が昔ながらの古い思想で ︵1︶我々医師はどうあるべきなの 詳 細な読 影も必 要とされるでしょ 日常診療のなかに放射線科による 専 門 化 がさ らに進 むこともあり、 すること も 大 切 なことです。今 後 り 切 る 医 療 も 必 要で 症 例 を 選 択 は無理なものは無理と最初から割 も多 々 ありま す。しかし根 本 的に は当院で抗癌剤治療というケース て大 学 病 院への紹 介 も 行い、術 後 りま す。病 状によって、希 望によっ ま す。年 2 5 0 件 前 後の症 例があ 治 療などは可 能な限り行っており 術、内 視 鏡による処 置 また抗 癌 剤 形 外 科 手 術、婦 人 科での腹 腔 鏡 手 増 加 によ る 骨 折 を 中 心 と し た 整 を中 心とした外 科 手 術、高 齢 者の ばなりません。 の知恵をお借りして対応しなけれ が、どのよ うに出 来るのか 多 方 面 山積されており今後当院として何 方 支 援、地 域 包 括 医 療など問 題が 労省が推進している在宅医療の後 な ら ず 心 苦 しい限 りです。現 在 厚 な状態です。療養型のベットが無い 後が問題でスムーズな退院が困難 ること が 多いです。た だ 病 状 改 善 まへの啓 蒙が必 要と痛 感させられ 急 来 院 されていま す。住 民の皆 さ 判 断 が 鈍 く 夕 方 以 降 に 慌 てて 救 高 齢 者 、独 居の方 々はどうしても な りハー ド な 状 態では あ り ま す。 を目 指し、設 計している段 階です。 院の理念と真逆の方針で臨まねば 出 来 れ ば 平 成 ため、地 域 医 療 を 標 榜 している当 それまで地 域 医 療の一翼を担 うた 瓦解が危惧されます。 大 し 高 齢 者 救 急 問 題 は 事 実 上の 力 的であり、民 間 病 院の負 担 が増 病 院 と して 高 齢 者 の 収 容 に 非 協 のですが。 師 もその原 点を忘れてはいけない 題でいずれも無視しております。 一 家族問題そして住民の経済的な問 ば在 宅 介 護にしても老 老 介 護、核 な 法 令 を 提 出 していま すが、例 え 病 院、各 種 団 体の病 院は特 定 機 能 厚 生 官 僚は机 上の空 論で、様 々 年2月、南 医、整 形 外 科 医の充 足のため各 大 精を出さなくてはと思っておりま う。高 齢 化による泌 尿 器 科の設 置 和 学病院にお願いに上がり随分と苦 す。最 近 若 年 者の中に性 感 染 症 が も考えなければならないと考えて 床 の小 規 模 病 院 で 化は目まぐるしいものがあります ます。しかし職 員のモチベーション り ま す。し か しベット 事 情 か ら か 労 し た ものです。その後 徐 々にド 蔓 延 して お り ま す。自 治 体 、教 育 おります。 最近思うこと、考えること 業 、以 来 地 域 医 療 の一翼 を 担って が、当 院での今 後の課 題 として3 を維 持 するための消 化 器・消 化 管 リ テ ー ショ ン 科 、麻 酔 科 を 有 す こ ら れ ま し た 。田 中 正一院 長にお 項目があります。 クターの確 保 ができ、ま た 小 児 科 の現 場 と も 話 し 合い、その現 場に ︵3︶高 齢 化への対 応 ︱ 現 在 驚くべ 今 茨 木 市 が 取 り 組 んでいる 問 年が経 ちました。当 時 56 貴 院 の 現 状 か ら 将 来 にか 医 も 派 遣 され、念 願であった 地 域 参 加していくことも地 域 病 院に働 題の一つに救 急 医 療の改 善 があり % 年 秋 頃 の完 成 を 切に希 望 しておりま す。当 然 医 す。今後もっと国民の目線での議論 の存 在 もないがしろにしておりま を 馬 鹿にした もので、ま た 医 師 会 部の政 商の言いなりの議 論は国 民 医 療の戸口に立てるようになりま く医 師の仕 事ではないかと考 えて きスピードで高齢化が進んでおり ま す。ここ数 年 年 次 ごとの茨 木 市 年 2 月 に開 した。当 院は1 0 0 床 以 下の中 小 おりま す。また 産 婦 人 科 領 域では ま す。当 院のある 南 茨 木 地 域での 内 での救 急 患 者 の収 容 率 は 28 33 田中 当 院は昭 和 病 院で、今 後 様 々な改 革を迫 られ 最近の特徴として育児の知識は豊 高 層 住 宅 で は 殆 どの 住 民 が 大 阪 40 新病院の建設を前に 病院のあり方を再検討する ると 思いま す が、その小 ささを 逆 富である が、実 践 が 伴 わ ないとい 台で多 くが吹 田 、高 槻 市の病 院に 救急医療への対策が望まれる に利 用しアットホームな医 療を心 万 博の頃に入 居 されてお り、平 均 厚労省はもっと現場を 自分の眼で見て欲しい 話を伺いました。 70 うお母さん方への教 育も必 要 だと 78 掛 けていきたいと念 願しておりま 56 ︱ 平成26年10月1日 (5) (6) 平成26年10月1日 中 山 泰 秀 衆 議 院 議 員 、外 務 副 大 臣に。 防衛が満足にできる可能性が出て でしょうし、少しでも良い結果があ もうじき何らかの結果が出てくる ︵大阪府第4区︶ きます。大事なパートナーだと思い ると良いなと思っています。もう一つ す。情 報 過 多ですから取 捨 選 択 す 報には本 物と偽 物が混 じっていま どう捉えているか。中国、アメリカ、 たものが、中 国 自 身が朝 鮮 半 島を ます。ヤルタ会談で北と南に分かれ 起きると難しい状 況になると思い 心配しているのは、北朝鮮の崩壊が ます。 持っておかないとなかなか選 択で ると 言っても、自 分 自 身 が 信 念 を 現 実 を 知ることが大 事です。情 さ れた 歳で、外務副大臣に抜 ロシアの大国が、北の情勢を自分の 波 動 政 治から身を守りました。そ パートナーシップに入れるかという の後も権威と権力が重なる時に歴 スコット ランドの独 立 問 題が出 きないでしょう。 この度の安倍改造内閣で、若干 ました。 立 し た ら 国 家 予 算 を ど う す るの 史 が 乱 れていま す。聖 徳 太 子 は 知 取り合いです。聖徳太子は天皇に権 か、防 衛をどうするのか、インフラ 恵をもって守ったのです。十 七 条の 威を、武士に権力を分けることで、 当たります。被ばく 年とも言える をどうするのか、通貨をどうするの 優 勢と報 じられましたが、もし独 わけですが、そういった節目の年に か、独立後のスコットランドには悩 てきていますが、独立反対派が一時 外務省の副大臣を拝命するという 憲法は非常に良くできています。今 周 年に 本当にありがたいことです。岸田外 みのタネが増えたでしょうね。国内 でも通用するものです。 来 年が戦 争が終わって 務大臣、安倍総理大臣のもとでしっ ではそんなことは起こり得 ないと す。訪 問 国 だけでも かり外交を補佐していきたいと思っ ています。歴代総理の中でトップで カ国 を 越 え ように持って行くように、常にリス す。外交戦略ですね。中国と韓国と 皆が考えるでしょうが、 ここは想像 安倍総理大臣の外交はすごいで したりと、チームとして動いていま クは想 定しておかなくてはなりま していこうということ だと 思いま の中で、出 来る限 り正 直に外 交 を 力たくましく、そんな風にならない す。外交といっても結局相手も人な くなって、円が買われて円安になり せん。 この騒動でポンドの信用が無 合が重なる時には手分けして出席 ので最後は人対人です。相手の心に 70 いい意味でこちらの心をすり合わせ ています。海外に一緒に行ったり、会 70 中山泰秀衆議院議員にお話を伺い 43 いは大事だなと改めて思います。 ていけるかということです。付き合 ンドは対岸の火事ではないのです。 機 会 だったと思います。スコットラ うことを我 々こそが意 識 する良い ました。世 界はつながっているとい とをしっかりやっていくということ てはいけないと思います。正しいこ 現実を知って、発展させていかなく す。集団的自衛権は抑止効果です。 ス ー チ ー さ ん が 解 放 さ れて か ら ではないかと思います。日米安全保 いう関 係を保っておくことが大 事 めてのデートで緊張していた、そう 手側が調査をしているわけですが、 るわけですが、拉致問題に関して相 邸が主 導して朝 鮮 外 交を行ってい サイルの問題がありますが、総理官 です。 り前という 時 間 が長 く、空 気のよ しかし当たり前の関係が普通では ミャンマーに対 する海 外 からの投 間ベースで投資が進んでいます。世 資が非 常に増 えました。日 本 も民 しょうか。当たり前の関係だからこ 界の評価が増えました。 この広がり クに備 えることが必 要ではないで そ、TrustMeの一言で長い間 は喜ばしいことだと思っています。 障条約があって初めて、日本の国の れました。当たり前でも、 いつも初 あと、北朝鮮では拉致問題、核ミ 構 築 してきたものが一瞬にして崩 ないということを思いながら、リス うな存在になっていたと思います。 アジアの問 題では、アウンサン・ 戦 後 ずっとアメリカが居て当た 40 平成26年10月1日 (7) 医療法人協和会 会長 ︵兵 兵兵庫県川西西西 西市 市市︶ 木曽 賢造 大阪府の重粒子線がん治療施設の 設置・運営にあたる医療法人協和会 北川 透 は認められていますが、保険診療では認 療 施 設は初めての民 間による施 設であ うというのは世界でも初めての施設にな ますので見学に行き、それぞれの施設の している施設が米国内にもいくつかあり 木曽 事 業 予 算としては、装 置 費 用に 先生方とも意見交換をしてきました。 るのではないかと思います。 携しながら運営し、民間が行うメリット 人 材の育 成 等はどのようにされ 転 資 金 も見 込んで、少なくとも1 5 0 るのですか。 ︱ り、公的機関や大学病院ともしっかり連 ズにしっかりと応えていけるモデルにでき を生かして治療を受けられる方々のニー 北川 大 阪 府 立 病 院 機 構や、大 阪 大 学 陽 子 線 治 療 施 設に比べると、莫 大 な 金 から160億円は必要と考えています。 加え、施設の建築費、運営開始当初の運 5大学だけでなく、関西の他の府県の大 をはじめとする大阪府下の大学、さらに ればと思っています。 先ほどの大阪府下の は放 射 線 医 学 総 合 研 究 所をはじめ、他 額かと思います。 学にも参加していただければ幸いです。 していただく計画です。 のいくつかの粒 子 線 治 療 施 設にも協 力 会の真ん中の非常にアクセスの良いとこ も検討されています。患者さんの行き来 今回の施設の特徴として、どのよ ろで、 しかも大阪府のがんセンターに相 うなことが挙げられますでしょうか。 ︱ 木曽 放射線医学総合研究所がわが国 分 けて、陽 子 線と重 粒 子 線︵ 炭 素 ︶があ の粒 子 線 治 療の臨 床ならびに研 究の中 められていません。粒子線治療は大きく り、陽子線治療を行っている施設はかな 本には、他に佐賀県に九州国際重粒子線 重粒子線がん治療施設としては、 西日 子 カルテなどもある程 度 共 通 化できな いかということで、 つまり承 諾をいただ 線の施設はまだ少ないのが現状です。放 り増えてきたように思いますが、重粒子 北川 大阪市内の大阪城に隣接した都 ないものかと検討中です。 当する大阪府立成人病センターに隣接 足らずですから、治療を受ける方にとっ しているというのが、当施設の大きな特 北川 放射線医学総合研究所へは、既に ては、非常に交通の便がいいと思います。 心であり、人材育成に関しても同研究所 れぞれの役 割をきちんと明 らかにして 大阪府立病院機構からもお願いいただ の協力をいただかなければ不可能です。 やっていければと思います。臨 床 研 究の き、協力いただけることになっています。 治療、陽子線治療、従来の放射線治療そ 部 分に関しては出 来れば特 区にしてい がん治療センターがあります。重粒子線 倍以上であり、 がん細胞を殺す効果も しては炭素のほうが陽子に比べて質量は ただければ、非常に進めやすくなります 子線治療を積極的に進めており、粒子と 高いので、切らずに治すという点からは、 射 線 総 合 医 学 研 究 所では、近 年は重 粒 は外 来 通 院 治 療 中の方 も、重 粒 子 線が にして、成人病センターに入院中あるい 重粒子線の方が理想的かと思います。ま 機関が当施設を利用して、臨床エビデン ので、期待しています。周辺の大学の研究 分 程 度、関西 国 際 空 港からも1 時 間 徴のひとつです。大 阪 駅からタクシーで うになると理想的です。他施設で治療中 ん治療施設に来て治療を受けられるよ ありますが、重粒子線がん治療施設は、 た、陽子線がん治療施設は海外にも多数 すか。 ド ク タ ー は 何 名 お ら れるので 療になってしま う可 能 性が懸 念されま の方が当施設で診療を受けると混合診 スを出していっていただくお手伝いがで 進めていただき、運 営が軌 道に乗れば、 また、各 大 学に積 極 的に臨 床 研 究を 将 来 、その利 益 を 各 研 究 機 関に還 元で 木曽 建 物と機 械の管 理はグリーンホ 日 本がリーダーシップを握っており、単 木曽 治 療 室としては3 室ですが、人 スピタルサ プライが 中 心 となって担 当 すので、医療特区でこのあたりが緩和さ 員としては8 名の医 師を予 定していま 独立行政法人大阪府立病院機構が募集 また、当 施 設には入 院 機 能 がありま す。放射線技師は7 名、医学物理士は6 きればという理想を描いています。 せので、もし入 院が必 要な場 合には、ど しま す。医 療 法 人としては医 療 行 為 を きれば有難いと考えています。 こかの病 院に協 力 していた だ くこと が 名でチームを組んでいきます。 独で整 備できるのは、事 実 上、日 本の企 すから、同時に重粒子線がん治療は日本 必要です。今のところ大阪府立成人病セ 業の数社だけではないかと思います。 で から海外に発信していかなくてはならな ンターが候補ですが、万一それが難しい れると、治療を受ける方々にとってはよ 北川 大 阪 府 立 病 院 機 構としては﹁関 い医療ではないかと思います。 画です。 状況を医療法人協和 月のこ ただし、重 粒 子 線の治 療 効 果 自 体は 北川 実 際には、入 院 施 設 もありませ 決定が発表されたのが昨年 と。その後の進 区域指定を本事業の実施方針として挙 西イノベーション国際戦略総合特区﹂の んし、常時8名の医師は必要ないかもし にも照射人数が規定されてしまいます。 線遮蔽、すなわちコンクリート壁の厚さ 図が介 入 することは決して望ましくな デンスを構築していく上で、経営的な意 ラー法が主流でしたが、当施設では3室 重 粒 子 線 治 療においては、従 来ワブ の照射が可能な建物を計画しています。 ですね。 ︱ ありがとうございました。 行い、施 設の実 際の運 営 を 担 当 する 計 会の会長と理事長にお聞きしました。 場合には、それ以外の施設に協力してい だき、臨床研究を積極的に進めていくこ れませんが、周辺の大学病院に協力いた ただくことを考えています。 人への治療を掲げていますが、 建物の放射 また、 当事業計画としては、 年間800 比較してどうであるか、また化学療法を する臨床的なエビデンスは、まだ十分と はじめその他の治 療との併 用 療 法に関 明 らかになっていますが、他の治 療 法と それ以 外の施 設との連 携はどの げていただいていますが、現時点ではま 施設はいつ頃竣工される予定ですか。 ︱ 木曽 昨年7月に大阪府立病院機構よ は言えないと考えています。陽子線治療 木曽 各 大 学 か ら 1 名 ずつで も ド ク とも考慮しての計画です。 の方が適している疾患や、従来の放射線 当施設では、安全性に余裕を持つと同時 ようになりますか。 治 療の方が適している疾 患も当 然ある ターを出していただけると大 変 ありが り公 募 があり、 月に書 類 を 提 出 しま 木曽 大阪府下の大学病院と連携する たいと期待しています。 した。我々を含めて2グループから応募 があり、 月にプレゼンテーションを行 よう、 現時点では一応年間1200人程度 に、将来の患者数の増加にも対応できる 北川 大阪府下にある大学、大阪大学、 の全治療室にスキャニング照射を採用し アメリカに見 学に行かれたそう かと思います。 大阪市立大学、大阪医大、関西医大、近 は医療法人が運営の中心には在ります いと考 えていま す。そのため、当 施 設で こうした新しい治 療の臨 床 的なエビ 着工し 年にオープンする予定です。隣 畿大学の5大学です。 これらの放射線治 ︱ ことが決まっています。 接地には大阪府立成人病センターが移 療関係の教室の代表者の先生方に集まっ 年に 年4月の竣工を予定 月の末です。平成 転してきて平成 したのが昨年 しており、同 じ年 度 中に重 粒 子 線 がん 北川 アメリカには重粒子線がん治療施 ダーソン・がんセンターに作ろうという計 設 は ま だ な く 、テ キ サス州のM D アン 画があるようですが、現時点では陽子線 から発生する放射線の量は、従来の照射 法に比べて格段に低く抑えららるととも ていま す。 これにより、放 射 線 照 射 装 置 に、例えば、前立腺がんの照射の際に、尿 がん治療施設ばかりです。 ただ、 陽子線が だき、さらには大 阪 府 立 病 院 機 構 な ら びに周 辺 大 学のご協 力を頂いて積 極 的 管を避けて必 要な部 位のみに照 射を行 設を担当してもらう日立製作所が担当 ん治療施設ではありますが、今回、当施 が、経営リスクは別の組織にご協力いた にエビデンス構 築のための臨 床 研 究 も うようなことが可能となります。治療室 キンググループ会議﹂も開催されていま す。重粒子線がん治療施設は全国で4カ 進 め、より理 想 的ながん治 療を目 指 す 全室で最先端のスキャニング法だけを行 ていただいた﹁粒子線がん治療検討ワー 所 ありま すが、現 在 5 カ所 目が建 設 中 ことが出来ればと期待しています。 隣 接 する成 人 病センターとの連 で、 この大阪の施設は6カ所目というこ いずれにせよ、今回の重粒子線がん治 携はどのようになりますか。 た粒子線治療は、現時点では先進医療で とになります。重粒子線がん治療も含め 昭和35年生まれ 昭和60年 大阪大学医学部医学科卒業 平成 元 年 大阪大学大学院医学研究科博士課程修了 平成 2 年 国立呉病院外科 平成 8 年 米国ピッツバーグ大学外科 客員研究指導員 平成11年 大阪大学大学院医学系研究科 第一外科 平成23年 医療法人協和会協立病院病院長 平成25年 医療法人協和会理事長 大阪大学医学部附属病院 卒後教育開発センター 特任教授 ︱ だ決定はしていません。 り選択肢が広がるものと思われます。 10 ま ず 初 めに、重 粒 子 線がん 治 療 していた ﹃重粒子線がん治療施設整備運 10 営事業﹄に参画することになりました。 ︱ ルサプライ株式会社の協力を得て、 地方 医療法人協和会は、グリーンホスピタ 木曽 可 能であれば、例 えば医 療 特 区 いた方の診療情報をある程度、共有でき やカンファレンスはもちろんですが、電 医療法人協和会 理事長 木曽 賢造 北川 透 27 北川 まだ詳細は正式には決定してお ︱ 治療施設も竣工する計画です。 29 りませんが、2階で両施設をつなぐこと ◆ 北 川 透 プロフィール 12 いました。そして最終的に私どもに決定 10 12 11 29 いた 医 療 サイドからも、高 齢 制 度に一種の危 うさを感じて 学 部 医 学 科のほとん どが、相 たにもかかわらず、現存する医 る職業を担うための深い学識 が、﹁高度の専門性が求められ 編 集メモ ” た め 息の効 用 括ケア﹂をテーマとして、第4 ﹁社会保障制度改革と地域包 先日、経営研究科において、 で、医 療 関 係 者が果たした役 でしたが、福 祉 関 係 者が中 心 設 計、導 入の主 役は厚 生 官 僚 あります。 この介護保険制度の は死 語と化してしまった感が る大 きな役 割と同 時に、大 き 師に対 して、地 域 医 療にお け 地 域 包 括 ケアシステムは、医 聞かれました。 しかし、 一方で、 されたとして、評 価 する声 が べき姿が厚労省から初めて示 なくありません。もちろん、医 目覚め、 貢献されている方は少 医 師のなかにも、地 域 医 療に 育環境で育てられてきた専門 きた感があります。 こうした教 成・教 育 がお ざなりにされて 域 医 療 に 従 事 す る 医 師 の養 医療の追求一辺倒の状況で、地 年のインターンシップ、3 ∼6 は医 師 免 許を取 得した後、1 と思っています。 そして、米国で 度 化していくことが望 ましい から専門職大学院へ転換し高 的には、医学教育の場が、大学 医 師 養 成に適しており、将 来 条第2項︶ ﹂医科大学院こそ を目 的とする︵学 校 教 育 法 第 だけでも、枝がしなって雪を 細い木は、雪が少し積もった て折れます。柳や竹のような 枝でも雪の重みに耐 えかね ことを知りました。太い木の にはそれなりの効 用 がある 年の介護保険制度の導入と軌 及び卓越した能力を培うこと 回 医 療・介 護マネ ジメント セ 割は必ずしも大きくはありま な責任と負担を背負わせるこ 学 教 育において高 度・専 門 医 年のレジデンシーを経て認 定 ふるい落とし、元の状態に戻 を一にするかのように、﹁保健・ 変わらず高度・専門的な医学・ ミ ナ ー が 開 催 さ れ た ので す せんでした。もともと、介護保 ととなりました。高 齢 者には 療の追求は継続されなければ 試 験を受け、内 科 医や外 科 医 るそうです。 社会における地域医療のある が、宮 島 俊 彦・前 厚 労 省 老 健 険制度については、社会的入院 時間の絶え間ない対応が求 なりませんが、今後、専門性の す。さらに、心 臓 外 科といった のボードを得ることになりま 医療・福祉の連携﹂という言葉 局長の基調講演の中で傾聴す などで膨張した医療費の抑制 められます。 これまでの医療の 高いいわゆる総合医を育てる 医師中心の 地域包括ケア べき発言がありました。 一つは 策として、医 療から介 護を分 ように、病気を、病人を診てい ための医学教育システムが必 現 状では、地 域の多 くの医 師 いう発 言でした。もう一つは、 しなければうまくいかないと 療費の増加には抑制傾向がみ た。介護保険導入とともに、医 時には 兆円に迫る勢いでし た国民医療費も介護保険導入 指摘にもありましたが、 かかり もう 年ほど前になります 能です。また、前・老 健 局 長の を通して従事することは不可 医師の養成 かったとしても、 一人で 時間 高齢化社会に対応する りませんし、たとえそ うでな も、職 住 分 離の方が少なくあ 要なように思われます。 臨床研修制度として形を変え 廃止されたインターンシップは す。わが国では、昭和 試験に合格する必要がありま いう専 門 医 研 修を受 け、認 定 3∼ 年以降 年のフェーローシップと 専門医になるためには、 さらに うで す。た め 息 には 命 を 活 を 元に戻 そ うとしているそ め息をつくことで、萎えた心 ため息をつきます。 これはた 心 が 萎 えたと き、人 間 は よ く 言 わ れま す が、た め 息 ため息は運気を下げると した。 記のよ うな文 章に出 会いま 地域包括ケアシステムの核と 離しよ うといった側 面があり 地 域の診 療 所の医 師といって るだけでは済みません。また、 出 典 を 忘 れましたが、左 なるのは 地 域の医 師であ り、 兆円足らずだっ ました。ご存知のように、昭和 はそれぞれ診療科目を標榜し られます。しかし、介護保険制 が、南 カ リフォルニ ア 大 学の 総合医については、米国のレジ て復活していますが、 いわゆる 年代には 介護の領域においても医師が てお り、いわ ば 専 門 医 として 度の導入から 年以上経過す つけ医が自分の専門に拘泥し 沿って、 ロサンゼルスの聖ヴィン フェーローシップ・プログラムに リー ダーシップをとるよ うに の機 能を果たしているといえ るなか、当初6兆円程度であっ 括ケアシステムの中核として、 ていては務まりません。地域包 迫する状況に陥っており、その いわゆる総合医が求められて セント医療センターで心臓外 デンシーに学んで、 さらに地域 その際、高度・専門医療を追求 ようになることが望まれます。 医ではうまくいかないのでは 国の医学教育システムには多 医療の専門医としての研修を くの利点が認められます。 米国 積み、 一定の資格が与えられる 医 学・医 療の遅れを取り戻 す 科手術の教育・研修を受けてい ため、医 療 界には優 秀な人 材 たのですが、今思いますと、米 れる介 護の質を高めてほしい いると言ってよいでしょう。 との 社 会 的 要 請 の 高 ま り も する 大 学 病 院 は 地 域 医 療の 改善策を講じることが求めら あった 方の、しか も 非 医 師 と ティーチングホスピタルとして れていま す。 一方では、提 供さ 明 治 維 新 以 後、欧 米からの しての地 域 包 括ケアシステム 4 年 制 大 学を卒 業してから、 では文系・理系を問わず一般の 必 ずしも適しているとはいえ 学・医 療の追 求が行われまし ず、新たなティーチングホスピ が投入され、高度・専門的な医 日本の専門職大学院に相当す タ ルの 整 備 が 必 要 と な る で 的サービスを提供する地域包 た。なんとか欧米に追いついた 多くは4年の教育を受けたの るメディカル・スクールに進み、 あって、医療をまきこんだ包括 括ケアという概念も脚光を浴 入 り、太 平 洋 戦 争に敗 れたの ころ、不幸にして戦争の時代に に関 する 発 言ですので、多 く うです。時あたかも、今回の厚 びるようになって参りました。 局の医 療 課 長から、初 めて図 示 すものとして、厚 労 省 医 政 定の際、地 域 医 療の将 来 像を いては、2 年 前の診 療 報 酬 改 地 域 包 括ケアシステムにつ について、なんとなく納得でき 地域医療の整備 局長へ就任された背景や意味 専門性の高い しょう。その間、 一方では高 齢 到 達 していると 言ってよいで みましても、すでに世界水準に ていた心臓血管外科の領域を なく、 わたしがかつて専門とし 受章を引き合いに出すまでも 年、 ノーベル医学・生理学賞の しが図られました。そして、近 ち、再 び、医 学・医 療も立て直 ある法 科 大 学 院は、弁 護 士の わが国では、専 門 職 大 学 院で 人材の確保が可能となります。 より成 熟した、しかも多 様な ることはできないわけですが、 らなければ医師の道を選択す 歳ではなく、早くても 歳にな 師の免 許が与 えられま す。 ち、国 家 試 験に合 格 すれば医 には、医師の養成システム全体 せる地域社会を実現するため させ、高 齢 者が安 心して暮 ら 地域包括ケアシステムを確立 ネルギーが必要とされますが、 度を変えるためには大きなエ しょう。現状ではへき地医療支 需給を見誤ったこともあって、 の見 直しが求められているよ しれません。 いずれにしても制 援 病 院が、最 も近い存 在かも 医療と 介護保険制度 解・説明がありました。 これに 化が急 速に進み、医 療の対 象 うに思われます 。 対して、高 齢 社 会における医 18 要性が声高に喧伝された時代 るような気が致します。 ﹁保健・医療・福祉の連携﹂ の必 人口の高 齢 化 が進 むなか、 浦公嗣・前総括審議官が老健 労 省の異 動で、医 師である三 の参加者が重く受け止めたよ 護保険制度の担当責任者でも 43 10 ないかという 指 摘でし た 。介 40 24 う ま くいっていないよ うです がありました。しかし、平成 ま す。時 には 、ホッ、フー も いいようです。 ため息や 束ねてハーと 秋の海 ︵虎文︶ 31 10 30 も以 前とは大きく異なってき 22 性 化させる力があると言え るが、今後、地域包括ケアシス 兆円近くとなって財政を圧 99 た介護費用も次第に増加して 24 者に対 応 するためには、専 門 10 テムの核 として、地 域の高 齢 40 10 療の確保の観点から介護保険 12 (8) 平成26年10月1日 ドクターズアテンション インタビュー 地域包括ケアシステムにおける医師の役割 兵庫県立大学大学院 経営研究科教授 後藤 武
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